Angry Birds の大ヒット以後、スマートフォンでは「後ろに引っ張って指を離し、引いた方向の反対に弾を投ばす」というタイプのゲームが数多く登場しています。
そして先日ゲームロフトより、この操作方法で「サメ」を飛ばし、画面内の「アヒル」を食べていくというお風呂を舞台にしたユニークなパズルゲームが登場しました。
SharkDash」です。

このゲームは前述したように Angry Birds に似た操作方法を持つため、Angry Birds と比較して語られることが多いようですが、Angry Birds が「破壊」と「物理シミュレートによる偶然性」を中心としていたのに対し、こちらはクリアするための手順を探していく「パズル性」の高い作品になっています。
よってゲーム性は全然違うのでご注意下さい。
また「ピタゴラスイッチ」のような、しかけが順番に作動していく解法が多いのが特徴です。

他のゲームと似ている部分はありますが、全体としてはオリジナルのゲームシステムであり、キャラクターデザインやグラフィックなども含めて、色々な意味でゲームロフトっぽくない作品ですね。
なお、Android 版も公開されています。

SharkDash

画面内のサメをタップしてそのまま後ろに引っ張ると、ゴムみたいにビヨーンと伸びていきます。
そして指を離すと引っ張った方向と強さに応じてサメがピョーンと放物線を描いて飛んでいき、物に当たると物理法則に従ってブロックを押したり倒したりしながら落下します。
舞台は風呂場や池などになっていて、下半分には水が溜まっており、そこに落ちたサメや物には浮力が働きます。
一般的な重力シミュレートと、水中の浮力シミュレートの双方が行われているのが特徴ですね。

また、一度投射するとサメの位置が変わりますが、二度目の投射はその移動した先からになります。
この点は常に同じ位置から投射を行っていた Angry Birds とは異なる点で、あえて例えると「ゴルフ型」と言えるでしょうか。

画面内には敵の「アヒルのおもちゃ」がいて、これをすべて食べるか、爆弾で爆発させるとクリアになります。
一定回数投射してもアヒルが残っていたり、サメが風呂や池から飛び出してしまったり、爆弾に触れて爆発してしまうとアウトになります。
残りの投射回数はお風呂の「栓」にランプで表示されていますが、表示が小さいので注意して下さい。
ミスしてもリトライは何度でも可能です。

SharkDash
※投射回数は画面下にある「栓」のランプで表されています。
これがなくなると栓が抜けて、水が無くなっていきアウトになります。
サメ、ブロック、スポンジ、アヒルなどはすべて水に浮くため、水に落ちた後は浮力で上昇します。
水中では失速するので、水の中を狙う時は強めに、かつ少し手前を狙うのがコツ。


アヒルも物理シミュレートに従って、ブロックの上を転がり、床がなくなると落下します
泡に包まれている場合は空中や水中に固定されていますが、ブロックなどが当たって泡が割れると落下、及び浮上してきます。
そして水面に移動すると左右に泳ぐ性質があり、これをうまく使う事でアヒルの方をサメに向かって来させることが出来ます。

マップ内にはしかけも多くあり、倒れるブロックや体当たりで割れるビニール、潜ると加速するチューブや浮き輪、重くて沈む石鹸など、様々なものが存在します。
多くのステージはこれらのしかけを組み合わせた解法が用意されていて、しかけが次々と連続で作動してクリアになるユニークなステージも多いです

各ステージは決められた投射回数で、全てのコインを取ってクリアする事で最高評価(★3)を得られます。
大半のステージは単にクリアするだけなら簡単なのですが、最高評価でクリアしようと思ったら難しいステージが多く、パズルとして作り込まれている印象です。
サクサク進むか、完全攻略を目指すか、プレイヤーの腕前に合わせて遊べるステージ構成だと言えますね。

SharkDash
※解法の一例。 オレンジのブロックを支えているビニール(水色)のブロックを体当たりで割ると、ブロックが傾いて上に乗っているアヒルが転がってくる。
水面に着水したアヒルは左右に泳ぎ始めるので、そのままサメの方に向かってきてステージクリアとなる。
これは単純な例ですが、もっとしかけが連鎖した意外な解法のステージも存在します。


パズルゲームとしてはレベルが高く、目立った欠点もありません。
メッセージも多言語対応で、ゲームロフトですから日本語表示も OK 。 全体の完成度は高いですね

ただ難点という訳ではないのですが、「決められた解法を見つけてクリアするパズルゲーム」であるため、Angry BirdsSiege Hero のような意外性の面白さ、予想外の壊れ方による偶然のクリア、というものはありません。
多くのステージでクリア手順は1つのみであり、様々なクリア方法が考えられるケースは少ないです。

また、これをどう考えるべきか難しいところなのですが、中盤以降の多くのステージで「★3」クリアを目指すのはかなり難しく、非常にシビアな投射調整も必要で、高評価で進むのは困難です。
もちろんその方がゲームとしてはやり応えがあるのですが、「スワンピーのお風呂パニック!」や「Cut the Rope」などの大ヒットパズルは「最高評価を取るのが難しすぎない難易度」であり、その方がプレイしていて達成感がある、というのもあります。
私的にはもうちょっと簡単な方が、パーフェクトクリアをあきらめずに済むのになぁ・・・ という気もしてしまいますね。
まあ、この辺は人によるとは思いますが・・・

以下は Youtube で公開されている公式のプレイムービーです。



価格は 85 円。 買いやすい値段で、クオリティーも高く、パズルゲームが好きな方にはオススメです。
アップデートによるステージの追加も予定さているようです。

改めてになりますが、Angry BirdsSiege Hero のような「ぶっ壊すゲーム」「テキトーにやっててもクリア出来ることがあるゲーム」ではないので悪しからず。
キッチリとした正解を見つけていく「パズルゲーム」です。
だから手軽さという点では Angry Birds ほどではない気がします。
逆にじっくりと考えるタイプのゲームの方も好きな方には向いていますね。
ステージによってはシビアな投射テクニックも必要になりますが・・・

ゲームロフトと言えば 3D グラフィックのハイクオリティーなゲームがメインだった印象がありますが、ここに来て 2D のゲームやソーシャル系のゲームも作り始めています。
今年は多方面のゲーム開発を行う方針なのかもしれません。

SharkDash (iTunes が起動します)