主にスクウェアでファイナルファンタジーシリーズの開発に携わっていた超豪華なスタッフが集結して開発された、独特な世界観を持つアクションアドベンチャーゲームが先日公開されました。
「ボーダーウォーカー」です。
とにかくスタッフの顔ぶれが凄いです。 ざっと紹介すると・・・
FFシリーズやクロノシリーズ、サガフロシリーズなどの数々の名作のサウンドプログラムを担当した 赤尾実 さんがプログラムを担当し、
FFVII や キングダムハーツ、さらに伝説になっているヘラクレスの栄光 III のシナリオを担当した 野島一成 さんがシナリオを担当し、
FFV や VI、FFT などのキャラクターデザインを担当した 皆葉英夫 さんがデザインを担当し、
FF シリーズを始め数々の名曲を生み出した巨匠 植松伸夫 さんが作曲を担当し、
他にも FF シリーズを中心にした多くのメンバーが参加しています。
(って言うかこの人達全員、もうスクウェアにいないのか、と思ってしまいます・・・)
このスーパーメンバーが作ったゲームと言うことで、当然のように大手ゲーム情報サイトにはこぞって特集記事やインタビューが掲載されていますが・・・
私はここで、あえて断言したいと思います。 これは「クソゲー」だと!!
あぁ、なにか色々ヤバイ気がする・・・ いや、でもほんと、ダメだろコレ・・・
王族の兄弟の確執と、それを憂いた魔術師の魔法によって、「昼」と「夜」に分断された世界。
主人公が昼の世界の王子に不思議な花「ムーンゲイザー」を届けるよう依頼されたところから、物語は始まります。
基本的にはメッセージを読み進めていくのみの内容で、ノベルゲーム的なものに過ぎません。
その場所での話が終わるとマップ画面で次の移動先を指定し、ゲームは 移動→シナリオを読む の繰り返しで進行します。
ストーリーの途中で戦闘が発生する場合があり、決められた通りに画面をなぞったり順番にタップしたりして、最後に四本指タップすると対応した技が発動、敵にダメージを与えられます。
ある程度シナリオが進むとストーリーの進行が止まります。
この時は「クエスト」を実行したり、「コロシアム」での戦闘を行って少しずつゲージを貯めていき、最大まで貯まるとシナリオを再開することが出来ます。
オープニングのムービーは非常に雰囲気があり、独特な設定やシナリオも先が読みたくなるものです。
また植松伸夫さんの作曲によるサウンドは非常に素晴らしく、BGM は本当に聴き応えがありますね。
※この独特なオープニングは本当に良い感じで、期待感を盛り上げてくれます。
そして BGM は、もうさすがと言うしかありません。
でもこの盛り上がりは、ゲームが始まると急速にガッカリ感に変化します。
※戦闘はターン制で、自分の番になったら画面をなぞったりしてコマンドを入力し、技や魔法を繰り出します。 ・・・が、何というか、やらされてる感が強い。
いちいちコマンドを入力するのが面倒になってくるし、技や魔法はどれを使ってもあまり変わり映えしません。
しかしゲームとしてはもう、何が面白いんだかサッパリ解らない。
何もかもが不満だらけです。
まず決められた通りに画面をなぞったりタップして行う戦闘。
経験値も成長も戦略性も何もなく、盛り上がる要素もなく、ただ決められた通りに画面をなぞってタップするだけの単調なもので、それでいて時間だけはかかり、まったく面白くありません。 むしろ邪魔。
最後の「四本指タップ」も、やり辛くなるだけだろと言いたくなります。
さらにストーリーが強制的に止められ、「クエスト」をやらなければ進行しなくなりますが、クエストと言っても単に「草むしり」とか「荷物運び」とか書いてある文字をタップするだけ。
しかも1度タップすると3分間、再実行は不可能。 今時ボタンをポチポチ押すだけのソーシャルゲームでも、もうちょっとマシなシステムになってるぞと言いたくなります。
これを何度も繰り返さないと先に進まないため、単にプレイ時間を稼がせるためのシステムにしか思えません。
コロシアムで勝利することでも進行度を貯められますが、前述したように戦闘がさっぱり面白くないからやる気にならない。
そして最悪なのがバカみたいに複雑で、非常に時間がかかり、エンカウント率も高くて面倒な戦闘を何度もやらされる「ダンジョン」。
ものすごーくメンドクサイうえに、マッピングしないとやってられない。
プレイヤーの忍耐力を試しているのかこのダンジョンは・・・
主人公は昼と夜を移動する「時境を越える」という能力を持ちますが、これも有効に活用されているとは言い難く、戦闘で使える技や魔法も何の脈絡もなく唐突に覚えるなど、構想が面白さに反映されていない印象。
ゲームとして理解に苦しむ仕様がてんこ盛りです。
※3分ごとに文字をタップして、ちょっとずつゲージを増やしていくだけの、簡単だけどやってられないお仕事。
そこにゲーム性なんて皆無。 コロシアムで戦ってくればいいんだけど、コロシアムの戦闘も正直めんどい。
いわゆる「雰囲気ゲー」なんだから、雰囲気だけでも快適に楽しませてくれよ! と言いたくなる。
※やたら時間のかかるダンジョン。 中はかなり複雑で、場所の繋がりも解り辛く、テキトーに歩いているだけではまず突破できず堂々巡りになる。
おまけに敵の出現率もかなり高く、勝っても何も手に入らない時間のかかるダルい戦闘を繰り返しやらされる。
それでなくても不満タラタラだった私は、このダンジョンで心が折れました。
スクエニの数々の名作を手がけた方々が集結して作り上げたアプリがこの内容というのは、一体どういうことなのでしょうか?
もう巨匠の方々は私のような下賎な者には理解できない崇高な領域に達していて、選ばれた人にしか解らない「芸術作品」を作り上げたということなのでしょうか?
とりあえず、大抵の人はこのゲームに「ゲームとしての面白さ」を感じる事はできないと思います。
いや、そもそもゲームとしての面白さなど追求していないのかもしれません。
面倒な作業感も、無意味に時間経過が必要なシステムも、淡々とした展開も、そのすべてが作品を構成する雰囲気作りの一部なのでしょう。
垢抜けないグラフィックとパッとしないインターフェイスも、わざとこういう一世代前な感じにして、我々に詫び寂びの世界を知らしめているのかもしれません。
そう、これは彼らの趣味の作品であって、解らない人間がとやかく言うべきものではないのでしょう。
以下は Youtube で公開されている公式のプロモーションムービーです。
価格は 900 円。 iPhone アプリとしては高めの設定ですが、芸術作品というものは得てして高いものです。
そこに価値を見いだせる人のみが購入すべきアプリですね。
正直、ストーリーを読ませたいのか、雰囲気を感じさせたいのか、戦闘も含めたゲームとしての楽しみを提供したいのか、さっぱり解りません。
ストーリーを読みたい自分としては面倒な戦闘やダンジョンは邪魔だし、時間制限付きのクエストとか意味不明。
雰囲気に関しても中途半端なインターフェイスやクエスト&戦闘が邪魔をしている。
戦闘はもう、それ自体が面白くないしゲーム性が乏しいから、ゲームとしての楽しみを語るなど論外。
やっぱりこういうものって、上で監督する会社があって、十分なお金を出すスポンサーがいて、その上で才能ある人間が活動しないと、完成したものはできないという事なのでしょうか・・・
とは言え、最近は同人レベルでも高クオリティーな作品が次々と生み出されてたりするし・・・
巨匠が勢揃いし過ぎるとダメ出しする人がいなくなる、と言うことなんだろうか・・・
まあ、ゲームって、難しいものですね。
・ボーダーウォーカー (公開終了)
「ボーダーウォーカー」です。
とにかくスタッフの顔ぶれが凄いです。 ざっと紹介すると・・・
FFシリーズやクロノシリーズ、サガフロシリーズなどの数々の名作のサウンドプログラムを担当した 赤尾実 さんがプログラムを担当し、
FFVII や キングダムハーツ、さらに伝説になっているヘラクレスの栄光 III のシナリオを担当した 野島一成 さんがシナリオを担当し、
FFV や VI、FFT などのキャラクターデザインを担当した 皆葉英夫 さんがデザインを担当し、
FF シリーズを始め数々の名曲を生み出した巨匠 植松伸夫 さんが作曲を担当し、
他にも FF シリーズを中心にした多くのメンバーが参加しています。
(って言うかこの人達全員、もうスクウェアにいないのか、と思ってしまいます・・・)
このスーパーメンバーが作ったゲームと言うことで、当然のように大手ゲーム情報サイトにはこぞって特集記事やインタビューが掲載されていますが・・・
私はここで、あえて断言したいと思います。 これは「クソゲー」だと!!
あぁ、なにか色々ヤバイ気がする・・・ いや、でもほんと、ダメだろコレ・・・
王族の兄弟の確執と、それを憂いた魔術師の魔法によって、「昼」と「夜」に分断された世界。
主人公が昼の世界の王子に不思議な花「ムーンゲイザー」を届けるよう依頼されたところから、物語は始まります。
基本的にはメッセージを読み進めていくのみの内容で、ノベルゲーム的なものに過ぎません。
その場所での話が終わるとマップ画面で次の移動先を指定し、ゲームは 移動→シナリオを読む の繰り返しで進行します。
ストーリーの途中で戦闘が発生する場合があり、決められた通りに画面をなぞったり順番にタップしたりして、最後に四本指タップすると対応した技が発動、敵にダメージを与えられます。
ある程度シナリオが進むとストーリーの進行が止まります。
この時は「クエスト」を実行したり、「コロシアム」での戦闘を行って少しずつゲージを貯めていき、最大まで貯まるとシナリオを再開することが出来ます。
オープニングのムービーは非常に雰囲気があり、独特な設定やシナリオも先が読みたくなるものです。
また植松伸夫さんの作曲によるサウンドは非常に素晴らしく、BGM は本当に聴き応えがありますね。
※この独特なオープニングは本当に良い感じで、期待感を盛り上げてくれます。
そして BGM は、もうさすがと言うしかありません。
でもこの盛り上がりは、ゲームが始まると急速にガッカリ感に変化します。
※戦闘はターン制で、自分の番になったら画面をなぞったりしてコマンドを入力し、技や魔法を繰り出します。 ・・・が、何というか、やらされてる感が強い。
いちいちコマンドを入力するのが面倒になってくるし、技や魔法はどれを使ってもあまり変わり映えしません。
しかしゲームとしてはもう、何が面白いんだかサッパリ解らない。
何もかもが不満だらけです。
まず決められた通りに画面をなぞったりタップして行う戦闘。
経験値も成長も戦略性も何もなく、盛り上がる要素もなく、ただ決められた通りに画面をなぞってタップするだけの単調なもので、それでいて時間だけはかかり、まったく面白くありません。 むしろ邪魔。
最後の「四本指タップ」も、やり辛くなるだけだろと言いたくなります。
さらにストーリーが強制的に止められ、「クエスト」をやらなければ進行しなくなりますが、クエストと言っても単に「草むしり」とか「荷物運び」とか書いてある文字をタップするだけ。
しかも1度タップすると3分間、再実行は不可能。 今時ボタンをポチポチ押すだけのソーシャルゲームでも、もうちょっとマシなシステムになってるぞと言いたくなります。
これを何度も繰り返さないと先に進まないため、単にプレイ時間を稼がせるためのシステムにしか思えません。
コロシアムで勝利することでも進行度を貯められますが、前述したように戦闘がさっぱり面白くないからやる気にならない。
そして最悪なのがバカみたいに複雑で、非常に時間がかかり、エンカウント率も高くて面倒な戦闘を何度もやらされる「ダンジョン」。
ものすごーくメンドクサイうえに、マッピングしないとやってられない。
プレイヤーの忍耐力を試しているのかこのダンジョンは・・・
主人公は昼と夜を移動する「時境を越える」という能力を持ちますが、これも有効に活用されているとは言い難く、戦闘で使える技や魔法も何の脈絡もなく唐突に覚えるなど、構想が面白さに反映されていない印象。
ゲームとして理解に苦しむ仕様がてんこ盛りです。
※3分ごとに文字をタップして、ちょっとずつゲージを増やしていくだけの、簡単だけどやってられないお仕事。
そこにゲーム性なんて皆無。 コロシアムで戦ってくればいいんだけど、コロシアムの戦闘も正直めんどい。
いわゆる「雰囲気ゲー」なんだから、雰囲気だけでも快適に楽しませてくれよ! と言いたくなる。
※やたら時間のかかるダンジョン。 中はかなり複雑で、場所の繋がりも解り辛く、テキトーに歩いているだけではまず突破できず堂々巡りになる。
おまけに敵の出現率もかなり高く、勝っても何も手に入らない時間のかかるダルい戦闘を繰り返しやらされる。
それでなくても不満タラタラだった私は、このダンジョンで心が折れました。
スクエニの数々の名作を手がけた方々が集結して作り上げたアプリがこの内容というのは、一体どういうことなのでしょうか?
もう巨匠の方々は私のような下賎な者には理解できない崇高な領域に達していて、選ばれた人にしか解らない「芸術作品」を作り上げたということなのでしょうか?
とりあえず、大抵の人はこのゲームに「ゲームとしての面白さ」を感じる事はできないと思います。
いや、そもそもゲームとしての面白さなど追求していないのかもしれません。
面倒な作業感も、無意味に時間経過が必要なシステムも、淡々とした展開も、そのすべてが作品を構成する雰囲気作りの一部なのでしょう。
垢抜けないグラフィックとパッとしないインターフェイスも、わざとこういう一世代前な感じにして、我々に詫び寂びの世界を知らしめているのかもしれません。
そう、これは彼らの趣味の作品であって、解らない人間がとやかく言うべきものではないのでしょう。
以下は Youtube で公開されている公式のプロモーションムービーです。
価格は 900 円。 iPhone アプリとしては高めの設定ですが、芸術作品というものは得てして高いものです。
そこに価値を見いだせる人のみが購入すべきアプリですね。
正直、ストーリーを読ませたいのか、雰囲気を感じさせたいのか、戦闘も含めたゲームとしての楽しみを提供したいのか、さっぱり解りません。
ストーリーを読みたい自分としては面倒な戦闘やダンジョンは邪魔だし、時間制限付きのクエストとか意味不明。
雰囲気に関しても中途半端なインターフェイスやクエスト&戦闘が邪魔をしている。
戦闘はもう、それ自体が面白くないしゲーム性が乏しいから、ゲームとしての楽しみを語るなど論外。
やっぱりこういうものって、上で監督する会社があって、十分なお金を出すスポンサーがいて、その上で才能ある人間が活動しないと、完成したものはできないという事なのでしょうか・・・
とは言え、最近は同人レベルでも高クオリティーな作品が次々と生み出されてたりするし・・・
巨匠が勢揃いし過ぎるとダメ出しする人がいなくなる、と言うことなんだろうか・・・
まあ、ゲームって、難しいものですね。
・ボーダーウォーカー (公開終了)
多分これは皆で仲良くして凄く駄目な作品ができちゃったんですね。