5月5日の子供の日、子供を守らなければという使命感に駆られたのか何なのか、読売新聞の朝刊に「コンプガチャ中止要請」の記事が掲載され、一気に話題沸騰となったソーシャルゲームの「ガチャ問題」
5月18日には正式に消費者庁から「コンプガチャは景品表示法で禁止している『カード合わせ』に該当する」という見解が出され、7月にコンプガチャを行っている事業者に行政処分を行う予定と発表されました。
これを受け5月25日、グリー、DeNA(モバゲー)、NHN Japan(ハンゲーム)、ミクシィ、サイバーエージェント、ドワンゴの6社からなる「ソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会」が6月中にコンプガチャを削除することを発表しています。

一方で、5月7日に消費者庁長官が「ガチャは問題ないよ」と言ってしまい、一部のユーザーや組織などが「ハァ?」となったり、一部のソーシャルゲームで「規制間近!今のうちにコンプガチャをやろう!」とか「1枚1000円、1万円で確実にコンプ!」とかやり始めて「ワカッテネー!」と言われたりなど、色々と話題が尽きない今日この頃です。

そもそもゲームの追加課金の問題は、2005 年に一部のオンラインゲームが「アイテム課金制」を導入した事を発端としており、2006 年にはガチャの前身と言える「有料くじ引き」もすでに始まっています。
そしてその頃からアイテム課金の是非についての論争がユーザーの間で起こっていたのですが、アイテム課金が大きな収益をあげたため、一斉に多くのメーカーがアイテム課金へと流れていきます。
そして 2009 年、グリーとモバゲーが携帯電話で課金型の「ソーシャルゲーム」を公開、爆発的な売上を見せ、2010 年にはカードゲームの要素も追加され、射倖心煽りまくりのシステムである「ガチャ」も一気に普及していきました。
つまりゲームにおけるアイテム課金の論争に決着が付かないまま、メーカーが売上を追求する方向でどんどんエスカレートしていき、行く所まで行ってしまった形です。

結局は「モラル」や「マナー」の問題であると思うのですが、誰もがおかしいと思いつつも、誰もブレーキをかけられなかったツケが回ってきた感じでしょうか。
「法を破らなければ何をしても構わない」と考えている人が、そのまま突っ走って最終的に社会からフルボッコにされるのと似ている気がします。
まあ実際には消費者庁を始め、いくつかの組織から改善案などが何度も出されていたようですが、グリーやモバゲー側がそれを突っぱね続けたため、最終的にハードランディングせざるを得なくなった、というのが実情のようです。

今後どうなるかは人によって意見が異なり、「もう全てのゲームの収集要素は規制されまくるしかない」と考えている人もいるようですが、一方で「成長産業を止める訳にいかないので規制は最低限で止まるはず」と考えている人もいるようです。
私的には、ハードランディングせざるを得ない状況でも、各所の「エライ人」が少しでもマシな方向に向かわせようと調整すると思うので、少なくとも一般のゲームに影響するようなことはないと思っています。

ただ1つ気になるのは、公式発表および報道などで「オンラインゲーム」と「ソーシャルゲーム」が混同されていることで、本来別のものであるはずのこの2つが合わせて対象になるとやや危険な気もします
また、ソーシャルゲームに関しては消費者庁だけでなく警視庁や他の省庁、他の組織なども注目しているという噂があり、中小のソーシャルゲームメーカーがコンプガチャに変わる新しい収益方法を模索している動きもあるため、もう一幕二幕あるのではないかと思います。

と言うわけで、前置きが長くなりましたが、今回のアンケートのお題は「ガチャはどこまで規制すべき?」。
ちょっと解りにくい投票だったので票が集まるか心配だったのですが、旬の話題であった事もあり、多くの投票を頂きました。
投票して下さった皆さん、本当にありがとうございます。<(_ _)>

投票数は(6月3日時点で) 390 票となりました。 結果は以下の通りです。

ガチャはどこまで規制すべき?

もっとも多いのは「ガチャ全部ダメ」で 28 %、投票数 111。
次で多いのが「課金全部ダメ」で 23 %、投票数 93。
課金コンティニューもダメ」「アイテム課金もダメ」も含めると、ガチャ反対派+課金全部反対派で約6割に及びます。 ガチャ反対が約3割、課金自体に反対も約3割ですね。

「ガチャはどこまで規制すべき?」というアンケートで「ガチャはダメ、課金もダメ」って結果は本末転倒な気もしますが、そもそも以前行った「追加課金に出せる金額はいくらまで?」というアンケートでも約半数が「課金なんてしない」という回答だったので、それを考えるとこの結果も従来のデータ通りであり、納得できる結果と言えます。
やはり半数以上の人が、そうそう煽りには屈しない人のようですね。

一方ガチャ容認派の意見では、「内部確率調整まで(カードの当選率の内部変更はダメ)」が 7 %の 30 票。
上記に加え、「SR 数の限定まで(ゲーム内に存在する SR カードの制限・放出停止はダメ)」が 13 %の 54 票。
ガチャ容認派の半数以上が上記のどちらかの意見です。

コメントには「確率表示をするならガチャも容認」という意見が見られ、私も最終的にここに落ち着くと思うのですが、「カードの確率調整が収益のキモ」「SR カードを与えるプレイヤーを選ぶのがソーシャルゲームのポイント」と講演会などで堂々と発表しているグリーやモバゲーにとってみれば、ここは絶対に譲れない一線でもあるようです。
でも一般の意見としては、「どんな理由があれ、くじ引きの『当たり』をいじるのはダメ」って意見が大半のようですね。

期間限定ガチャまで」「連続ガチャまで」も共に 4 %、票数は 19 票とやや多めでした。
焦燥感を煽る期間ガチャ、高額課金を誘導する「11連続ガチャ」などはやたら目立つ場合が多いので、私的にも納得の結果です。

コンプガチャまで(これ以上の規制は必要ない)」は 3 %、12 票とやはり少なめ。
Lv アップガチャまで」を含めても 16 票で、やはりガチャに対して何らかの対処が必要だと考えている人は多いことが解ります。
当ブログのアンケートですからやや偏っていると思いますが、ゲーム中心のブログのアンケートでコレですから、現状維持で良いと思っている人はかなり少ないようですね。
まあ私自身、ソーシャルゲームをやっていますが、「色々おかしい」と思いつつプレイしていますから。

投票は引き続き可能ですので、一票を投じてみたい方は以下の欄からお願いいたします。
選択せずに投票ボタンを押すことで結果だけを見ることができ、入力欄に記入して投票するとコメントを残すことが出来ます。



次回のお題ですが、以前からアンケートしてみたかった事をお聞きしたいと思います。
それは、「あなたが求める iPhone ゲームのジャンルは?

私はゲームは何でもやるのですが、人によってアクションは嫌いとか、パズルを良くやるとか、手軽なショートゲームが好きとか、色々あると思います。
好きなゲームジャンルと実際に良くやっているゲームは異なると思いますし、大半は好きだけど特定のジャンルはやらないというケースもあると思いますが、とりあえず今回は「今『求めている』 iPhone のゲームのジャンル」を対象としたいと思います。


今回は6時間経ったら再投票が可能なようにしています。
正直、色々ゲームを取り上げていますが、実際にどのジャンルが人気なんだろうと言うのは気になります・・・
このブログの「人気記事」を見る限りでは、カイロ系のゲームと知名度のあるゲームが常に上位なのですが、コレではジャンルは掴めないしなぁ・・・
よろしければ、どうか一票を投じて頂ければと思います。<(_ _)>

なお、前回までのアンケート結果は以下になります。

第一回アンケート「ソーシャルゲームは好き?」
第二回アンケート「iPhone アプリに出せる価格はいくらぐらい?」
第三回アンケート「追加課金に出せる金額はいくらまで?」
第四回アンケート「新 iPad 買う?」
第五回アンケート「スマートフォンの略はスマホ?スマフォ?」
第六回アンケート「一番最悪だと思うゲームメーカーは?」