画面を埋め尽くす程の無数の敵を撃ちまくる、シンプルながら爽快感のあるセンスの良い全方向スクロールシューティングが登場しています。
Ballistic SE」です。

このゲームを開発した Radiangames は XBOX 用のオンライン配信ゲームを作っている小メーカーとして有名で、iPhone / iPad でも Super Crossfire などをすでに公開しています。
ワイヤーフレーム(線画)型のサイバーなグラフィックと、スピーディーでテンポの良いゲームが多いのが特徴で、この Ballistic SE もそうした傾向を踏襲している内容です。
なお、元のゲーム名は Ballistic(バリスティック)で、SE と言うのは「スペシャルエディション」の略のようです。

こうした狭いフィールド内で敵を撃ちまくる全方向スクロールシューティングは Geometry WarsInfinity FieldCritical Wave など iPhone には結構多いのですが、このゲームは出現する敵の量が他よりも明らかに多く、「無双っぷり」では一番ですね。

Ballistic SE

敵も味方も丸い形をしていて、画面左側のスティックで移動、画面右側のスティックで弾の発射方向を動かす、2スティック型のシューティングゲームです。
スティックの位置は固定ですが、操作性が気になることはなく、非常に快適にプレイすることが出来ます。

ショットは自動で連射され、しかも最初から 4WAY。 大量に出てくる敵をどんどんなぎ倒すことができます。
また、前述したように画面右のスティックで弾の発射方向を動かすのですが、右のスティックを押していなくても自動的にもっとも近い敵に向かって発射方向を変更してくれます
よって避けに集中し、特定の方向に撃ちたいときだけ発射方向を指示すると言うプレイも可能で、状況によって使い分ける事が出来ます。

爆発を発生させて広範囲の敵を倒すボムや、得点倍率がアップする×マークなどのアイテムが出る場合もあり、特にボムは攻略上重要です。
また、敵を倒していると画面右下のメーターが貯まり、最大になったところでボタンを押すと敵にスローがかかり、一時的に攻撃も強化される「バリスティックモード」になります。
メーターは結構早く貯まり、2回分までストックできるので、あまり惜しまずにどんどん使っていくことが攻略のポイントですね。

Ballistic SE
※黄色く光るアイテムを取るとボム発動! 周囲の敵を一掃できます。 花火みたいで綺麗。
アイテムは一定時間で消えてしまうので、進行方向を撃って安全な道を確保しながら、ボムを回収して回るのがゲームの基本となります。
「×」に光るアイテムは得点倍率アップ。 スコアアップには欠かせません。
他に黄色い 1UP アイテムがあるのですが、ボムと見間違えやすいので注意して下さい。
1UP アイテムはランダムで出るのではなく、一定スコア到達時に出現し、次に 1UP が出るスコアは右上に書かれています。


Ballistic SE
※こんな風に画面端で戦うのも1つの手。 ただし突っ込んで来る硬い敵や、画面端から出てくる敵もいるので、常に安全とは限りません。
外周を回るように戦うのも有効です。 後は、出来るだけ自機を見るようにするのがコツでしょうか。


画面上部には倒すべき敵の数が表示されていて、その分だけ敵を倒すと Wave クリア。
5 Wave ごとにパワーアップポイントを1つ貰え、これで自機を強化していく事が出来ます
強化には連射力アップやボム範囲拡大などがあり、地雷を撒きながら移動する特殊なものもあります。

敵にぶつかってしまうとミスになりますが、敵が弾を撃ったりすることはなく、体当たりしてくるのみです。
しかしステージが進むと大量に分裂する敵や、耐久力がある敵、前方からの攻撃を遮断する敵なども登場するため、うまく逃げながら対処していく必要があります。

残機がなくなるとゲームオーバーですが、5 Wave ごとにチェックポイントのようなものがあり、コンティニューするとそこから再開できます。
例えば 28 Wave でゲームオーバーになった場合、コンティニューで 25 Wave から再開できます。
また、一定の Wave まで到達するとゲーム開始時にそこからのスタートが可能で、高次 Wave から始めるとパワーアップポイントや得点倍率も高い状態から始められます

Ballistic SE
※パワーアップのポイントは最初に2つ持っていて、5 Wave ごとに +1。 チャレンジでは 10 ポイントあります。
連射が重要なのは言わずもがな。 他に地雷とボム範囲拡大が便利。
誘導は攻撃が1つの敵に集中してしまい、攻撃範囲が狭まるケースがあるので注意。
バリスティックメーターを増加させるパワーアップは、バリスティックモードの継続時間も増やします。


1つの Wave は 30 秒~1分ほどで終わり、サクサクと進んで行く事が出来ます
自機や敵のスピードはこのタイプのゲームとしてはあまり速くないのですが、無数に現れる敵と高速連射される自機の攻撃、テンポ良く進むゲーム内容と焦燥感のある BGM のおかげで、スピード感は感じられます。
また、自機や敵のスピードが早すぎないおかげでこのタイプのゲームとしては遊びやすく、シューティングが苦手な方でも楽しめるでしょう。

結構長く続くゲームですが、短時間で終わる「CHALLENGES」(チャレンジ)というモードも用意されています。
チャンレジには出現する敵が違う数種類のモードがありますが、どれも最大2分で終わる点は共通していて、時間内でのスコアを競います。
攻撃が激しいので、慣れないうちは2分耐えるのも難しいですね。

これと言った欠点はなく、高いレベルでまとまっているアプリです。
以下は TouchGameplay により Youtube で公開されているプレイ動画です。



価格は 170 円。 手頃な値段と言えますね。
iPhone と iPad の双方に対応しているアプリで、iPad 3rd の大画面 Retina ディスプレイにも対応しているため、iPad 3rd でやるとすごく綺麗です。
iPad の方が指で画面が隠れる範囲も少なくなるため、iPad がある人はそちらでのプレイをオススメします。
iCloud にも対応しているため、iPhone と iPad でスコアや進行状態を共有できます。

今までやった全方向スクロールシューティングの中でも、かなり上位の完成度だと思います。
撃ちまくって倒しまくるという、シューティング本来の面白さを体験できますね。

パワーアップの選択だけ若干解りにくいのですが、それ以外は非常に解りやすい内容なので、割と万人にオススメできるゲームだと思います。

Ballistic SE (iTunes が起動します)