多数の敵をロックオンし、ホーミングレーザーでまとめて倒すタイトーの名作シューティング RAYFORCE(レイフォース)。
iOS 版も今年1月に登場していましたが、その続編が先日ついに公開されました。
「レイストーム」(RAYSTORM)です。 今回はタイトルがカタカナになっています。
オリジナル(アーケード版)は 1996 年に登場しており、時代としては対戦格闘ゲームが大ブームだった頃。
シューティングでは同じタイトーの「ダライアス外伝」がヒットしていた時期で、「怒首領蜂」を始めとする弾幕シューティングが登場する少し前になります。
このゲームは最初からプレステへの移植を考慮して作られていて、実際に様々なゲーム機に移植されました。
そのため他の RAY シリーズは知らなくても、このゲームだけは良く知っているという方は多いでしょう。
また、3D グラフィックをフルに活用したこのゲームのグラフィックは、当時としては非常にハイスペックなものでした。
ただ、このゲームはレイフォースと同様、いわゆる「パターンゲーム」であり、敵の攻撃が妙に避け辛く、知ってないと回避できない「初見殺し」な攻撃も多めで、後に大ヒットする弾幕シューティングとはゲーム性が異なります。
中世代 / 旧世代のシューティングの最終形の1つですね。

このゲームは縦スクロールのシューティングゲームなのですが、見てのように画面が横向きです。
これは家庭用ゲーム機であるプレステの互換システムを使っていたからで、そのため多くのゲーム機への移植が容易だったのですが、ゲームとしてはスクロール方向の表示が狭いという欠点があります。
そして iPhone では、これが操作する上で大きな問題に・・・ 詳しくは後述します。
自機の移動は俗に言う相対移動です。
指の位置に関わらず、指を動かした方向とスピードで移動し、オリジナルより素早い移動が可能です。
ショットは自動で、ボタンは「ショットの ON/OFF」「レーザー」「スペシャル」の3つ。
レーザーボタンは「ロックオンレーザー」を放つもので、自機の前方には照準があり、これを敵に合わせると「ロックオン」されます。
多数の敵をロックオンした状態でボタンを押すとレーザーが一斉に発射され、まとめて敵を撃破でき、そのぶん得点が倍増します。 これがスコア稼ぎの大きなポイントとなります。
ただ、ゲーム開始時にレーザーの発射を「AUTO」と「MANUAL」から選択でき、オートにした場合はレーザーは自動で発射されるため、お手軽な反面、まとめて倒してスコアを稼ぐことは出来ません。
ゲーム開始時に自機のタイプを R-GRAY1 と R-GRAY2 から選ぶ事ができ、1 は前作と同様のノーマルタイプです。
2 はレーザーがサンダーになっていて、ロックオン数が多く、発射後に「後付けのロックオン」も可能で、スコア稼ぎに向いています。 ただしショットの攻撃範囲が狭く、使い辛さがあります。
スペシャルのボタンは俗に言う「ボム」で、使用するとゲージがなくなり、回復するまで使えなくなります。
ゲージはレーザーで敵を倒すと増えていきますが、なかなか貯まらないので一度使うと当分は使えません。
でも前作のレイフォースはボムが一切なく、難易度が高い要因の1つだったので、今作はボムがあるぶん前よりはラクになっていますね。

※多数の敵をロックオンしてからレーザーを発射すれば、R-GRAY1 は最大 128 倍、R-GRAY2 は 256 倍のスコアを得られます。 敵の配置もそれを考えた感じになっています。
また、同じ敵に全てのロックオンをしてからレーザーを発射すると、爆発を伴う強力な攻撃を行えます。

※ R-GRAY2 はロックオンを最大16 も出来る機体! しかしショットがビームになっていて、細くて弱い。
大差はありませんが、どちらかと言うと上級者向けの機体です。
ゲームモードは「iPhone MODE」と「ARCADE MODE」の2つが用意されていて、今回はアーケードモードでも指を動かした速さと同じスピードで自機が動いてくれます。
(iOS 版レイフォースのアーケードモードは自機の速度が遅く、タッチパネルでまともに遊べる代物ではありませんでした)
iPhone MODE は家庭用ゲーム機版で「アレンジモード」と呼ばれていたものがベースになっていて、敵の配置や攻撃パターンが異なり、BGM もアレンジ版になっています。
つまり、今回はちゃんと双方のモードで内容に違いがあります。
元々アレンジモードは遊びやすく再調整されたものだったので、iPhone モードの方が明らかに簡単ですね。
一方、オープニングデモはアーケードでないと流れません。
レイフォースに4月のアップデートで追加された8段階の難易度調整も最初から導入されており、最初は一番簡単な Very Easy になっています。
よってますます遊びやすい難易度で楽しむ事が出来るのですが・・・
ただ、冒頭でも述べたようにレイストーム自体が「攻撃を避け辛く、初見殺しも多い、難度の高いゲーム」なので、決して簡単とは言えません。
レイストームが難しい理由はたくさんあって、奥行きがある疑似 3D になっており、さらに真上ではなくナナメ後方から見下ろしている視点のため、敵機や敵弾の動きに独特なクセがあります。
そのため、なんでもない攻撃が妙に避け辛いです。
地上の敵が撃ってくる弾も浮上してくるような軌道を取るため、微妙に把握し辛く、さらに「縦スクロールなのに横画面」のおかげで常に敵との距離が近いため、攻撃を避ける猶予が短めです。
そして何より、急に高速弾を間近から撃ってくるロボットとか、突然画面中に撃たれるレーザーとか、知ってないと避けられない攻撃が多くあります。
今回は iPhone モードの Very Easy でプレイすればそこまで辛くないので、前作の初期版のような遊びにくさはないのですが、「何度もプレイしながら攻略を覚えていくタイプのシューティング」なので、ケイブ型のシューティングが好きな人だと「自分が思ってたのと違う」と感じるかもしれません。
ただ、こうしたパターン型のシューティングの方が、いわゆる「気合い避け」をあまり要求されないので、弾避けが苦手な人には良いかもしれませんね。

※レイストーム名物(?)、敵艦隊がいきなり放ってくる多連装レーザー!
オリジナルだと飛んで来る場面を覚えておかないと無理な攻撃でしたが、iPhone 版の Very Easy なら飛んで来るスピードが遅いので、普通に「見て」避けることが出来ます。
でも、誘導弾とか衛星レーザーとか厄介な攻撃が多いので、やられたらその場面を覚えておくようにしましょう。
難点は、縦スクロールシューティングで横画面なため、指で画面が見えなくなる範囲が大きいこと。
それでなくてもこのスタイルだとスクロール方向の表示範囲が狭くなる訳ですが、そこにさらに画面下部に指を置くと、ますます見えなくなってしまいます。
通常 iPhone のシューティングゲームは自機の下に指を置いてプレイすると思いますが、このゲームに限っては自機の下に置くのはお勧めできません。
幸いオプションに「Move Ratio」という設定があって、指の動きの1~4倍の速度で自機を動かせる設定があります。
これを2倍以上にして、画面の左下か右下に指を置いてプレイするようにすれば、細かい動きはやり辛くなりますが、自機の真下に指を置かなくてもプレイ可能です。
ちょっと慣れが必要ですが、この画面構成だと仕方がありませんね。
もしくはタッチペンを使うか、iPad でプレイするかでしょうか。
なお、スクリーンサイズの調整は今作は出来なくなっています。
(よって外周に「指置き場」を作ることは出来ません)
※現在は iPhone の画面が(iPhone SE をのぞき)発売当時より大きくなっており、左右に帯が付くため、そこが指置き場になります。
当初より指で画面が隠れる問題は軽減されています。
もう1つの難点は、やはり古いゲームであるためか、画質が荒いことですね。
ただ全体的にぼやけている感じのあったレイフォースよりは、3D のグラフィックですし、見やすい画面とは言えます。
※2017 年のアップデートでグラフィック改善のアップデートが行われ、画質が良くなりました。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
定価は 1200 円。 レイフォースと同じ値段ですが、iPhone アプリとしては高めと言えます。
ただ、こういう言い方はヘンですが「ちゃんとレイストーム」なので、ファンの方なら押さえておくべきアプリでしょう。
多くの方にとって RAY シリーズと言えば、レイフォースよりこっちでしょうしね。
正直、原作を知っている方向けの内容&価格と言え、「思い出補正」がないとちょっと辛い気もします。
ただレイフォースよりは、オリジナルを知らない方にも勧められます。
ケイブシューやダライアスよりマニア向けですが、レイストームがシューティングの一時代を築いた有名な作品であることは確かです。
こうした過去の名作が iPhone で再現されていくのは嬉しい事ですね。
・レイストーム (iTunes が起動します)
iOS 版も今年1月に登場していましたが、その続編が先日ついに公開されました。
「レイストーム」(RAYSTORM)です。 今回はタイトルがカタカナになっています。
オリジナル(アーケード版)は 1996 年に登場しており、時代としては対戦格闘ゲームが大ブームだった頃。
シューティングでは同じタイトーの「ダライアス外伝」がヒットしていた時期で、「怒首領蜂」を始めとする弾幕シューティングが登場する少し前になります。
このゲームは最初からプレステへの移植を考慮して作られていて、実際に様々なゲーム機に移植されました。
そのため他の RAY シリーズは知らなくても、このゲームだけは良く知っているという方は多いでしょう。
また、3D グラフィックをフルに活用したこのゲームのグラフィックは、当時としては非常にハイスペックなものでした。
ただ、このゲームはレイフォースと同様、いわゆる「パターンゲーム」であり、敵の攻撃が妙に避け辛く、知ってないと回避できない「初見殺し」な攻撃も多めで、後に大ヒットする弾幕シューティングとはゲーム性が異なります。
中世代 / 旧世代のシューティングの最終形の1つですね。

このゲームは縦スクロールのシューティングゲームなのですが、見てのように画面が横向きです。
これは家庭用ゲーム機であるプレステの互換システムを使っていたからで、そのため多くのゲーム機への移植が容易だったのですが、ゲームとしてはスクロール方向の表示が狭いという欠点があります。
そして iPhone では、これが操作する上で大きな問題に・・・ 詳しくは後述します。
自機の移動は俗に言う相対移動です。
指の位置に関わらず、指を動かした方向とスピードで移動し、オリジナルより素早い移動が可能です。
ショットは自動で、ボタンは「ショットの ON/OFF」「レーザー」「スペシャル」の3つ。
レーザーボタンは「ロックオンレーザー」を放つもので、自機の前方には照準があり、これを敵に合わせると「ロックオン」されます。
多数の敵をロックオンした状態でボタンを押すとレーザーが一斉に発射され、まとめて敵を撃破でき、そのぶん得点が倍増します。 これがスコア稼ぎの大きなポイントとなります。
ただ、ゲーム開始時にレーザーの発射を「AUTO」と「MANUAL」から選択でき、オートにした場合はレーザーは自動で発射されるため、お手軽な反面、まとめて倒してスコアを稼ぐことは出来ません。
ゲーム開始時に自機のタイプを R-GRAY1 と R-GRAY2 から選ぶ事ができ、1 は前作と同様のノーマルタイプです。
2 はレーザーがサンダーになっていて、ロックオン数が多く、発射後に「後付けのロックオン」も可能で、スコア稼ぎに向いています。 ただしショットの攻撃範囲が狭く、使い辛さがあります。
スペシャルのボタンは俗に言う「ボム」で、使用するとゲージがなくなり、回復するまで使えなくなります。
ゲージはレーザーで敵を倒すと増えていきますが、なかなか貯まらないので一度使うと当分は使えません。
でも前作のレイフォースはボムが一切なく、難易度が高い要因の1つだったので、今作はボムがあるぶん前よりはラクになっていますね。

※多数の敵をロックオンしてからレーザーを発射すれば、R-GRAY1 は最大 128 倍、R-GRAY2 は 256 倍のスコアを得られます。 敵の配置もそれを考えた感じになっています。
また、同じ敵に全てのロックオンをしてからレーザーを発射すると、爆発を伴う強力な攻撃を行えます。

※ R-GRAY2 はロックオンを最大16 も出来る機体! しかしショットがビームになっていて、細くて弱い。
大差はありませんが、どちらかと言うと上級者向けの機体です。
ゲームモードは「iPhone MODE」と「ARCADE MODE」の2つが用意されていて、今回はアーケードモードでも指を動かした速さと同じスピードで自機が動いてくれます。
(iOS 版レイフォースのアーケードモードは自機の速度が遅く、タッチパネルでまともに遊べる代物ではありませんでした)
iPhone MODE は家庭用ゲーム機版で「アレンジモード」と呼ばれていたものがベースになっていて、敵の配置や攻撃パターンが異なり、BGM もアレンジ版になっています。
つまり、今回はちゃんと双方のモードで内容に違いがあります。
元々アレンジモードは遊びやすく再調整されたものだったので、iPhone モードの方が明らかに簡単ですね。
一方、オープニングデモはアーケードでないと流れません。
レイフォースに4月のアップデートで追加された8段階の難易度調整も最初から導入されており、最初は一番簡単な Very Easy になっています。
よってますます遊びやすい難易度で楽しむ事が出来るのですが・・・
ただ、冒頭でも述べたようにレイストーム自体が「攻撃を避け辛く、初見殺しも多い、難度の高いゲーム」なので、決して簡単とは言えません。
レイストームが難しい理由はたくさんあって、奥行きがある疑似 3D になっており、さらに真上ではなくナナメ後方から見下ろしている視点のため、敵機や敵弾の動きに独特なクセがあります。
そのため、なんでもない攻撃が妙に避け辛いです。
地上の敵が撃ってくる弾も浮上してくるような軌道を取るため、微妙に把握し辛く、さらに「縦スクロールなのに横画面」のおかげで常に敵との距離が近いため、攻撃を避ける猶予が短めです。
そして何より、急に高速弾を間近から撃ってくるロボットとか、突然画面中に撃たれるレーザーとか、知ってないと避けられない攻撃が多くあります。
今回は iPhone モードの Very Easy でプレイすればそこまで辛くないので、前作の初期版のような遊びにくさはないのですが、「何度もプレイしながら攻略を覚えていくタイプのシューティング」なので、ケイブ型のシューティングが好きな人だと「自分が思ってたのと違う」と感じるかもしれません。
ただ、こうしたパターン型のシューティングの方が、いわゆる「気合い避け」をあまり要求されないので、弾避けが苦手な人には良いかもしれませんね。

※レイストーム名物(?)、敵艦隊がいきなり放ってくる多連装レーザー!
オリジナルだと飛んで来る場面を覚えておかないと無理な攻撃でしたが、iPhone 版の Very Easy なら飛んで来るスピードが遅いので、普通に「見て」避けることが出来ます。
でも、誘導弾とか衛星レーザーとか厄介な攻撃が多いので、やられたらその場面を覚えておくようにしましょう。
難点は、縦スクロールシューティングで横画面なため、指で画面が見えなくなる範囲が大きいこと。
それでなくてもこのスタイルだとスクロール方向の表示範囲が狭くなる訳ですが、そこにさらに画面下部に指を置くと、ますます見えなくなってしまいます。
通常 iPhone のシューティングゲームは自機の下に指を置いてプレイすると思いますが、このゲームに限っては自機の下に置くのはお勧めできません。
幸いオプションに「Move Ratio」という設定があって、指の動きの1~4倍の速度で自機を動かせる設定があります。
これを2倍以上にして、画面の左下か右下に指を置いてプレイするようにすれば、細かい動きはやり辛くなりますが、自機の真下に指を置かなくてもプレイ可能です。
ちょっと慣れが必要ですが、この画面構成だと仕方がありませんね。
もしくはタッチペンを使うか、iPad でプレイするかでしょうか。
なお、スクリーンサイズの調整は今作は出来なくなっています。
(よって外周に「指置き場」を作ることは出来ません)
※現在は iPhone の画面が(iPhone SE をのぞき)発売当時より大きくなっており、左右に帯が付くため、そこが指置き場になります。
当初より指で画面が隠れる問題は軽減されています。
もう1つの難点は、
ただ全体的にぼやけている感じのあったレイフォースよりは、3D のグラフィックですし、見やすい画面とは言えます。
※2017 年のアップデートでグラフィック改善のアップデートが行われ、画質が良くなりました。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
定価は 1200 円。 レイフォースと同じ値段ですが、iPhone アプリとしては高めと言えます。
ただ、こういう言い方はヘンですが「ちゃんとレイストーム」なので、ファンの方なら押さえておくべきアプリでしょう。
多くの方にとって RAY シリーズと言えば、レイフォースよりこっちでしょうしね。
正直、原作を知っている方向けの内容&価格と言え、「思い出補正」がないとちょっと辛い気もします。
ただレイフォースよりは、オリジナルを知らない方にも勧められます。
ケイブシューやダライアスよりマニア向けですが、レイストームがシューティングの一時代を築いた有名な作品であることは確かです。
こうした過去の名作が iPhone で再現されていくのは嬉しい事ですね。
・レイストーム (iTunes が起動します)
夢を見ていた時期が俺にもありました
せめてテクスチャにフィルタを…orz