iPhone 初期のアプリでありながら、今でもファンが多いダイスを使ったパズルゲームの名作「Lock 'n' Roll」。
その Lock 'n' Roll に「デラックスバージョン」が登場しています。
Lock 'n' Roll Deluxe」です。
iTunes のアプリ名がおかしなことになってますが、そこは目をつぶりましょう。

Lock 'n' Roll には内容が拡張された「Lock 'n' Roll 2」も存在しますが、これはゲームが複雑になり過ぎて、あまり人気になりませんでした。
今回発売された Deluxe はゲーム自体は初代の Lock 'n' Roll そのままで、BGM や演出などを追加して課金アイテムを加えた、言わば「演出強化+フリーミアム化」のバージョンと言えます。
ゲームバランスも修正され、以前より簡単になっています

Lock 'n' Roll は iPhone AC の こちら にすでに紹介&攻略を書いているのですが、古いゲームであるため知らない方も多いと思います。(このブログを始める前に発売されたアプリです)
よって改めてルールと共にご紹介したいと思います。

なお、Android にも「Lock 'n' Roll Deluxe」という同名のアプリがあるのですが、これは旧バージョンと変わりません。 iOS の Lock 'n' Roll Deluxe とは全くの別物です
Android の Deluxe が何なのかはよく解らないのですが・・・ 紛らわしいのでご注意下さい。

Lock 'n' Roll Deluxe

ROLL」のボタンを押すと、4色で目が1~4のサイコロがランダムに4つ現れます。
これを4×4のマスの中に入れていき、縦、横、ナナメ、2×2マス、四隅のどれかの組み合わせで、ポーカーで言う「ストレート」「フラッシュ」「ペア」の役をそろえるとスコアが加算されます。
マスの中に配置したサイコロは再び ROLL のボタンを押すと「ロック」され、もう動かせなくなります。

そして「同色のストレート」「4色のストレート」「同色の4カード」「4色の4カード」のどれかの組み合わせを作ると、そのサイコロが消えて高得点が加算されます。
これ以外の組み合わせはスコアが入るのみで、サイコロは消えません

サイコロを消せないまま4×4のマスが全て埋まってしまうとゲームオーバーですが、一定得点ごとにオールマイティーとして使える「ジョーカー」を獲得できます。
ジョーカーはサイコロの上に重ねて置くことが可能で、どんな目・どんな色としても使えます。
ショーカーが残っている限り、マスが全て埋まってもゲームオーバーにはなりません

やってみると解りますが、シンプルなルールであるにも関わらず、かなり頭を使う思考型のゲームで、経験もモノを言います。
運も絡みますが、やればやるほど上達していくゲームで、それが今でも多くのファンを引き付けている理由ですね。
改めてになりますが、基本ルールについては前作の解説ページもご覧下さい。

Lock 'n' Roll Deluxe
※こちらは iPad での画面。 今作は iPhone / iPad 両対応のユニバーサルアプリです。
レイアウトが異なっており、iPad だと画面右側にコンボやレベルアップなどの情報が表示されます。
なお、ROLL ボタンを押すと得点集計とサイコロのロックが行われますが、サイコロを全て配置していなくても集計とロックは可能です。
例えば、サイコロを2つだけ置いてロックし、まずラインを消して、その後に残りのサイコロを消した跡に置く、といった事も可能です。 これは攻略上重要です。


そして旧バージョンと、今回公開されたデラックス版の違いですが・・・

まず、最初からジョーカーを1つ所持した状態でスタートするようになりました。
これによって「コツが解らないまま1つも消せずに終わった」「出目がすごく悪くて為す術なく終わった」みたいなことが起こらなくなっています。
ジョーカーさえあれば、最低1ラインは消していけますからね。

さらにジョーカーの入手スコアが下がりました。 前作と比べるとかなり頻繁にジョーカーを入手できます
よってゲームの難易度はかなり下がっていて、前より明らかに長時間続きます。

そして「コイン」と、そのコインで購入できるアイテムが加わりました。
コインはマスの上に配置されていて、コインの上にサイコロを置き、そのサイコロを消すことで回収できます
コインで買うアイテムはすべて使い捨てで、指定のサイコロを壊す Bomb と、指定のサイコロのロックを解除する Unlock の2種類があります。
アイテムはたくさんあるように見えますが、Unlock Five Dice はX字に5つのダイスをアンロックするもの、Unlock Seven Dice は縦横一列の7つのダイスをアンロックするものと言った感じで、一度に対象に出来る数が違うのみです。
なお、コインは追加課金によって購入する事も可能です。

また、マスの上に配置されているコインを全て回収すると「レベルアップ」が発生、得点倍率が上昇し、マスに配置されているサイコロが全てクリアされ、改めてコインが置かれて再スタートします。
つまり役をそろえるだけでなく、レベルアップによってもボード上のサイコロを一掃することが出来ます。

Lock 'n' Roll Deluxe
※左の画面のボード上に置かれている丸いものがコイン。 コインの上にサイコロを置くと、そのサイコロの枠が黄色くなります。
コインをすべて回収するとサイコロが全てクリアされるので、今作は「いかに狙ったマス(コインのあるマス)でサイコロを消せるか」が攻略のポイントになります。
右画像の下部にある爆弾マークはコインで購入するアイテム。 爆弾は指定したサイコロを消去します。


コインの回収によるレベルアップの要素は、Lock 'n' Roll に新しいゲーム性を与えています
コインのあるマスでサイコロを消す方が有利なので、ジョーカーもそれを狙った使い方が必要になり、レベルアップによる一発逆転も可能です。

ただしゲーム中に得られるコインの量は少ないので、アイテムを買える数は限られています。
一方、課金すれば大量のコインを得られるので、スコアが課金に左右されてしまうのが大きな難点です。
一応、一度購入したアイテムは同じゲーム中には再購入できないため、「コインが大量にあればアイテム買い放題!」と言う訳ではありません。
しかしこのゲームは運と頭脳でスコアを競うゲームであるため、そこに課金が絡んでくるのは残念と言わざるを得ませんね。

また、ゲームの難易度が全体的に下がったため、慣れているとかなり長時間続くようになり、前作のような手軽さが無くなっています
このゲームは難しいからこそ、何度も挑戦してハマってしまうというのがあったので、その手軽さとシビアさがなくなったのはマイナスと言っても良いでしょう。

ただ、今作は今作で前とは違う楽しみがあるし、初心者が取っ付きやすいゲームバランスになった事も確かなので、難易度について一概に悪くなったと言うことは出来ないかもしれませんが・・・

あと、これはあくまで個人的な意見なのですが・・・
前作のサイコロを振ったときの「ガラガラガラ!」という音と、サイコロをロックした時の「ガッチャン!」という音が好きだったのですが、それがあまり聞こえなくなったのがちょっと不満です。 

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は無料。 課金は無理にする必要なく、無料のままで問題なく遊べます。
画面上部に広告が表示されますが、誤タップしやすい位置ではありませんし、オプションの「Remove Ads」を選択すれば 85 円の課金で解除することも出来ます
そんなに高い金額ではないので、長く遊ぶつもりの人は、寄付のつもりで払っても良いのではないでしょうか。

演出やグラフィック、サウンドなどの演出面は前作より大幅にパワーアップしています。
じっくり遊ぶタイプのゲームとしては大定番の1つなので、なんと言っても無料ですし、まだ未プレイの方はぜひ試してみて欲しいと思います。
前作をプレイしている方だと違和感を感じると思いますが、コインのシステムを理解すれば、新しい面白さが解ってくるはずです。

Lock 'n' Roll Deluxe (iTunes が起動します)