1990 年代から 2000 年代にかけて、アーケード用ゲーム機「NEOGEO」(ネオジオ)で人気になった名作アクションゲームシリーズ「メタルスラッグ」。
日本では格闘ゲームに押されて大人気と言う程にはならなかったのですが、海外、特にアメリカでは格闘ゲームを差し置くほどの大ヒットとなり、一時はどこのゲーセンも多数のメタルスラッグが並んでいたといいます。
そんなメタルスラッグの中でも特に完成度が高く、人気があったのは初期作品の1~3です。
その1つが先日、iPhone / iPad に移植されました。
「METAL SLUG 3」(メタルスラッグ3)です。
iPhone では以前、メタルスラッグ1をベースにした「METAL SLUG TOUCH」というゲームが発売されていたのですが、これはキャラクターがずっとメタルスラッグ(戦車)に乗ったままという中途半端なものでした。
そのためか現在、このアプリは販売停止になっています。
しかし今作はちゃんとオリジナルのメタルスラッグ3そのままの内容が再現されています。
メニュー画面は iOS 用のものが用意されており、Bluetooth によるマルチプレイにも対応しています。
タッチパネルではプレイしにくいゲームで、特に iPhone でプレイした場合、画面が指で隠れてしまうのが難点ですが・・・
画面が大きい iPad ではこの問題はなくなるため、出来れば iPad でのプレイをお勧めしたいゲームですね。
※アップデートで iPhone / iPod touch でもプレイしやすいウィンドウモードが追加されました。
なお、発売は SNK の後身である「SNK プレイモア」ですが、開発は R-TYPE や P-47、Another World などレトロゲームを専門に移植しているフランスのメーカー DotEmu です。

レバーで左右に移動、ジャンプ・射撃・手榴弾の3ボタンで攻撃や回避を行う真横視点の 2D アクションゲームです。
いわゆる「スーパーマリオ型」ですが、主人公は特殊部隊の兵士で、銃を撃ちまくって敵を倒しながら進むゲームであるため、戦闘の要素が強いですね。
古くからあるタイプのゲームであり、3D グラフィックでもない、言わば「昔ながらのアクションゲーム」なのですが、その最高峰と言える内容で、ハデな展開と次々変わる場面、豊富でコミカルな敵キャラと数多くのしかけ、スピーディーな動きと多彩な乗り物など、見どころのあるシーンが連発されるゲームです。
ただし難易度は非常に高く、いわゆる「死にゲー」であり、様々な攻撃を持つ敵が次々と襲いかかってくるにも関わらず、主人公は1発ダメージを受けたら即アウトになります。
基本的には死にながら攻略パターンを覚えていく内容であり、パターンゲーとも言えますね。
しかしやるごとに上達していくゲームでもあり、コンティニューは5回まで可能で、コンティニューしてもスコアは引き継ぐので、実質残機は 15 人分あります。
「メタルスラッグ」と言うのはゲームに登場する戦車の名前で、戦車なのにしゃがんだりジャンプしたり出来るユニークな乗り物です。
他にもヘリや飛行機、潜水艦や二足歩行ロボット、さらにラクダや象まで様々な乗り物が登場。
主人公も空を飛んだり泳いだり、ゾンビになったり食べすぎてデブになったりと、戦争もののゲームではありますが、良い意味で「おバカ」でユーモラスな演出が多いです。

※潜水艦で進む水中ステージ。 乗り物はある程度のダメージを受けると破壊されますが、脱出すればミスにはなりません。
登場する乗り物のデザインはすべて丸っこくて、ちょっとコミカルですね。
乗り物には全て機銃が付いており、手榴弾ボタンで主砲や爆雷など固有の攻撃を行えます。
乗り物は下+ジャンプで降りることができ、また一部の乗り物は下+攻撃ボタンで乗りながら手榴弾を投げられます。

※ステージ2は人々がゾンビ化したキャンプ場。 そしてゾンビの攻撃を受けると主人公もゾンビになってしまいます・・・
しかしゾンビになると動きが鈍くなる反面、通常弾の攻撃を受け付けなくなり、さらに手榴弾ボタンで超強力な「吐血攻撃」を行えるので、場面によってはゾンビになって進んだ方がラクです。
全5ステージですが、5ステージ目はかなり長く、ここだけで3ステージ分ぐらいあります。
文字でストーリーが語られることはありませんが、最後の5ステージ目の超展開はゲーマーには有名ですね。
ゲームモードには「アーケードモード」と「ミッションモード」がありますが、ミッションモードはいわゆる「ステージ選択」で、好きなステージからスタート出来るものです。
ただしミッションモードで始めると Game Center のランキングにスコアは登録されません。
ゲームの進行に合わせてイラストが追加されていく「ギャラリー」も用意されています。

※5ステージ目に待ち受ける敵の司令官「モーデン総帥」。 このシーンはメタルスラッグ1のラストシーンでもあります。
しかしこの後、トンでもない展開となり、戦いは予想もしない方向へ・・・
難点は、やはり操作性ですね。
この手のアクションゲームは、やはりタッチパネルではやりやすいとは言えません。
特にこのゲームはレバーをナナメに入れる機会が多いため、その際の入力に難があります。
ただ、物理コントローラーに劣るとは言え、タッチパネルであることを考えると及第点の操作性ではあり、レバーの受付範囲も割と広く、前述のナナメ入力も指を大きくスライドさせる事を意識しておけば「入力し辛い」という程ではありません。
慣れてしまえば割と普通に操作できるようになります。
ただし、これは iPad の場合。 iPhone や iPod touch の場合はそれに加えて視認性の問題があります。
普通にプレイすると画面の左下と右下に親指が乗せられる訳ですが、このゲームはちょうどその辺りが主人公と敵の出現位置になるため、そのままだと敵も主人公も見にくい!
このゲームは後ろから敵が来る場合がありますし、下にスクロールする場面もありますから、ますます見辛さがあり、このままでは「見えない敵にやられた」と言う状況が多発します。
キー設定でレバーやボタンの位置を動かせるので、思いきって上の方に配置すればまだマシになるのですが、それだと操作しやすいとは言えませんね。
冒頭でも述べましたがこのゲームは iPad 用と言え、私的には iPhone / iPod touch でやるのは、無理とは言いませんがオススメできません・・・
※アップデートで iPhone / iPod touch でもプレイしやすいモードが追加されています。詳しくは以下参照。

※ iPhone でプレイ中の画面。 かなり強引ですが、こんな風にボタンの位置を上にすればそれなりに見やすくはなります。 ただ、操作には慣れが必要です・・・
iPad だと画面が引き延ばされてドットが荒く見えるため、iPhone の方が画質は綺麗に見えるのですが・・・
なお、「ビデオフィルタリング」という設定があり、これを OFF にするとアンチエイリアス(ぼかし)がなくなります。 ドットがそのまま表示される方が好きな人は OFF にしましょう。

※アップデートでウィンドウモードが追加されました。
オプション設定(歯車ボタン)の「VIDEO OPTIONS」で一番上の項目を「WINDOW」にすると、上の画像のように指置き場となる外枠が追加されます。
このモードだと指で画面が隠れにくくなるため、iPhone でもプレイしやすくなっています。
価格は 600 円。 iOS のアプリとしてはやや高めです。
しかしゲームは「オリジナルのメタスラ3そのまま」なので、メタスラのファンなら見逃せませんね。
※現在は 350 円に値下げされているようです。
私的には、メタスラが好きで結構プレイしていましたし、iPad も持っているので、十分に楽しめています。
個人的にはこのアプリが発売されたことは非常に嬉しいですね。
DotEmu のアプリは BGM や演出の一部がカットされていることがあり、それが気になることも多いのですが、このアプリにはそのような部分は見られません。
基本的にはオリジナルのファン向けのアプリですが、今でも十分楽しめるアクションゲームであり、ゲーマーの方にはお勧め出来ます。
・METAL SLUG 3 (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されているプレイムービーです。
日本では格闘ゲームに押されて大人気と言う程にはならなかったのですが、海外、特にアメリカでは格闘ゲームを差し置くほどの大ヒットとなり、一時はどこのゲーセンも多数のメタルスラッグが並んでいたといいます。
そんなメタルスラッグの中でも特に完成度が高く、人気があったのは初期作品の1~3です。
その1つが先日、iPhone / iPad に移植されました。
「METAL SLUG 3」(メタルスラッグ3)です。
iPhone では以前、メタルスラッグ1をベースにした「METAL SLUG TOUCH」というゲームが発売されていたのですが、これはキャラクターがずっとメタルスラッグ(戦車)に乗ったままという中途半端なものでした。
そのためか現在、このアプリは販売停止になっています。
しかし今作はちゃんとオリジナルのメタルスラッグ3そのままの内容が再現されています。
メニュー画面は iOS 用のものが用意されており、Bluetooth によるマルチプレイにも対応しています。
タッチパネルではプレイしにくいゲームで、特に iPhone でプレイした場合、画面が指で隠れてしまうのが難点ですが・・・
画面が大きい iPad ではこの問題はなくなるため、出来れば iPad でのプレイをお勧めしたいゲームですね。
※アップデートで iPhone / iPod touch でもプレイしやすいウィンドウモードが追加されました。
なお、発売は SNK の後身である「SNK プレイモア」ですが、開発は R-TYPE や P-47、Another World などレトロゲームを専門に移植しているフランスのメーカー DotEmu です。

レバーで左右に移動、ジャンプ・射撃・手榴弾の3ボタンで攻撃や回避を行う真横視点の 2D アクションゲームです。
いわゆる「スーパーマリオ型」ですが、主人公は特殊部隊の兵士で、銃を撃ちまくって敵を倒しながら進むゲームであるため、戦闘の要素が強いですね。
古くからあるタイプのゲームであり、3D グラフィックでもない、言わば「昔ながらのアクションゲーム」なのですが、その最高峰と言える内容で、ハデな展開と次々変わる場面、豊富でコミカルな敵キャラと数多くのしかけ、スピーディーな動きと多彩な乗り物など、見どころのあるシーンが連発されるゲームです。
ただし難易度は非常に高く、いわゆる「死にゲー」であり、様々な攻撃を持つ敵が次々と襲いかかってくるにも関わらず、主人公は1発ダメージを受けたら即アウトになります。
基本的には死にながら攻略パターンを覚えていく内容であり、パターンゲーとも言えますね。
しかしやるごとに上達していくゲームでもあり、コンティニューは5回まで可能で、コンティニューしてもスコアは引き継ぐので、実質残機は 15 人分あります。
「メタルスラッグ」と言うのはゲームに登場する戦車の名前で、戦車なのにしゃがんだりジャンプしたり出来るユニークな乗り物です。
他にもヘリや飛行機、潜水艦や二足歩行ロボット、さらにラクダや象まで様々な乗り物が登場。
主人公も空を飛んだり泳いだり、ゾンビになったり食べすぎてデブになったりと、戦争もののゲームではありますが、良い意味で「おバカ」でユーモラスな演出が多いです。

※潜水艦で進む水中ステージ。 乗り物はある程度のダメージを受けると破壊されますが、脱出すればミスにはなりません。
登場する乗り物のデザインはすべて丸っこくて、ちょっとコミカルですね。
乗り物には全て機銃が付いており、手榴弾ボタンで主砲や爆雷など固有の攻撃を行えます。
乗り物は下+ジャンプで降りることができ、また一部の乗り物は下+攻撃ボタンで乗りながら手榴弾を投げられます。

※ステージ2は人々がゾンビ化したキャンプ場。 そしてゾンビの攻撃を受けると主人公もゾンビになってしまいます・・・
しかしゾンビになると動きが鈍くなる反面、通常弾の攻撃を受け付けなくなり、さらに手榴弾ボタンで超強力な「吐血攻撃」を行えるので、場面によってはゾンビになって進んだ方がラクです。
全5ステージですが、5ステージ目はかなり長く、ここだけで3ステージ分ぐらいあります。
文字でストーリーが語られることはありませんが、最後の5ステージ目の超展開はゲーマーには有名ですね。
ゲームモードには「アーケードモード」と「ミッションモード」がありますが、ミッションモードはいわゆる「ステージ選択」で、好きなステージからスタート出来るものです。
ただしミッションモードで始めると Game Center のランキングにスコアは登録されません。
ゲームの進行に合わせてイラストが追加されていく「ギャラリー」も用意されています。

※5ステージ目に待ち受ける敵の司令官「モーデン総帥」。 このシーンはメタルスラッグ1のラストシーンでもあります。
しかしこの後、トンでもない展開となり、戦いは予想もしない方向へ・・・
難点は、やはり操作性ですね。
この手のアクションゲームは、やはりタッチパネルではやりやすいとは言えません。
特にこのゲームはレバーをナナメに入れる機会が多いため、その際の入力に難があります。
ただ、物理コントローラーに劣るとは言え、タッチパネルであることを考えると及第点の操作性ではあり、レバーの受付範囲も割と広く、前述のナナメ入力も指を大きくスライドさせる事を意識しておけば「入力し辛い」という程ではありません。
慣れてしまえば割と普通に操作できるようになります。
ただし、これは iPad の場合。 iPhone や iPod touch の場合はそれに加えて視認性の問題があります。
普通にプレイすると画面の左下と右下に親指が乗せられる訳ですが、このゲームはちょうどその辺りが主人公と敵の出現位置になるため、そのままだと敵も主人公も見にくい!
このゲームは後ろから敵が来る場合がありますし、下にスクロールする場面もありますから、ますます見辛さがあり、このままでは「見えない敵にやられた」と言う状況が多発します。
キー設定でレバーやボタンの位置を動かせるので、思いきって上の方に配置すればまだマシになるのですが、それだと操作しやすいとは言えませんね。
※アップデートで iPhone / iPod touch でもプレイしやすいモードが追加されています。詳しくは以下参照。

※ iPhone でプレイ中の画面。 かなり強引ですが、こんな風にボタンの位置を上にすればそれなりに見やすくはなります。 ただ、操作には慣れが必要です・・・
iPad だと画面が引き延ばされてドットが荒く見えるため、iPhone の方が画質は綺麗に見えるのですが・・・
なお、「ビデオフィルタリング」という設定があり、これを OFF にするとアンチエイリアス(ぼかし)がなくなります。 ドットがそのまま表示される方が好きな人は OFF にしましょう。

※アップデートでウィンドウモードが追加されました。
オプション設定(歯車ボタン)の「VIDEO OPTIONS」で一番上の項目を「WINDOW」にすると、上の画像のように指置き場となる外枠が追加されます。
このモードだと指で画面が隠れにくくなるため、iPhone でもプレイしやすくなっています。
価格は 600 円。 iOS のアプリとしてはやや高めです。
しかしゲームは「オリジナルのメタスラ3そのまま」なので、メタスラのファンなら見逃せませんね。
※現在は 350 円に値下げされているようです。
私的には、メタスラが好きで結構プレイしていましたし、iPad も持っているので、十分に楽しめています。
個人的にはこのアプリが発売されたことは非常に嬉しいですね。
DotEmu のアプリは BGM や演出の一部がカットされていることがあり、それが気になることも多いのですが、このアプリにはそのような部分は見られません。
基本的にはオリジナルのファン向けのアプリですが、今でも十分楽しめるアクションゲームであり、ゲーマーの方にはお勧め出来ます。
・METAL SLUG 3 (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されているプレイムービーです。
こんなにファンタジー色強かったけ?