あの「ケイオスリングス」を作り出したスクエニのモバイルアプリ開発部がプロデュースし、プレステの名作ゲーム「ワイルドアームズ」を作った金子彰史さんの会社「ウィッチクラフト」が開発を担当した、スクエニの新しいスマホ用本格 RPG。
それが「星葬ドラグニル」です。
「拡散性ミリオンアーサー」「ケイオスリングス2」に続くスクエニのスマホ用ゲームブランド「シシララ・オーバードライブ」の3作目に当たります。
昨今話題のシシララシリーズの最新作だけあって、かなりの注目作だったのですが・・・ 他のシシララのゲームと同様、ユーザーの評価は賛否両論!
iTunes でも★5評価が多い反面、レビューは批判意見だらけ。
実際やってみて思うのは、間違いなく高クオリティーなゲームである反面、課金を考慮したゲームバランスやアニメ風・ラノベ風のイメージが強すぎるデザインなど、どう考えても「賛否両論になることが解りきっている作り方」をしているということ。
それは狙ってやっているのか、それとも今風の趣向を反映したらこうなったという事なのか・・・
良くも悪くもシシララシリーズのゲームだなぁ、という印象ですね。
謎の悪鬼「ヴァサーゴ」が襲来する世界で、暴走する竜を操る「竜騎士」となった主人公が戦いを繰り広げる長編の RPG です。
しかし既存の RPG とは戦闘シーンが大きく異なり、コマンド入力のようなものはありません。
戦闘は竜が自動で戦うもので、基本的に「オート」と言えるのですが、画面下の「鎖」をスライドすることで竜の行動を守備的にしたり攻撃的にしたりすることが出来ます。
例えば、守備的にすればガードや回復を行い、中間だと物理攻撃、攻撃的だと強力な火炎攻撃を実行します。
しかし竜は戦闘中に勝手に攻撃的になっていき、そして竜の状態を表すメーターが振り切れてしまうと「暴走」してしまいます!
暴走した竜は超強力なパワーで敵も味方も攻撃し始めます。 もちろんそのまま放っておくと、主人公は自分の竜に殺されてしまいます!
よって戦闘中に攻撃する時は、出来るだけ攻撃的にしつつ、メーターが振り切れないように鎖を引いて調節する必要があります。
この戦闘は私は結構好きなのですが、ずっとメーターの動き凝視しなければならないため、画面上で戦っている竜や悪鬼の戦闘を見ているヒマはありません。
スクエニの RPG らしい高クオリティーな戦闘シーンが繰り広げられているにも関わらず、それを見れない(よそ見してたら暴走する)というのはちょっと難点とも言えますね。
※ヒールで回復中のシーン。 画面下の鎖を左にスライドして、画面上部のメーターを青い部分まで移動させておくと HP が減っている時は回復に専念してくれます。
ヒールは1と2を双方装備できるので、両方覚えたら2つとも付けておくのがオススメ。
ボス戦では無理に強力な攻撃を狙わず、青の位置でガードしつつ、隙を見て緑の位置で殴る方が戦いは安定します。
それでも勝てないときはレベル不足なので、経験値稼ぎをして来るしかありませんね。
※竜が暴走中! 強力パワーで敵を叩き潰しますが、プレイヤーの最大 HP もどんどん減っていく!
「暴走=即死」ではなく、急いで鎖を左にスライドすれば再びコントロールできるようになりますが、減った最大 HP は高価な「エリクサー」という薬を使わないと回復しないので、暴走は最終手段です。
マップ画面では竜に乗り、空を飛んで移動するのですが、マップはそんなに広い訳ではありません。
また移動先はダンジョンのみで、街などはありません。
ダンジョンでの移動は一般的な 3D の RPG と同じで、グラフィックは綺麗ですが、特徴的な点はありません。
ゲームは「ダンジョンで移動&戦闘 → ある程度進むとストーリーシーンになる → ボス戦 → マップ画面で次のダンジョンに移動」の繰り返しで進行します。
ストーリーや登場人物のアクションなどはライトノベルを元にしたアニメのようです。
各所で「中二病」と呼ばれていますが・・・ まあ、こういうゲームは昔からあったから、特別ヘンという程でもないかな・・・
ただ、人によってかなり好き嫌いの分かれる内容である事は確かです。
私はそんなにアニメを見る訳ではないので違和感を感じるのですが、シシララシリーズはアニメ好きな人をターゲットにしている印象もあります。
キャラクターの台詞は全編フルボイスで、豪華な声優陣が担当しており、この辺もかなりアニメ的ですね。
※マップ上の移動シーンは結構カッコイイ。 が、マップが狭いし、すぐに目的地に着くし、飛ぶこと自体を楽しめるようなものではありません。
街などもなく、基本的にはダンジョンの繰り返しで進行します。
※ボス戦の前には、主人公が決めポーズを付けて竜に剣を突き刺し、鎖が出てくるシーンがあります。
こうしたオタクアニメな演出が多く、各章の終わりにはいかにもアニメ番組らしい「次回予告」まで用意されています。
「シシララシリーズ」ってのは「ラノベアニメシリーズ」という事なんですかね?
RPG としての成長システムについてですが、敵を倒すと CP というポイントと、経験値が手に入ります。
CP はそれを消費して様々な「アビリティ」(特技)を習得できるのですが、戦闘中に技を使う際にも消費します。
つまり、習得ポイントと MP を兼ねている訳で・・・ この辺は特徴的。
また、技は使っていると熟練度がアップしていき、熟練が最大になって「マスター」になると消費 CP が半分になります。
ただ問題は、CP の入手量を増やす「インヴォーク」というシステム。
戦闘中、竜の状態を示すメーターの一部が光る場合があり、その光った場所で攻撃すると入手出来る CP の「倍率」が高まります。
この倍率は戦闘後も継続し、インヴォークを成功させ続ければ CP の入手量はどんどん増えていくのですが、1度でもミスると(メーターが光った状態で一定時間が経過し光が消えると)、0 に戻ってしまいます。
何十戦もの戦いで増やし続けた倍率が 0 に戻ってしまうと、CP 入手量は一気にダウン!
元に戻すにはまた何十戦もの戦いで少しずつ倍率を上げていかなければなりません・・・
CP は戦闘中に技を出すと消費するため、倍率が高まっていないと全然貯まらず、なかなかアビリティは習得できなくなります。
つまり、一度のミスが致命的な事になってしまいます。
このシステムはちょっとアンバランスさが否めませんね。
※ INVOKE(インヴォーク)で CP 倍率ゲット! でも繋がっている間は良いのですが、切れたら悲惨。
だいたい1回の戦闘で0~2回ぐらいしかインヴォーク出来ないので、50 INVOKE していて切れたら、約 50 回戦闘しないと元に戻らない。
青ゾーンが光った時、ダメージを受けているとヒールしかせず、攻撃しなくて INVOKE が切れる恐れがあるため、青で INVOKE を繋げる時はメニューボタンを押してヒールを OFF にしましょう。(ただ、いちいちヒールの ON/OFF を繰り返さないといけないので結構めんどくさい)
もし切れた場合はワザと暴走して死ぬか(死んでも戦闘開始時からやり直せる)、アプリを落とすかしてやり直した方が良いかも。
※アビリティーの習得はツリー形式。 CP を消費して習得しますが、下位のものから順に覚えていく必要があります。 一定レベルや特定のアビリティをマスターしておく事が必要なものも。
同じ色の技を複数装備した場合、それらが全て一度に発動します。 例えば緑の位置で使う攻撃を2つ装備すると、一度に2回攻撃が出来ます。
そして最も批判が大きい点は、販売形式と課金スタイル。
このゲームは本体は無料です。 ただし無料のままでは1章しかプレイできず、2章以降は各章を 600 円で購入していくか、全5章を 1800 円で一括購入する必要があります。
要するに、1章のみ無料体験できる 1800 円のアプリだと思えば良いでしょう。
このこと自体は特に問題ではないのですが、批判が多いのは追加課金。
上記の各章の課金とは別に、「しばらく経験値 10 倍」「しばらく CP 10 倍」「アビリティをすぐにマスター」の3つのアイテム課金が用意されています。
そして、このゲームは課金なしでストレートに進んでいると、必ずボス戦で苦戦するバランスになっています。
後半はともかく、ゲーム前半はアビリティの習得数と装備数が少ない事もあり、普通に進んでいるとレベル不足でまず行き詰まります。
よってそのタイミングで「経験値稼ぎ」をしなければならないのですが・・・ そこに経験値 10 倍とかの課金が用意されている訳です。
そうすると・・・ 「そういうことかぁ」となる訳ですね。
しかも結構高額な課金も用意されていて、15 戦の経験値 10 倍が 350 円、そして 60 戦の経験値 10 倍が 1000 円。 アビリティをマスターする課金も 1000 円。
全章 1800 円のゲームで、さらに 1000 円とかの課金がある訳です。
しかも1回課金すれば終わりとは限らず、もしまたボスで苦戦する場合、そこをスムーズにクリアしたければまた・・・ と言うことになってしまいます。
もちろん課金は必須な訳ではありません。 普通に課金なしで経験値稼ぎをしていても十分クリアしていけるレベルで、経験値稼ぎ用の「ハイパーキューブ」というミニダンジョンも用意されています。
ですが経験値稼ぎなしでサクサク進めるようなゲームでは決してないので、その点は「ケイオスリングス」などとは異なります。
ダンジョンでのエンカウント率も結構高めで、敵の出現を ON/OFF することさえ可能だったケイオスとは全然違います。
こうした課金があると、苦戦している人は怒りの矛先をそちらに向けてしまうので、これは批判意見が出るのは当然のシステムであると言えます。
前述の「インヴォーク失敗による CP 入手量減少」も、CP 10 倍とかの課金があるので、「そういうことかよ」と思われがちです。
※現在はゲームバランスが再調整され、アプリ自体も「買い切りアプリ」に変更された、「星葬ドラグニル オーバーコネクト」が発売されています。
他には、ダンジョンの使い回しが多い、敵のモデルが少ない、という意見も見られるようですね。
ただこれについては、モバイルゲームのプログラムって容量との戦いだろうし、Android のことも考えているだろうから、2GB とか 3GB とか使える訳ではないので、私的には仕方がない気もします・・・
まあ確かに同じ背景が多いし、容量についてはそもそもボイスが圧迫してるんだろうけど。
以下は Youtube で公開されている公式のプロモーションムービーです。
「スクエニ RPG+ソーシャルゲーム課金」という意見もあるようですが、実際にそんな気もしますね。
しかしスマートフォンの RPG としては間違いなくハイレベルな作品です。
ライトノベルやアニメなどの昨今のサブカルチャーが好きで、さらにソーシャルゲームをやっていてアイテム課金にも抵抗がない、つまり「最近のライトゲームユーザー」にとっては、ベストマッチするゲームだと思います。
ただ、そこから少しでもズレていると途端に違和感を感じるゲームなので、かなりニッチ(狭い客層)なゲームである印象が拭えません。
ただ本体は無料で、1章だけでもかなりのボリュームがあるので、とりあえず自分に合っているかどうか、そこだけ試してみるのも良いと思います。
それが出来るというのは良心的と言えるでしょうか。
何というか、ちょっと「広い心」「広い許容力」で楽しむのが良いアプリだと思います。(ってどういうまとめだソレ)
・星葬ドラグニル (iTunes が起動します)
・星葬ドラグニル for iPad (iPad 専用版は別になっています。価格は変わりません)
・星葬ドラグニル オーバーコネクト(買い切りアプリになったバランス調整バージョンです)
・星葬ドラグニル オーバーコネクト for iPad(オーバーコネクトの iPad 版)
それが「星葬ドラグニル」です。
「拡散性ミリオンアーサー」「ケイオスリングス2」に続くスクエニのスマホ用ゲームブランド「シシララ・オーバードライブ」の3作目に当たります。
昨今話題のシシララシリーズの最新作だけあって、かなりの注目作だったのですが・・・ 他のシシララのゲームと同様、ユーザーの評価は賛否両論!
iTunes でも★5評価が多い反面、レビューは批判意見だらけ。
実際やってみて思うのは、間違いなく高クオリティーなゲームである反面、課金を考慮したゲームバランスやアニメ風・ラノベ風のイメージが強すぎるデザインなど、どう考えても「賛否両論になることが解りきっている作り方」をしているということ。
それは狙ってやっているのか、それとも今風の趣向を反映したらこうなったという事なのか・・・
良くも悪くもシシララシリーズのゲームだなぁ、という印象ですね。
謎の悪鬼「ヴァサーゴ」が襲来する世界で、暴走する竜を操る「竜騎士」となった主人公が戦いを繰り広げる長編の RPG です。
しかし既存の RPG とは戦闘シーンが大きく異なり、コマンド入力のようなものはありません。
戦闘は竜が自動で戦うもので、基本的に「オート」と言えるのですが、画面下の「鎖」をスライドすることで竜の行動を守備的にしたり攻撃的にしたりすることが出来ます。
例えば、守備的にすればガードや回復を行い、中間だと物理攻撃、攻撃的だと強力な火炎攻撃を実行します。
しかし竜は戦闘中に勝手に攻撃的になっていき、そして竜の状態を表すメーターが振り切れてしまうと「暴走」してしまいます!
暴走した竜は超強力なパワーで敵も味方も攻撃し始めます。 もちろんそのまま放っておくと、主人公は自分の竜に殺されてしまいます!
よって戦闘中に攻撃する時は、出来るだけ攻撃的にしつつ、メーターが振り切れないように鎖を引いて調節する必要があります。
この戦闘は私は結構好きなのですが、ずっとメーターの動き凝視しなければならないため、画面上で戦っている竜や悪鬼の戦闘を見ているヒマはありません。
スクエニの RPG らしい高クオリティーな戦闘シーンが繰り広げられているにも関わらず、それを見れない(よそ見してたら暴走する)というのはちょっと難点とも言えますね。
※ヒールで回復中のシーン。 画面下の鎖を左にスライドして、画面上部のメーターを青い部分まで移動させておくと HP が減っている時は回復に専念してくれます。
ヒールは1と2を双方装備できるので、両方覚えたら2つとも付けておくのがオススメ。
ボス戦では無理に強力な攻撃を狙わず、青の位置でガードしつつ、隙を見て緑の位置で殴る方が戦いは安定します。
それでも勝てないときはレベル不足なので、経験値稼ぎをして来るしかありませんね。
※竜が暴走中! 強力パワーで敵を叩き潰しますが、プレイヤーの最大 HP もどんどん減っていく!
「暴走=即死」ではなく、急いで鎖を左にスライドすれば再びコントロールできるようになりますが、減った最大 HP は高価な「エリクサー」という薬を使わないと回復しないので、暴走は最終手段です。
マップ画面では竜に乗り、空を飛んで移動するのですが、マップはそんなに広い訳ではありません。
また移動先はダンジョンのみで、街などはありません。
ダンジョンでの移動は一般的な 3D の RPG と同じで、グラフィックは綺麗ですが、特徴的な点はありません。
ゲームは「ダンジョンで移動&戦闘 → ある程度進むとストーリーシーンになる → ボス戦 → マップ画面で次のダンジョンに移動」の繰り返しで進行します。
ストーリーや登場人物のアクションなどはライトノベルを元にしたアニメのようです。
各所で「中二病」と呼ばれていますが・・・ まあ、こういうゲームは昔からあったから、特別ヘンという程でもないかな・・・
ただ、人によってかなり好き嫌いの分かれる内容である事は確かです。
私はそんなにアニメを見る訳ではないので違和感を感じるのですが、シシララシリーズはアニメ好きな人をターゲットにしている印象もあります。
キャラクターの台詞は全編フルボイスで、豪華な声優陣が担当しており、この辺もかなりアニメ的ですね。
※マップ上の移動シーンは結構カッコイイ。 が、マップが狭いし、すぐに目的地に着くし、飛ぶこと自体を楽しめるようなものではありません。
街などもなく、基本的にはダンジョンの繰り返しで進行します。
※ボス戦の前には、主人公が決めポーズを付けて竜に剣を突き刺し、鎖が出てくるシーンがあります。
こうしたオタクアニメな演出が多く、各章の終わりにはいかにもアニメ番組らしい「次回予告」まで用意されています。
「シシララシリーズ」ってのは「ラノベアニメシリーズ」という事なんですかね?
RPG としての成長システムについてですが、敵を倒すと CP というポイントと、経験値が手に入ります。
CP はそれを消費して様々な「アビリティ」(特技)を習得できるのですが、戦闘中に技を使う際にも消費します。
つまり、習得ポイントと MP を兼ねている訳で・・・ この辺は特徴的。
また、技は使っていると熟練度がアップしていき、熟練が最大になって「マスター」になると消費 CP が半分になります。
ただ問題は、CP の入手量を増やす「インヴォーク」というシステム。
戦闘中、竜の状態を示すメーターの一部が光る場合があり、その光った場所で攻撃すると入手出来る CP の「倍率」が高まります。
この倍率は戦闘後も継続し、インヴォークを成功させ続ければ CP の入手量はどんどん増えていくのですが、1度でもミスると(メーターが光った状態で一定時間が経過し光が消えると)、0 に戻ってしまいます。
何十戦もの戦いで増やし続けた倍率が 0 に戻ってしまうと、CP 入手量は一気にダウン!
元に戻すにはまた何十戦もの戦いで少しずつ倍率を上げていかなければなりません・・・
CP は戦闘中に技を出すと消費するため、倍率が高まっていないと全然貯まらず、なかなかアビリティは習得できなくなります。
つまり、一度のミスが致命的な事になってしまいます。
このシステムはちょっとアンバランスさが否めませんね。
※ INVOKE(インヴォーク)で CP 倍率ゲット! でも繋がっている間は良いのですが、切れたら悲惨。
だいたい1回の戦闘で0~2回ぐらいしかインヴォーク出来ないので、50 INVOKE していて切れたら、約 50 回戦闘しないと元に戻らない。
青ゾーンが光った時、ダメージを受けているとヒールしかせず、攻撃しなくて INVOKE が切れる恐れがあるため、青で INVOKE を繋げる時はメニューボタンを押してヒールを OFF にしましょう。(ただ、いちいちヒールの ON/OFF を繰り返さないといけないので結構めんどくさい)
もし切れた場合はワザと暴走して死ぬか(死んでも戦闘開始時からやり直せる)、アプリを落とすかしてやり直した方が良いかも。
※アビリティーの習得はツリー形式。 CP を消費して習得しますが、下位のものから順に覚えていく必要があります。 一定レベルや特定のアビリティをマスターしておく事が必要なものも。
同じ色の技を複数装備した場合、それらが全て一度に発動します。 例えば緑の位置で使う攻撃を2つ装備すると、一度に2回攻撃が出来ます。
そして最も批判が大きい点は、販売形式と課金スタイル。
このゲームは本体は無料です。 ただし無料のままでは1章しかプレイできず、2章以降は各章を 600 円で購入していくか、全5章を 1800 円で一括購入する必要があります。
要するに、1章のみ無料体験できる 1800 円のアプリだと思えば良いでしょう。
このこと自体は特に問題ではないのですが、批判が多いのは追加課金。
上記の各章の課金とは別に、「しばらく経験値 10 倍」「しばらく CP 10 倍」「アビリティをすぐにマスター」の3つのアイテム課金が用意されています。
そして、このゲームは課金なしでストレートに進んでいると、必ずボス戦で苦戦するバランスになっています。
後半はともかく、ゲーム前半はアビリティの習得数と装備数が少ない事もあり、普通に進んでいるとレベル不足でまず行き詰まります。
よってそのタイミングで「経験値稼ぎ」をしなければならないのですが・・・ そこに経験値 10 倍とかの課金が用意されている訳です。
そうすると・・・ 「そういうことかぁ」となる訳ですね。
しかも結構高額な課金も用意されていて、15 戦の経験値 10 倍が 350 円、そして 60 戦の経験値 10 倍が 1000 円。 アビリティをマスターする課金も 1000 円。
全章 1800 円のゲームで、さらに 1000 円とかの課金がある訳です。
しかも1回課金すれば終わりとは限らず、もしまたボスで苦戦する場合、そこをスムーズにクリアしたければまた・・・ と言うことになってしまいます。
もちろん課金は必須な訳ではありません。 普通に課金なしで経験値稼ぎをしていても十分クリアしていけるレベルで、経験値稼ぎ用の「ハイパーキューブ」というミニダンジョンも用意されています。
ですが経験値稼ぎなしでサクサク進めるようなゲームでは決してないので、その点は「ケイオスリングス」などとは異なります。
ダンジョンでのエンカウント率も結構高めで、敵の出現を ON/OFF することさえ可能だったケイオスとは全然違います。
こうした課金があると、苦戦している人は怒りの矛先をそちらに向けてしまうので、これは批判意見が出るのは当然のシステムであると言えます。
前述の「インヴォーク失敗による CP 入手量減少」も、CP 10 倍とかの課金があるので、「そういうことかよ」と思われがちです。
※現在はゲームバランスが再調整され、アプリ自体も「買い切りアプリ」に変更された、「星葬ドラグニル オーバーコネクト」が発売されています。
他には、ダンジョンの使い回しが多い、敵のモデルが少ない、という意見も見られるようですね。
ただこれについては、モバイルゲームのプログラムって容量との戦いだろうし、Android のことも考えているだろうから、2GB とか 3GB とか使える訳ではないので、私的には仕方がない気もします・・・
まあ確かに同じ背景が多いし、容量についてはそもそもボイスが圧迫してるんだろうけど。
以下は Youtube で公開されている公式のプロモーションムービーです。
「スクエニ RPG+ソーシャルゲーム課金」という意見もあるようですが、実際にそんな気もしますね。
しかしスマートフォンの RPG としては間違いなくハイレベルな作品です。
ライトノベルやアニメなどの昨今のサブカルチャーが好きで、さらにソーシャルゲームをやっていてアイテム課金にも抵抗がない、つまり「最近のライトゲームユーザー」にとっては、ベストマッチするゲームだと思います。
ただ、そこから少しでもズレていると途端に違和感を感じるゲームなので、かなりニッチ(狭い客層)なゲームである印象が拭えません。
ただ本体は無料で、1章だけでもかなりのボリュームがあるので、とりあえず自分に合っているかどうか、そこだけ試してみるのも良いと思います。
それが出来るというのは良心的と言えるでしょうか。
何というか、ちょっと「広い心」「広い許容力」で楽しむのが良いアプリだと思います。(ってどういうまとめだソレ)
・星葬ドラグニル (iTunes が起動します)
・星葬ドラグニル for iPad (iPad 専用版は別になっています。価格は変わりません)
・星葬ドラグニル オーバーコネクト(買い切りアプリになったバランス調整バージョンです)
・星葬ドラグニル オーバーコネクト for iPad(オーバーコネクトの iPad 版)
「やる夫が空を目指すようです」で知って買ったにわかなんですけどね