※このゲームは 2016年7月 に配信終了しています。
ボーカロイド「初音ミク」の歌に合わせて歌詞を「フリック入力する」という、スマートフォンならではの一風変わった音楽ゲームとして大きな注目浴びた「ミクフリック/初音ミク」。
そのミクフリックの新作が先日登場しました。
「ミクフリック/02 初音ミク」です。
かなり前から開発が発表されていた、ボカロファン注目のアプリですね。
内容はセガのボカロ音楽ゲーム「初音ミク Project DIVA」をフリック入力型にアレンジしたもので、今作の PV(曲と動画)は Project DIVA 2nd から流用されています。
ゲーム内容は前作のミクフリックと変わりません。
細かい部分に異なる点もありますが、マイナーチェンジと言った印象で、「曲違いのバージョン」と言っても良いでしょう。
ただ、今回は初音ミク以外に、「鏡音リン」や「巡音ルカ」などの他のボーカロイドの曲も用意されています。
また課金で「楽曲パック」を追加していけるのが大きな特徴です。

バックにミュージックビデオが流れている中、曲に合わせて歌詞の一部をフリック入力していきます。
入力方向やタップ位置は画面に表示されるため、フリック入力が苦手な方でもプレイできるようになっていて、音楽ゲームとしてはタイミングの判定もかなり甘めです。
また、難易度「EASY」や「NORMAL」はかなり簡単なので、フリック入力未経験者でも大丈夫です。
一方、前作とほぼ同じなので、このシステムの難点と言える部分もそのままです。
フリック入力は押した時ではなく「指を離した時」に入力判定が行われるため、他の音楽ゲームよりもリズムにノリ辛く、ワンテンポ早めの入力を行う必要があります。
目で見てタイミングを測る「目押し」もやり辛いため、曲を良く聞いてタイミングを取らなければなりません。
また、一度ミスすると入力順がズレてしまい、ワケが解らなくなる事も多いです。
歌詞を途切れ途切れに入力するため入力文は文章になっておらず、濁点や小文字などもないため、「フリック入力練習ソフト」としてはそれほど役立つ訳ではありません。
やはりフリック入力練習ソフトとしては、「FLICK OF THE DEAD」などの専用ソフトの方が良いですね。
ただ、今回は難易度が増えて自分に合った難度で遊べるので、前作よりは練習になります。

※収録曲は、今回は人気曲やミリオン達成曲を集めている印象です。 好みもあると思いますが、私的には今作の方が好きですね。 前作は知らない曲が多かったし。
複数のボカロによるデュエット曲も用意されていて、追加曲にはカイトの曲も存在します。
右画像は人気曲「裏表ラバーズ」の画像。 オリジナルはセンスの良い PV が用意されていましたが、このゲームの PV もそれを意識したものになっています。
収録曲以外の前作との違いですが、まず難易度に HARD より上の EXTREAM が追加されました。
このゲームは HARD でもそれほど難しい訳ではなく、全ての初期曲を HARD でクリアすると BREAK THE LIMIT という「全文入力モード」が出るのですが、いくらなんでもこれはムズ過ぎ。
そのため「HARD と BTL の間はないのか」と思っていたのですが・・・ その間が EXTREAM です。
プレイヤーの腕前にもよりますが、私の場合は EXTREAM でちょうど楽しめるぐらいなので、この難易度が付いたのは嬉しいですね。
また、プレイデータの保存とリプレイが出来るようになりました。
調子の良かったプレイの保存の他、ミス入力や譜面の確認に利用する事が出来ます。
プレイ後に各キーごとの入力正確度を確認できるようにもなっているため、一応入力練習ソフトとして役立つものにしようとしているのは感じられます。
ゲーム中の変化としては、間奏時にフリック入力ではない、リズムに合わせてボタンをタップするシーンが追加されました。
前作の間奏時は何もせずにボーッと見ているだけだったので、そこが改善されています。
PV もカラオケバージョン(ボーカルなし)にすることが可能で、これは前作からですが歌詞(Lyrics)を表示させることも出来ます。
もう1つの見えない変化(?)として、譜面と PV の同期を取る機能が備わっています。
これは前作にもアップデートで追加されたものなのですが、前作の初期版は旧機種で動かしていると処理の遅延の影響で、PV と譜面の入力タイミングがズレてしまう問題があったようです。
判定が甘いゲームなので大きな問題にはなっていなかったのですが、機種によってはどんどんズレが増していったようで、それを矯正する機能が追加されました。
ただしその影響で、ズレの矯正が起こるときに音が途切れてしまうため、ここは難点とも言えます。
最新機種ならこの症状は滅多に生じませんが、iPhone 4 だと「音飛び」が見られますね。

※左は曲選択の画面。 HARD をクリアすると EXTREME が出現します。
最初は EASY と NORMAL しか選べませんが、NORMAL でもかなり簡単なので、HARD は最初からあっても良かった気が。
右はキーごとの入力正確度。 やっと「フリック入力練習ソフト」っぽい機能が追加された印象です。
そして大きな違いと言えるのは画質。
前作は iPad で見るとジャギー(境界線のギザギザ)が見え、画像の粗が目立ちました。
人によっては iPhone でも気になっていたようですが、今作は前作よりも粗が少なく、iPad で見てもマシになっています。
もちろんまったくジャギーがない訳ではなく、オリジナルの Project DIVA の PV を圧縮して使っているため、どうしても動画の劣化は起こっているのですが、圧縮率は前作より下げられている印象です。
具体的には以下のような感じです。

しかし動画の圧縮率を下げれば当然ファイルサイズは大きくなってしまう訳で、前作は 13 曲でファイルサイズが 927 MB だったのに対し、今回は 10 曲で 910 MB あります。
つまりサイズはほぼ同じなのに、圧縮率の影響で3曲減っています。
今回は課金によって「楽曲パック」を追加していく事が出来ますが、当然追加すればアプリのファイルサイズは増大していきます。
チェックしてみたところ、空き容量は以下のよう感じで減っていきました。

だいたい楽曲パック1つ(3曲セット)で 300 MB ぐらいあるようです。
前作と同じ 13 曲にすると 1.2 GB になる訳で、かなり容量は大きいですね。
とは言え圧縮率を高めたら、また「画質が粗い!」と文句を言う人が出てくるでしょうから・・・
ここはもう「あちらが立てばこちらが立たず」といったところでしょうか。
この容量の問題があるためか、インストールした楽曲パックを本体からはずす機能が備わっています。
もちろん一度購入しておけば、後で改めてインストールが可能です。
ともあれ追加購入の実装により、今後どんどん新しい曲が公開されていくのを期待できますから、ボカロファンにとっては嬉しいですね。
またボーカロイドの人気曲は JASRAC や音楽出版社の管理下にあるものも多いので、そうしたものを個別に公開できるようにする意図もあるのかもしれません。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 900 円と iPhone / iPad アプリとしては高め。
でも前作も 1200 円だったので、同じぐらいの値段ではありますね。
300 円安いのは曲が少ないためでしょうか。 前作同様、ボス曲を除いて1曲 100 円計算と言えます。
追加パックは3曲で 450 円。 安いとは言いませんが、太鼓の達人も5曲パック 600 円なので、この辺が相場でしょうか。
最近は Cytus や Tone Sphere などの安価で優秀な音楽ゲームが出て来ているので、それと比べると高めになりますが、このゲームは単なる音楽ゲームではありませんしね。
前作同様、高額アプリにも関わらず発売と同時に iTunes ランキングの上位になっていて、初音ミクの人気を感じる事が出来ます。
今回もボーカロイドが好きな人にとって、マストアイテムであることは間違いありません。
・ミクフリック/02 初音ミク (配信終了)
ボーカロイド「初音ミク」の歌に合わせて歌詞を「フリック入力する」という、スマートフォンならではの一風変わった音楽ゲームとして大きな注目浴びた「ミクフリック/初音ミク」。
そのミクフリックの新作が先日登場しました。
「ミクフリック/02 初音ミク」です。
かなり前から開発が発表されていた、ボカロファン注目のアプリですね。
内容はセガのボカロ音楽ゲーム「初音ミク Project DIVA」をフリック入力型にアレンジしたもので、今作の PV(曲と動画)は Project DIVA 2nd から流用されています。
ゲーム内容は前作のミクフリックと変わりません。
細かい部分に異なる点もありますが、マイナーチェンジと言った印象で、「曲違いのバージョン」と言っても良いでしょう。
ただ、今回は初音ミク以外に、「鏡音リン」や「巡音ルカ」などの他のボーカロイドの曲も用意されています。
また課金で「楽曲パック」を追加していけるのが大きな特徴です。

バックにミュージックビデオが流れている中、曲に合わせて歌詞の一部をフリック入力していきます。
入力方向やタップ位置は画面に表示されるため、フリック入力が苦手な方でもプレイできるようになっていて、音楽ゲームとしてはタイミングの判定もかなり甘めです。
また、難易度「EASY」や「NORMAL」はかなり簡単なので、フリック入力未経験者でも大丈夫です。
一方、前作とほぼ同じなので、このシステムの難点と言える部分もそのままです。
フリック入力は押した時ではなく「指を離した時」に入力判定が行われるため、他の音楽ゲームよりもリズムにノリ辛く、ワンテンポ早めの入力を行う必要があります。
目で見てタイミングを測る「目押し」もやり辛いため、曲を良く聞いてタイミングを取らなければなりません。
また、一度ミスすると入力順がズレてしまい、ワケが解らなくなる事も多いです。
歌詞を途切れ途切れに入力するため入力文は文章になっておらず、濁点や小文字などもないため、「フリック入力練習ソフト」としてはそれほど役立つ訳ではありません。
やはりフリック入力練習ソフトとしては、「FLICK OF THE DEAD」などの専用ソフトの方が良いですね。
ただ、今回は難易度が増えて自分に合った難度で遊べるので、前作よりは練習になります。

※収録曲は、今回は人気曲やミリオン達成曲を集めている印象です。 好みもあると思いますが、私的には今作の方が好きですね。 前作は知らない曲が多かったし。
複数のボカロによるデュエット曲も用意されていて、追加曲にはカイトの曲も存在します。
右画像は人気曲「裏表ラバーズ」の画像。 オリジナルはセンスの良い PV が用意されていましたが、このゲームの PV もそれを意識したものになっています。
収録曲以外の前作との違いですが、まず難易度に HARD より上の EXTREAM が追加されました。
このゲームは HARD でもそれほど難しい訳ではなく、全ての初期曲を HARD でクリアすると BREAK THE LIMIT という「全文入力モード」が出るのですが、いくらなんでもこれはムズ過ぎ。
そのため「HARD と BTL の間はないのか」と思っていたのですが・・・ その間が EXTREAM です。
プレイヤーの腕前にもよりますが、私の場合は EXTREAM でちょうど楽しめるぐらいなので、この難易度が付いたのは嬉しいですね。
また、プレイデータの保存とリプレイが出来るようになりました。
調子の良かったプレイの保存の他、ミス入力や譜面の確認に利用する事が出来ます。
プレイ後に各キーごとの入力正確度を確認できるようにもなっているため、一応入力練習ソフトとして役立つものにしようとしているのは感じられます。
ゲーム中の変化としては、間奏時にフリック入力ではない、リズムに合わせてボタンをタップするシーンが追加されました。
前作の間奏時は何もせずにボーッと見ているだけだったので、そこが改善されています。
PV もカラオケバージョン(ボーカルなし)にすることが可能で、これは前作からですが歌詞(Lyrics)を表示させることも出来ます。
もう1つの見えない変化(?)として、譜面と PV の同期を取る機能が備わっています。
これは前作にもアップデートで追加されたものなのですが、前作の初期版は旧機種で動かしていると処理の遅延の影響で、PV と譜面の入力タイミングがズレてしまう問題があったようです。
判定が甘いゲームなので大きな問題にはなっていなかったのですが、機種によってはどんどんズレが増していったようで、それを矯正する機能が追加されました。
ただしその影響で、ズレの矯正が起こるときに音が途切れてしまうため、ここは難点とも言えます。
最新機種ならこの症状は滅多に生じませんが、iPhone 4 だと「音飛び」が見られますね。

※左は曲選択の画面。 HARD をクリアすると EXTREME が出現します。
最初は EASY と NORMAL しか選べませんが、NORMAL でもかなり簡単なので、HARD は最初からあっても良かった気が。
右はキーごとの入力正確度。 やっと「フリック入力練習ソフト」っぽい機能が追加された印象です。
そして大きな違いと言えるのは画質。
前作は iPad で見るとジャギー(境界線のギザギザ)が見え、画像の粗が目立ちました。
人によっては iPhone でも気になっていたようですが、今作は前作よりも粗が少なく、iPad で見てもマシになっています。
もちろんまったくジャギーがない訳ではなく、オリジナルの Project DIVA の PV を圧縮して使っているため、どうしても動画の劣化は起こっているのですが、圧縮率は前作より下げられている印象です。
具体的には以下のような感じです。

しかし動画の圧縮率を下げれば当然ファイルサイズは大きくなってしまう訳で、前作は 13 曲でファイルサイズが 927 MB だったのに対し、今回は 10 曲で 910 MB あります。
つまりサイズはほぼ同じなのに、圧縮率の影響で3曲減っています。
今回は課金によって「楽曲パック」を追加していく事が出来ますが、当然追加すればアプリのファイルサイズは増大していきます。
チェックしてみたところ、空き容量は以下のよう感じで減っていきました。

だいたい楽曲パック1つ(3曲セット)で 300 MB ぐらいあるようです。
前作と同じ 13 曲にすると 1.2 GB になる訳で、かなり容量は大きいですね。
とは言え圧縮率を高めたら、また「画質が粗い!」と文句を言う人が出てくるでしょうから・・・
ここはもう「あちらが立てばこちらが立たず」といったところでしょうか。
この容量の問題があるためか、インストールした楽曲パックを本体からはずす機能が備わっています。
もちろん一度購入しておけば、後で改めてインストールが可能です。
ともあれ追加購入の実装により、今後どんどん新しい曲が公開されていくのを期待できますから、ボカロファンにとっては嬉しいですね。
またボーカロイドの人気曲は JASRAC や音楽出版社の管理下にあるものも多いので、そうしたものを個別に公開できるようにする意図もあるのかもしれません。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 900 円と iPhone / iPad アプリとしては高め。
でも前作も 1200 円だったので、同じぐらいの値段ではありますね。
300 円安いのは曲が少ないためでしょうか。 前作同様、ボス曲を除いて1曲 100 円計算と言えます。
追加パックは3曲で 450 円。 安いとは言いませんが、太鼓の達人も5曲パック 600 円なので、この辺が相場でしょうか。
最近は Cytus や Tone Sphere などの安価で優秀な音楽ゲームが出て来ているので、それと比べると高めになりますが、このゲームは単なる音楽ゲームではありませんしね。
前作同様、高額アプリにも関わらず発売と同時に iTunes ランキングの上位になっていて、初音ミクの人気を感じる事が出来ます。
今回もボーカロイドが好きな人にとって、マストアイテムであることは間違いありません。
・ミクフリック/02 初音ミク (配信終了)
余談ですが、終了に至った(裏?)事情を担当者の方が最後に公式ツイッターで説明されていました(今も閲覧可能)。アプリは消える時はあっさり消えるイメージだったので、個人的にはいい意味で意外でした。