ネコアップ」がじわじわと売れ行きを伸ばしてロングセラーとなり、続編の「ネコアップ2」も発売されたネコアップシリーズに、ゲーム性を一新した新作が登場しています。
こねこあっぷ」です。

このゲームは Doodle JumpPAC'N-JUMP などと同じ、ピョンピョン飛び続けるキャラを左右に動かして、ひたすら上へ上へと昇っていくジャンプ系ゲームです。
そのため最初に見た時は「あぁ、子ネコの可愛さと使い古されたゲームシステムを利用して、多少の広告費を稼ごうという、よくあるタイプの無料アプリなんだろうな」と思っていました。
しかし実際にやってみると・・・ 意外にも他にはない独自のゲーム性を持っており、それはまさに初代「ネコアップ」を彷彿とさせるものでした。

散々クローンゲームが登場してきた Doodle Jump タイプのゲームを、かなり異なる面白さに仕上げているというのはちょっと驚きですね。

こねこあっぷ

画面の左右をタップして、ぴょんぴょん飛び続ける子ネコを動かします。
この手のゲームは本体を傾けて操作するものが多いのですが、このゲームはタップでの操作になっています
こちらの方が外出時にプレイしても恥ずかしくないので良いと思います。

そして一度乗ると消えてしまう雲を飛び移りながら、上へ上へと昇っていきます。
この辺りの基本システムは他のジャンプ系のゲームと変わりません。
下に落ちたらミスですね。

このゲームが他と違うのは、雲の中に金色のものがあり、これを踏むとコインが飛び出して来て、それを 10 枚集めると UFO に乗れるというところ。
金色の雲は連続で(白い雲に乗らずに)踏み続けることで、コインの出現数が最大4枚までアップして行きます
そして 10 枚以上貯めると最下部を往復している UFO のハッチが開き、ここに入ることでコインの枚数に応じた距離を一気に進むことが出来ます。

特徴的なのは、1分で 100m ぐらいしか進まないゲームなのに、UFO に乗ったときの前進距離はコイン1枚 10m で、30 枚集めていれば一気に 300m も進むと言うこと。
このゲームは時間制で、ミスしなくても 60 秒でゲームオーバーになってしまうので、いかにコインを集めて UFO に乗り、短時間で距離を稼ぐかが重要になります。
1000m ごとに時間が 20 秒加算されますが、普通に進んでも 1000m を越えることは絶対に出来ないので、つまりジャンプ系ゲームでありながら、いかに金色の雲を踏み続けるか、出て来たコインを回収するか、タイミング良く UFO に乗るかがポイントになる訳ですね。

一気にコインを貯めるのも良いし、何度も UFO を使いながら刻んでいく手もあります。
高い場所ほど金色の雲が出やすいので、まず 20 枚ほど貯めて UFO に乗って進み、そこから出来るだけコインを貯めるというのも1つの方法です。
この辺りの戦略性のおかげで、やればやるほど記録が伸びるゲームになっていて、本当に初代「ネコアップ」のような「シビアだけど噛むほどに味が出るスルメゲーム」というゲーム性になっています。

こねこあっぷ
※上に昇るより、金の雲を踏み続けてコインを増やすのが大事です。 他のジャンプ系ゲームとは全然違う攻略が必要になります。
1000m を越えると時間が +20 秒されますが、まずここに到達するのが最初の壁。
慣れれば 1000m は安定して越えられるようになりますが、2000m を越えるのが次の壁ですね。
運も絡みますが、コインを取りやすいようにジャンプしていくことも重要で、タイミングの良いときにうまく UFO に乗ることも必要です。 慣れたら UFO の位置はチラチラ見るようにしましょう。
UFO に乗ったときに画面内に出ているコインは吸い寄せることが出来るので、これをうまく使うのも攻略になります。


割とシンプルなアプリですが、ゲームごとに違う子ネコが出るなど、細かい演出は良いですね。
また BGM がなんと「歌付き」で、可愛らしい曲が流れます。 BGM は2種類あって、歌に違和感がある人はボーカルなしの BGM にすることも出来ます。

ゲーム自体には特に難点は無いのですが、私的に気になるのがメニュー画面のバナー広告。
無料アプリですから広告があること自体は良いのですが、その場所がスタートボタンのすぐ上で、いかにも「誤タップ」を狙っているような配置。
しかもスタートボタンの表示がワザと遅らせられていて、数秒は絶対に広告を見せる作りになっています。
無料アプリですから広告で収入を得なければならないのは解るのですが、これはちょっとセコく感じてしまいますね・・・
まあ広告があるのはメニュー画面だけで、ゲーム中に広告がないのでまだ良いのですが・・・

こねこあっぷ
※左がメニュー画面。 説明文とスタートボタンの間に広告があるため誤タップしやすい。 しかもスタートボタンがやや遅れて表示されます。
おそらく新しい収益方法を模索しているのだと思いますが・・・ 何とも微妙なところ。
世の中にはゲーム中、操作する場所の近くに広告を置いている悪質な誤タップ狙いのアプリもあるので、それよりはマシなのですが・・・
右の画像はスコア画面。 最初は 1000m もやっとでしたが、今の目標は 5000m。 慣れるほど記録が伸びるこのシリーズの伝統は受け継がれています。


価格は前述したように無料これで無料はお得です。
とりあえず落としておいて損はありません。
またスクリーンショットが縦長なのを見ても解るように、早くも iPhone 5 の4インチ Retina ディスプレイに対応しています。
実機を見てもそんなに長く思わないけど、こうしてスクリーンショットで見ると細長く感じますね・・・

最初は単なる Doodle Jump の亜種かと思うかもしれませんが、コインと UFO を使ったシステムを理解し、1000m を越えるぐらいになると、俄然面白くなって来ます。
その頃になるとゲームの深みも理解できて来るでしょう。
このシリーズの作者さんは、こうした思わずやり込んでしまうゲームの作り方が本当にうまいですね。

2,3回でやめてしまうのは勿体ないゲームなので、ぜひ記録を目指してプレイして欲しいと思います。

こねこあっぷ (iTunes が起動します)