スマートフォンのサッカーゲームの最高峰にして、今の EA 最大の売れ筋商品。 それが「FIFA」シリーズです。
FIFA と世界各国のリーグの公式ライセンスを受けており、膨大な量の実在のプレイヤーが登場します。
その FIFA シリーズの 2013 年度版が先日 iOS でも登場しました。
「FIFA 13 by EA SPORTS」です。
PS3 や XBOX360 版なども同時に発売されたのですが、全機種合わせて5日間で 450 万本の驚異的な売上になったことで、ゲーム業界を騒がせています。 イギリスでは初日だけで 100 万本売れたとのこと。
iOS 版も EA のアプリとしては過去最高の初日売上になったとのことで、ゲーム業界の縮小が話題になっている昨今、久々のメガヒットゲームになっているようです。
サッカーがいかに世界的なスポーツなのかを改めて感じますね。
ただ、サッカーにそれほど興味が無く、日本代表の試合ぐらいしか観ない私からすると・・・
チーム運営や育成の部分は簡易的で、日本リーグも存在していないこのゲームは、試合の完成度は非常に高いのですが、ちょっと魅力に欠ける印象もあります。
欧州リーグを良く見ているような、かなりコアなサッカーファンでないと楽しめないかな、という気もしますね。
オンライン対戦が楽しめるというのはポイントが高いのですが。
操作は仮想スティックと4ボタンで行います。
スティックを倒している方向には矢印が現れ、これがパスやシュートの方向にもなるので、ボールを蹴るときはまず蹴りたい方向に矢印を向けておくことが重要です。
ただ、パスは矢印がズレていても、その辺りのもっとも近い味方に出してくれます。
スティックの操作性はかなり良好で、操作し辛さを感じることはありませんね。
ボタンはオフェンス時は「ダッシュ」「パス」「シュート」と「スキルムーブ」になります。
パスとシュートは長く押すと強く蹴るようになります。 単に押すだけではなく、押す時間で強弱を調整するところがサッカーゲームの難しい点ですが、このゲームはその調整がうまく取られていて、適度な強さで蹴りやすくなっています。
「スキルムーブ」はスライドボタンになっていて、押しながら右にスライドするとドリブルしながら少し右に移動、下にスライドすると急停止します。 ドリブルで敵をかわすときに使用するものですね。
ディフェンス時は「ダッシュ&タックル」「スライド」「スイッチ」「コール2ndDF」になります。
でも日本的には「タックル」は「チャージ」で、「スライド」は「タックル」(スライディングタックル)、「スイッチ」は「選手切り替え」という意味に考えた方が良いでしょう。
意味的には間違ってないのですが、少し解りにくい翻訳になっている気がしますね。
「コール2ndDF」はもう1人のディフェンスを呼ぶもので、2人でボールを取りに行けますが、そのぶん敵1人のマークが空きます。
タックル(と言うかチャージ)は、押しっぱなしで出来るようになっています。
タックルボタンはダッシュボタンでもあるので、押しっぱなしにするだけで半自動で加速しながらチャージでボールを取りに行けます。 この点はラクですね。
ただし振り切られそうなら選手を替えたりスライディングする必要があります。
全体的に、かなり操作はしやすいです。
サッカーゲームは操作し辛さを感じることが多かったのですが、このゲームはかなり入念な調整が行われているようで、初めてでも違和感なく遊べました。
難易度も5段階用意されていて、一番低い難度だと最初のプレイでも 5-0 で勝てたりしたので、初心者の方でも十分に遊べると思います。
もちろん上の難度だと相手のディフェンスがうまくなり、シュートも積極的に打ってくるので、かなり手強くなります。 自分のレベルに合わせて遊ぶ事が出来るでしょう。
試合時間は選択可能で、デフォルトは4分ですが、2分~10 分の間で変更できます。
※ロード中には様々なテクニックがムービーで表示されます。 これはゲーム中にポーズして「ヘルプ」を選ぶことでも見ることができます。
スキルムーブボタンは動かし方によって様々な個人技を出すことができ、例えば下にスライドしてから中央に戻し、さらに右にスライドすると急停止してフェイントをかけてから右に抜こうとします。
上画面の「レインボウ」というのは、いわゆる「ヒールリフト」のようですね。
※ボタンとスティックのゲームですが、画面を直接スライドして行う命令もあります。
また、味方選手を直接前にスライドすると、その選手がゴール前に上がっていきます。
こういう細かい操作を使わなくてもゲームは十分にプレイできるのですが、やろうと思えば様々な命令やテクニックを駆使することが出来るのも、このゲームの完成度の高い部分と言えます。
ゲームのモードは単に1試合するだけの「クイックマッチ」、トーナメント戦やリーグ戦を行う「トーナメント」、ゲームのメインでありチームの継続的な運営を行う「マネジメント」、そして「オンライン対戦」が用意されています。
ただ「マネジメント」と言っても、出来るのは簡易的な練習指示と、選手の売却&スカウトのみです。
あくまでゲームのメインは試合であり、「サカつく」のような施設を強化したりする要素はありません。
コーチのレベルを上げる要素はありますが、資金はほぼ選手の契約とスカウトに使用します。
なお、各選手のデータはオンラインで常に最新のものに更新されます。
オンライン対戦は EA のオンラインシステムである「Origin」にログインして行います。
(よって Origin のアカウントがない人はまず登録が必要です)
ログイン後は「クイックマッチ」で簡単にマッチングが可能ですが、やはり海外のプレイヤーが中心であるためか、接続が弱くてマッチングが中断されてしまうことが多いですね。
接続が弱いままゲームが始まって、ラグラグな試合をやらされるよりは良いと思いますが・・・
※マネジメントモードは試合を「シミュレーション」にして結果だけ見ることもできます。 一応、試合経過を簡易的に表示させることも可能です。 ただ、サカつくのようなダイジェストシーンの再生はありません。
単なるシミュレーションゲームとして遊べないこともないけど、経営 SLG としてのゲーム要素は少ないので、試合なしで楽しめるレベルのものではないですね。
※マネジメントモードにおける「マネジメント」は、チームの運営と言うより、人材のスカウトが中心です。
「売却」は売ると言うより「自由契約」にするという意味で、翌週から他のチームからの移籍オファーが来るようになります。
ローンは「レンタル移籍」を可能にするもので、「ローン」という翻訳がアレですが、「貸出可能」という意味です。
このゲームでは給料は試合ごとに支払われます。 「市場価格」という項目が妙に生々しいです。
サッカーゲームとしては、非常に完成度が高いです。
ぶっちゃけ内容は前作・前々作とあまり変わっておらず、私は FIFA 12 はプレイしてなくて、FIFA 11 しかやってなかったのですが、その FIFA 11 と比べてもゲームシステムに目立った違いはありません。
ただ、前述したように試合中の細かい操作感が改善されていて、「内容は前とまったく同じなんだけど、プレイしやすさは格段に上がっている」という感じです。
演出に関しては、意外と地味というか、「実際のサッカーのテレビ中継を模したような演出」ですね。
ゲーム的な派手さよりもリアルさを重視していて、よって演出シーンは思ったほど種類が多くなく、「おおっ」と思うような見栄えのするものもないのですが、臨場感はあります。
英語ですが実況もあり、サウンドの多くもボーカル付きで、そうした面での演出は非常に優れています。
選手の動きやモデリングもリアルで、ここはさすが EA と言ったところ。
難点というか、日本人にとって残念なのは・・・ 冒頭で述べたように日本リーグが無いこと。
おそらく契約の問題だと思いますが、結構マイナーな国のリーグもあり、サウジアラビアとか韓国のリーグもあるのに、日本のリーグがないのはやはり悲しい。
国別代表チームで戦うワールドカップやオリンピック的なモードもないし、前述したように欧州サッカーに詳しいコアなサッカーファンでないと日本人は楽しめない印象です。
ゲームの中心である「マネジメント」モードからして、「色々なスター選手を集めて望みのチームを作ろう」みたいな感じなので、まずその選手を理解していないと面白さ半減です。
弱いチームを選んで徐々に強くしていく遊び方をするとチーム運営も楽しめそうな気がしますが、経営要素が少ないので、そういう遊び方のゲームじゃない感じですしね・・・
後は「間違ってないけど正解じゃない」って感じの翻訳が多いのが、ちょっとアレでしょうか。
ボールがかなり小さく、敵味方が入り乱れている状態だとボールがどこにあるのか解りにくいのもゲームとしては難点と言えそうですが、これはズームしたら周りが見えなくなるし、サッカー中継的な視点だから仕方ないかな。
なお、設定画面でズームはかなり細かく設定できます。
以下は touchgameplay により Youtube で公開されている、iPad によるプレイ動画です。
価格は 600 円。 クオリティーを考えると、サッカーファンにとっては安めの価格と言えるでしょうか。
このぐらいの価格で、この完成度だと、欧州を中心に世界的大ヒットになるのも頷けます。
iPhone 5 の4インチ Retina ディスプレイにも対応しており、画面が広いぶん指で隠れる範囲が少なくなるため、非常にプレイしやすくなります。
ただ、日本ではオススメできるユーザーは限られるかなー。
野球ほどしっくり来るものではない・・・ と言ったらサッカーファンに怒られるでしょうか。
サッカーに詳しくない私がレビューすべきゲームではなかったかもしれませんが、あくまでそうした人間の印象として考えて頂ければと思います。
・FIFA 13 by EA SPORTS (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)
FIFA と世界各国のリーグの公式ライセンスを受けており、膨大な量の実在のプレイヤーが登場します。
その FIFA シリーズの 2013 年度版が先日 iOS でも登場しました。
「FIFA 13 by EA SPORTS」です。
PS3 や XBOX360 版なども同時に発売されたのですが、全機種合わせて5日間で 450 万本の驚異的な売上になったことで、ゲーム業界を騒がせています。 イギリスでは初日だけで 100 万本売れたとのこと。
iOS 版も EA のアプリとしては過去最高の初日売上になったとのことで、ゲーム業界の縮小が話題になっている昨今、久々のメガヒットゲームになっているようです。
サッカーがいかに世界的なスポーツなのかを改めて感じますね。
ただ、サッカーにそれほど興味が無く、日本代表の試合ぐらいしか観ない私からすると・・・
チーム運営や育成の部分は簡易的で、日本リーグも存在していないこのゲームは、試合の完成度は非常に高いのですが、ちょっと魅力に欠ける印象もあります。
欧州リーグを良く見ているような、かなりコアなサッカーファンでないと楽しめないかな、という気もしますね。
オンライン対戦が楽しめるというのはポイントが高いのですが。
操作は仮想スティックと4ボタンで行います。
スティックを倒している方向には矢印が現れ、これがパスやシュートの方向にもなるので、ボールを蹴るときはまず蹴りたい方向に矢印を向けておくことが重要です。
ただ、パスは矢印がズレていても、その辺りのもっとも近い味方に出してくれます。
スティックの操作性はかなり良好で、操作し辛さを感じることはありませんね。
ボタンはオフェンス時は「ダッシュ」「パス」「シュート」と「スキルムーブ」になります。
パスとシュートは長く押すと強く蹴るようになります。 単に押すだけではなく、押す時間で強弱を調整するところがサッカーゲームの難しい点ですが、このゲームはその調整がうまく取られていて、適度な強さで蹴りやすくなっています。
「スキルムーブ」はスライドボタンになっていて、押しながら右にスライドするとドリブルしながら少し右に移動、下にスライドすると急停止します。 ドリブルで敵をかわすときに使用するものですね。
ディフェンス時は「ダッシュ&タックル」「スライド」「スイッチ」「コール2ndDF」になります。
でも日本的には「タックル」は「チャージ」で、「スライド」は「タックル」(スライディングタックル)、「スイッチ」は「選手切り替え」という意味に考えた方が良いでしょう。
意味的には間違ってないのですが、少し解りにくい翻訳になっている気がしますね。
「コール2ndDF」はもう1人のディフェンスを呼ぶもので、2人でボールを取りに行けますが、そのぶん敵1人のマークが空きます。
タックル(と言うかチャージ)は、押しっぱなしで出来るようになっています。
タックルボタンはダッシュボタンでもあるので、押しっぱなしにするだけで半自動で加速しながらチャージでボールを取りに行けます。 この点はラクですね。
ただし振り切られそうなら選手を替えたりスライディングする必要があります。
全体的に、かなり操作はしやすいです。
サッカーゲームは操作し辛さを感じることが多かったのですが、このゲームはかなり入念な調整が行われているようで、初めてでも違和感なく遊べました。
難易度も5段階用意されていて、一番低い難度だと最初のプレイでも 5-0 で勝てたりしたので、初心者の方でも十分に遊べると思います。
もちろん上の難度だと相手のディフェンスがうまくなり、シュートも積極的に打ってくるので、かなり手強くなります。 自分のレベルに合わせて遊ぶ事が出来るでしょう。
試合時間は選択可能で、デフォルトは4分ですが、2分~10 分の間で変更できます。
※ロード中には様々なテクニックがムービーで表示されます。 これはゲーム中にポーズして「ヘルプ」を選ぶことでも見ることができます。
スキルムーブボタンは動かし方によって様々な個人技を出すことができ、例えば下にスライドしてから中央に戻し、さらに右にスライドすると急停止してフェイントをかけてから右に抜こうとします。
上画面の「レインボウ」というのは、いわゆる「ヒールリフト」のようですね。
※ボタンとスティックのゲームですが、画面を直接スライドして行う命令もあります。
また、味方選手を直接前にスライドすると、その選手がゴール前に上がっていきます。
こういう細かい操作を使わなくてもゲームは十分にプレイできるのですが、やろうと思えば様々な命令やテクニックを駆使することが出来るのも、このゲームの完成度の高い部分と言えます。
ゲームのモードは単に1試合するだけの「クイックマッチ」、トーナメント戦やリーグ戦を行う「トーナメント」、ゲームのメインでありチームの継続的な運営を行う「マネジメント」、そして「オンライン対戦」が用意されています。
ただ「マネジメント」と言っても、出来るのは簡易的な練習指示と、選手の売却&スカウトのみです。
あくまでゲームのメインは試合であり、「サカつく」のような施設を強化したりする要素はありません。
コーチのレベルを上げる要素はありますが、資金はほぼ選手の契約とスカウトに使用します。
なお、各選手のデータはオンラインで常に最新のものに更新されます。
オンライン対戦は EA のオンラインシステムである「Origin」にログインして行います。
(よって Origin のアカウントがない人はまず登録が必要です)
ログイン後は「クイックマッチ」で簡単にマッチングが可能ですが、やはり海外のプレイヤーが中心であるためか、接続が弱くてマッチングが中断されてしまうことが多いですね。
接続が弱いままゲームが始まって、ラグラグな試合をやらされるよりは良いと思いますが・・・
※マネジメントモードは試合を「シミュレーション」にして結果だけ見ることもできます。 一応、試合経過を簡易的に表示させることも可能です。 ただ、サカつくのようなダイジェストシーンの再生はありません。
単なるシミュレーションゲームとして遊べないこともないけど、経営 SLG としてのゲーム要素は少ないので、試合なしで楽しめるレベルのものではないですね。
※マネジメントモードにおける「マネジメント」は、チームの運営と言うより、人材のスカウトが中心です。
「売却」は売ると言うより「自由契約」にするという意味で、翌週から他のチームからの移籍オファーが来るようになります。
ローンは「レンタル移籍」を可能にするもので、「ローン」という翻訳がアレですが、「貸出可能」という意味です。
このゲームでは給料は試合ごとに支払われます。 「市場価格」という項目が妙に生々しいです。
サッカーゲームとしては、非常に完成度が高いです。
ぶっちゃけ内容は前作・前々作とあまり変わっておらず、私は FIFA 12 はプレイしてなくて、FIFA 11 しかやってなかったのですが、その FIFA 11 と比べてもゲームシステムに目立った違いはありません。
ただ、前述したように試合中の細かい操作感が改善されていて、「内容は前とまったく同じなんだけど、プレイしやすさは格段に上がっている」という感じです。
演出に関しては、意外と地味というか、「実際のサッカーのテレビ中継を模したような演出」ですね。
ゲーム的な派手さよりもリアルさを重視していて、よって演出シーンは思ったほど種類が多くなく、「おおっ」と思うような見栄えのするものもないのですが、臨場感はあります。
英語ですが実況もあり、サウンドの多くもボーカル付きで、そうした面での演出は非常に優れています。
選手の動きやモデリングもリアルで、ここはさすが EA と言ったところ。
難点というか、日本人にとって残念なのは・・・ 冒頭で述べたように日本リーグが無いこと。
おそらく契約の問題だと思いますが、結構マイナーな国のリーグもあり、サウジアラビアとか韓国のリーグもあるのに、日本のリーグがないのはやはり悲しい。
国別代表チームで戦うワールドカップやオリンピック的なモードもないし、前述したように欧州サッカーに詳しいコアなサッカーファンでないと日本人は楽しめない印象です。
ゲームの中心である「マネジメント」モードからして、「色々なスター選手を集めて望みのチームを作ろう」みたいな感じなので、まずその選手を理解していないと面白さ半減です。
弱いチームを選んで徐々に強くしていく遊び方をするとチーム運営も楽しめそうな気がしますが、経営要素が少ないので、そういう遊び方のゲームじゃない感じですしね・・・
後は「間違ってないけど正解じゃない」って感じの翻訳が多いのが、ちょっとアレでしょうか。
ボールがかなり小さく、敵味方が入り乱れている状態だとボールがどこにあるのか解りにくいのもゲームとしては難点と言えそうですが、これはズームしたら周りが見えなくなるし、サッカー中継的な視点だから仕方ないかな。
なお、設定画面でズームはかなり細かく設定できます。
以下は touchgameplay により Youtube で公開されている、iPad によるプレイ動画です。
価格は 600 円。 クオリティーを考えると、サッカーファンにとっては安めの価格と言えるでしょうか。
このぐらいの価格で、この完成度だと、欧州を中心に世界的大ヒットになるのも頷けます。
iPhone 5 の4インチ Retina ディスプレイにも対応しており、画面が広いぶん指で隠れる範囲が少なくなるため、非常にプレイしやすくなります。
ただ、日本ではオススメできるユーザーは限られるかなー。
野球ほどしっくり来るものではない・・・ と言ったらサッカーファンに怒られるでしょうか。
サッカーに詳しくない私がレビューすべきゲームではなかったかもしれませんが、あくまでそうした人間の印象として考えて頂ければと思います。
・FIFA 13 by EA SPORTS (iTunes が起動、iPhone / iPad 両対応)
物足りないですね
せめて日本代表だけでも出して欲しかった…