ご存じのように iOS6 で、iPhone のマップは劇的に修復されました。

ios6map

この変化のおかげで世界中に笑顔が満ちた訳ですが、地図としての利便性よりユーモアを優先した今回の Apple の決断に、憤りを感じている人も少なからずいます。

と言う訳で先日、そんな人向けに iOS6 以降のオススメのマップアプリをご紹介しましたが、それから数日が経過し、定番のマップアプリであった「マイマップ+」が Google map に対応、さらに新しいマップアプリも登場しています。
そこで本日は改めて、オススメのマップアプリの紹介を行いたいと思います。
先日の記事 と合わせてご覧下さい。

※以下のアプリ名のリンクは iTunes が起動します。
※表記しているのは 10/23 時点の情報です。


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マイマップ+ (85 円)

以前から人気だったマップアプリ。 iOS6 で地図が Apple map になってしまったため利便性が損なわれていましたが、先日のアップデートで Google map との切り替えが可能になりました。
綺麗なインターフェイスと数多くの機能を併せ持つマップアプリで、ルート検索もかなり詳細、周辺検索にも優れ、飲食店の検索は「食べログ」との連携も行われます。

マイマップ+

独自のインターフェイスや操作を持つため解りにくい点もありますが、コンパスを使ったヘディングアップやストリートビューにも対応し、ピンもグループに分けて保存が可能、渋滞情報も簡単に確認できるなど、とにかく多機能なアプリです。
ナビアプリではないので音声ナビゲートはありませんが、機能性でこれに勝るマップアプリはないと言っても良いでしょう。

難点は iOS6 だと動作が重いこと。 iPhone 5 でもスクロールやズーム時にカク付きが見られ、旧機種や iPod touch だとさらに遅く、機種によっては落ちる症状も多発するようです。
動作の快適さに関しては Maps+ やマピオンなどの方が上ですね。
実は iOS5 だと動作は(旧機種でも)滑らかなので、(2012/10 時点では)新 OS への対応が不十分なようです。

また、ピンチ操作ではなくダイヤルでズームを調整する、押しっぱなしではなくアイコンをドラッグしてピンを刺すなどの本家マップとは違う操作は、違和感を感じる人も多いと思います。
ただ、それでも全体の機能は素晴らしいので、iPhone 5 を持っている人は必携でしょう。


Mappin! (無料。 データ保存数を増やす追加課金あり)

先日公開されたばかりの新しいマップアプリです。
Google map と Apple map をボタンで簡単に切り替えられ、周辺検索の機能に優れています
このアプリはマップアプリと言うより「思い出を保存するアプリ」で、訪問先を写真やコメントと共に残す機能がメインですが、普通に地図アプリとしても活用できます。

Mappin!

中央にカーソルがあり、合わせている位置の住所が常に画面下に表示される特徴があります。
周辺検索用のセンスの良いインターフェイスが用意されていて、複数の条件を指定し、まとめてお店を調べることが可能です。
ただし検索結果は Google に依存しているため、やや漏れや古い情報があり、Yahoo!ロコやマイマップ+(食べログ)と比べると精度は落ちます。

ルート検索やヘディングアップ、ストリートビューなどはなく、マップアプリとしての機能性は低いのですが、元がマップメインではないので仕方のないところでしょうか。
しかしそこまでの機能が必要ない方にとっては、見やすくて使いやすいマップですね。


簡易カーナビ なびすけ (無料。 広告非表示は 85 円)

カーナビというより、ルート検索に特化したアプリ
ルート検索の際に中継点を設定可能で、ボタンで簡単に現在位置からのリルート(再検索)をする事が出来ます。
Google map を利用可能で、動作も比較的軽く、Maps+ ほどではありませんが、(現在の)マイマップ+や Mappin! よりは軽快に動作します。

簡易カーナビ なびすけ

マップのヘディングアップも可能で、登録した他のユーザーの位置を確認する「友達追跡」というユニークな機能もあります。

難点は文字が非常に小さく、拡大しても大きくならないため見辛いこと。
さらにでっかく上部に広告が表示されること。 ピンの設置や保存もありません。
周辺検索やキーワード検索は目的地 / 出発地の指定時に行えますが、あまり使いやすいとは言えません。
検索結果は Google 依存です。

インターフェイスや機能が他と比べてイマイチですが、ルート検索や周辺検索がそれなりに使える、やや軽めの Google map と考えると悪くはないかも。 広告は 85 円の課金で非表示にすることができます。
機能を拡張し、さらに「ユニークな(無駄な)演出」を追加した HUDManiaX(iTunes 起動)という有料アプリも公開されています。


(Google マップをブラウザで見る)

アプリではないのですが、これも一応解説しておきましょう。
ブラウザ(Safari)を通してウェブページの Google マップを使うものです。
ブラウザからの使用でもちゃんと GPS による現在位置確認は可能で、ルート検索も利用する事ができます。
動作も(旧機種でなければ)軽快ですね。

Google マップを表示後、下部の中央にある矢印ボタンを押し、「ホーム画面に追加」のアイコンをタップすれば、ブラウザの Google マップがアイコンとして追加され、簡単に呼び出せるようになります。

googlemap2

ストリートビューは見たい場所の近くの建物を検索してアイコンを表示し、それをタップ後に右下に表示される人マークのボタンを押せば利用できます。

一通りの機能は使えますが、やはりブラウザであるためインターフェイスはやや使い辛さがあります
ピンを刺したり、それを保存したりする事もできません
ヘディングアップもなく、地図を回転させることは出来ません。

単に地図を見るだけならこれでも良いと思いますが、無料のマップアプリも公開されているので、そちらを使った方が良いでしょうね。

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Maps+ や マピオン、MapFan などについては マップアプリ紹介 その1 の記事をご覧下さい。

各アプリは今後もアップデートされていくと思われます。
今は難点があるアプリも、今後解消されていくかもしれません。
Google 自身が iOS 用アプリを開発しているという噂もありますし、Apple map がお笑い路線に走っても、アプリでカバーすることが出来そうですね。