遂にゴールデンタイムにテレビ CM まで流し始めた、スマホ界のメガヒットゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)
そんなパズドラの運用システムを模倣しつつ、ゲーム自体は全く違う内容に仕上げている、新しいパズルゲームが登場しています。
ロード・トゥ・ドラゴン」です。

公開したのは「アクワイア」というメーカーで、侍道や忍道(天誅)シリーズの開発を担当し、ウィザードリィの亜種や「勇者のくせになまいきだ。」なども作っている、割と有名なメーカーです。
iOS でも過去に「ウィザードリィ 囚われし魂の迷宮」を公開していました。

そんなアクワイアは iOS で ソーサリアン for iOS などを公開している「アエリア」という会社の子会社だったのですが、2011年10月にガンホーが株式の過半数を取得して買収、ガンホーの子会社に変わっています
ガンホー」と言えば言わずと知れた、パズドラの開発会社。
つまり冒頭で「パズドラの運用システムを模倣している」と書きましたが、おそらくその点は親会社であるガンホーからの協力を受けているものと思われます。
このゲームは「パズドラの兄弟ソフト」と言っても良いかもしれません。

ロード・トゥ・ドラゴン

「パズドラ」と同じくパネルをなぞって戦闘を行う RPG ですが、このゲームには移動シーンもあります。

フィールドは四角のマスで区切られていて、パネルには移動ルートを示す矢印が書かれています。
選択したパネルに応じてキャラクターが移動し、敵に遭遇すると戦闘になります。
敵の姿は見えているので、遭遇しないように進んでいくことも出来るのですが、パネルを選択する度に「ソウル」という数値が減っていきます。
ソウルは敵を倒さないと補充できないため、適度にモンスターを倒しながら進行しなければなりません

戦闘シーンではパネルが 剣、槍、弓、杖、ハート の5種類に変わり、剣のパネルを消せば剣士が、弓のパネルを消せば弓使いが攻撃を行います。 ハートは体力回復です。
職業は体力重視の剣士、攻撃力重視の槍使い、回復力重視の魔術師、バランス型の弓使いの4種類。
パーティーにいない職業のパネルは消しても何も起こりません。

複数のパネルをなぞってまとめて消すことも出来ますが、異なるパネルをなぞると、その度にソウルが1つ減ってしまいます
例えば 剣→剣→槍→槍→弓→弓 と指を動かすと、剣士・槍兵・弓兵がそれぞれ2回ずつ攻撃を行えますが、剣から槍に移るときと、槍から弓に移るときにソウルが減るため、合計で2減少してしまいます。
敵を倒した時に得られるソウルは2~3程度なので、消し方が悪いと赤字になることもあります

パネルを消すと残ったパネルが右に寄せられていくので、それをうまく加味して、出来るだけ同じパネルだけを消していく必要がありますね。
同じパネルを一度に4枚以上消すと必殺技が発動する場合もあります。

パネルを消す度に1ターンが経過し、一定のターンが経過すると敵が攻撃してきます。
しかし制限時間はないので、慌ててプレイする必要はなく、じっくり考えてから消し始める事が出来ます
この点はパズドラと同様です。

戦闘に勝利すると新しいキャラクターを獲得できる場合があります。
フィールドをある程度進むとボスが出現し、これを倒すとステージクリア。 新しいステージが登場します。

ロード・トゥ・ドラゴン
※フィールドには色の付いたマスがあり、そこを通過すると同じ色(属性)のキャラクターに +1 や +2 などの数値が付いて強化されます。(+10 で MAX)
ソウルやライフが回復する宝箱も置かれているので、フィールドの移動もよく考えて行いましょう。
右の画像は必殺技のシーン。 必殺技のセリフはキャラクターごとに用意されていて、そのキャラの設定にちなんだものになっています。
ちなみに画像は「ワルプルギス」という魔術師のセリフ。 ヨーロッパのお祭りが元ネタですね。


戦闘シーン以外のインターフェイスやパーティー編成、キャラクターの強化システムなどは「パズドラ」のものをそのまんま踏襲しています

パーティーは3人+助っ人1人で、他プレイヤーのキャラが加わる点はパズドラと同じですし、キャラクターのレベルアップも「合成」で行います。
レベルが最大になると「進化合成」できる点も同じです。

冒険を実行する度に「スタミナ」が減り、なくなると実時間の経過が必要な点も一緒です。
スタミナは 10 分で1回復し、冒険するのにどれだけスタミナが必要かは挑戦するエリアによって異なります。
パズドラ同様、曜日限定のイベントエリアも出現します。

課金通貨である「水晶」は、ステージクリアなどでも割と手に入り、イベントなどで配布されることもあります。
ガンホーは 東京ゲームショウ 2012 のセッション で無理に課金させようとしない「ポカポカ運営」という運営思想を語っていましたが、その考え方をこのゲームでも反映させている印象です

ロード・トゥ・ドラゴン
※左の画像はパーティー詳細画面。 キャラクターは常時発動の「パーティスキル」と、任意に発動させる「アクティブスキル」を持っています。
これらは最初は持っていなくても、レベルが上がると習得する場合があります。
アクティブスキルはパズドラと違い、いつでも発動させられる代わりに「ソウル」を消費します。
右の画像は合成画面。 合成の結果にキャラクターの「属性」や「職業」は影響しないようで、この辺はパズドラより簡易的です。


ゲームはパズドラのテンポの良さと、パズドラとは違う面白さの戦闘が組み合わさっていて楽しめるのですが、パズドラよりイマイチ感があるのがキャラクターの見た目。

デザインは「ファンタジーxランナーズ」を模したような感じで、センスの良いグラフィックになっているのですが、人間のキャラクターであることもあって見た目の差が少なく、バリエーションに乏しい
パズドラだとモンスターだったのでその見た目は多種多様だったのですが、こちらはパッと見では区別できない、同じような見た目のキャラが多いです。

キャラクターごとに「ストーリー」が用意されていて、そのキャラの背景が語られているのは良いのですが、編成画面でキャラがズラっと並んでいると誰が誰やら解らない

しかもレアリティが★1から★3のキャラは背景も一緒で、合成時にキャラの詳細も確認できないため、合成する時に誰を残して誰を素材に使えばよいのか非常に解りにくいです。
(特に★3はレアキャラなのに区別が付かないから困る)

この手のゲームはキャラクターを集めるのも楽しさだと思うのですが、こんなに「モブキャラだらけ」じゃ楽しみも半減です。
お洒落なデザインを優先しているため、キャラをあまり派手に出来ないのかも知れませんが、もっと解りやすい形でキャラのバリエーション増やして欲しいところですね。

※現在はアップデートでキャラの装備や衣装が個性的になり、当初より区別を付けやすくなっています。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は無料。 課金は存在しますが、無理に必要はありません。
無課金でも十分に遊べる内容です

iTunes での評価には★1が多いですが、これはサーバートラブルで運用が一時的に止まっていたためのようで、現在は復旧しています。

いかにも「パズドラの次」を狙っているアプリと言え、完成度は高いです。
タダで遊べるので、とりあえず試してみて損はありません。 すでにロングヒットの予感がありますね。

ロード・トゥ・ドラゴン (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

ゲームを楽しむための基本的な攻略を掲載しておこうと思います。
プレイされている方は参考にしてみて下さい。

パーティー編成
・剣士は体力型、槍は攻撃型、魔術師は回復型、弓はバランス型です。
主力は槍になりますが、槍は体力や回復は最低です。
・魔術師がいないとハートによる回復は期待できません。 しかし魔術師は攻撃力が最低です。
・私的にオススメなのは「剣士 or 弓使い、魔術師、槍使い×2」の編成。 攻撃重視なら「剣士、弓使い、槍使い×2」でしょう。 攻撃力があればやられる前にやれるので、ダメージも抑えられます。
・HP 回復のアクティブスキルを持つキャラがいると便利です。 剣士か魔術師の主人公はスキルが回復なので序盤が有利です。

戦闘
・同じパネルを繋げた時はソウルは減りませんが、1枚だけしか選ばなかった時もソウルは減りません
・ターンに余裕があるならいらないパネルを消してから倒しましょう。
・攻撃する際には相手の HP バーに注目して下さい。 結果予測が表示されます。 これを見ながら使うパネルの枚数を考慮しましょう。
・ボス戦では最初に攻撃を食らうときに、HP がどのぐらい減るかよく見ておきましょう。 2度目以降は、その減少値より高い HP を保つようにすればやられません。

合成
・合成で得られる経験値に属性や職業は無関係のようです。
・★1のキャラから得られる経験値は、Lv1 で 100、Lv2 で 141、Lv3 で 173、Lv4 で 200 です。
・★2以上の場合はキャラによって違います。 例えば Lv3 でも、242 のキャラと 294 のキャラがいます。 進化先があるキャラの方が高いようです。
合成に必要な費用はベースとなるユニットのレベルで決まり、素材側は無関係です。
・ベースユニットのレベルが9以下なら、必要な費用は1体あたり Lv x 100 です。
・ベースユニットのレベルが 10~19 なら、必要な費用は1体あたり Lv x 95 です。
・ベースユニットのレベルが高くなるほど高額になります。 よって得られる経験値が少ないユニットを合成するのは資金の無駄なので、売った方が良い場合もあります。
・進化合成をするにはレベルが最大にならなければなりません。
・進化合成には「進化ポイント」が必要で、1回の合成で必要量以上にしなければなりません。進化ポイントはレアリティとレベルが高いキャラほど多くなります。