テレビのニュースでも盛んに報道されていたのでご存じの方が多いと思いますが、Android の不正アプリでかつてない規模の個人情報大量流出事件が発生、一千万人以上の個人情報が不正に抜き取られたと伝えられています。

今回の手口で使われた Android アプリはほとんど「○○ the Movie」という名前になっていて、中には iOS の人気アプリの名前を使った「スヌーピーストリート the Movie」「桃太郎電鉄 the Movie」「ウォーリーを探せ the Movie」と言ったものも存在します。
これらのアプリが Android で登場したと見せかけてダウンロードさせるという、悪質な手法が取られています。
参考:日経新聞 情報流出アプリで5人逮捕 スマホから1180万件

また、これとは違う件ですが、Android の「電池長持ち」「電波受信改善」などのアプリに個人情報を流出させるしかけを潜ませ、3000 件以上の情報を抜き出していた事件も発生しています。
こうした「電池長持ち」や「電波改善」などの怪しいアプリで騙されるケースは iTunes でもよく見られるので、今回の件は iOS にとっても他人事ではありません。
参考:読売・Yahoo スマホの個人情報抜き取るアプリを保管、男逮捕

さて、そんな新聞やテレビの報道で、盛んに問題のアプリの画像・映像が流されていたのですが、その中で特に目に付いたのが「ぴよ盛り the Movie」です。
ぴよ盛り」はドンブリの中にヒヨコを積んでいくという物理シミュレートのミニゲームで、今年の初めに公開されていた、不正でもなんでもない普通の無料アプリです。

ところが今回の不正流出事件の報道で「ぴよ盛り the Movie」の名前やアイコン、画像などが繰り返し出て来たおかげで、無関係の「ぴよ盛り」が犯人だと勘違いされまくっているようです
このままでは遠隔操作疑惑で誤認逮捕されたり、凶悪犯と間違われて顔写真が掲載されたりしかねないので、今回「普通のゲームだよ」というのをお知らせしつつ、その内容をご紹介したいと思います。

ぴよ盛り

ドンブリやお皿の上に「ひよこ」を投げ入れていくゲームです。
バランスを取りながら出来るだけ多く投げ入れるのですが、慎重に置くのではなく「タップで投げ入れる」という点が、つみねこキノコバランス などの既存のバランスゲームとは違う点ですね。

食器やひよこは 3D モデルで表現されており、テーブルの部分を左右にスライドすることで自由に回転させる事が出来ます。
360度、どの方向から投げ入れるかもポイントになります。

そして5匹ごとにオレンジ色のヒヨコが出て来て、これはマジックテープのように他のヒヨコにくっつきます
積み重ねると言うより、このオレンジのヒヨコに他のヒヨコをペタペタくっつけていくのがゲームの基本となります。

ヒヨコは1匹ずつ物理シミュレートされており、全体の重心やバランス、くっついている部分の強度などを計算しながら投げ入れなければなりません。
投げ入れる場所が不正だとヒヨコがテーブルからこぼれ落ちてしまい、そのまま流出してしまいます。
合計10個落ちてしまうとゲームオーバーとなり、残っているヒヨコの数が最終スコアとなります。

ぴよ盛り
※ 左は給食ステージ。 パンの上にはそのままでは乗せられないので、オレンジのヒヨコを使って重心を傾け、寄りかかるように乗せる必要があります。
ステージは(2012/11時点で)円形の鍋、楕円形のカレー皿、小型食器が並んだ給食、特殊なタコ焼き器の4種類があります。
ゲーム終了後は「爆弾ボタン」が現れ、それを押すとぴよ盛りがバーンと・・・
獲得したスコアに応じてポイントが貯まっていき、それで「壁紙」を貰う要素もあります。


ゲームのポイントとなるのはオレンジのヒヨコの使い方ですね。
前述したようにオレンジのヒヨコに他のヒヨコをくっつけていくのですが、強度不足と思われる場所に投げ入れて、構造を補強することも可能です

ゲームに慣れてくると、この「補強に使う」というのが重要な事が解ってきます。
単に上に積んでいくだけだと、すぐに画面上部に達してしまいますし、バランスも悪くなります。
よって横に広がるようにくっつけていく事が必要なのですが、そうすると重さで崩れやすくなるため、崩壊しないように構造のポイントとなる場所にオレンジのヒヨコをくっつけて、補強しなければなりません。
もちろん傾きなども考慮する必要があるため、シンプルながら奥深いゲーム性があります

また、全体が倒れるように崩れてしまうと、数十個のヒヨコを積み重ねていても一斉にテーブルの下に落下してしまい、残ったのが数個だけ、スコアもごくわずか、なんてことになってしまいかねません。

積めば積むほどバランスが悪くなり倒れる危険が増すため、ハイスコアに到達した場合、さらに高いスコアを目指すために積んでいくのか、それともスコアを確定させるためにヒヨコを安全な場所に投げ捨てて(もしくはギブアップして)ゲームを終えるのか、そのジレンマに悩むことになります
この点もゲームの面白い部分と言えるでしょう。

ぴよ盛り
※左は全体がダーッと倒れてしまい、3つしか残らなかった状態。 こうなると点数も3点に・・・
どんなに積み重ねていても、怪しいところに安易に手を出すと一気に大量流出してしまうこともあります。 慎重に行動していくことが大切ですね。
右の画像はタコ焼きの上に倒れてピンチ! ・・・のように見えますが、このように物がある場所にワザと倒して、設置スペースを横に広げるのもテクニックの1つです。
ただ、このままでは構造的に不安定なので、根本の部分をオレンジのヒヨコで補強しつつ、バランスを取った方が良いですね。


価格は無料。 広告はありますが、これのおかげで無料なので仕方ないところでしょう。
テーブルをスライドするときにやや広告に指が触れやすい難点がありますが、「誤タップ狙い」という程でもないですね。

前述したように「ぴよ盛り」自体は不正でも何でもない、いたって正常なアプリです
不正アプリを作った会社が勝手にぴよ盛りの動画を使っていただけなので、プレイされている方はご安心下さい。
公式ページで連絡を出したり、ファミ通などに案内が出たり、何か色々と大変なことになってますが、それでもぴよ盛りはやっていないはずです。

まあ、ちょっとアレな方々がスマートフォンに目を向けているというのは、以前から噂になっていました・・・
グリーやモバゲーの莫大な売上が喧伝され「金の匂い」がしているのに加え、携帯の匿名性の影響で足も付きにくいため、「スマホで一儲け」を考えている人がどんどん集まっています。
こうした方々は手段を選ばないので、合法非合法を問わずあらゆる手を使ってきます。

今回の犯人も出会い系や占い系の携帯サイトを運営していたようで、そうしたサイトへの勧誘に個人情報が使われたようですが、個人情報を保管していたサーバーには他の会社からのアクセスもあったようなので、売買が行われていた可能性も指摘されています。

iOS は Apple の審査があるおかげでまだマシなのですが、どう見てもぁゃしぃアプリが iTunes に並ぶこともあるし、いわゆる「グレーゾーン」のアプリも存在します。(悪質な課金誘導のソーシャルゲームなど)
ソーシャルゲームに関してはグリーや DeNA(モバゲー)が主導する監視・連絡委員会のような物がありますが、この2社が中心ってのが微妙な上に、この2社はスマホではサッパリで、さらにぁゃしぃ会社はこうしたものに参加しないので、スマホには監視の目が届きにくい問題もあります。

ちょっと話がズレましたが・・・ ともかくユーザー自身が警戒し、怪しいアプリをダウンロードしないようにすることが大切ですね。(まあ、あやしくないアプリに偽装してたりする訳ですが・・・)
Android を使っている方は、最低でもアンチウィルスソフト(と言うか総合セキュリティーソフト)は入れておきましょう。

と言う訳で、えーと、なんの話だっけ?

ともかく「ぴよ盛り」はタダだし、オススメです。

ぴよ盛り (iTunes が起動します)