他の車を避けながら一本道を走り続けるシンプルなレースゲームでありながら、ブロックが組み上がって道が出来ていく様子が面白い、ハイセンスなグラフィックのショートゲームが登場しています。
「Endless Road」です。
レースゲームといっても動ける場所は道の左・中央・右の3ヶ所のみで、ボタンで左右にパッパッと移動する、ゲームウォッチのような操作感覚のゲームです。
難易度がかなり高く、1回のプレイ時間も短いショートゲームであるため、ゲーム性もゲームウォッチ的なのですが、iOS にマッチしたセンスの良いグラフィックが特徴です。
BGM もテンポが良く、思わずリズムに乗ってしまいます。
発売は大手パブリッシャーの Chillingo、開発したのはスペインの個人製作者の方のようです。
画面左側をタップすると車が左に移動、右側タップで右に移動します。 アクセルやブレーキはなく、車は自動で走り続けます。
前述したように道は左・中央・右の3ラインになっていて、押した側のラインに移動します。
ステージによっては2ラインや4ラインになる場合もあります。
地形は画面端から流れてくるのではなく、前方に起き上がってくるように現れます。
文字では説明し辛いのですが、折れたページがめくれて来るというか、飛び出す絵本を開いた感じというか、そんな様子で1ブロックごとに道が現れるユニークな演出になっています。
さらに、そんな風に作られた地形が、後方でどんどん崩れていきます。
これは単なる演出ではなく、この崩れた地形に巻き込まれ、落下するとミスになります。
道の上には前向きの赤い矢印や、後ろ向きの白い矢印があって、赤い矢印を取るとスピードアップ、白い矢印を取るとスピードダウンします。
また、他の車や障害物にぶつかるとスピードが大きくダウンします。
速度が下がるとだんだん後方に追いやられていき、ミスに近づいていく訳ですね。
ただしスピードが上がりすぎると、車はどんどん前方に出ていきます。
あまり前に出来すぎると反応し辛くなるため、逆に追突などを招きやすくなります。
安全で、かつ前方も確認しやすい、適度な位置をキープすることがポイントになります。
※ジャンプ台で穴を飛び越えているシーン。 穴に落ちたら即死!
即死トラップは結構多いので、前に出来すぎるのは厳禁。 速度は 79~82 mph ぐらいを維持するようにしましょう。
※地下鉄の入口に入ると地下を走れます。
地下にいる時は無敵ですが、ステージクリアまでに出ないとミスになってしまうので要注意。
一定距離を進むとステージクリアとなりますが、その時に道が2つに分かれており、どちらに進んだかで次のステージが変わります。
ステージの種類はビーチ、都市、岩場、工場、高速道路、サーキット、花畑、迷路など非常に豊富で、しかもそれぞれに特徴があります。
ゲームが難しいだけあって、全てのステージを見るのはなかなか至難の業。
それらを確認していくのも楽しみと言えますね。
道の上にはコインも落ちており、これを集めるとパワーアップアイテムや消費アイテム(ユーティリティ)などを購入する事ができます。
パワーアップアイテムには「大ジャンプ」「爆弾」「時計」「ニトロ」の4種類があり、獲得しておくと必ずゲーム開始時に現れ、パワーアップした回数だけ使うことが出来ます。
パワーアップアイテムは(消費アイテムを使わない限り)スタート時以外に出現する事はなく、さらに4種類のどれが出るかはランダムです。
※クリア時には道が2つに分かれていて、「どこからどちらに行ったか」で次のステージが来まります。
このクリア時のステージ表示の演出がまたイイ。 静止画では伝わらないと思いますが、とにかくセンスに溢れています。
※ゲーム終了時に MAP のボタンを押すと、アウトランのような全体図と通過したルートが表示されます。
見てのようにステージはかなり豊富。 ステージ5や6まで行くのはかなり難しいです。
難点は、これはショートゲーム全般にありがちな事ですが、運の要素が強いこと。
道を完全に塞がれたり、必ず通らなければならない抜け道やジャンプ台に他の車がいたり、どうしようもないような状況がよく出てきます。
1プレイが短く、リプレイを繰り返すゲームであるため、こうした運の要素もゲーム性ではあると思うのですが、にしても「こりゃダメだ」と思うシーンが多めな印象ですね。
また、前述したようにパワーアップが4種類あるのですが、そのうちの「ニトロ」が非常に有用で、他がイマイチであり、しかもパワーアップアイテムが出るのが開始直後の1回のみであるため、そこで「ニトロ」が出るかどうかでハイスコアを狙えるかどうかがほぼ決まってしまいます。
他のアイテムだと一気にやる気ダウンなので、これは何とかして欲しいところ。
さらに、コインを貯めることで消費アイテムや新しい車を購入できるのですが、その価格がかなり高く、ほぼ「課金前提」です。
特に新しい車は高過ぎで、地道にやっても買える気がしない値段です。
消費アイテムはまだ買えますが、何度もプレイしてやっと1つ買えるぐらいで、無課金ではそうそう利用できませんね。
※なお、現バージョン(2012/11/21)にはパワーアップ購入後にタイトルに戻り、すぐにゲームを始めると落ちる問題があります。 タイトル画面ではランキング確認の通信を行うのですが、この通信が終わってからゲームをスタートするようにして下さい。
※パワーアップアイテムは、無課金でも強化していく事が可能なレベルです。
強化回数=使用回数で、まったく強化していない場合はそのパワーアップは出現しません。
こう言うと「じゃあニトロだけパワーアップさせれば、ニトロだけ出るようになるんじゃない?」と思うかもしれませんが、パワーアップは平均的に上げていく必要があるので、一点集中は出来ません。
価格は 85 円。 これで高額だとオススメしませんが、この値段ならショートゲームが嫌いでない人には勧められますね。
とにかく再三言うようにグラフィックのセンスが良く、その部分だけでも一見の価値があります。
なかなか難しいゲームですが、テンポ良く繰り返せるので、慣れるとハマってしまいます。
手軽にプレイできるので、通勤通学時に遊ぶゲームとしても良さそうですね。
・Endless Road (iTunes が起動します)
コメント一覧 (4)
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- 2012/11/23 16:46
- ニトロがないとステージ6・7まで進めない・・・(泣
っていうかその辺になるとアイテム残ってない・・・
でも BGM が妙にクセになって、思わず繰り返してます。
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- 2012/11/30 11:32
- なるほど。
主人公は世界の崩壊から逃げているのか。
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- 2012/12/18 07:22
- 無料になっていたのでやって見ましたが、確かに運の要素が強過ぎです。
左右に動く車も邪魔だし、何より。
終わったあとの笑い声が腹立たしい。道が車と障害物に埋まった状態で何をしろと!?
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ただ、仰る通りすべてがランダム配置なので運の要素が大きすぎますよね。
使い切りアイテムも高額で気軽に使えないし。
スコア狙ってガッツリ楽しむには向かないけどちょっとした時間に楽しむのがベターですね。
因みに6、7ステージくらいになると即死が増えるのでスローもそこそこ使えると思います。