1990 年、サラリーマンの間で大流行し、当時としては破格のインカム(売上)を誇ったロングセラーの名作シューティングゲーム「雷電」(RAIDEN)。
1980 年代後半から流行した、ショットとボムがあるシンプルなシューティングゲーム「東亜シュー」(東亜プラン社製シューティング)の流れを汲むゲームです。
そんな初代雷電と、1990 年代後半に開発された雷電シリーズの後期作「ライデンファイターズ」「ライデンファイターズ2」「ライデンファイターズJET」の計4作をカップリングした、お得な復刻シューティングアプリが登場しました。
「Raiden Legacy」です。
開発は古い名作ゲームの移植を専門に行っているフランスのメーカー DotEmu 。
iOS 版の メタルスラッグ3 や P-47、R-TYPE、Another World などを公開している、iPhone でもおなじみになりつつあるメーカーですね。
ただ、ライデンファイターズは元々「雷電」とは別に開発されていたゲームで、正直言って雷電らしさはないです。
ライデンファイターズのゲーム性は、どちらかと言うと「彩京シュー」「ライジングシュー」であり、雷電と言うよりはソニックウィングスっぽい感じですね。
・・・って、解らない人にはサッパリ解らない説明ですが。
出来れば雷電の完成形と言える「雷電DX」が欲しかった所ですが・・・ 贅沢でしょうか。
「ケイブシュー」や「東方」に代表される、いわゆる「弾幕シューティング」は 1990 年代末から 2000 年代にかけて普及したものなので、雷電シリーズはそれ以前の古い時代のシューティングと言えます。
よって今見ると弾が速いわ避け辛いわで、やたら難しいのですが、逆にパターン化で攻略できたゲームであり、俗に言う「気合い避け」の必要性が低いため、繰り返していれば着実に上達していったゲームでもありました。
ただ、ライデンファイターズが登場していた 1990 年代後半はシューティングの難易度が高騰していた時代であり、ちょっと難易度が高すぎな印象も否めませんが。

4つのゲームがありますが、どれも縦スクロールのシューティングゲームで、画面をスライドして移動、ショットはオートという点は変わりません。
ボタンはボムボタンとショットボタンですが、ショットがオートのため、ライデンファイターズシリーズではショットボタンは押しっぱなしにして撃つのをやめたり、「タメ撃ち」のチャージを行うのに使用します。
共通の注意事項として、初期設定のままだと画面は「全画面」、画質はソフトな「ビデオフィルター:オン」になっています。
しかし全画面だと画面が縦に引き延ばされてしまい、違和感があるうえに、画質がぼやけてしまいます。(iPhone 5 だと画面が縦長なのでなおさらです)
よって「ビデオオプション」で画面比を「オリジナル」にしておくのを推奨します。
画面比をオリジナルにすると外周に「空きスペース」が出来るため、これが良い具合に「指置き場」になり、その位置にボタンを置くと操作もしやすくなります。
また、ビデオフィルターがオンだとアンチエイリアス(ぼかし処理)がかかったような画面になるので、シャープなドットグラフィックの方が良い人はオフにしておきましょう。
これは iPhone だとあまり変化ありませんが、iPad だとかなり違いがあります。
以下はゲームごとのレビューです。
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● ライデン (雷電、RAIDEN 1990)

オリジナルの「雷電」。
今見るとさすがに古く、グラフィックもサウンドも、何もかもがレトロなのですが、当時の雰囲気はそのままですね。
オリジナルの雷電は敵弾が速く、自機が遅く、敵の弾の間をすり抜けていくようなゲームではありません。
しかし敵の弾のほとんどは、発射時に自機がいる位置に撃ってくる「自機狙い弾」なので、動いていれば当たりません。
よってこういう「東亜シュー」や「雷電系」の古いシューティングゲームの基本は、常に左右に動き続けることです。
もちろんそれだけでは対応できない場合もありますが、危険な場所や敵の位置を覚え、時にはボムで切り抜けるようにすることで、着実に先に進めるようになります。
まあ iOS 版の場合、タッチパネルでの移動ですから、雷電らしくない高速移動が出来ます。
よってオリジナルでは不可能だった避け方も可能なのですが、弾がいきなり飛んで来るし、自機の当たり判定も小さくないので、やはり動き続けて自然にかわす形を作るのがベターですね。
古いシューティングを知らない人だと、開始直後にボコボコになって「なんだよこのクソゲー!」となるかもしれませんが、コツが解れば難しい弾避けが出来ない人でも先に進めるようになるゲームです。
当時サラリーマンにウケたのは、その辺が理由なのでしょうね。
ただ最近のレベルで見るとかなり難しいゲームである事は確かですし、「思い出補正」がないと厳しい気もするので、基本的にはオリジナルのファン向けでしょう。
なお、このゲームに限りオート連射が遅いので、赤のパワーアップを使っていて連射が必要なシーンでは自分でショットボタンを連打しましょう。
青のパワーアップ(ビーム)はセミオートなので連打は必要ありません。
● ライデンファイターズ (1996)

雷電 II 、雷電 DX を経て、その後に作られた新シリーズ。
と言っても当初は雷電シリーズにする予定ではなかったので、様子はかなり違います。
雷電の機体は隠し機体になっていて、通常の自機には用意されていません。
普段選べる機体は5種類あります。
雷電から6年経っているので、見た目はかなり綺麗になっていて、初代雷電はいかにも「レトロゲーム」ですが、こちらは今見てもそれほど見劣りしないグラフィックや演出になっています。
ただし難易度はかなり高く、敵の弾速も遅いものから超高速弾まで様々で、多方向弾やバラマキ弾も増加、ボスも固めで、初代雷電のような「動いていればとりあえず何とかなる」みたいな感じはありません。
常に動き続けておくという基本は同じですが、それだけでは対応できない場面も多いので、パターンを覚えていくしかないですね。
このゲームには「QUICK SHOT」という、攻撃してくる前に敵やパーツを破壊すると獲得できるボーナスがあり、これは「敵を素早く安全に倒すという行為にボーナスを与えたい」という意図で導入されていたものです。
この点から見ても、パターンを覚えながら攻略していくというのを考慮して作られているのが伺えます。
まあ、それは言い替えれば「覚えゲー」な訳ですが・・・
● ライデンファイターズ2 (1997)

ライデンファイターズの2作目。
今作は雷電 II に登場した機体も含む、10 機もの自機が用意されています。(隠し機体を含めるともっとある)
ライデンファイターズ1より難易度が低く、相変わらず弾速の速い弾は飛んできますが、弾の数は少なめで、ボスの耐久力も減っています。
決して簡単な訳ではありませんが、これなら普通に遊べるシューティングと言っても良いのではないでしょうか。
ボムも多めに使えるので、ヤバイと思ったら多用しましょう。
この手のシューティングの基本は「決めボム」(特定の場所で使うと決めているボム)と「チキンボム」(なんとなくヤバそうだったらさっさと使うボム)で、気合いで避けるのはボムがなくなってからにするのがベターです。
数画面分もある巨大ボスが多く登場するのも特徴で、ボスサイズのザコも多く、そのため全体的に迫力ある演出が多いですね。
私的には今回の4作の中で一番オススメです。
● ライデンファイターズJET (1998)

ライデンファイターズの最後の作品。
自機はなんと普通に選べる機体だけで 14 種類も用意されています。
今作の前半ステージは「戦闘シミュレーター」ということになっていて、クリア後に成績に応じて「シミュレーターレベル」が上がり、それによってステージが分岐します。
成績が悪いと実戦ステージに行く前に落第してしまうという、まるで「イメージファイト」みたいなシステムになっています。
例によって解る人にしか解らない説明ですが。
ただ、このような評価システムがあるためか、このゲームはプレイヤーの腕前に応じた難易度の上昇がやたら激しく、ノーミスで進行していると敵の弾がメチャメチャ高速化します。
最初から難易度が明らかに高く、弾速も速く、それがプレイしているとさらに上昇していくため、さすがにどうかと思いますね。
このゲーム、ゲーセンでもその難しさのために閑古鳥が鳴いていて、ライデンファイターズシリーズがこの作品で終わったのはそのためだと思います。
同時期に「怒首領蜂」が出たというのも致命傷だったと思いますが。
勲章のボーナスも「追尾してくる勲章を合体させて、最高ランクまで高めてから取得し、その後に画面内に 10 個の勲章を出して爆発させることで、ようやくまともに得点が入るようになる」という極めて煩雑なシステムで、マニアックになり過ぎた感があります。
敵の配置は速攻撃破することでボーナスが貰える「QUICK SHOT」を得やすいような、よく考えたものになっているとは思うのですが・・・
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今回収録されているのはこの4作品です。
どれもシューターなら十分遊べる内容で、かなりお得なアプリと言えますね。
ただ問題は・・・ ゲームではなく、アプリ自体にやや欠陥が見られること。
DotEmu の移植はこれまでもどこか抜けているところが多かったのですが、今回もそういう点が見られます。
当方で気付いたところでは、まず iPhone 5 で「雷電」をやると左右の動きより上下の動きが妙に遅く、前方に出るときに指が自機を追い越してしまうので、指の置き直しが必要になること。
この問題は iPad や iPhone 4 では起こらないので、縦長の画面に対応できていないのだと思います。
また、ライデンファイターズシリーズはコマンドを入力することで隠し機体を使えるのですが、タッチ操作では「レバーを右に倒しながら決定」という操作が行えないので、隠し機体を選択できません。
他に細かいところでは、「ビデオフィルター」をオフにしても再起動時に勝手にオンになり、一度 ON/OFF を繰り返さないと治らないことがあるとか、ゲーム終了後のネームエントリーで「連射オン」にしていると名前が勝手に連打されて AAA になるとか、そもそもネームエントリー画面のスコアが記録されないとか、気になる点がいくつかあります。
また、iPhone 5 や iPad 3 では操作で目立った問題はなかったのですが、iTunes レビューでは「操作性が悪い」「移動が遅い」「慣性(?)が働く」「処理落ちしすぎ」と言う意見が続発しています。
そこで iPhone 4 で試してみたところ・・・ 敵が多い場面で動作がガクガク (BGM もガクガク)
と言う訳で、機種対応が不完全な状態でリリースされている模様です。
そんなに重いゲームとは思えないのですが、iPhone 4 で重くなるって事は、中身はエミュレーターなんですかね? DotEmu だけに。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 450 円。1つあたり 115 円で、そう考えるとかなり破格値。
ファミ通App のインタビューでは「個別に配信するかもしれない」と言われていましたが、結局セットでの販売になったようで、私的にもその方がアプリがまとまるのでありがたいですね。
不備な点もありますが、少なくとも iPhone 5 や iPad 3rd 以上でプレイするのであれば、操作や動作に関して大きな問題は無いので、シューティングが好きな人にはお勧めできます。
iTunes レビューでは酷評が目立ちますが、私はそんなに悪くないと思いますね。
できればイージーモードは欲しいと思いますが。
やはりケイブシューの方がシューティングとしての完成度は上ですが、こうした古い名作も良いと思います。
絶滅しかけているタイプのシューティングを当時のアーケードそのままに楽しめるので、難易度的に万人向けではありませんが、シューターなら必携でしょう。
・Raiden Legacy (iTunes 起動、iPhone / iPad 両対応です)
1980 年代後半から流行した、ショットとボムがあるシンプルなシューティングゲーム「東亜シュー」(東亜プラン社製シューティング)の流れを汲むゲームです。
そんな初代雷電と、1990 年代後半に開発された雷電シリーズの後期作「ライデンファイターズ」「ライデンファイターズ2」「ライデンファイターズJET」の計4作をカップリングした、お得な復刻シューティングアプリが登場しました。
「Raiden Legacy」です。
開発は古い名作ゲームの移植を専門に行っているフランスのメーカー DotEmu 。
iOS 版の メタルスラッグ3 や P-47、R-TYPE、Another World などを公開している、iPhone でもおなじみになりつつあるメーカーですね。
ただ、ライデンファイターズは元々「雷電」とは別に開発されていたゲームで、正直言って雷電らしさはないです。
ライデンファイターズのゲーム性は、どちらかと言うと「彩京シュー」「ライジングシュー」であり、雷電と言うよりはソニックウィングスっぽい感じですね。
・・・って、解らない人にはサッパリ解らない説明ですが。
出来れば雷電の完成形と言える「雷電DX」が欲しかった所ですが・・・ 贅沢でしょうか。
「ケイブシュー」や「東方」に代表される、いわゆる「弾幕シューティング」は 1990 年代末から 2000 年代にかけて普及したものなので、雷電シリーズはそれ以前の古い時代のシューティングと言えます。
よって今見ると弾が速いわ避け辛いわで、やたら難しいのですが、逆にパターン化で攻略できたゲームであり、俗に言う「気合い避け」の必要性が低いため、繰り返していれば着実に上達していったゲームでもありました。
ただ、ライデンファイターズが登場していた 1990 年代後半はシューティングの難易度が高騰していた時代であり、ちょっと難易度が高すぎな印象も否めませんが。

4つのゲームがありますが、どれも縦スクロールのシューティングゲームで、画面をスライドして移動、ショットはオートという点は変わりません。
ボタンはボムボタンとショットボタンですが、ショットがオートのため、ライデンファイターズシリーズではショットボタンは押しっぱなしにして撃つのをやめたり、「タメ撃ち」のチャージを行うのに使用します。
共通の注意事項として、初期設定のままだと画面は「全画面」、画質はソフトな「ビデオフィルター:オン」になっています。
しかし全画面だと画面が縦に引き延ばされてしまい、違和感があるうえに、画質がぼやけてしまいます。(iPhone 5 だと画面が縦長なのでなおさらです)
よって「ビデオオプション」で画面比を「オリジナル」にしておくのを推奨します。
画面比をオリジナルにすると外周に「空きスペース」が出来るため、これが良い具合に「指置き場」になり、その位置にボタンを置くと操作もしやすくなります。
また、ビデオフィルターがオンだとアンチエイリアス(ぼかし処理)がかかったような画面になるので、シャープなドットグラフィックの方が良い人はオフにしておきましょう。
これは iPhone だとあまり変化ありませんが、iPad だとかなり違いがあります。
以下はゲームごとのレビューです。
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● ライデン (雷電、RAIDEN 1990)

オリジナルの「雷電」。
今見るとさすがに古く、グラフィックもサウンドも、何もかもがレトロなのですが、当時の雰囲気はそのままですね。
オリジナルの雷電は敵弾が速く、自機が遅く、敵の弾の間をすり抜けていくようなゲームではありません。
しかし敵の弾のほとんどは、発射時に自機がいる位置に撃ってくる「自機狙い弾」なので、動いていれば当たりません。
よってこういう「東亜シュー」や「雷電系」の古いシューティングゲームの基本は、常に左右に動き続けることです。
もちろんそれだけでは対応できない場合もありますが、危険な場所や敵の位置を覚え、時にはボムで切り抜けるようにすることで、着実に先に進めるようになります。
まあ iOS 版の場合、タッチパネルでの移動ですから、雷電らしくない高速移動が出来ます。
よってオリジナルでは不可能だった避け方も可能なのですが、弾がいきなり飛んで来るし、自機の当たり判定も小さくないので、やはり動き続けて自然にかわす形を作るのがベターですね。
古いシューティングを知らない人だと、開始直後にボコボコになって「なんだよこのクソゲー!」となるかもしれませんが、コツが解れば難しい弾避けが出来ない人でも先に進めるようになるゲームです。
当時サラリーマンにウケたのは、その辺が理由なのでしょうね。
ただ最近のレベルで見るとかなり難しいゲームである事は確かですし、「思い出補正」がないと厳しい気もするので、基本的にはオリジナルのファン向けでしょう。
なお、このゲームに限りオート連射が遅いので、赤のパワーアップを使っていて連射が必要なシーンでは自分でショットボタンを連打しましょう。
青のパワーアップ(ビーム)はセミオートなので連打は必要ありません。
● ライデンファイターズ (1996)

雷電 II 、雷電 DX を経て、その後に作られた新シリーズ。
と言っても当初は雷電シリーズにする予定ではなかったので、様子はかなり違います。
雷電の機体は隠し機体になっていて、通常の自機には用意されていません。
普段選べる機体は5種類あります。
雷電から6年経っているので、見た目はかなり綺麗になっていて、初代雷電はいかにも「レトロゲーム」ですが、こちらは今見てもそれほど見劣りしないグラフィックや演出になっています。
ただし難易度はかなり高く、敵の弾速も遅いものから超高速弾まで様々で、多方向弾やバラマキ弾も増加、ボスも固めで、初代雷電のような「動いていればとりあえず何とかなる」みたいな感じはありません。
常に動き続けておくという基本は同じですが、それだけでは対応できない場面も多いので、パターンを覚えていくしかないですね。
このゲームには「QUICK SHOT」という、攻撃してくる前に敵やパーツを破壊すると獲得できるボーナスがあり、これは「敵を素早く安全に倒すという行為にボーナスを与えたい」という意図で導入されていたものです。
この点から見ても、パターンを覚えながら攻略していくというのを考慮して作られているのが伺えます。
まあ、それは言い替えれば「覚えゲー」な訳ですが・・・
● ライデンファイターズ2 (1997)

ライデンファイターズの2作目。
今作は雷電 II に登場した機体も含む、10 機もの自機が用意されています。(隠し機体を含めるともっとある)
ライデンファイターズ1より難易度が低く、相変わらず弾速の速い弾は飛んできますが、弾の数は少なめで、ボスの耐久力も減っています。
決して簡単な訳ではありませんが、これなら普通に遊べるシューティングと言っても良いのではないでしょうか。
ボムも多めに使えるので、ヤバイと思ったら多用しましょう。
この手のシューティングの基本は「決めボム」(特定の場所で使うと決めているボム)と「チキンボム」(なんとなくヤバそうだったらさっさと使うボム)で、気合いで避けるのはボムがなくなってからにするのがベターです。
数画面分もある巨大ボスが多く登場するのも特徴で、ボスサイズのザコも多く、そのため全体的に迫力ある演出が多いですね。
私的には今回の4作の中で一番オススメです。
● ライデンファイターズJET (1998)

ライデンファイターズの最後の作品。
自機はなんと普通に選べる機体だけで 14 種類も用意されています。
今作の前半ステージは「戦闘シミュレーター」ということになっていて、クリア後に成績に応じて「シミュレーターレベル」が上がり、それによってステージが分岐します。
成績が悪いと実戦ステージに行く前に落第してしまうという、まるで「イメージファイト」みたいなシステムになっています。
例によって解る人にしか解らない説明ですが。
ただ、このような評価システムがあるためか、このゲームはプレイヤーの腕前に応じた難易度の上昇がやたら激しく、ノーミスで進行していると敵の弾がメチャメチャ高速化します。
最初から難易度が明らかに高く、弾速も速く、それがプレイしているとさらに上昇していくため、さすがにどうかと思いますね。
このゲーム、ゲーセンでもその難しさのために閑古鳥が鳴いていて、ライデンファイターズシリーズがこの作品で終わったのはそのためだと思います。
同時期に「怒首領蜂」が出たというのも致命傷だったと思いますが。
勲章のボーナスも「追尾してくる勲章を合体させて、最高ランクまで高めてから取得し、その後に画面内に 10 個の勲章を出して爆発させることで、ようやくまともに得点が入るようになる」という極めて煩雑なシステムで、マニアックになり過ぎた感があります。
敵の配置は速攻撃破することでボーナスが貰える「QUICK SHOT」を得やすいような、よく考えたものになっているとは思うのですが・・・
----------
今回収録されているのはこの4作品です。
どれもシューターなら十分遊べる内容で、かなりお得なアプリと言えますね。
ただ問題は・・・ ゲームではなく、アプリ自体にやや欠陥が見られること。
DotEmu の移植はこれまでもどこか抜けているところが多かったのですが、今回もそういう点が見られます。
当方で気付いたところでは、まず iPhone 5 で「雷電」をやると左右の動きより上下の動きが妙に遅く、前方に出るときに指が自機を追い越してしまうので、指の置き直しが必要になること。
この問題は iPad や iPhone 4 では起こらないので、縦長の画面に対応できていないのだと思います。
また、ライデンファイターズシリーズはコマンドを入力することで隠し機体を使えるのですが、タッチ操作では「レバーを右に倒しながら決定」という操作が行えないので、隠し機体を選択できません。
他に細かいところでは、「ビデオフィルター」をオフにしても再起動時に勝手にオンになり、一度 ON/OFF を繰り返さないと治らないことがあるとか、ゲーム終了後のネームエントリーで「連射オン」にしていると名前が勝手に連打されて AAA になるとか、そもそもネームエントリー画面のスコアが記録されないとか、気になる点がいくつかあります。
また、iPhone 5 や iPad 3 では操作で目立った問題はなかったのですが、iTunes レビューでは「操作性が悪い」「移動が遅い」「慣性(?)が働く」「処理落ちしすぎ」と言う意見が続発しています。
そこで iPhone 4 で試してみたところ・・・ 敵が多い場面で動作がガクガク (BGM もガクガク)
と言う訳で、機種対応が不完全な状態でリリースされている模様です。
そんなに重いゲームとは思えないのですが、iPhone 4 で重くなるって事は、中身はエミュレーターなんですかね? DotEmu だけに。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 450 円。1つあたり 115 円で、そう考えるとかなり破格値。
ファミ通App のインタビューでは「個別に配信するかもしれない」と言われていましたが、結局セットでの販売になったようで、私的にもその方がアプリがまとまるのでありがたいですね。
不備な点もありますが、少なくとも iPhone 5 や iPad 3rd 以上でプレイするのであれば、操作や動作に関して大きな問題は無いので、シューティングが好きな人にはお勧めできます。
iTunes レビューでは酷評が目立ちますが、私はそんなに悪くないと思いますね。
できればイージーモードは欲しいと思いますが。
やはりケイブシューの方がシューティングとしての完成度は上ですが、こうした古い名作も良いと思います。
絶滅しかけているタイプのシューティングを当時のアーケードそのままに楽しめるので、難易度的に万人向けではありませんが、シューターなら必携でしょう。
・Raiden Legacy (iTunes 起動、iPhone / iPad 両対応です)
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