ファイナルファンタジーシリーズの曲で RPG 風にアレンジされた音楽ゲームが楽しめる、ニンテンドー 3DS のゲームソフト「シアトリズム ファイナルファンタジー」。
今年(2012年)の2月に発売されたソフトですが、それが先日、早くも iOS に移植されました。
THEATRHYTHM FINAL FANTASY」です。

単なる移植ではなく、iOS 版オリジナルの譜面(幻影譜面)や譜面エディット、譜面のダウンロード機能などが追加されており、グラフィックも iPhone の高解像度に合わせた、より綺麗なものになっています。
iPad にも対応しているため、そちらでプレイすれば大画面でも楽しめます。

ただし本体無料+追加課金型(フリーミアム)であるため、楽曲の購入価格は相応に高く、さらに iOS 版は追加キャラクターもバラ売りなため、課金しないとキャラも増やせません。

しかし曲は現時点(2012/12)で公開されているものだけでも 113 曲もあり、欲しい曲だけを選んで買っていけますから、そこは利点とも言えますね。
なお、無料のままだと FF7 のボス戦の曲と、FF10 の「ザナルカンドにて」の2曲のみです。

シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY

曲ごとにゲームのタイプが「BMS」(バトルミュージックステージ)と「FMS」(フィールドミュージックステージ)に分かれています。

BMS普通の音楽ゲームのスタイルで、リズムに合わせてマークが流れてくるので、それが黒いサークルに重なった時にタイミング良く画面をタップ / フリックします。
音楽ゲームですから目で見てタイミングを測るより、リズムに合わせて押すことが重要ですね。

タップ / フリックする場所は画面のどこでも良く、ラインが4つありますが、その部分を狙ってタップする必要はありません。
よってラインはゲーム的にはあまり関係ありませんが、この方がタッチパネルでもプレイしやすくて良いですね。
またプレイヤーキャラが4人いて、マークをタップするとそのラインのキャラが敵に攻撃を行います。
攻撃時のアニメーションは綺麗で召還獣が登場する演出もあり、敵キャラも豊富。 これらの演出は「さすがスクエニ」と言えますね。

FMS画面を押しっぱなしにしたまま上下にスライドさせる操作が多くなります。
基本的には BMS と変わらないのですが、ラインや戦闘演出はありません。
こちらはフィールド曲やイベント曲が使用されているので、ゆったりとしたリズムのものが多く、よって難易度は BMS より低めです。

どちらもタップやフリックの判定はかなり甘く、結構ズレていても Good や Great の判定にしてくれます。
ただし譜面には「基本の譜面」「熟練の譜面」「究極の譜面」の3つの難易度があり、上位のものだとかなり難しくなります。
また、「押しっぱなしにしてから最後に特定の方向にフリック」というような、やや複雑なマーカーも存在します。

ただ、全体的にイジワルな譜面は少なく、曲の流れに合わせた、プレイしていて面白い譜面になっています
これがやや甘めの判定と合わさって、とてもリズム良く、曲にノッて遊ぶことができますね。

シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※ 召還獣が現れて派手な攻撃をする演出も登場。 FMS の場合はチョコボが現れます。
音楽ゲームですから戦闘自体はあまりゲームの進行に影響しないのですが、多くの敵を倒すほどクリア後の経験値は増えるようです。
3DS 版は敵がアイテムを落とすことがあったようですが、それらは省略されています。


シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※「ボスを倒さないとクリア出来ない」みたいなことはないので、能力値はそんなに大きく影響しません。
ただ、レベルが上がれば HP が増えてミスした時のゲージの減少が軽減されますし、HP 回復のアビリティーがあれば高難度でもクリアできる確率は上がります。
一応、「ちから」と「まりょく」は BMS の攻撃に、「すばやさ」は FMS の移動距離に関係し、「うん」はたまにダメージを無効化します。


好きな曲を選んでプレイすることも出来ますが、「クエストメドレー」というモードも用意されています。
このモードはランダムに選ばれる曲を1ステージで2曲をプレイし、それを全ステージクリアまで繰り返します。
HP は次のステージに引き継ぐので、ステージクリア時にある程度は回復しますが、大ダメージを受けていると次以降が辛くなります。

クエストメドレーでは iOS 版オリジナルの譜面「幻影譜面」を解放する「幻影譜面の欠片」や、「コレカ」(コレクションカード)と呼ばれるイラストを入手することができるので、こちらの方がメインのモードと言えますね。
ただ、曲は購入しているものの中から選ばれるので、無課金だとクエストメドレーをプレイしても2つの初期曲の繰り返しにしかなりません。

iOS 版のオリジナル要素である「エディット」は自分で譜面の作成を行い、さらにそれをアップロードして公開することが出来ます。
しかし本格的に作れる反面、1つ1つのマークをエディター上に配置していく地道な作業が必要です
beat gather のように「演奏に合わせて画面をタップすれば、それがそのまま記録され譜面になる」みたいな手軽なものではないので、敷居は高いですね。

ただ、公開されている譜面は曲を選択後に「ユーザー譜面のダウンロード」を選択すれば簡単に導入することができ、導入した譜面をクエストメドレーで登場させることも出来ます。
開発者の方が用意した追加譜面も公開されているので、ぜひ確認してみましょう。

シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※クエストメドレーの進行画面。 ステージごとに3つの「クエスト」を選ぶことができ、出来れば「幻影譜面の欠片」や「コレカ」がたくさん入手できるものを選びたいところですが、HP 引き継ぎなうえに、高難度クエストを選ぶと「究極の譜面」が出てくる場合があるので注意。

シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※メニューの右上にあるのが iOS オリジナルの「幻影譜面」。 幻影と言っても何かが特殊な訳ではなく、普通の譜面のアレンジバージョンです。
これを解放するには「欠片」が4つ必要で、どの曲の欠片が手に入るかはランダムなので、解放は結構大変。
でもこういう目標があった方が長期的に楽しめますね。


シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※ユーザー譜面のダウンロード画面。 レーティングなどもあって結構本格的。
「片翼の天使」と「ザナルカンドにて」にはスクエニの開発の方が公開している譜面もたくさんあります。
これらも含めて楽しめば、無料の2曲だけでも相応に遊べるかも。


ゲームの問題と言うか、ユーザーの間で賛否両論なのが、価格についてです。
追加課金で曲を増やしていく「フリーミアム」のアプリであり、ぶっちゃけ「タダより高いものはない」系のアプリです。

楽曲は FF1 から FF13 まである各ファイナルファンタジーシリーズの「基本パック」が、1つ4曲入りで 450 円
音楽ゲームの曲単価としては高い訳ではありませんが、全部導入すると 450 x 13 で 5850 円
よって基本パックを全て導入すると、その時点で 6090 円で販売されていた 3DS 版とほぼ同等になります。

ただ、今年発売されたばかりの新作ソフトの移植ですから、同じぐらいの価格になるのはおかしい事ではないでしょう。
楽曲数は 3DS 版が(隠しを含めて) 51 曲で、iOS 版は基本パック全部導入で 54 曲なので、この点でも同じぐらいです。

しかし iOS 用のアプリとしては明らかに高額ですし、しかも追加キャラクターも1人 250 円のバラ売りなので、これが欲しい場合は 3DS 版より高く付きます。
(3DS 版はゲーム内のアイテムで追加キャラクターを解放できた)

さらに基本パック以外のバラ売り曲が 59 曲あって、こちらは1曲 170 円とやや高め。
追加曲は 3DS 版では1曲 150 円で(こちらは全 52 曲)、iTunes には 150 円という価格設定はないので、少し高めになるのはしょうがないのですが、全部導入したら 59 x 170 で 10030 円になります。
さすがに高いですね・・・

ただ、好きな曲だけを選んで買うことが出来ますし、最近はユーザーの間で「高くてもいいから家庭用ゲーム機レベルのソフトを出してくれよ」みたいな意見も多くありました。
このゲームはある意味、その専用ゲーム機のソフトをそのまま移植して、同等の値段で販売しているものなので、つまりそうしたユーザーの意見に沿ったものでもあります。

まあこう言うと「中古で買えねーから云々」とか「流用だから安く作れるのに云々」みたいな意見も出そうですが、そろそろ iOS のアプリもクオリティーと価格が専用ゲーム機レベルになってくる時代なのかな、とも感じますね。

シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※楽曲購入画面。 タップで視聴することが出来るので、購入前に聴いておきましょう。
FF I ~ FF III は当時のファミコン音源を模したものなので注意して下さい。
やはり V が人気のようですが、個人的には VIII が好き。 バラ売り曲には FFT や零式の曲もあります。


シアトリズム ファイナルファンタジー THEATRHYTHM FINAL FANTASY
※収集要素の「トレカ」の画面。 子供っぽいデザインのおかげでセフィロスもかわいい感じに。
カードがダブると右上に表示されているレベルが上がっていき、一定以上になるとキラカードやスペキラカードになります。
つまりキラカードはレアではなく、同じカードが集まった末に入手できるものです。


とりあえず無料でも2曲で遊べるので、それを試してみるのが良いでしょう。
やはりゲームソフトとして発売されていただけあって非常にクオリティーの高い作品で、それは少しプレイしただけでも解ると思います。
ただ、やはり2曲だけでは長くは楽しめませんから、最低でも 900 円ぐらいの課金は必要なアプリだと思った方が良いでしょうね。

3DS 版の有料楽曲の追加は終了したようですが、こちらはこれからスタートですし、アプリ自体の更新も出来ますから、今後の更なる拡張が期待できると思います。

やや難点なのは、エディット譜面のアップロードやダウンロードに対応しているのに、Game Center には対応しておらず、ランキングもないので、スコアを競う楽しみがやや薄いこと。
iPad ユーザーも増えていると思いますから、できれば iCloud セーブにも対応して欲しいところです。

ゲームをやったことがある方なら FF シリーズには1つや2つの思い入れはあると思いますし、普通に音ゲーとしての完成度も高いので、かなりお勧めできる「ゲームソフト」です。

THEATRHYTHM FINAL FANTASY (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。