モバイルゲームメーカーの老舗「カイロソフト」。
最近は Android アプリの開発が中心なのか、iPhone アプリの発売数は少なめなのですが、先日新しいゲームが公開されました。
無人島を開拓して観光客を呼び込み、さらに他の島への探検を行う、冒険と戦闘が中心の開発シミュレーション RPG です。
その名も「開拓サバイバル島」。

このゲームは「アストロ探検隊」の後継作と言え、ガラケーでは 2012 年の1月末に公開されました。
オリジナルの公開から1年経っていない、カイロソフトのゲームの中でも新しい作品です。
そのためアストロ探検隊と比べると、似たシステムでありながら、演出やボリュームは大きく進化しています

同じ「開発 SLG + RPG」のゲームには「冒険ダンジョン村」もありますが、完全にライトユーザー向けだったダンジョン村よりも、普段からゲームをやっている人向けの内容と言えます。
ただ、カイロらしいプレイしやすさは相変わらずなので、ヘビーユーザー向けという訳でもありません。

開拓サバイバル島

無人島に住居と畑を作り、ペットと共に自給自足の生活をしながら、徐々に仲間を増やしていきます。
最初は狭い範囲しか開拓地がないのですが、未開地を探検することで開発できる地域を広げていくことができます
この辺りは「アストロ探検隊」と同じですね。

探索中にはモンスターが出現し、そのまま戦闘になるのですが、アストロ探検隊と大きく違うのは、このモンスターを仲間に出来ると言うこと。
と言うか、戦闘を行うのは仲間モンスター(と最初にいるペット)だけであり、主人公は戦闘に参加しません
この辺りのシステムはポケモンに似ていて、戦闘時のレイアウトからしてポケモン的です。

モンスターにエサを与え、相手が満足すると仲間に加えることが出来るのですが、モンスターにダメージを与えて弱めてからエサを投げた方が成功する確率が高くなり、この辺もいかにもポケモン的

仲間にしたモンスターは、彼らの住居となる「牧場」を建てることで住民としても活動し、周囲8マスの土地から食料や木材を採取してくれます。
探検が進めば新たな人間の住民が見つかることもあり、人間は畑での効率の良い材料採取と、建物の建築などを行えます。

探検によって新しい建物も造れるようになり、これによって「文化度」が上がっていきます。
文化が上がると住居の「改築」を行えるようになり、住民によってはお店を営めるようにもなります。

また、船着場を発見すれば他の島に探検にいく事ができ、有人の島と連絡が取れるようになれば観光客もやってきます
観光施設を作り、観光収入が得られるようになれば、金銭収入を確保でき、それによって商人から様々な道具を購入できるようにもなります。

このようにして無人島の開発を進めていく訳ですが、土地を広げるにも、新しい建物を手に入れるにも、観光客を呼び込むにも、すべて「探検」が必要になります
探検を成功させるには、そこにいるモンスターに勝たなければならないため、つまり強いモンスターをゲットしてレベルを上げ、戦闘力を高めることが全ての元となります

場合によっては同じ洞窟で戦闘を繰り返し、レベル上げをする必要もあるので、このゲームはどちらかと言うと開発 SLG よりも、RPG の比重の方が高いと言えますね。

開拓サバイバル島
※未開拓地域を発見すると、青いパネルがバラバラと落ちてきて、地形を形作る演出があります。
こういうグラフィックの演出は今までのカイロソフトのゲームには見られなかったので、ちょっと進歩を感じますね。
右は海域マップ。 船着場の発見と航海手段の研究が終われば他の島に行けます。 観光客が来るのは有人の島の解放してからなので、少しゲームが進んでからですね。


開拓サバイバル島
※エサを投げて仲間をゲット。 ストーリー上のボスキャラは仲間にできませんが、中ボスなら仲間にできる場合があるので、エサを多めに用意して積極的に狙っていきましょう。
戦闘では属性が超重要。 同属性だと互いにダメージが少なくなりますが、攻撃だけ無属性にする武器があるので、それをうまく使うのがコツ。 特定の属性を軽減するお札も便利です。
右はボス戦で「オーラ」を発動し、クリティカルヒットを出している様子。 オーラはダメージを受けると上がっていくので、手強いボス戦の前には事前に貯めておきましょう。


テーマが無人島開発であるため、「売上一位を目指せ!」とか「大会で優勝しろ!」みたいな目標を定め辛いためか、ゲームの目的は特定の条件を満たすと獲得できる「トロフィー」を多く集めることになっています。

トロフィーを獲得することで「クリアポイント」が高まり、そのポイントを競うランキングなどもあるので、スコアを競うゲームになっていると言えますね。
まあ開発ゲームですから、明確な最終目標がなくても問題ない内容ではあります。

モンスターの中には朝や夜など、特定の時間にしか出てこないものもいて、さらに滅多に出てこないレアキャラも存在するため、モンスター集めもゲームの目的の1つと言えるでしょうか。

ちょっと今までのカイロソフトのゲームとは、毛色が違う感じがあります。

開拓サバイバル島
※ゲームが進むと観光開発も必要になります。 観光地や売店はもちろん、商店や大工などの住居はそのまま観光資源にもなるので、船着場の近くに配置替えしましょう。
モンスターの住居である牧場も、観光客が訪れると売上が上がります。
また、人間の住民は特産品を採取したら、それを近くの商店などで販売できます。
この特産品販売のためにも、観光地の近くには何人かの住民を住まわせておきましょう。
右の画像は開拓が終わった有人の島に実行できる「投資」。 これによって観光客のさらなる増加を見込めます。


そして今作の大きな特徴は・・・ 「広告付き無料アプリ」になったこと

バナー広告はありますが、本体は無料で提供されています
ついにカイロも無料化したか・・・ という感じですね。
広告は 450 円の課金で削除が可能で、この価格は従来のカイロアプリの値段と同じです。

また、課金ショップの「ワイロ商会」と言うものが存在し、ゲーム内で使用する「メダル」を課金購入できるようになっています
メダルは課金しなくても入手可能で、ワイロ商会(名前がシャレになってない)が利用できるのはゲーム中盤からなので、「課金ゲー」になっている訳ではないのですが、広告のレイアウトのためか、広告を消す課金をしないと横画面を利用できなくなっています

ゲームは無課金でも何かの制限がある訳ではなく、普通に最後までプレイできます
タダで好きなだけ遊べるため、ユーザーにとっては嬉しいことですね。

ただ、この広告はやっぱり邪魔で、画面下に「戻る」や「メニュー」のボタンがあり、そのすぐ下にバナー広告があるため誤タップが頻発します
特にゲームで使うボタンと、サラ金系のバナーのボタンがどちらも四角い青色なので、見間違いや押しミスを頻発し、その度にアプリを起動し直さなければならなくなります。
ワザと誤タップ狙いをしている訳ではないと思いますが、正直うっとうしいですね。

残念ながら iPhone 5 の画面サイズにも対応していないため、「iPhone 5 なら縦長だから広告バナーがあっても表示が広い」みたいなことはありません。

まあバナーを非表示にする課金は今までのアプリの購入額と一緒なので、アプリを買うつもりで課金すれば良い話なのですが、でも若干引っかかるのは確かです。
カイロソフトのブランド力なら有料でも相応の売上が見込めるだろうから、こんな形の無料化だと売上は逆に下がるような気がしますけどね・・・

あと、今回はスコアランキングがありますが、前述したようにゲーム内で使用できる「メダル」の課金販売が行われているため、ハイスコアを目指そうと思ったら、当然のように課金者が有利になってしまいます。
それでも個人的には、スコアランキングが付いたのは嬉しい事ではありますが。

そして個人的に一番残念なのは、今回はゲームをクリアしても「高速モード」が解禁されません
高速モードは「ワイロ商会」でメダル 75 枚で購入しないと利用できませんが、この 75 枚というのはメダルを他の用途にまったく使わずにプレイして、最後にやっと貯まるぐらいの量です。
(しかしメダルを全く使わずにプレイするのはゲーム的にかなり不利)
よってメダルを普通に使いながらプレイした場合、高速モードを解禁するには 800 円の課金をして、メダルを 100 枚購入しないと困難です

開拓サバイバル島
※課金通貨を購入できる「ワイロ商会」は「砂漠島」のボスを倒し、住民の「ワイロくん」を救出しないと利用できません。
課金が自由にできないってのは、ちょっとカイロソフトらしい?
しかし「ワイロ商会」で「課金販売」をして画面下には「金貸しのバナー」って、なんだか生々しい。
右の画像は「メダルを使った運試し」でモンスターをゲットできるもので、いわゆる「ガチャ」。
カイロもガチャを導入したかぁ、と思ってしまいますが、別に利用しなくてもゲームは進められます。


ゲームとしては、私は元々「アストロ探検隊」が好きだったので、そのシステムがさらに拡張された今作はかなり気に入っています

RPG と開発 SLG の双方がどちらも不足なく盛り込まれているので、「冒険ダンジョン村」の時に感じた物足りなさはありませんね。 やり込み要素も今回は豊富なようです。
ただそれだけに、ダンジョン村ぐらいでちょうど良かった人だと、今回はやや難しいかも。

ともあれ、今回もカイロソフトらしい秀作です。
1周目でメダルを使わない制限プレイをしない場合、横画面+広告非表示+高速モードを解禁するのに合計 1250 円必要なのが非常に気になりますが、カイロソフトのファンや開発シミュレーション好きなら押さえるべきアプリでしょう。

開拓サバイバル島 (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

今回も「ちょこっと攻略」を掲載したいと思います。
戦闘や開発のシステムがよく解らず、苦戦している方は参考にしてみて下さい。

・物資は「食料」と「木材」のみですが、食料は冒険に必要になるもので、木材は開発に必要になるものです。 どちらも大切ですが、食料は自然に増えていくので、まずは木材を重視して施設を作った方が良いでしょう。
・人間は周囲の地形で取った収集物を「名物」として近くの牧場や商店に並べます。 それを観光客が買うと大きな利益になります。 よって名物収集の住民を船着場近くに配置して、商店や牧場を併設し、近くに貴重な収集物が取れる自然を配置しておきましょう。
・住民のうち、最初の主人公(ロビン久留夫)と「高島田ヒロシ」「チンパン少年」以外は、改築することによって住居がお店になり、観光客が訪れる事で利益になる施設になります。

・各施設は自然か文化が一定以上になれば改築できます(改築によってはエネルギーも必要です)。 よって改築できない施設は近くに施設や自然を配置しましょう。 ただ、上位の改築は上位の施設を利用しないと無理なレベルなので、序盤は必要以上に文化を高める必要はありません。
施設の効果範囲は半径3マスです。 ナナメの位置は2マス分になります。 また、離れるほど効果は低くなります。 以下の画像を参考にして下さい。

開拓サバイバル島

・戦闘では属性を重視して下さい。 属性は「水→火→風→土→雷→水」という強弱になっています。
・同属性だと互いにあまりダメージを与えられません。 よって相手と同じ属性にして、攻撃属性を消す「かたいキバ」を装備すれば、相手の攻撃を軽減しつつ、こちらは無属性で攻撃できるようになります
・食料に余裕がある時は洞窟に繰り返し向かい、レベル上げとアイテム探しを行いましょう。
・「逃げる」は失敗しません。 実行と同時に本島に帰還しますが、勝てないようなら無理せず帰りましょう。

・装備やサバイバル道具はメダルと木材で強化できます。 有用な装備は早めに強化しておきましょう。 サバイバル道具の強化は住民を増やすためにも必要です。
・逆に合成は必要材料が厳しく、無理にしなくても構いません。 下位の装備で合成を行ってもお店で買えるものしかできないので、上位のアイテムでなければ実行しても意味がありません。

・同じモンスターでも「★」マークは個体ごとに異なります。 そして★が多いモンスターほど装備スロットが多くなり、使いやすくなります。 よって仲間にするなら★が多いものを狙いましょう。
戦闘時にそのモンスターの★を画面下で確認できるので、見逃さないように。

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・有人の島は、全ての地域を開放すると「投資」が出来るようになります。 これによって観光客を増やせるので、次の島が出てもすぐに向かわず、その島の完全開放を目指しましょう。 洞窟も開放しないとダメなので注意。
・デンシャ島を完全に開放して貿易に投資すれば、各属性の武器を購入できるようになります。 これを使えばモンスターの種類に関わらず、任意の属性の攻撃を行えるようになります。