iPhone 初期の人気ゲームの1つ「Sword & Poker」(ソード&ポーカー)。
トランプのポーカーを元にしたパズルゲームと RPG を融合したアプリで、登場と同時に大人気となり、数ヶ月後には Sword & Poker 2 まで発売されたヒット作だったのですが、開発会社の GAIA が突然失踪し、ウェブページも消滅、アプリも両方 iTunes から消え去ったという、ある意味伝説のアプリでした。
そんな謎の消滅を遂げた「ソード&ポーカー」が、なんとコナミのソーシャルゲーム「ドラゴンコレクション」とコラボして、パズドラ系のゲームになって蘇りました!
「ドラコレ&ポーカー」です。
コナミがソーポカをパクった訳ではなく、ちゃんとソーポカの原作者の方と共同で開発されています。
なお、このアプリの登場に合わせ、ソード&ポーカー1と2も iTunes で復活しています。
※しかしまた消滅しました・・・
さらに「ドラコレ&ポーカー」も、10月27日でのサービス終了が告知されています。
ドラゴンコレクションはガラケーのソーシャルゲームですが、この「ドラコレ&ポーカー」はちゃんとスマートフォン専用のアプリ(ネイティブアプリ)として作られていて、グラフィックやサウンドはスマホのレベルになっています。
内容としては、オリジナルのソード&ポーカーの装備の部分をモンスターに置き換えた、といった感じですね。

モンスター5体+助っ人1体の6体でパーティーを組み、ダンジョンを進んで敵モンスターと戦います。
ダンジョンと言っても移動先を選択するだけの簡易的なものです。
しかし パズドラ や ドラゴンコインズ とは違い自動進行ではなく、ダンジョンによっては複数のルートがある場合もあります。
戦闘はポーカーのルールを使ったオリジナルのテーブルゲームで戦います。
5x5のマスで区切られたボードが現れ、中央の3x3のマスに自動でカードが配置されます。
また、敵と味方の双方に手札が2枚ずつ配られます。
プレイヤーは自分のターンになると、さらに2枚の手札を貰えます。
そして4枚の手札のうちの2枚を外周の空いているマスに置いて、縦・横・ナナメのラインでポーカーの役を作ります。
役ができたら、その役に応じたダメージを敵に与えられるのですが、どのぐらいのダメージになるかはパーティーのモンスターによって決まります。
モンスターには「ワンペアで2ダメージ、ストレートで8ダメージ、フラッシュで10ダメージ」のような攻撃力があり、パーティーの合計が与えるダメージとなります。
このため、フルハウスの攻撃力を持ったモンスターがパーティーに1体もいない場合、フルハウスをそろえても攻撃は「ミス」になります。
また、ツーペアの攻撃力が高いモンスターが多くいる場合、ツーペアのダメージがスリーカードやフラッシュより高くなる場合もあります。
自分のターンが終わったら敵のターンとなり、以後は交互にカードを置いていきます。
攻撃によって相手の HP を 0 にしたら勝利、こちらが 0 になったら敗北ですね。
何の役もそろえられない場合や、カードを置きたくない状況の時は「パス」することも可能です。
パスした場合、手札は総入れ替えとなります。
また、10 ターン経過するとそのラウンドは終了し、ボード上のカードがすべて取り払われて並べ直され、次のラウンドになります。
よって双方がパスを繰り返した場合、全てのマスが埋まる前にボードがリセットされる場合もあります。

※カードが並べられたら、まずフラッシュかストレートが狙えないか探してみましょう。
その後、そろえられる役を確認し、あまり良い役が狙えない場合は相手のカードを確認して、敵が役をそろえられなくなるような場所を優先して配置しましょう。
右の画像は全てのマスが埋まり、4ライン攻撃が成功しているシーン。
このように外周のラインもカードが埋まれば役作りに使えます。
よって最後の2枚はこちらが配置した方が有利なので、そうなるようにパスを利用して順番を調整しましょう。
ただし 10 ターン経つとマスが埋まってなくてもボードはリセットされるので、残りターン数には注意を。
他に特殊な行動として「魔法」と「ワイルドカード」があります。
「ワイルドカード」は手札を1枚ジョーカーに変えるもので、剣マークのゲージが最大なると発動できます。
ゲージは後の戦いに引き継げるので、ボス戦で使うのが良いですね。
「魔法」は様々な種類があるのですが、魔法を使えるかどうか、どの魔法を使用できるかはランダムなので、好みの魔法を使えるとは限りません。
「7 が混じっていると攻撃力アップ」「HP を手札のハートの枚数 x10 回復」など、様々なものがありますが、使えるのは1回の戦闘で1度だけです。
(ただ、魔法は基本的にはランダムなのですが、同じパーティーで戦っていると同じような魔法しか現れません。 よってマスクデータとして、各モンスターごとに使用魔法が決められていると思われます)
戦闘で勝ち続け、奧の階段に到達するか、ダンジョンのボスを撃破するとフロアクリアとなります。
1フロアクリアするごとにメニュー画面に戻るため、継続してダンジョンに潜り続ける訳ではありません。
クリアするとお金やモンスターなどの戦利品を持ち帰れます。
手に入れたモンスターはパーティーに加えたり、合成に使用したりできます。

※左は「クエスト」の選択画面。 イベントクエストや突発クエストなどもあるようで、他のパズドラ系と同じようなシステムですね。
右は分岐ルートのあるダンジョン。 宝箱を集めるために各所を巡っても良いし、HP が辛そうならボスに直行しても構いません。
ただ、全モンスターを討伐してクリアすると「パーフェクトクリア」となってクエスト選択画面に王冠マークが付くので、最終的にはそれが目標となります。
メニュー画面でのパーティー編成や合成のシステムなどは、ほぼパズドラのまんまです。
合成によってモンスターのレベルが上がり、同属性で合成した方が経験値が多くなる、合成費用はベースモンスターのレベルで決まる、などの点も同じですね。
違うのは「覚醒合成」というもので、同じモンスターを合成することで、素材側とベース側の強さが加味されたうえで、レベルが1に戻るというものになっています。
つまり上位モンスターに進化させるのではなく、同じモンスターを継続して強化するためのものです。
モンスターの属性は、他のパズドラ系ほど戦闘に大きく影響しません。
戦う土地とモンスターの属性が合っている場合、そのモンスターが与えるダメージが 1.5 倍になりますが、「苦手属性」はないので、特定の場所や相手だと攻撃力が半減する、みたいなことはありません。

※左は合成画面。 パズドラ系の例に漏れず、レベルが上がるほど合成費用が高くなるので、1回の合成で出来るだけ多くのモンスターを素材にした方が、資金効率は良くなります。
右はレアカード「アルテミス」の攻撃力表示。 モンスターの攻撃力には、ワンペア、ツーペア、スリーカードのうちの1つが、必ず含まれています。
役は上位のものほど攻撃力が高いのですが、上位の役はそろえ辛いので、ワンペアの攻撃力が 0 だと「あと少しで倒せる敵にいつまで経ってもトドメが刺せない」という事態に陥ることがあります。
基本的にワンペアとツーペアは軽視するべきではなく、よってスリーカード以上しか攻撃力がないカードは、レアでもあまり使い勝手は良くありません。
パズドラ系のゲームなので、やはりソーシャルゲーム的なシステムがあり、クエストの進行には「AP」というポイントが必要で、これがなくなると回復薬を使って回復するか、しばらく待たないとゲームを続行できません。
AP は3分で1回復し、初期の最大値は 60 なので、使い切ったら全快まで3時間ということになります。
ただ、クエストの進行で回復薬は割と頻繁に手に入ります。
このゲームは回復薬が課金通貨の役割も果たしており、回復薬を消費して課金ガチャも行えるのですが、このため無課金でもガチャを相応に実行することができます。
もちろん、課金ガチャをまったくしなくても ゲームは問題なく進められ、この点はパズドラの「ポカポカ運営」を参考にしているのが伺えますね。
ただしソーシャルゲームの要素が加えられたことで、オリジナルのソード&ポーカーのゲーム性が損なわれてしまった部分も見受けられます。
まず、序盤の敵が弱すぎて(と言うか、こちらの攻撃力が高すぎて)、ほぼ一撃か二撃で倒せるので、ソード&ポーカー本来のパズル的な面白さを体験することが出来ません。
ソード&ポーカーはターン終盤の複数ライン攻撃を狙いながらカードを配置していくのも面白さなのですが、1ターンや2ターンで倒せる展開が延々と続くので、パズルでも何でもない、単なるカード出しゲームになっています。
敵が強くなってきたり、こちらのモンスターが弱かったりすれば話は別ですが、明らかに原作より難易度が低く、さらに強い助っ人モンスターを加えることもできるため、当分はパズルとしての面白さを感じられません。
これでは本来の面白さを理解できないままやめてしまう人も出そうな気がします。
魔法も「何が出てくるかランダム」では使い辛く、オリジナルのような戦略性のある使い方は(少なくとも当面は)困難です。
オリジナルにあった武器や防具を買う要素も、その部分がガチャやモンスターに変わったので、運次第なうえに利用できる回数が減り、本来の RPG らしさはなくなりました。
もちろんソーシャルゲームですから難易度は低めに抑える必要があるし、そもそもソーシャルゲームはプレイヤーの入手カードによって難易度が大きく上下するため、本来のソード&ポーカーのゲームバランスを再現するのも難しい話なのですが、ソード&ポーカーの面白さはその優れたバランスにもあったので、「ゲーム性」の部分で劣化しているのは否めませんね。
ただ、このドラコレ&ポーカーの公開によって、オリジナルの Sword & Poker と Sword & Poker 2 が復活したので、買いきりゲームとしての面白さを体験したい人はそちらを選べば良いし、こちらはこちらでモンスターの収集と育成の楽しみがあるので、異なるバージョンが加わったと考えれば、これはこれで良いのかなぁ、とも思いますが。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
パズドラ系ですからゲーム本体は無料。 課金はありますが無理にしなくてもゲームは進められます。
ドラゴンコインズのように「課金しないとモンスター保有数が厳しい」みたいなこともないので、無課金でも普通に楽しむことが出来ます。
「ドラコレ&ポーカー」をやって、AP が尽きて待ち時間が必要になったら、その間にオリジナルの Sword & Poker 1 と 2 をやる、と言うのも良いかもしれませんね。
ソーシャル化したのは賛否あると思いますが、埋もれてしまった名作が復活したのは嬉しい限りです。
(なお、このゲームの開発の経緯は ファミ通App の開発者インタビューの記事 で語られています)
最近 iPhone ユーザーになった方だとソード&ポーカーの存在を知らない人も多いと思うので、この機会に触れてみて欲しいゲームですね。
・ドラコレ&ポーカー (iTunes が起動します)
※2013年10月27日にサービス終了予定です。
トランプのポーカーを元にしたパズルゲームと RPG を融合したアプリで、登場と同時に大人気となり、数ヶ月後には Sword & Poker 2 まで発売されたヒット作だったのですが、開発会社の GAIA が突然失踪し、ウェブページも消滅、アプリも両方 iTunes から消え去ったという、ある意味伝説のアプリでした。
そんな謎の消滅を遂げた「ソード&ポーカー」が、なんとコナミのソーシャルゲーム「ドラゴンコレクション」とコラボして、パズドラ系のゲームになって蘇りました!
「ドラコレ&ポーカー」です。
コナミがソーポカをパクった訳ではなく、ちゃんとソーポカの原作者の方と共同で開発されています。
なお、このアプリの登場に合わせ、ソード&ポーカー1と2も iTunes で復活しています。
※しかしまた消滅しました・・・
さらに「ドラコレ&ポーカー」も、10月27日でのサービス終了が告知されています。
ドラゴンコレクションはガラケーのソーシャルゲームですが、この「ドラコレ&ポーカー」はちゃんとスマートフォン専用のアプリ(ネイティブアプリ)として作られていて、グラフィックやサウンドはスマホのレベルになっています。
内容としては、オリジナルのソード&ポーカーの装備の部分をモンスターに置き換えた、といった感じですね。

モンスター5体+助っ人1体の6体でパーティーを組み、ダンジョンを進んで敵モンスターと戦います。
ダンジョンと言っても移動先を選択するだけの簡易的なものです。
しかし パズドラ や ドラゴンコインズ とは違い自動進行ではなく、ダンジョンによっては複数のルートがある場合もあります。
戦闘はポーカーのルールを使ったオリジナルのテーブルゲームで戦います。
5x5のマスで区切られたボードが現れ、中央の3x3のマスに自動でカードが配置されます。
また、敵と味方の双方に手札が2枚ずつ配られます。
プレイヤーは自分のターンになると、さらに2枚の手札を貰えます。
そして4枚の手札のうちの2枚を外周の空いているマスに置いて、縦・横・ナナメのラインでポーカーの役を作ります。
役ができたら、その役に応じたダメージを敵に与えられるのですが、どのぐらいのダメージになるかはパーティーのモンスターによって決まります。
モンスターには「ワンペアで2ダメージ、ストレートで8ダメージ、フラッシュで10ダメージ」のような攻撃力があり、パーティーの合計が与えるダメージとなります。
このため、フルハウスの攻撃力を持ったモンスターがパーティーに1体もいない場合、フルハウスをそろえても攻撃は「ミス」になります。
また、ツーペアの攻撃力が高いモンスターが多くいる場合、ツーペアのダメージがスリーカードやフラッシュより高くなる場合もあります。
自分のターンが終わったら敵のターンとなり、以後は交互にカードを置いていきます。
攻撃によって相手の HP を 0 にしたら勝利、こちらが 0 になったら敗北ですね。
何の役もそろえられない場合や、カードを置きたくない状況の時は「パス」することも可能です。
パスした場合、手札は総入れ替えとなります。
また、10 ターン経過するとそのラウンドは終了し、ボード上のカードがすべて取り払われて並べ直され、次のラウンドになります。
よって双方がパスを繰り返した場合、全てのマスが埋まる前にボードがリセットされる場合もあります。

※カードが並べられたら、まずフラッシュかストレートが狙えないか探してみましょう。
その後、そろえられる役を確認し、あまり良い役が狙えない場合は相手のカードを確認して、敵が役をそろえられなくなるような場所を優先して配置しましょう。
右の画像は全てのマスが埋まり、4ライン攻撃が成功しているシーン。
このように外周のラインもカードが埋まれば役作りに使えます。
よって最後の2枚はこちらが配置した方が有利なので、そうなるようにパスを利用して順番を調整しましょう。
ただし 10 ターン経つとマスが埋まってなくてもボードはリセットされるので、残りターン数には注意を。
他に特殊な行動として「魔法」と「ワイルドカード」があります。
「ワイルドカード」は手札を1枚ジョーカーに変えるもので、剣マークのゲージが最大なると発動できます。
ゲージは後の戦いに引き継げるので、ボス戦で使うのが良いですね。
「魔法」は様々な種類があるのですが、魔法を使えるかどうか、どの魔法を使用できるかはランダムなので、好みの魔法を使えるとは限りません。
「7 が混じっていると攻撃力アップ」「HP を手札のハートの枚数 x10 回復」など、様々なものがありますが、使えるのは1回の戦闘で1度だけです。
(ただ、魔法は基本的にはランダムなのですが、同じパーティーで戦っていると同じような魔法しか現れません。 よってマスクデータとして、各モンスターごとに使用魔法が決められていると思われます)
戦闘で勝ち続け、奧の階段に到達するか、ダンジョンのボスを撃破するとフロアクリアとなります。
1フロアクリアするごとにメニュー画面に戻るため、継続してダンジョンに潜り続ける訳ではありません。
クリアするとお金やモンスターなどの戦利品を持ち帰れます。
手に入れたモンスターはパーティーに加えたり、合成に使用したりできます。

※左は「クエスト」の選択画面。 イベントクエストや突発クエストなどもあるようで、他のパズドラ系と同じようなシステムですね。
右は分岐ルートのあるダンジョン。 宝箱を集めるために各所を巡っても良いし、HP が辛そうならボスに直行しても構いません。
ただ、全モンスターを討伐してクリアすると「パーフェクトクリア」となってクエスト選択画面に王冠マークが付くので、最終的にはそれが目標となります。
メニュー画面でのパーティー編成や合成のシステムなどは、ほぼパズドラのまんまです。
合成によってモンスターのレベルが上がり、同属性で合成した方が経験値が多くなる、合成費用はベースモンスターのレベルで決まる、などの点も同じですね。
違うのは「覚醒合成」というもので、同じモンスターを合成することで、素材側とベース側の強さが加味されたうえで、レベルが1に戻るというものになっています。
つまり上位モンスターに進化させるのではなく、同じモンスターを継続して強化するためのものです。
モンスターの属性は、他のパズドラ系ほど戦闘に大きく影響しません。
戦う土地とモンスターの属性が合っている場合、そのモンスターが与えるダメージが 1.5 倍になりますが、「苦手属性」はないので、特定の場所や相手だと攻撃力が半減する、みたいなことはありません。

※左は合成画面。 パズドラ系の例に漏れず、レベルが上がるほど合成費用が高くなるので、1回の合成で出来るだけ多くのモンスターを素材にした方が、資金効率は良くなります。
右はレアカード「アルテミス」の攻撃力表示。 モンスターの攻撃力には、ワンペア、ツーペア、スリーカードのうちの1つが、必ず含まれています。
役は上位のものほど攻撃力が高いのですが、上位の役はそろえ辛いので、ワンペアの攻撃力が 0 だと「あと少しで倒せる敵にいつまで経ってもトドメが刺せない」という事態に陥ることがあります。
基本的にワンペアとツーペアは軽視するべきではなく、よってスリーカード以上しか攻撃力がないカードは、レアでもあまり使い勝手は良くありません。
パズドラ系のゲームなので、やはりソーシャルゲーム的なシステムがあり、クエストの進行には「AP」というポイントが必要で、これがなくなると回復薬を使って回復するか、しばらく待たないとゲームを続行できません。
AP は3分で1回復し、初期の最大値は 60 なので、使い切ったら全快まで3時間ということになります。
ただ、クエストの進行で回復薬は割と頻繁に手に入ります。
このゲームは回復薬が課金通貨の役割も果たしており、回復薬を消費して課金ガチャも行えるのですが、このため無課金でもガチャを相応に実行することができます。
もちろん、課金ガチャをまったくしなくても ゲームは問題なく進められ、この点はパズドラの「ポカポカ運営」を参考にしているのが伺えますね。
ただしソーシャルゲームの要素が加えられたことで、オリジナルのソード&ポーカーのゲーム性が損なわれてしまった部分も見受けられます。
まず、序盤の敵が弱すぎて(と言うか、こちらの攻撃力が高すぎて)、ほぼ一撃か二撃で倒せるので、ソード&ポーカー本来のパズル的な面白さを体験することが出来ません。
ソード&ポーカーはターン終盤の複数ライン攻撃を狙いながらカードを配置していくのも面白さなのですが、1ターンや2ターンで倒せる展開が延々と続くので、パズルでも何でもない、単なるカード出しゲームになっています。
敵が強くなってきたり、こちらのモンスターが弱かったりすれば話は別ですが、明らかに原作より難易度が低く、さらに強い助っ人モンスターを加えることもできるため、当分はパズルとしての面白さを感じられません。
これでは本来の面白さを理解できないままやめてしまう人も出そうな気がします。
魔法も「何が出てくるかランダム」では使い辛く、オリジナルのような戦略性のある使い方は(少なくとも当面は)困難です。
オリジナルにあった武器や防具を買う要素も、その部分がガチャやモンスターに変わったので、運次第なうえに利用できる回数が減り、本来の RPG らしさはなくなりました。
もちろんソーシャルゲームですから難易度は低めに抑える必要があるし、そもそもソーシャルゲームはプレイヤーの入手カードによって難易度が大きく上下するため、本来のソード&ポーカーのゲームバランスを再現するのも難しい話なのですが、ソード&ポーカーの面白さはその優れたバランスにもあったので、「ゲーム性」の部分で劣化しているのは否めませんね。
ただ、このドラコレ&ポーカーの公開によって、オリジナルの Sword & Poker と Sword & Poker 2 が復活したので、買いきりゲームとしての面白さを体験したい人はそちらを選べば良いし、こちらはこちらでモンスターの収集と育成の楽しみがあるので、異なるバージョンが加わったと考えれば、これはこれで良いのかなぁ、とも思いますが。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
パズドラ系ですからゲーム本体は無料。 課金はありますが無理にしなくてもゲームは進められます。
ドラゴンコインズのように「課金しないとモンスター保有数が厳しい」みたいなこともないので、無課金でも普通に楽しむことが出来ます。
「ドラコレ&ポーカー」をやって、AP が尽きて待ち時間が必要になったら、その間にオリジナルの Sword & Poker 1 と 2 をやる、と言うのも良いかもしれませんね。
ソーシャル化したのは賛否あると思いますが、埋もれてしまった名作が復活したのは嬉しい限りです。
(なお、このゲームの開発の経緯は ファミ通App の開発者インタビューの記事 で語られています)
最近 iPhone ユーザーになった方だとソード&ポーカーの存在を知らない人も多いと思うので、この機会に触れてみて欲しいゲームですね。
・ドラコレ&ポーカー (iTunes が起動します)
※2013年10月27日にサービス終了予定です。
ソード&ポーカーがこういう事になってたなんて、
とてもビックリしました。
結構知られてたんでしょうか?
とにかく遊んでみます。紹介感謝です!