指揮官となって兵士の雇用と城の拡張を行いつつ、自らも陣頭で戦って攻めてくる軍勢を撃退する、3D グラフィックが美しいディフェンスゲームが登場しています。
Heroes and Castles」です。

開発したのは N.Y.ZombiesBug Heroes シリーズを公開しているアメリカのメーカー Foursaken Media。
秀作のミドルヒットゲームを多く出している、ファンの多いメーカーです。
この会社のヒットゲームはどれもディフェンス要素がありますね。

このゲームは RTS(リアルタイムの戦術シミュレーションゲーム)を 3D 視点にして、自分で操作するヒーローを加えたような内容です。
ヒーローズ・オブ・オーダー&カオス」を 3D 化して育成要素を追加し、1人用のゲームにした感じと言えるでしょうか。
こちらから攻め込むことはないので、あくまで「ディフェンスゲーム」ですが、なかなかやり応えのある内容に仕上がっています。

Heroes and Castles

画面左下をスライドして移動、画面右をスライドして視点を動かし、ボタンで攻撃します。
また、攻撃ボタンの上にダッシュボタンがあり、これを押しながら走ると速く動けますが、走り続けているとしばらく使用できなくなります。

敵は前方の広場から次々と出現し、プレイヤーと砦を攻撃します。
砦の前には敵の進攻を防ぐ城壁がありますが、攻撃を受け続けると破壊されてしまいます。
プレイヤーは自分の身を守りつつ、城も壊されないように敵を撃退しなければなりません。

1人で守ることは到底不可能ですが、時間の経過と共に資金が増えていき、これで兵士を呼ぶ事ができます
兵士には敵と直接戦う Pikeman(槍兵)などの戦闘ユニットと、城壁の上に配置される Archer(弓兵)などの支援ユニットがいて、すべて自動で敵と戦ってくれます

また、城壁内に収入を増やす Gold Mine(金鉱)を作ったり、城壁の上に敵を攻撃する Arrow Tower(アロータワー)などの攻撃用設備を建設することもできます。
城壁はお金を払って補修することも可能です。

基本的な進め方は、まず自分で敵を撃退しつつ、お金を貯めて金鉱をいくつか造って収入を増やし、その後に敵の強さに合わせて槍兵や弓兵などを雇用、適宜城壁を補修しつつ、そのまま戦力を増強して敵軍を押し返す形ですね。

Heroes and Castles
※城壁の上から矢の雨を降らせるアーチャー達。
アーチャーは値段が安く、城壁の上にいるため攻撃も受けにくいのですが、城壁が破壊されるとその上のアーチャーは全滅してしまうため、城壁の小まめな補修が必要です。
ステージが進むと威力のあるライフル兵なども登場しますが、アーチャーの方が攻撃が速いので、弱くて多い敵にはアーチャーが、堅くて少ない敵にはライフル兵が向いています。


ステージをクリアすると、次のステージがアンロックされると同時に「クリスタル」が貰えます。
これを使ってユニット(兵士)や施設の強化が可能で、例えばアーチャーなら攻撃力と射程が伸び、城壁なら耐久力が増し、金鉱なら建設費が安くなります。
新ユニットや新施設はステージの進行によって増えていきます。

また、ヒーローには経験値とレベルもあり、レベルが上がると強化ポイント(SP)が貰えます。
これは基本能力をアップさせるのに使えますが、新スキルの獲得と強化にも使用できます

ゲーム序盤は基本能力を高めるよりスキルを獲得した方が強いので、まずはスキルを一通り習得するのを目指しましょう。

Heroes and Castles
※施設建設画面。 攻撃塔には矢塔、バリスタ、キャノンの3種類があり、それぞれ攻撃間隔が短い、威力が高い、範囲攻撃可能という特徴があります。
それぞれに長所と短所があるので、後に出るものほど強いとは限りません。
城壁は最初は木の壁ですが、石壁や強化壁も登場します。 ただ、ゲームが進むと爆弾を壁越しに城内に投げ込む敵も出てくるので、壁を強くしても油断は禁物です。


Heroes and Castles
※ちょっと解りにくいのですが、ヒーローのステータス画面を下にスクロールさせるとスキル一覧があり、そのスキルもレベルアップで貰えるポイントで習得できます。
敗北するとステージはやり直しになりますが、獲得したヒーローの経験値はそのまま引き継ぐので、やられまくっていてもそのうちレベルは上がります。
スキルの上にある「Rune」というのはステージクリア時にたまに手に入る装備アイテムで、ステータスが上がったり雇用価格が下がったりする効果を得られます。


ヒーローには肉弾野郎の「ナイト」、指揮官タイプの「パラディン」、ドワーフ銃士の「エンジニア」の3人がいて、ステージ開始前に切り替えることができます。
ナイトだと主に攻撃スキルを、パラディンだと回復や味方を強化するスキルを覚え、エンジニアだと砲撃や投石機を出すスキルなどを覚えられます。

重要なのはヒーローの切り替えで、このゲームは1人のヒーローだけでゲームを進めようと思っても、ステージが進むと敵がかなり強くなり、撃退は困難になります。
クリア済みのステージを再度プレイしてクリスタルと経験値を稼ぐことは出来ますが、再クリアではクリスタルの入手数は少なめになります。

しかし各ステージを誰でクリアしたかが記録されていて、別のヒーローに切り替えてプレイすれば、クリア済みのステージでも(そのヒーローでのクリアが初めてなら)クリスタルは多めに貰えます
各ステージを3人のヒーローでクリアすれば、クリスタルは初回クリア分を3回貰えるので、ユニットや施設を十分に強化することが出来ます。

状況に合わせてそれぞれのヒーローを使い分けながら進めていくのも、このゲームの面白さですね。

Heroes and Castles
※ヒーローはこのお三方。 最初はナイトを選ぶ人が多いと思いますが、ナイトは戦闘でダメージを受けながらの戦いになるので、実は戦い辛いです。
パラディンはナイトより攻撃力に劣りますが、回復魔法を習得できるので使いやすいです。
エンジニアは銃で遠距離攻撃できるので強敵相手でも有利に戦えますが、打たれ弱いので注意。


Heroes and Castles
※城壁の中から、城門越しに敵を砲撃しているエンジニア。
これなら攻撃を受けないし、城壁内にいると体力も回復するので一石二鳥。
城壁内での回復力は城を強化すると増えるので、接近戦キャラなのに回復手段を持たないナイトには非常に重要です。


ゲームの難点というか、慣れるまでやや見劣りする部分は・・・ キャラクターの動きでしょうか。
全体的に重鈍です

ゲームの処理が遅い訳ではなく、ダッシュもありますが、そんなに軽快なアクションや連続攻撃を繰り出せるゲームではありません。
パッと見が剣劇アクションぽく、実際に無双っぽい部分もあるのですが、そんなに敵をザクザク斬り倒せるようなゲームではないです。

よってゲーム序盤、ユニットや施設が少なく、敵も多くないうちは、グラフィックが綺麗なだけの、つまらないアクションゲームに見えてしまいます
少しステージが進めば雇用できるユニットが増え、敵もさばききれないほど大量に出てくるので、かなり面白くなってくるのですが、初見はやや辛いかもしれません。

また、これは英語だから仕方ないのですが、ゲーム攻略のキモとなる「別のヒーローでクリアすればクリスタルを再び多く貰える」「レベルアップ時のステータスポイントでスキルも覚えられる」という部分が解りにくいこと。
英文でアドバイスが表示されるのですが、日本人だとちょっと気付きにくいですね。
そしてこれに気付かずにプレイすると、難易度がかなり厳しいことになってしまいます。

まあ、この点は解ってしまえば特に問題ないし、他に英語で困る部分は特にありません。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



価格は 170 円。 このクオリティーと内容でこの値段はかなり安いですね。
クリスタルを購入する課金はありますが、特に必須なものではありません。
ただ、大量のクリスタルが安価に売られているので、苦戦している人はカンパも兼ねて買っても良いかも。

全体として、N.Y.ZombiesBug Heroes を作った Foursaken らしいゲームだなぁ、という印象です。
軽快な動きや派手なアクションはありませんが、ゲーム性はなかなか作り込まれています。
人によっては「後方視点になった Bug Heroes」という印象を受けるかも。
このメーカーのゲームはグラフィックがやや劣るものが多かったのですが、今回はグラフィックもかなり綺麗ですね。

私的には、なかなかお勧め出来るアプリです。
やり込める要素もあるので、価格の割に長く楽しむことが出来るでしょう。

Heroes and Castles (iTunes が起動します)