原始時代の壁画のような独特なグラフィックを持つ、古代の狩猟をテーマにしたランニングゲームが登場しています。
Feast or Famine」です。 意味は「ごちそうか、飢えか」。

動き、サウンド、演出、その全てが原始時代の雰囲気を非常に良く醸し出しています。
障害物を避けながら走り続ける、よくあるタイプのゲームなのですが、あまりにも雰囲気が秀逸なため、際立った印象を受けますね

設立されたばかりのアメリカの小メーカーで作られたようですが、設立メンバーがベテランのアニメーターのようで、それが頷ける内容と言えます。

Feast or Famine

横スクロールのアクションゲームで、主人公は自動で走り続け、ジャンプで障害物や穴などを回避していきます。
俗に「ラン系」や「ランニングゲーム」と言われるタイプのゲームですね。

iOS ではよく見かける内容ですが、とにかく動きが独特。
バタバタしていると言うか、コミカルというか、他のゲームでは見られないような動き方をします

あまりにも独特なので最初はやや戸惑いますが、穴に落ちそうになっても自動でよじ登ってくれるので意外とやられにくく、常にジタバタした感じになる割にはゲームはサクサク進みます。
このユニークな動きが原始時代っぽい雰囲気にも繋がっていますね。

狩猟がテーマであるため、主人公は常に四角い牛(?)を追いかけていて、画面左側をタップすると槍を投げます
これで牛や鳥を狩って食料にすることで満腹度が上がり、クリア後の評価も高まります。
ステージ中にはブーメランや石などが落ちている事があり、これらを取ると武器が変わります。

ゴールに辿り着けばステージクリア。 1ステージはそんなに長くありません。
穴に落ちたり、トラップに引っかかったり、猛牛や巨人などの敵にぶつかったりするとミスになりますが、すぐにリトライ可能です。

Feast or Famine
※鳥や牛にブーメランを乱射中。 投げる方向はタップした位置に応じていて、タップした場所と点対称の方向に飛ばします。
弾は7発しかなく、撃ち尽くすと武器アイテムを取るか、しばらく攻撃せずに走らないと回復しません。
なかなか当て辛いのですが、攻撃時にそのまま画面を押しっぱなしにすると、慎重に狙いを付けることが出来ます。


Feast or Famine
※穴に落ちそうになってるシーン。 でも落ちません。 勝手によじ登ります。
このおかげで、穴に落ちてミスるというケースは滅多にありません。 段差の上にも簡単に上がれます。


独特な動きとアボリジニの洞窟壁画のようなグラフィックにより、古代の風情が良く出ていますが、さらにサウンドやメニュー画面、オープニングのミニアニメーションなども非常に雰囲気があります

これらは静止画と文章では伝わらないので説明し辛いのですが、とにかく雰囲気で勝負しているゲームと言えるでしょう。

2つのレベル(ステージセット)があり、1レベルあたり 20 ステージあるので、現時点で全 40 ステージ
サクサク進むので集中してやるとすぐに終わってしまうと思いますが、ストレスなく楽しむにはこのぐらいの難易度の方が良いと思います。
種類は多くありませんが、骨(コインのようなもの)を集めてアイテムを購入する要素もあります。

難点は、トラップの一部が背景と区別し辛いこと
でも、そんなに目立った欠点はありませんね。

Feast or Famine
※ステージ選択画面もこんな不思議な文様になっています。
結果表示やオープニングなど、その全てに雰囲気があって、演出面での作り込みを感じますね。


Feast or Famine
※骨を集めると購入できる、黒チョコボみたいな鳥。
購入すると各ステージで1回、これに乗って無敵の高速移動ができるようになります。
武器や食料のアイテムには使用回数があり、使い捨てなので注意。


価格は 85 円と、購入しやすい値段です。

ゲーム性ではなく演出で勝負している感じで、そういうゲームは面白くない場合が多いのですが、このゲームは内容と演出が良い感じで融合しています
冒頭で述べたように、いかにも「アニメーターの作品」という感じですね。

価格を考えると悪くない、一見の価値のあるアプリだと思います。
ちょっと残酷なシーンがあったりもしますが、解りやすくて手軽に楽しめるゲームです。

Feast or Famine (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。