スマートフォンに最適化したトレーディングカードゲーム(TCG)をゲームロフトが公開しています。
「オーダー&カオス デュエル」(Order & Chaos Duels)です。
ちゃんとした「トレーディングカードゲーム」であり、ソーシャルゲームのようなシンプルなカードゲームではなく、戦略性の高い本格的な内容となっています。
しかし市販の TCG のような複雑なシステムではなく、スマートフォンでも遊びやすいルールになっていて、1プレイの時間も短めです。
バトルの基本ルールは Orions 2 や Spectromancer に非常によく似ています。
配置したモンスターは正面の敵を攻撃し、正面に敵がいなければ敵プレイヤーに攻撃が通るというシステムで、マジック・ザ・ギャザリング のような自由に攻撃相手を指定できるタイプではありません。
その分、ルールや状況を把握しやすいようになっています。
マナ(モンスターの召還に必要な MP)も火属性や水属性などに分かれておらず、手札を1枚破棄することで最大値を1増やせるというシンプルな形で、これは Shadow Era の方式と言えます。
つまりスマホ用に作られた既存の人気 TCG の良いとこ取りをしていて、さらにグラフィックや演出を豪華にし、ルールを再調整したという感じです。
そして日本人にとって何より嬉しいのは、完全に日本語化されている事でしょう。

1対1でバトルするトレーディングカードゲーム(TCG)で、開始時に自分のデッキ(山札)から手札が5枚配られます。
プレイヤーは自分のターンに1枚、好きな手札を破棄して「マナ」の最大値を増やすことが出来ます。
全てのカードには「必要マナ」が書かれていて、モンスター(ミニオン)を場に出したり、魔法や装備のカードを使用するには、このマナを消費しなければなりません。
場に出されたモンスターは、次のターンから攻撃を行います。
フィールドには5つのスロット(枠)があって、基本的に正面の敵のみを攻撃します。
正面に誰もいない場合は攻撃力の分だけ敵ヒーロー(相手プレイヤー)にダメージを与えられます。
敵ヒーローの HP が 0 になったら勝利、こちらが 0 になったら敗北ですね。
基本ルールはこれだけですが、モンスター(ミニオン)のカードの多くはスキル(特殊効果)を持っています。
例えば、「正面ではなくナナメの敵を攻撃する」「相手にダメージ増加の効果を付加する」などがあり、「隣の味方にダメージを与えてしまう」といったマイナスの特性を持つものも存在します。
これらをうまく駆使することがゲームのポイントになります。
他に魔法(スペル)カードと装備カードが存在し、魔法カードはマナを消費して敵に直接ダメージを与えたり、敵を弱体化させることが出来ます。
装備カードはヒーローに付加するもので、ヒーローのダメージを軽減したり、ヒーローの特殊技を強化する効果があります。
ヒーローは数ターンに1度、特殊技を発動することが出来ます。
効果や必要なターン数はヒーローによって違いますが、戦士系なら指定した敵に大ダメージを与えるもの、魔法使い系なら全体を攻撃するものが多いですね。
マナはターンが終了するごとに最大値まで回復し、手札も5枚まで補充されます。
デッキの枚数は最初は 30 枚ですが、戦闘を繰り返してレベルアップすることで最大枚数が増えていきます。
このゲームはデッキのカードがなくなると、足りない分だけヒーローの HP が減少するようになるので、カードは多い方が有利です。
攻撃力は全体的に高めに設定されていて、短時間で勝負が付くようになっています。
よってややカード運に左右されやすいのですが、スマホの対戦ゲームであることを考えると、このぐらいのバランスの方が遊びやすいですね。

※デッキ編集画面。 ヒーローとカードはオーダー(秩序)側とカオス(混沌)側に分かれていて、異なる陣営のカードはデッキに含められません。
ただ、他の TCG のように属性がたくさんある訳ではないし、どちらでも使える中立のカードも多いので、あまり制限はありません。
ヒーローは初期状態でも2人登録でき、各ヒーローの基本デッキは最初から用意されています。
このゲームの最大の特徴は、その「解りやすさ」でしょう。
チュートリアルの解説はもちろん、使われている用語も理解しやすいものになっていて、複雑な効果のカードも少なめです。
カードに特殊なスキルが付いている場合、そのスキルの解説も同時に表示されます。
ゲームロフトのアプリですから翻訳におかしい部分も見られず、日本語の解りやすい文章で書かれています。
TCG のアプリは初心者お断りなものや、用語が解りにくいもの、英語オンリーなものが多かったのですが、このアプリは非常に解りやすくて丁寧です。
この点はもっと評価されても良いのではないでしょうか。
グラフィックが綺麗でサウンドも良く、カードゲームアプリとしては演出面でも突出しています。
攻撃時には猛獣なら爪が、戦士なら剣が、アーチャーなら弓が現れて対象を攻撃し、魔法の効果などにも固有のエフェクトと効果音が用意されています。

※ゲーム開始後、しばらくはチュートリアルのステージになります。
このチュートリアルの解説が非常に解りやすく、初めて TCG をやる人でも悩むことはないでしょう。
マナの最大値は先攻は2、後攻は3から始まります。
先攻は先に動けることを利用して押し続けることが、後攻はマナが多いことを利用して強力なミニオンを早めに出すことが基本攻略となります。
1人用の「ストーリーモード」が用意されているため、単にバトルするだけではなく、ちゃんと RPG っぽくゲームを進行させていく楽しみもあります。
マルチプレイ(オンライン対戦)は自動マッチングが行われプレイヤーのレートが変動する「ランク戦」と、特定の条件で対戦ルームを作れる「カスタム」が用意されています。
またストーリーモードで「プレイヤーを攻撃」というボタンを押すと、他プレイヤーのデッキと戦うことができ、勝利すると相手のゴールドを奪うことができます。
これはオンライン対戦ではなく、あくまで相手を担当するのは AI なのですが、気軽に疑似対戦ができるので良いですね。
また、日替わりで与えられる「ミッション」をクリアする事で、課金通貨の「ルーン」を入手できる要素もあります。
ソーシャルゲームではないので、ソシャゲ特有の「プレイごとに減っていくスタミナ」は存在せず、何度でも好きなだけ対戦できます。 時間やプレイ回数の制約はありません。
やや難点だと思うのは、ストーリーモードがある程度進むと無課金では進行が困難になってくること。
相手ヒーローの体力が上がり、ユニークカードやレアカードも多く使うようになるので、ほとんどコモン(低ランク)のカードしかない無課金の状態では厳しくなります。
ただ、前述したようにプレイ回数の制限がないので、勝てるステージや「プレイヤーへの攻撃」などを繰り返して経験値を稼ぎ、レベルアップしてくることも出来ます。
(レベルアップするとヒーローの HP が増えていきます)
勝利することで得られるゴールドでカードを入手でき、さらに1日1回無料でカードを貰え、ミッションをこなせば課金通貨も手に入るので、ゆっくりゲームを進めていくのであれば、無課金でも進行できるようにはなっていますね。
オンライン対戦については、さすが独自のサーバーを持つゲームロフトだけあって、繋がれば快適に対戦できます。
負けた場合に何も手に入らないのがちょっと残念なところですが。
(勝った時は相手の強さに応じた多めの報酬を貰えます)
マッチングについては、当初は高レベルな課金プレイヤーばかりと当たってうんざりすることもありましたが、レートに応じたマッチングが行われるため、ある程度負けると弱い人と当たることが多くなります。
※ただ、このゲームをやり込んでいる人や、高額課金をしているプレイヤーの方からは、課金カードに強すぎるものが含まれすぎていて、TCG としての(上位レベルでの)ゲームバランスに問題があるとの指摘があります。
同コストで戦闘力が上位のカードが課金カードに多くあるため、高レートのオンライン対戦では高額課金しないと TCG らしい勝負にならないようです。
低レートで課金せずにプレイする場合や、オンライン対戦をしない場合は問題ないのですが、相応の課金をして対戦をしようとする TCG マニアの方からは、「TCG ではなくソーシャルゲーム的だ」という批判が多いようです。

イン対戦中の模様。 アプリをタスクから起動させると、サーバーとの回線が切れていて接続に失敗する場合が多いので、オンライン対戦をする前はタスクからアプリを消して再起動するか、本体の再起動を行っておきましょう。
ゲーム中に相手の回線が切れた場合は復帰待ちとなり、それでも復帰してこなければ勝利扱いとなります。
そのまま無効になってしまう訳ではないのでご安心を。
ゲーム本体は無料。 無課金でも序盤は問題なく進められます。
ストーリーモードが苦しくなってきて、多少課金しても良いなら、450 円課金すれば課金パックを2度引けるので、それを活用すればややラクになります。(出たカードにもよりますが・・・)
経験値を貯めてレベルアップをしても相応にラクになるので、育成要素もあります。
ただし課金付き TCG ですから、かけようと思えばいくらでもお金をかけられるゲームなので、その点は注意が必要です。
ゲームのテンポ、グラフィック、演出などが高レベルで、スマホ用の TCG アプリとしては完成度は突出しています。
忙しい操作が必要ないため、通勤・通学時に遊ぶアプリとしても良さそうですね。
他のトレーディングカードゲームと違い、万人にオススメできるアプリです。
・オーダー&カオス デュエル (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
「オーダー&カオス デュエル」(Order & Chaos Duels)です。
ちゃんとした「トレーディングカードゲーム」であり、ソーシャルゲームのようなシンプルなカードゲームではなく、戦略性の高い本格的な内容となっています。
しかし市販の TCG のような複雑なシステムではなく、スマートフォンでも遊びやすいルールになっていて、1プレイの時間も短めです。
バトルの基本ルールは Orions 2 や Spectromancer に非常によく似ています。
配置したモンスターは正面の敵を攻撃し、正面に敵がいなければ敵プレイヤーに攻撃が通るというシステムで、マジック・ザ・ギャザリング のような自由に攻撃相手を指定できるタイプではありません。
その分、ルールや状況を把握しやすいようになっています。
マナ(モンスターの召還に必要な MP)も火属性や水属性などに分かれておらず、手札を1枚破棄することで最大値を1増やせるというシンプルな形で、これは Shadow Era の方式と言えます。
つまりスマホ用に作られた既存の人気 TCG の良いとこ取りをしていて、さらにグラフィックや演出を豪華にし、ルールを再調整したという感じです。
そして日本人にとって何より嬉しいのは、完全に日本語化されている事でしょう。

1対1でバトルするトレーディングカードゲーム(TCG)で、開始時に自分のデッキ(山札)から手札が5枚配られます。
プレイヤーは自分のターンに1枚、好きな手札を破棄して「マナ」の最大値を増やすことが出来ます。
全てのカードには「必要マナ」が書かれていて、モンスター(ミニオン)を場に出したり、魔法や装備のカードを使用するには、このマナを消費しなければなりません。
場に出されたモンスターは、次のターンから攻撃を行います。
フィールドには5つのスロット(枠)があって、基本的に正面の敵のみを攻撃します。
正面に誰もいない場合は攻撃力の分だけ敵ヒーロー(相手プレイヤー)にダメージを与えられます。
敵ヒーローの HP が 0 になったら勝利、こちらが 0 になったら敗北ですね。
基本ルールはこれだけですが、モンスター(ミニオン)のカードの多くはスキル(特殊効果)を持っています。
例えば、「正面ではなくナナメの敵を攻撃する」「相手にダメージ増加の効果を付加する」などがあり、「隣の味方にダメージを与えてしまう」といったマイナスの特性を持つものも存在します。
これらをうまく駆使することがゲームのポイントになります。
他に魔法(スペル)カードと装備カードが存在し、魔法カードはマナを消費して敵に直接ダメージを与えたり、敵を弱体化させることが出来ます。
装備カードはヒーローに付加するもので、ヒーローのダメージを軽減したり、ヒーローの特殊技を強化する効果があります。
ヒーローは数ターンに1度、特殊技を発動することが出来ます。
効果や必要なターン数はヒーローによって違いますが、戦士系なら指定した敵に大ダメージを与えるもの、魔法使い系なら全体を攻撃するものが多いですね。
マナはターンが終了するごとに最大値まで回復し、手札も5枚まで補充されます。
デッキの枚数は最初は 30 枚ですが、戦闘を繰り返してレベルアップすることで最大枚数が増えていきます。
このゲームはデッキのカードがなくなると、足りない分だけヒーローの HP が減少するようになるので、カードは多い方が有利です。
攻撃力は全体的に高めに設定されていて、短時間で勝負が付くようになっています。
よってややカード運に左右されやすいのですが、スマホの対戦ゲームであることを考えると、このぐらいのバランスの方が遊びやすいですね。

※デッキ編集画面。 ヒーローとカードはオーダー(秩序)側とカオス(混沌)側に分かれていて、異なる陣営のカードはデッキに含められません。
ただ、他の TCG のように属性がたくさんある訳ではないし、どちらでも使える中立のカードも多いので、あまり制限はありません。
ヒーローは初期状態でも2人登録でき、各ヒーローの基本デッキは最初から用意されています。
このゲームの最大の特徴は、その「解りやすさ」でしょう。
チュートリアルの解説はもちろん、使われている用語も理解しやすいものになっていて、複雑な効果のカードも少なめです。
カードに特殊なスキルが付いている場合、そのスキルの解説も同時に表示されます。
ゲームロフトのアプリですから翻訳におかしい部分も見られず、日本語の解りやすい文章で書かれています。
TCG のアプリは初心者お断りなものや、用語が解りにくいもの、英語オンリーなものが多かったのですが、このアプリは非常に解りやすくて丁寧です。
この点はもっと評価されても良いのではないでしょうか。
グラフィックが綺麗でサウンドも良く、カードゲームアプリとしては演出面でも突出しています。
攻撃時には猛獣なら爪が、戦士なら剣が、アーチャーなら弓が現れて対象を攻撃し、魔法の効果などにも固有のエフェクトと効果音が用意されています。

※ゲーム開始後、しばらくはチュートリアルのステージになります。
このチュートリアルの解説が非常に解りやすく、初めて TCG をやる人でも悩むことはないでしょう。
マナの最大値は先攻は2、後攻は3から始まります。
先攻は先に動けることを利用して押し続けることが、後攻はマナが多いことを利用して強力なミニオンを早めに出すことが基本攻略となります。
1人用の「ストーリーモード」が用意されているため、単にバトルするだけではなく、ちゃんと RPG っぽくゲームを進行させていく楽しみもあります。
マルチプレイ(オンライン対戦)は自動マッチングが行われプレイヤーのレートが変動する「ランク戦」と、特定の条件で対戦ルームを作れる「カスタム」が用意されています。
またストーリーモードで「プレイヤーを攻撃」というボタンを押すと、他プレイヤーのデッキと戦うことができ、勝利すると相手のゴールドを奪うことができます。
これはオンライン対戦ではなく、あくまで相手を担当するのは AI なのですが、気軽に疑似対戦ができるので良いですね。
また、日替わりで与えられる「ミッション」をクリアする事で、課金通貨の「ルーン」を入手できる要素もあります。
ソーシャルゲームではないので、ソシャゲ特有の「プレイごとに減っていくスタミナ」は存在せず、何度でも好きなだけ対戦できます。 時間やプレイ回数の制約はありません。
やや難点だと思うのは、ストーリーモードがある程度進むと無課金では進行が困難になってくること。
相手ヒーローの体力が上がり、ユニークカードやレアカードも多く使うようになるので、ほとんどコモン(低ランク)のカードしかない無課金の状態では厳しくなります。
ただ、前述したようにプレイ回数の制限がないので、勝てるステージや「プレイヤーへの攻撃」などを繰り返して経験値を稼ぎ、レベルアップしてくることも出来ます。
(レベルアップするとヒーローの HP が増えていきます)
勝利することで得られるゴールドでカードを入手でき、さらに1日1回無料でカードを貰え、ミッションをこなせば課金通貨も手に入るので、ゆっくりゲームを進めていくのであれば、無課金でも進行できるようにはなっていますね。
オンライン対戦については、さすが独自のサーバーを持つゲームロフトだけあって、繋がれば快適に対戦できます。
負けた場合に何も手に入らないのがちょっと残念なところですが。
(勝った時は相手の強さに応じた多めの報酬を貰えます)
マッチングについては、当初は高レベルな課金プレイヤーばかりと当たってうんざりすることもありましたが、レートに応じたマッチングが行われるため、ある程度負けると弱い人と当たることが多くなります。
※ただ、このゲームをやり込んでいる人や、高額課金をしているプレイヤーの方からは、課金カードに強すぎるものが含まれすぎていて、TCG としての(上位レベルでの)ゲームバランスに問題があるとの指摘があります。
同コストで戦闘力が上位のカードが課金カードに多くあるため、高レートのオンライン対戦では高額課金しないと TCG らしい勝負にならないようです。
低レートで課金せずにプレイする場合や、オンライン対戦をしない場合は問題ないのですが、相応の課金をして対戦をしようとする TCG マニアの方からは、「TCG ではなくソーシャルゲーム的だ」という批判が多いようです。

イン対戦中の模様。 アプリをタスクから起動させると、サーバーとの回線が切れていて接続に失敗する場合が多いので、オンライン対戦をする前はタスクからアプリを消して再起動するか、本体の再起動を行っておきましょう。
ゲーム中に相手の回線が切れた場合は復帰待ちとなり、それでも復帰してこなければ勝利扱いとなります。
そのまま無効になってしまう訳ではないのでご安心を。
ゲーム本体は無料。 無課金でも序盤は問題なく進められます。
ストーリーモードが苦しくなってきて、多少課金しても良いなら、450 円課金すれば課金パックを2度引けるので、それを活用すればややラクになります。(出たカードにもよりますが・・・)
経験値を貯めてレベルアップをしても相応にラクになるので、育成要素もあります。
ただし課金付き TCG ですから、かけようと思えばいくらでもお金をかけられるゲームなので、その点は注意が必要です。
ゲームのテンポ、グラフィック、演出などが高レベルで、スマホ用の TCG アプリとしては完成度は突出しています。
忙しい操作が必要ないため、通勤・通学時に遊ぶアプリとしても良さそうですね。
他のトレーディングカードゲームと違い、万人にオススメできるアプリです。
・オーダー&カオス デュエル (iTunes が起動します)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
課金が悪いとはいわないのですが(別TCGには数千円課金しています)、レアがコモンの完全上位互換で、戦略や手の読み合いではなく、強いカードを出した方が勝つ、というのは随分ソーシャル寄りの調整のように思います。
対人戦以外の要素は非常によく作り込まれているのに残念です。