ボタン連打でパンチを出しまくり、並み居る敵をひたすらぶっ飛ばしながら突き進む、ファミコン風グラフィックの殴り系ランニング・ショートゲーム。
それが「Punch Quest」です。

昨年(2012年)の10月に公開されていたゲームで、発売元は Hook Champ などのドットグラフィックの人気作を多く公開しているメーカー Rocketcat Games。
見た目はレトロでありながら、スピーディーでテンポの良いゲームが多いのが特徴で、それはこの Punch Quest でも踏襲されています。

ただこのゲームは、テキトーにやっても爽快にバリバリ敵を倒せるので、誰でも簡単に楽しめる反面、テクニックを駆使したプレイはやり辛く、どうすればうまく進めるのかも解り辛いです。

その結果、良くも悪くも、誰がやっても、初心者でもゲーマーでも、同じようなプレイになりがちです
それはそれで万人が楽しめると言えるのですが、釈然としないのも本音で、この辺りをどう捉えるかで評価の分かれるゲームですね。

Punch Quest

方向キーはなく、2つのボタンだけでプレイするシンプルな操作です。

画面右下を押すと前方にパンチを繰り出し、同時に前に加速します。
連打するとバシバシパンチを連打しながら高速で走っていきます。

画面左下を押すとアッパーカットをしながらジャンプします。
つまりジャンプと上方向への攻撃が同時に行われます。

ジャンプ中にボタンを押すと、ジャンプ加速パンチやアッパーからの打ち下ろしパンチなどを出す事もでき、2つのボタンだけで様々なアクションを行えるのが特徴ですね。

とにかく爽快感のあるゲームで、殴った相手が吹っ飛んで地面を転がったり、大きく吹っ飛んで他の敵にぶつかったり、演出が豊富かつ派手です
ガイコツの山を殴ると派手に四散して周囲の敵にボコボコ当たったり、花ビンを殴ると飛んでいって敵に当たって割れるなど、敵以外にも様々なものを殴れます。

単に突き進むだけでなく、豊富なイベントがあるのも特徴です。
ボーナスステージやボス戦も用意されていて、ボーナスステージにも恐竜に乗って進むステージや、小人になって蜂の巣を叩くステージなど、ユニークなものが用意されています。

ボスは単に殴るだけでは倒せず、相応に攻略が必要になっていて、パワーアップ後に左右のボタンを押しっぱなしにすると実行できる「ブロッキング」でちゃんと攻撃を防がないと勝つことは出来ません。

Punch Quest
※とにかくバシバシ殴りながら突き進む。 何も考えずにボタンを連打してても爽快に戦えるのが良いところ。
たまにこうした分かれ道があって、何らかのミニイベントが起こります。
ボーナスステージになるタマゴがあったり、コインが手に入る宝箱があったり、特殊なパワーアップを得られたりしますが、ボスが登場したり落石トラップが作動したりする場合もあるので要注意。


Punch Quest
※恐竜のボーナスステージ。 いきなり火を吐く恐竜が現れ、なぜか背景も原始時代に。
突拍子もないステージが出て来るのに、終了後は何事もなかったかのように普通に戻るのがユニークですね。


Punch Quest
※でっかい目玉にロケットパンチが付いたようなボス。
この敵は普通に殴っても有効ではなく、ジャンプからの打ち下ろしパンチを当てるのが効果的です。
ただし有効打を当てるとパンチを振り回して反撃してくるので、ブロッキングするのを忘れずに。


ゲームオーバーになると結果に応じてコインを貰えます。
また、ゲームごとに3つの「クエスト」が提示され、それを達成することでも多めのコインを獲得できます。

コインは Shop でパワーアップを購入するのに使用でき、パワーアップには画面下のゲージが1段階目の時に使用できる「Power I Skill」、2段階目の時に使用できる「Power II Skill」、最大になった時に発動する「Super Move」、常に効果がある「Upgrades」に分かれています。
前述の「ブロッキング」も Upgrades のスキルの1つです。

これ以外に、装飾品である Customize や、次のゲームだけ有効な使い捨てのパワーアップ Boosts を買うこともできます。
クエストの中には特定のパワーアップを活用しなければ達成できないものもありますが、そのパワーアップにはマークが付いて教えてくれます。

これらを少しずつ習得していく長期的な育成要素もありますね。

Punch Quest
※パワーアップは大きく分けると6種類。 スキルはゲージ1~3のものをそれぞれ1つずつ装備できます。
逆に言うと、各ゲージのパワーアップは1つしか装備できないので、どれを選ぶかが重要です。
Upgrades は常時強化なので、クエストで必要なものが特にない場合は Upgrades のものを習得しましょう。


パワーアップはやや複雑ですが、ゲームはシンプルで、手軽かつ爽快に敵をボコボコ殴れます。

ただ欠点は、どうしてダメージを受けたのか、なぜやられたのか、よく解らないまま終わる場合が多いこと。
何度かやれば解ります。 ボタンを連打しているだけでバシバシ気持ちよく戦えるけど、いつの間にか終わってしまった、みたいなことが延々と続くことが。

ガイコツ兵士は普通に正面から殴ればまず攻撃は受けません。 でも、たまにやられます。
コウモリは地上を走っていれば、普通はそのまま通り過ぎることが出来ます。 でも、たまにやられます。
空飛ぶガイコツも地上にいれば当たらない場合が多いです。 でも、たまにやられます。
つまり「特にミスってないけどダメージを受けた」ということが多いのです。

また魔法弾を撃つゴーストや、地面にある針などは解りやすいダメージ源なので、これでやられるのは納得いくのですが、「常に前進している」という性質上これらを回避するのも相応に難しく、反射神経も必要です。
ある程度進むと敵も急に強くなります。

よく解らないけどやられるケースと、急な攻撃でやられるケース、さらに普通にミスるケースが相まって、いつもいつの間にか終わってしまい、全然上達してる気になれません。
気楽に遊ぶには良いけど、ハイスコアを目指そうとするとどうも釈然としない、どうすれば良いのかもイマイチ解らない、そんな印象を受けますね。

このゲームは「課金付き無料アプリ」として公開されたのですが、ダウンロード数が多かったにも関わらず課金者が少なすぎて全然儲けが出ず、それを開発者が嘆いていて、iPhone アプリのビジネススタイルの難しさや、「遊べるゲームならユーザーはお金を払ってくれる、というものではない」という実例になったと、一時期話題になりました。

でも私的には、このゲームが儲からなかったのは実はそんなビジネススタイルの話じゃなくて、単にゲームが解り辛く、どうすればうまくいくのか、何をすれば良いのかが見えなくて、見えないものにお金を払うことは出来ないから課金されなかったという、ただのゲーム性の問題であったように思えます。

以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。



前述したようにアプリは無料
無料のままでは途中からパワーアップするのが大変になりますが、ゲーム自体はショートゲームですし、パワーアップも必須という程のものではありません。

「簡単にボタンを連打するだけで誰でも爽快に楽しめる」というのは、ある意味ゲームの理想だと思います。
それを実現しているアクションゲームであり、スマホにマッチしている内容とも言えます。
私的にはもうちょっと上達を実感できる、もっと解りやすい形で「慣れる」ことが出来るものにして欲しかった気がしますが、そういう遊び方をするゲームではないのかもしれません。

ちょっとした空き時間に楽しむには、非常に向いているゲームです。
ヒマ潰し用のゲームとしてはオススメできるアプリと言えますね。 なにせタダですし。

・Punch Quest (現在非公開)