iOS のマインクラフト型サバイバルゲーム「Survivalcraft」。
今回の記事はその Survivalcraft の日記風レビュー、第二章の後編です。

まだ前編を読んでいない方は、先に 第二章 前編 から見て頂ければと思います。

今回は新しい島に洞穴を掘り、家を作って、採掘を開始してからのお話です。

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【 再・無人島生活 6~7日目 】

新しい無人島生活、洞穴の家を作り、本格的に採掘作業を開始して3日目。
再び道具を調えて、坑道の奧で採掘を開始した。
例によって昼夜が解らなくなるが、2日ぐらいは掘っていただろう。

だが、最初の日はほとんど進展がなかった。 運悪く鉱石が全く見つからず、砂利と石の壁が延々と続いた。
そこで深度が足りないのかと思い、階段を作って、地中深くに掘り進んでいくことにする。

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さすがに何も見つからない状態が続くと、このまま掘っても進展があるのかと不安になってくる。

だが、より深く掘ることは正解だったようだ
深度を下げてほどなくして、茶色がかかった鉱石が現れる。 鉄鉱石だ!

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さっそく周囲を掘りまくり、鉱石を回収していく。
これでこの深度に鉱脈があることが解ったので、今後の採掘の目安も出来た。

さらに奧に掘り進んでいくと、2つ目の鉄鉱脈や炭鉱が見つかる。
深度さえ合っていれば、それなりに見つけやすいのかもしれない。

鉄鉱石が手に入ったので、地上に戻ってインゴット(鉄の延べ棒)の生成を開始する。
焼成には相応に時間がかかるので、かまどを増設し、双方で同時に作業を行う。
かまどによる焼成はウィンドウを開いていなくても、材料と燃料を放り込んでおけば自動で進めてくれる

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こうやって鉱石からインゴットを作るのって、某オンラインゲーム以来何年ぶりだろう・・・
とか思いながら、鉄の焼成を待ちつつ、出来た分で鉄のツルハシや斧などを作成する。
この無人島生活も、ようやく鉄器時代まで辿り着いた。

その後、作った鉄の斧の試し切りをしようと、家の外に出てみると・・・
そこにはいつの間にか森が!

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苗木植えたのってこの前だよな? どんだけ速成栽培なんだよ!

そこには1ブロックの小さなオブジェに過ぎなかった苗木が、巨木に成長しまくっている姿が
地面をよく見ると、スペースの都合なのか成長できなくて枯れた苗木もたくさん散らばっているが、それでもかなりの新しい木が生えている。
なるほど、木材はこうやって調達できるのか・・・

近くの木がなくなって遠くの木を切りに行こうとして、途中で犬に襲われて涙目で帰った前回の無人島生活が思い浮かぶ。
まあ、こんなに手軽に木を育てられるなんて思わなかったしなぁ。


【 再・無人島生活 8~9日目 】

」を確保し、鉄のツルハシが作れたので、次は「」の採掘を目指す。
銅はバケツの作成や、電気部品となる電線・電池の作成など、これから目指すもの全てに必要だ

銅鉱石は普通の岩盤である花崗岩(Granite)ではなく、もっと深層にある玄武岩(Basalt)の中にあることが、Recipaedia の説明で解っている。

よって今よりもっと深く掘り進んでいかなければならない。
玄武岩は花崗岩より硬いのだが、その点は鉄のツルハシがある今なら問題ないはずだ。

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だが、そこからしばらくは、何も見つからない時間が続いた。
ただひたすら玄武岩の硬くて暗い地層が続く。
ずっと変化がなく、一旦あきらめて戻ろうかと思っていたその矢先・・・

「じゅわっ」

妙な音と共に、かすかに煙のようなものが見えた

なんだ今のは? 何かすごく嫌な予感がする・・・
どうする? 待望の変化だが、さらに掘るのはたぶん危険だ。

戻るか? しかし好奇心がツルハシを後押ししてしまう。 そして岩が砕けた瞬間・・・

ゴォーーー! 燃えるような音と同時に視界が真っ赤に!
でたー、やっぱり溶岩だ! すぐダッシュで逃げなければ! でもすでに体に火が付いてるし!
水、水がいる! でも水を汲むにはバケツがいる。 だからそのバケツの材料を探すために おふぅ~。

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やはり深層はデンジャラスだった・・・
こんな狭い通路で溶岩が流れてきたら逃げられるはずがない・・・

自宅で復活後、ツルハシなどの道具をそろえて再度その場所に向かうが、坑道は溶岩で塞がれていた
これではもう、持っていた道具の回収は無理だろう。
というか死んだ時点で溶岩で焼けてなくなってるに違いない。

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もうここは放棄するしかないので、新たに別の場所から地中を掘り進む。

全然鉱石が見つからなかったので、また深度の問題かと思い、今度はかなり下まで潜ることにした
また溶岩に出くわすのが恐いが、「じゅわっ」という前兆があることも解ったので、それが出たら引き返せば良いはずだ。

そうして深度を変えて掘り進んでいると・・・ 今度は前回とうって変わって、次々と鉱脈を発見!
ゲルマニウム鉱石硫黄、そして待望の銅鉱石を発見する。

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出ない時はとことん出ないが、出始めるとどんどん出るのがお約束なのだろうか?

とりあえず多用な鉱石が手に入り、様々なものを作れるようになったので、地上に戻って精製を行うことにする。


【 再・無人島生活 10日目 】

さっそく「かまど」に銅鉱石を入れ、石炭を燃料にして焼成を開始する。
銅のインゴット(延べ棒)さえあれば、水を汲んだり染料を作ったり出来るバケツと、そして電線や電池などの電機部品の作成が可能になるはずだ。

ゲルマニウム鉱石は焼成して結晶にすれば、電機部品の「回路」の材料になる。
一方の硫黄は、爆発物である火薬タルや、火を点けるマッチの材料になる。

マッチは棒と硫黄を組み合わせるだけで作れるので、簡単に作成できる。
硫黄はたくさんあるので何本か作っておくことにした。
そして出来た分を箱の中にしまおうと、箱をタップした、その時だった・・・

突然、目の前の箱が炎上!

はぁ!? なんだこれ? もしかしてマッチで火が付いたのか? どんだけ高火力なんだよこのマッチ!
あぁー、隣の箱に燃え移った! 延焼アリかこのゲーム! 中のアイテムはどうなるんだ! 
っていうか自分にも火が付いてるし!

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どうするんだコレ! なんか窓とかドアまで燃えてるぞ!

あぁ、箱が壊れて中身がバラまかれた! か、回収を! その前に自分についてる火を・・・
火を消すには水がいる。 だからそのバケツがないんだって! おふぅ~

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・・・とりあえず、その日はふて寝した。


【 再・無人島生活 11日目 】

翌朝。 綺麗に燃えた玄関先を眺めて昨夜の悲劇を思い起こす。

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結局、回収できたのは死んだ時に持っていたものだけだった。
箱の中にあったものは箱と一緒に全て焼失してしまった。

箱の中身はほとんどが石や板だったので、それはまた集めれば良いのだが、精製したばかりの鉄と、保管しておいた石炭が全部なくなったのは痛かった。
幸い銅はかまどの中だったので、燃えずに済んでいる。

結局その日は夕方まで、窓やドアや箱など、燃えてしまった家具を取り戻すのに費やした。
その作業を行いながら、今回は洞窟の家だったので、まだ不幸中の幸いだった、などと考えていた。
もしこれが木造の家だったら・・・ 考えるだけで恐ろしい

とりあえずマッチは、選択していないことを慎重に確認しながら、箱の中に封印した。
どれだけ燃えるんだよこのマッチ。 兵器だよもう。

一通りの復旧作業を終えた後、火で散々な事になっているので、水を汲めるバケツを作成することにした。
バケツは銅が3つあれば作れる。
作成したら屋外の水場に行き、さっそく水を汲んでみる。 いい具合にバケツが水で満たされる。

汲んだ後、とりあえず家の中に穴でも掘って、ため池でも作っておこうかと家の中に戻ろうとしたが、ドアを開けようとタップした、その時だった・・・

突然、玄関が水浸し! いや、水浸しどころじゃない!

まるで噴水の如くそこから大量の水があふれ出し、ドアは速攻で外れて流されていき、自分も水流によってその場から押し出されてしまう!
なんだよコレ! おかしいだろこのバケツ!

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家の柵とか看板とかもあっという間に流れ去り、あわてて水流に逆らいながら玄関に近づいてバケツで水を汲み出そうとする!
すると水源らしき場所をタップした瞬間、魔法の如く水源がバケツの中に入り、周囲の水がみるみる引いていく
だからどんなバケツなんだ、コレは!

その後、ドアを改めて付け直し、屋外で少しバケツの実験してみる。
1マスの穴に水を入れた場合は普通に水が溜まるのだが、そうでない場合はそこに水源を作るようになっているらしい。
これを使えば流れのある滝や水路など、色々と面白いものが作れるようになっているようだが・・・
ミスって家や坑道の中に水源を作ってしまうと危険すぎる。

とりあえず、またヘンなことにならないよう、バケツは箱の中に入れておくことにした。
が、部屋の中で箱をタップした瞬間・・・ またそこに水源が出現してしまう!

あぁー、またやった! だから設備を使うよりアイテム使うのを優先するのやめてくれよ!

ビビったのも束の間、あっという間に部屋は水で溢れ、隅の方まで押し流される!
そしてさっき付けたドアが再び吹っ飛んでいき、かまどまで押し流されていく!
だからおかしいだろコレ! どこのリヴァイアサンだよこのバケツ!

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なんとか水流を押し退けて進み、水源らしき場所をタップしまくっていると、例によって何事もなかったかのように水源がバケツに収まり、溜まった水が引いていく。

完全に自分の中で、バケツはマッチと同じ危険アイテムに認定
何度もバケツを選択していないことを確認し、箱の中に封印する。
そして作業台に向かい、三たびドアの作成を始めるのだった・・・


【 再・無人島生活 12日目 】

なにか余計なことが色々あって遅れてしまったが、とにかく「銅」が手に入ったので、文化的な生活をゲットするべく「電気」の実用化を目指すことにする。
先日の火事で鉄と石炭が失われてしまったが、炭は木炭でも良いし、鉄は意外にも電気には必要ない。

電機部品には色々なものがあるが、とりあえず電線、電池、ライトがあれば、電気の明かりは付く
どれも銅さえあれば、後は木材やガラスなどの既存の材料で作成可能だ。
まずは簡単にこれらを配置して、明かりをつけてみる。

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うん、いい感じ。
ライトは天井に設置することも可能で、電線は自由に這わせられる
電池が室内にあると不格好なので、裏に小さな部屋を作ってそこに設置し、壁の中を電線が通っているブロックを使って、室内まで電気を引き込むことにした。

さらにタップで電流を ON/OFF できるスイッチを壁に取り付け、任意に点灯/消灯できるようにする。
ほどなくして、室内に文明的な照明が誕生した。

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土壁が見えているのがアレだが、一気に秘密基地的な感じになった気がする。

電気が作動するものは、電灯以外にもう1つある。 ドアだ
そこで自動ドアの作成を開始する。

踏むとスイッチが入るパネルがあるのでこれを作成し、電池 → パネル → ドア という順番で配線する。
これでパネルが踏まれる度にドアが開閉を繰り返す。

同様の仕組みを裏側にも設置しておけば、例えば外から帰ってくる時、外のパネルが踏まれる → ドアが開く → ドアを通過 → 屋内のパネルが踏まれる → ドアが閉じる という仕組みが出来る。

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これでもう、入った後や出た後にわざわざ振り向いてドアを閉める必要はない。
嬉しくなって意味もなく、何度も出たり入ったりを繰り返す。

スイッチがある電灯と自動ドア。
これでもう、文化的な設備は出来たと言って良いのではないだろうか。

※ここで後日訂正・・・ 実は上記の装置、電源となる電池は必要ありませんでした。
スイッチ類は全て単体で電流の ON/OFF が可能で、よってドアや照明にスイッチを繋げるだけで OK でした。
電池は電流を流しっぱなしにしたい時ぐらいしか、必要はないようですね。



【 再・無人島生活 12.5 日目 】

電機部品には「回路」と呼ばれるものも存在する。
これはそれ自体が電池のように電源となる役目を持っているが、繋げているスイッチなどの状態によって、電流が流れたり切れたりする

これは作るのにゲルマニウムが必要で、種類も多く、手持ちのものでは全ては作れない。
おまけに使い方が難しく、作用を理解するのは大変だ。

そこで調査のためと割り切って、自由に施設を作れる「クラフトモード」で回路の働きだけ調べることにした。
以下はその内容なので、活用してみたい方は参考にして欲しい。

AND 回路 (Logic AND gate)
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繋がっている2つのスイッチがどちらも ON なら電気が流れる
どちらか一方でも OFF なら電気は流れない。

OR 回路 (Logic OR gate)
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繋がっている2つのスイッチのどちらか一方が ON なら電気が流れる
もちろん両方 ON でも流れる。

XOR 回路 (Logic XOR gate)
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繋がっている2つのスイッチのどちらか一方が ON なら電気が流れる
しかし両方とも ON の場合は流れない
もちろん両方とも OFF の場合も流れない。
2つのスイッチの両方で、家の電気を ON/OFF できるような仕組みにはこれが良さそう。

D 回路 (Delay gate)
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遅延を入れる回路で、スイッチを入れてから 0.2 秒後に電流の ON/OFF が行われる。
D 回路を2つ経由しておくと1秒後に電流の ON/OFF が行われる。 3つ経由だと5秒後になる。
自動ドアとか、ライトの演出とかに使えるかも?

N 回路 (Logic NOT gate)
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スイッチの働きを逆にする。 スイッチが OFF なら電流が流れ、ON だと電流が切れる。
屋外に光センサー(Photodiode)を設置し、暗くなったら(光感知が OFF になったら)自動で屋内の明かりがつく、みたいな仕組みに使える。

SR 回路 (SR latch)
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「セット&リセット回路」と思えば解りやすい。
S側のスイッチが一度入ると、以後 S のスイッチが ON だろうと OFF だろうと電流は流れたまま
しかしR側のスイッチが一度入るとリセットされ、電流は切れる。
光センサーで自動で明かりがつくけど、スイッチで OFF にできる、みたいな仕組みに使えそう。
下側(C側)にもスイッチを付けることができ、この時は C のスイッチを ON にした瞬間の状態のみ反映される。

ランダム回路 (Random Generator)
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ランダムに電流の ON/OFF が繰り返される
ライトに付けるとランダムに点滅を繰り返す。 ドアに付けると凄くうっとうしいドアになるw
下側(C側)にスイッチを付けると、C のスイッチが入った瞬間のみ ON か OFF のどちらかを実行する。

全ての回路はタップで向きを変えることが可能
また、今回は説明のためスイッチ+回路という形にしているが、回路の先に回路を繋げる事も出来る。
ただし回路は側面の壁にしか付けることが出来ない。 天井や床には回路は作れないので注意しよう。

今の時点では、ドアとライト、起爆装置(Electric Detonator)を併用した火薬樽にしか効果がない。
ドアで水流を止めることが出来ないので、水や溶岩を利用した電気設備も作れない。
よって回路があっても、それほど出来ることはないのだが・・・
今後、アップデートでエレベーターやエスカレーター、トロッコなどが登場してくれると、色々と面白い使い方も出来そうだ。


【 再・無人島生活 13日目 】

電気が導入され、今できる範囲の文化的な設備が整った我が家
もう目的は達成されたといって良いだろう。

最後に、この広大な世界を旅して、今回の無人島生活を終えたいと思う。
ずっと穴を掘ってばかりだったので、たまには地上を走りたいのも本音。
せっかくキリンとかウシとか色々な動物がいるので、そういうのを無視して終わるのはもったいない。

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世界を旅するのに便利なものは騎乗動物だ。
ウマやラクダに乗ると普通より早く走ることが出来る

ただしウマやラクダに乗るには「」がいる。
鞍は革と棒で作るので、まずはそれを調達しなければならない。

すでに鉄の剣を持っているため、戦闘はラクに行える。 クマや野犬などを倒して革をゲット。
鞍を造ったら、さっそく馬探しの旅へ。

ほどなくして馬が見つかったので、少し近づいて鞍を使用する
鞍が装着できたのを確認してから、馬に近づき右上の騎乗ボタンをタップ

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13日目にして、ようやく相棒の誕生。
本当なら迷子になるため、あまり遠出しない方が良いのだが、今回は最後にこの馬で世界を走り回ってみよう。

と、思ったのだが、馬の操作が以外と難しい!
普段の操作と違い、上フリックで加速、下フリックで減速、左右スライドで旋回という車のような操作になるので、慣れないとフラフラしてしまう・・・

そうこうしているうちに、木に激突して落馬。
うーん、なかなか自由に走り回るという訳にはいかないな・・・
とりあえず乗り直して・・・ アレ?

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乗った時に木にめり込んで死亡・・・

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と言う訳で、日記風レビュー 第二回でした。

これで現仕様で出来ることはほぼ網羅したと思います。
今後のアップデートでは、スタミナの導入、睡眠の必須化、空腹の導入などが予定されていて、つまり「サバイバルゲーム」としての性質の強化する方針のようですが、これについてはファンからの賛否両論があり、開発者のブログが軽く炎上状態になっています。

実際にどうなるか解りませんが、私的には普通に世界や建物を造るだけならマインクラフトと同じですから、ゲーム性を追求する方向のアップデートをして欲しいなと思っています。
あとは、もうちょっと「回路」を活用できるアイテムが欲しいですね。

今のままでも十分に面白いですが、今後の展開に期待しましょう。

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