スマホには「ゆけ!勇者」を始めとする「放置型 RPG」がいくつか登場していますが、神さまを呼んで参拝客を増やし、ボロボロの神社を再建する「放置型経営シミュレーションゲーム」が登場しています。
「再建! ボロボロ神社」です。
このアプリは昨年公開された「王国の道具屋さん2」というゲームのシステムをそのまま踏襲しています。
内容に共通した部分が多いため、今回はこの2つを合わせて取り上げたいと思います。
どちらも「放置型ゲーム」であるため、やるべきことはあまりありません。
「たまごっち」のように最低限のお世話をしながら、少しずつ成長していく過程を楽しむものです。
ただ、そのような手軽なシステムだからこそ、スマホで遊ぶにはマッチしていると言えますね。
双方とも、まずは「探索」に出かけて、アイテムの調達をしてこなければなりません。
と言っても難しいものではなく、行き先を選択したら、あとはほぼ自動です。
「ゆけ!勇者」のような放置型 RPG に近く、冒険の過程が表示されますが、終了まで時間はかかりません。
「王国の道具屋さん2」の場合は、出発前に傭兵を雇う必要がありますが、戦略や編成などを考えなければならないものではありません。
もし途中で負けて帰ることになっても、体力が残っていれば続きから再開できます。
「再建!ボロボロ神社」の場合は、戦闘自体がありません。
一本道をテクテク歩いて行くシーンがありますが、アイテムを拾い集めていくのみで、ゲームとしてはよりシンプルになっています。
探索に必要な体力は時間が経過しなければ回復しませんが、商品の販売などにも時間がかかるため、そんなに急いで探索を繰り返す必要はありません。
※探索シーンのインターフェイスは「放置型 RPG」っぽいですが、待ち時間はなくサクサク進みます。
ここで消費する体力は、初期状態だと1分で1ポイント回復します。
道具屋さんの傭兵は、新しいダンジョンをクリアするごとに連れて行ける人数が増えていきます。
アイテムを取ってきたら、「王国の道具屋さん2」の場合はそれがそのまま「商品」になります。
お店の机に置いておけば、店に立ち寄ったお客さんが買ってくれて、それによって売上・所持金がアップし、売上が一定量になるとお店がレベルアップします。
「再建!ボロボロ神社」の場合は、取ってきたアイテムを素材にして「神さま」を召喚します。
この時のアイテムの組み合わせによって様々な神さまを呼び出すことができ、その数は 100 以上。
色々な神さまを見つけるのも、ボロボロ神社の楽しみと言えるでしょう。
神さまを呼べるアイテムの組み合わせは、冒険で手に入る「理の書」を見ればヒントが貰えます。
神さまを呼ぶと参拝客が訪れ、お賽銭を入れてくれます。
このお賽銭がそのまま収益となり、さらに神さまの経験値として蓄積され、一定量になると神さまと神社がレベルアップします。
「王国の道具屋さん2」の場合は商品を一定量売ると、「ボロボロ神社」の場合は神さまのレベルが最大(Lv5)になると、その商品や神さまに応じたボーナスを獲得できます。
ボーナスには集客アップや探索時のスタミナアップなどがあり、その効果は累積されていくため、より多くのボーナスを得ることが商店や神社の発展に繋がります。
※ボロボロ神社は参拝客アップやお賽銭アップなど、欲しいボーナスの神さまを優先してレベルアップさせましょう。
また、上位の神さまはレベルアップが遅いので、まずはレアリティの低い神さまのボーナスから狙いましょう。
道具屋さんの場合は「じい」をタップしてお金を払うことで、商品を置く机を広げていくことが出来ます。
神社の場合は装飾品を設置したり、お賽銭箱を大きくしたり、同時に呼べる神さまの数を増やしたり出来ますが、これらはレベルがある程度上がらないと実行できません。
基本的には、商品を並べたり、神さまを召喚したら、あとはお客さんが来るのを待つだけです。
タップして呼び込みを行うことも出来ますが、無理に画面を見ている必要はなく、アプリを落としておいても構いません。
再び起動した時、経過した時間に応じて、商品が売れたりお賽銭が貯まっています。
「なめこ」などと同じですね。
「王国の道具屋さん2」の場合、アイテムがそのまま商品なので、定期的に補充や在庫の確保を行う必要がありますが、それでも商品を置いたら放置するの繰り返しで構いません。
「再建!ボロボロ神社」の場合は、その時に必要な神さまを呼ぶためのアイテムがあれば、それ以上のアイテムは要らないので、さらにやるべきことは少なめです。
ただ、繰り返し ON/OFF を繰り返す放置型のゲームは、あまりやるべきことが多いとだんだん面倒になってくるので、あえてシンプルにしているのでしょうね。
その時々にやれることは少ないですが、売上が伸びてレベルが上がるのに従い、新しい探索地点が増え、それによって新アイテムが登場し、それに伴うイベントの発生や新たな神さまの登場などが起こります。
ゲームの進展に従って収入もどんどん増えていき、ちゃんと経営 SLG らしい「発展させている」という感じがあって、思わずゲームを続けてしまいます。
ゲームはいつまでもダラダラ続くようなものではなく、プレイ時間にもよりますが、数日のプレイで目標を達成できるようになっています。
このぐらいの方が遊びやすくて良いと思います。
「再建!ボロボロ神社」には多数の神さまがいるので、やり込もうと思えばさらに続けられますし、ソーシャルゲームのように「課金しないとクリア困難」「お金を使わないと展開が遅すぎる」という事もありません。
※左は大量に集まったお賽銭を指でなぞって一気に回収しているところ。
お賽銭が噴水のように吹き上がって回収されていくのは気持ちが良いです。
右はアイテムの組み合わせが違うと出てくる「ハズレの神」が、ごく希に突然変異する「黄金の神」。
この神さまはごく短時間で帰ってしまいますが、その間に投下されるお賽銭の量がものすごいので、出て来たらすぐに配置し、お札があるなら祭りを連発して、一気に荒稼ぎしましょう。
アプリ価格はどちらも無料。 課金要素はありますが、課金しなくてもゲームは問題なく進められます。
画面下には広告があり、その近くにボタンがあるため、若干「誤タップ狙い」な感じもありますが、そこまで煩わしくはないし、85 円の課金で消すことも出来ます。
スーパーファミコン風のグラフィックとサウンドも、人によっては古くさく感じるかも知れませんが、ホノボノとした感じで良いですね。
演出的には、やはり「道具屋さん2」より、1年後発である「ボロボロ神社」の方が優れています。
ちょっとヘンな表現ですが、「安心して遊べるゲーム」です。
個人作成のアプリのようですが、良い意味での個人作成らしさがありますね。
ガッツリ遊ぶものではありませんが、気楽に楽しむ放置型ゲームとして、オススメできるアプリです。
・王国の道具屋さん2 (iTunes が起動します)
・再建! ボロボロ神社 (iTunes が起動します)
コメント一覧 (2)
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- 2013/05/30 12:19
- >>実はこういう良心的なゲームにこそ課金してしまうのですが……それは、あんまり多くない考え方なんでしょうかね。
そうありたいですよね。
パズドラやケリ姫なんかの、いわゆる「ぽかぽか運営」はそういう考え方のようですが・・・
でも実際のところ、グリー的な課金演出の方が儲かるようですね・・・
結局の所、どんな理由があっても払わない人は全く払わないから、「少額を幅広く集める」より、「射倖心を煽ってむしり取る」「取れるところからガッポリ取る」方が、売上が良い世の中のようです。
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ホント、安心して遊べるゲームですよね。
放置系は結構好きなんですが、やたらとソーシャル要素多かったり、課金要素強すぎたりするとその時点でやめてしまい。
だからこそ、実はこういう良心的なゲームにこそ課金してしまうのですが……それは、あんまり多くない考え方なんでしょうかね。
ボロボロ神社の方は未プレイだったので、この機会にやってみようと思います!