まだ日本に iPhone が登場して間もない 2009 年の始めに公開された、日本製のロボット 3D グラフィックシューティングゲーム「ExZeus」。
それはゲームとしては今イチだったものの、当時としては破格のグラフィックと演出を持ち、スマートフォンの将来性を感じさせる内容で、多くのメディアで絶賛されました。

そんなスマホアプリのヒストリーの1つとも言える ExZeus の続編が、先日 iPhone で公開されました。
ExZeus 2」です。

このアプリは Android の方が先行していて、昨年末にすでに公開されていました。
iOS 版はそれから半年遅れての登場となっています。

そして内容の方は・・・ ぶっちゃけ、前作と同じ感じです。
技術的には優れたものがあり、「凄いゲームを作ってやる」という意気込みも感じるのですが、それがゲームの面白さに反映されているかと言われると、うーん・・・

でも、昔ながらの iPhone ユーザーの方には注目のタイトルですね。

ExZeus 2

ゲームの基本部分は、ティルト(傾き)操作による 3D シューティングゲームです。
本体を傾けて自機を動かし、画面右側を連打すると弾を発射します。

また、画面左側をタップすると敵を「ロックオン」し、その後に攻撃すると誘導ミサイルを射出することが出来ます。
ただしこの攻撃を行うと「ロックオンゲージ」が減少し、なくなると使用できません。

前作の ExZeus(1) は難易度が非常に高く、1面からひっきりなしに敵弾が飛んで来て、おまけに 3D 視点のため状況の把握と操作がしにくく、まともに遊べるシロモノではありませんでした。

しかし今作は難易度が大幅に下がっていて、1面は適当にやっても進めるようになっています。
ロックオンのおかげで手軽に敵を倒せるし、演出もかなり派手ですね。

また今作は 3D シューティングだけでなく、様々なシーンが追加されています。
いきなり地上に降り立って、方向キーとボタンで戦う格闘アクションシーンになったり、バイクやバギーに乗って疾走するレースシーンになったり、真上視点の縦スクロールシューティングゲームになったりします。

倒した敵がバラバラになって爆発したり、新登場の敵がアップで表示されるなど、演出はかなり「頑張っている」のが見て取れ、ステージの合間には獲得したコインでパワーアップを買う要素もあり、様々なゲーム要素を詰め込んで「懸命に作っている」のが感じられます。

ExZeus 2
※地上に降りるとティルト操作ではなく、方向キーと2ボタンで操作するゲームに変わります。
方向キーの左右で旋回し、方向キーのダブルタップでダッシュ&ジャンプ回避。
Aボタンは攻撃で、敵に近いと格闘攻撃になります。
ただ方向キーの判定範囲が狭く、ダッシュを使わないと前進も遅く、動きが鈍くて操作し辛いのは否めません。


ExZeus 2
※バイクで走るシーンは弾が撃てなくなります。 ここも操作は方向キーに変わります。
Aボタンでスライディングアタックになりますが、攻撃し辛く、ひたすら回避に徹した方が良いですね。
操作もゲームスタイルも、何の説明もなくいきなり変わるので、最初はかなり戸惑います。


ExZeus 2
※荒れ地の惑星をバギーで疾走。 バギーは普通にボタン連打で弾が撃てるので、それほど戸惑うことはありません。
ただ、どの方向に進んでいくのか解らなくなり、思うように操作できない事も間々あります。

演出やゲームシーンは豊富なのですが、前作の ExZeus にもあった「訳の解らなさ」は、相変わらずと言ったところです・・・

3D シューティングのシーンは進みやすくなりましたが、何がどうなってるのか、どういう攻撃が来ててどうかわしているのか、どっちに進むのかが解り辛く、前作同様、状況を把握し辛いです

地上に降り立つシーンは急に方向キーの操作に変わって慣れるまで戸惑うし、昨今の FPS 的なゲームと比べると動きが重鈍でやり辛いです

バイクのシーンは急に弾が撃てなくなるうえに敵の攻撃がよく見えず、地表に解り辛いトラップがあったりして急にダメージを受け、しかもダメージを受ける度にスピンして止まるのでスピード感に乏しいです。

2D シューティングのシーンもシンプルですぐ終わるし、全体的にどのシーンも「取って付けたような感じ」が否めません。
色々な要素を詰め込もうとしたのは解るのですが、その全てが中途半端に終わっていて、作り込まれていない印象です。

さらに1ステージが 15 分近くかかるので、このタイプのゲームとしては長すぎてテンポが悪いです。
最初のステージでも 3D シューティングシーン、格闘シーン、バイクシーンなどがそれぞれ3回ぐらい繰り返され、その後にボス戦もあるので、こんなにダラダラ続ける必要ないだろ、と思ってしまいます。

ExZeus 2
※ステージの合間に入る縦スクロールのシューティングゲームシーン。
と言っても非常にシンプルな作りで、「おまけ」程度の内容です。
品目はたくさんあるけど、それぞれのおかずがいまいちな幕の内弁当って感じかな・・・


ExZeus 2
※ボス戦のシーン。 ボス戦の前には格好いいカットインが表示され、演出は悪くないのですが、現バージョンには自機がブルブル震えまくる問題があります。
ボス戦自体は 3D シューティングとしては悪くありません。 ただ、耐久力がかなり高くて倒すまで時間がかかります。


価格は 350 円。 全体のボリュームを考えると相応の値段なのかな、とは思います。
ただ、私的にはあまりオススメとは言えませんが・・・
※ 350 円はセール価格でした。 現在の定価は 840 円のようです。

冒頭でも述べたように、ExZeus は 2009 年の初頭に登場した時点では、非常に先進的なグラフィックと演出のゲームでした。
しかし 2013 年の現在、スマホの 3D グラフィックのレベルは大きく向上しており、もっと凄いグラフィックのゲームが数多く登場しています。

前述したように「凄いゲームを作ってやるぜ!」という意気込みは感じられ、そういう日本のメーカーは応援したいのですが、今の iOS の 3D グラフィックのゲームとしては、もうこれでは厳しいよね、ってのが本音です。

しかし、何せあの ExZeus の続編ですから、気になる人も多いのでは?
少なくとも前作よりは遊びやすいし、良くも悪くも ExZeus らしさはあるので、続編がどうなっているのか気になる人が、あまり期待せずに試す分には悪くないかも・・・?

ExZeus 2 (iTunes が起動します)