立体的なグラフィックと歯応えのある難易度を持つ、韓国製のタワーディフェンス(TD)が登場しています。
「Defense Technica」です。
発売元は Com2uS で、Slice It! や ホームランバトル、イノティア戦記 や サードブレイド などで知られているメーカーですね。
ここは以前、初心者向けの TD タワーディフェンス:Lost Earth を発売していましたが、今作はどちらかと言うと玄人向けのタワーディフェンスという印象です。
ただ SF の世界観は似ていて、異星人やロボットが戦う様子はいかにも「スタークラフト」っぽく、韓国らしいなぁと思えます。
タワーディフェンス(TD)とは、自動で敵を攻撃する「タワー」(防衛兵器)をフィールドの各所に建設して、進攻してくる敵の軍団を撃退するディフェンスゲームです。

ゲームのスタイルは、ちょっと変わっています。
敵がこちらのタワーを避けながらゴールに向かっていく「オープンフィールド型」(Fieldrunners タイプ)ですが、タワーを設置できる場所が決められています。
「自由にタワーを置けないんじゃ、オープンフィールドの意味がないじゃん」と思えそうですが、ちゃんと敵の進行ルートを変化させられる場所が設置候補になっており、敵のルートをコントロールする戦略性は維持されています。
また、ルートを塞いだり開けたりして敵を行ったり来たりさせる「ジャグリング」も可能です。
ただ、このゲームは敵の移動ルートを完全に塞いでしまうことも可能で、そうすると敵はタワーを破壊しながら突き進もうとします。
破壊された場所には何も置けなくなるので、ヘタにジャグリングしようとして敵のルートを塞いでしまい、壁を壊されると致命的なことになります。
ジャグリングは可能ですが、ピンチの時にあわててやるのではなく、戦略的に行わないと危険ですね。
使えるタワーは8種類。 マシンガン、範囲攻撃、火炎放射、レーザー、スローなど、タワーディフェンスでおなじみのものがそろっています。
射程は短いけど威力が高いパンチ攻撃のタワーと、単なる壁である「バリケード」が特徴的と言えるでしょうか。
ただし最初から全てを使える訳ではなく、ステージの進行で少しずつアンロックされていく形です。
各タワーは Kingdom Rush のように3段階目のアップグレードから2つのタイプに分岐するのですが、この分岐もアンロックされなければ行えず、各タワーを自由に使えるのはゲームがかなり進んでからです。

※アップグレードの選択シーン。 「モルタル」という範囲攻撃を行う砲撃タワーは、3段階目のアップグレードで誘導ミサイル型か広範囲砲撃型かを選べます。
ただしこのように上位のアップグレードを選べるようになるのは後半戦になってからですね。

※巨大飛行戦艦登場! 空を飛ぶ敵も出現し、対空ミサイルを設置しておかないと有効な迎撃が出来ません。
画面左下と右下にあるボタンは回復と特殊攻撃の発動ボタン。
使用回数がありますが、回復は多少のダメージなら全快できるので、これを使えばパーフェクトクリアしやすくなります。
フィールドは 3D グラフィックで表現されていて、立体的な地形になっているのがこのゲームのウリですが、これはゲームシステムにも影響を及ぼしています。
パッと見では解りにくいのですが、各タワーには縦方向への射界もあって、マシンガンは高さが違っても真上や真下なら撃つことが出来ます。
また、上から砲弾を落とす砲撃タワーは、低所への攻撃なら高さが違っても普通に(射程通りに)撃てます。
逆に直線的に飛ぶプラズマ砲は、高さが違うと撃てません。
「攻略ルートの表示」があるのもこのゲームの特徴です。
これはステージクリア、及び課金で手に入る「クリスタル」を使って実行でき、撃退しやすくなる敵のルートを教えて貰えます。
「それを模索するのがオープンフィールド型のタワーディフェンスの楽しさなのに・・・」とも思うのですが、必ずしも「表示されるルート=最適ルート」とは限らないので、初心者救済策と思っておけばいいでしょうか。
ステージクリアで得られるクリスタルは、カードショップでカードを引くのにも使えます。
カードを装備すると特定のタワーの攻撃力や攻撃速度が増したり、設置やアップグレードのコストが安くなったりします。
いわゆる「ガチャ」なのですが、それほど大きなパワーアップではなく、「これがないと勝てない」みたいなことはありません。
おまけ要素と思っておけば良いでしょう。
戦闘の2倍速も可能で、クリア後の上級難度なども用意されており、タワーディフェンスとしての機能やゲームのボリュームは十分に備わっています。

※高低差があるステージ。 基本的に高さが違うと射程は狭まるので、厄介なしかけと言えます。
敵の進行ルートは赤い点線で表示され、タワーの配置を変えるとそれに応じて変化します。
攻略しやすいルート(緑の点線)を表示する機能もありますが、それが最適とは限りませんし、そんなにルートの判断が難しいゲームではありません。

※カードの装備画面。 ソーシャルゲームのガチャとは違い、カードの性能の違いが戦力の決定的差ではないのでないのでご安心を。
カードのレベルは 1~5 ですが、一番安いガチャでも高レベルのカードは普通に出ます。
難点は・・・ これを「難点」というのは違うかもしれないのですが・・・
見どころのある演出に欠けること。
サウンドやグラフィックのレベルは高く、タワーが多くなると戦闘も相応に派手になるのですが、全体的に普通の演出という感じがあります。
例えば、誘導ミサイルが白煙を上げながら飛び交うとか、派手な大爆発が発生するとか、ちょっとニヤっと出来るようなユニークな演出が用意されているとか、そういった工夫や見どころのある部分が見当たりません。
先日公開された Kingdom Rush Frontiers なんかは、そう言ったものがてんこ盛りだったので、それと比べるとゲーム的に地味な印象を受けてしまいますね。
後は、これも演出的な問題ですが、タワーの動きとダメージの発生が合ってない部分があること。
例えば敵をパンチするタワーは、手を振りかぶってから殴るのですが、振りかぶった時点でダメージが発生し、殴った時には何も起こりません。
こういうちょっとしたところの表現が甘い印象があります。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 250 円。 課金はありますが必須なものではなく、普通の買い切りゲームです。
クオリティーやボリュームを考えると、この値段なら安いと言えるでしょう。
当初は起動時にハングル文字でメッセージが表示され、さっぱり読めなかったりしたのですが、そういった問題も今はなくなっており、普通に日本語化されています。
タワーディフェンスとしては、Fieldrunners などのトップクラスのものに匹敵する程ではありませんが、普通に楽しめる TD であり、このジャンルに慣れたプレイヤーでも試行錯誤を繰り返せる難易度です。
TD のファンなら押さえておくべきアプリでしょう。
・Defense Technica (iTunes が起動します)
・Defense Technica Lite (無料体験版。広告付き、ステージ4まで)
「Defense Technica」です。
発売元は Com2uS で、Slice It! や ホームランバトル、イノティア戦記 や サードブレイド などで知られているメーカーですね。
ここは以前、初心者向けの TD タワーディフェンス:Lost Earth を発売していましたが、今作はどちらかと言うと玄人向けのタワーディフェンスという印象です。
ただ SF の世界観は似ていて、異星人やロボットが戦う様子はいかにも「スタークラフト」っぽく、韓国らしいなぁと思えます。
タワーディフェンス(TD)とは、自動で敵を攻撃する「タワー」(防衛兵器)をフィールドの各所に建設して、進攻してくる敵の軍団を撃退するディフェンスゲームです。

ゲームのスタイルは、ちょっと変わっています。
敵がこちらのタワーを避けながらゴールに向かっていく「オープンフィールド型」(Fieldrunners タイプ)ですが、タワーを設置できる場所が決められています。
「自由にタワーを置けないんじゃ、オープンフィールドの意味がないじゃん」と思えそうですが、ちゃんと敵の進行ルートを変化させられる場所が設置候補になっており、敵のルートをコントロールする戦略性は維持されています。
また、ルートを塞いだり開けたりして敵を行ったり来たりさせる「ジャグリング」も可能です。
ただ、このゲームは敵の移動ルートを完全に塞いでしまうことも可能で、そうすると敵はタワーを破壊しながら突き進もうとします。
破壊された場所には何も置けなくなるので、ヘタにジャグリングしようとして敵のルートを塞いでしまい、壁を壊されると致命的なことになります。
ジャグリングは可能ですが、ピンチの時にあわててやるのではなく、戦略的に行わないと危険ですね。
使えるタワーは8種類。 マシンガン、範囲攻撃、火炎放射、レーザー、スローなど、タワーディフェンスでおなじみのものがそろっています。
射程は短いけど威力が高いパンチ攻撃のタワーと、単なる壁である「バリケード」が特徴的と言えるでしょうか。
ただし最初から全てを使える訳ではなく、ステージの進行で少しずつアンロックされていく形です。
各タワーは Kingdom Rush のように3段階目のアップグレードから2つのタイプに分岐するのですが、この分岐もアンロックされなければ行えず、各タワーを自由に使えるのはゲームがかなり進んでからです。

※アップグレードの選択シーン。 「モルタル」という範囲攻撃を行う砲撃タワーは、3段階目のアップグレードで誘導ミサイル型か広範囲砲撃型かを選べます。
ただしこのように上位のアップグレードを選べるようになるのは後半戦になってからですね。

※巨大飛行戦艦登場! 空を飛ぶ敵も出現し、対空ミサイルを設置しておかないと有効な迎撃が出来ません。
画面左下と右下にあるボタンは回復と特殊攻撃の発動ボタン。
使用回数がありますが、回復は多少のダメージなら全快できるので、これを使えばパーフェクトクリアしやすくなります。
フィールドは 3D グラフィックで表現されていて、立体的な地形になっているのがこのゲームのウリですが、これはゲームシステムにも影響を及ぼしています。
パッと見では解りにくいのですが、各タワーには縦方向への射界もあって、マシンガンは高さが違っても真上や真下なら撃つことが出来ます。
また、上から砲弾を落とす砲撃タワーは、低所への攻撃なら高さが違っても普通に(射程通りに)撃てます。
逆に直線的に飛ぶプラズマ砲は、高さが違うと撃てません。
「攻略ルートの表示」があるのもこのゲームの特徴です。
これはステージクリア、及び課金で手に入る「クリスタル」を使って実行でき、撃退しやすくなる敵のルートを教えて貰えます。
「それを模索するのがオープンフィールド型のタワーディフェンスの楽しさなのに・・・」とも思うのですが、必ずしも「表示されるルート=最適ルート」とは限らないので、初心者救済策と思っておけばいいでしょうか。
ステージクリアで得られるクリスタルは、カードショップでカードを引くのにも使えます。
カードを装備すると特定のタワーの攻撃力や攻撃速度が増したり、設置やアップグレードのコストが安くなったりします。
いわゆる「ガチャ」なのですが、それほど大きなパワーアップではなく、「これがないと勝てない」みたいなことはありません。
おまけ要素と思っておけば良いでしょう。
戦闘の2倍速も可能で、クリア後の上級難度なども用意されており、タワーディフェンスとしての機能やゲームのボリュームは十分に備わっています。

※高低差があるステージ。 基本的に高さが違うと射程は狭まるので、厄介なしかけと言えます。
敵の進行ルートは赤い点線で表示され、タワーの配置を変えるとそれに応じて変化します。
攻略しやすいルート(緑の点線)を表示する機能もありますが、それが最適とは限りませんし、そんなにルートの判断が難しいゲームではありません。

※カードの装備画面。 ソーシャルゲームのガチャとは違い、カードの性能の違いが戦力の決定的差ではないのでないのでご安心を。
カードのレベルは 1~5 ですが、一番安いガチャでも高レベルのカードは普通に出ます。
難点は・・・ これを「難点」というのは違うかもしれないのですが・・・
見どころのある演出に欠けること。
サウンドやグラフィックのレベルは高く、タワーが多くなると戦闘も相応に派手になるのですが、全体的に普通の演出という感じがあります。
例えば、誘導ミサイルが白煙を上げながら飛び交うとか、派手な大爆発が発生するとか、ちょっとニヤっと出来るようなユニークな演出が用意されているとか、そういった工夫や見どころのある部分が見当たりません。
先日公開された Kingdom Rush Frontiers なんかは、そう言ったものがてんこ盛りだったので、それと比べるとゲーム的に地味な印象を受けてしまいますね。
後は、これも演出的な問題ですが、タワーの動きとダメージの発生が合ってない部分があること。
例えば敵をパンチするタワーは、手を振りかぶってから殴るのですが、振りかぶった時点でダメージが発生し、殴った時には何も起こりません。
こういうちょっとしたところの表現が甘い印象があります。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 250 円。 課金はありますが必須なものではなく、普通の買い切りゲームです。
クオリティーやボリュームを考えると、この値段なら安いと言えるでしょう。
当初は起動時にハングル文字でメッセージが表示され、さっぱり読めなかったりしたのですが、そういった問題も今はなくなっており、普通に日本語化されています。
タワーディフェンスとしては、Fieldrunners などのトップクラスのものに匹敵する程ではありませんが、普通に楽しめる TD であり、このジャンルに慣れたプレイヤーでも試行錯誤を繰り返せる難易度です。
TD のファンなら押さえておくべきアプリでしょう。
・Defense Technica (iTunes が起動します)
・Defense Technica Lite (無料体験版。広告付き、ステージ4まで)
スタクラは米産だけど、ホント大韓民国での人気は凄いよね。2まだかな~