※このゲームは 2014年2月 に運営終了しました。
5月末日、ゲームメーカー「レベルファイブ」は UNIPLAY と呼ばれるスマホゲームブランドの立ち上げを宣言し、同ブランドから計6つのゲームを発売すると発表しました。
そのうちの1つ、スロットとパズドラ型ソーシャルゲームを組み合わせたアプリが、先日早くも公開されています。
「地球壊滅的B級カノジョ」です。
「スロット」+「美女」+「ソーシャルゲーム」と言う、あまりにも狙いが露骨すぎるゲームです。
しかもこのゲームをグリーやモバゲー、及びそれに関連した開発会社が出したのではなく、れっきとしたゲームメーカーで、さらに低年齢向けのコンテンツで定評のあるレベルファイブが出したところに、もう色々とツッコミたくなります。
まあ販売はレベルファイブですが、開発は最近 iOS アプリで目立っている「面白法人カヤック」なので、それを考えると「あぁ、ありそうだなぁ」とも思うのですが・・・
さらにいかにも「B級」的な舞台設定もすごい。
異星人の襲来で地球が3日で壊滅し、「オス」が異形の姿に変貌。
そこで各国の政府は生き残りの美女を集めて「美しき傭兵部隊」を編成、人類の存亡をかけた戦いが始まったという・・・
ここまでぶっ飛んだストーリーは「ハインズ・スピード」以来です。
まあ好きだけど。 こういうぶっ飛んだおバカストーリー。
チーム編成やキャラの育成などは「パズドラ系」と言えるものになっています。
4人の美女+助っ人1人の5人でチームを編成し、クエストに向かい敵と戦います。
戦闘はスロットになっていて、出た絵とキャラの攻撃力に応じたダメージを敵に与えられるのですが・・・
スロットと言っても、ベットのボタンを押したらリールが回って、勝手に止まるだけです。
リールを個別に止めるボタンは存在せず、目押しも不可能で、もちろんリーチ目とかもありません。
つまりスロットと言うよりは、単にスロットっぽい演出があるだけの、単なる「ポチポチゲー」です。
パズドラ系なのに攻撃するターゲットを選ぶことさえ出来ません。
体力はコインの残量になっていて、敵を倒したり絵がそろうとコインが回復し、ダメージを受けるとコインが減るという部分はスロットらしいのですが、肝心のスロットがゲーム性皆無なので、戦闘中にピンチになっても祈る以外に出来ることはありません。
一応、各キャラは戦闘中に発動できるスキルを持っていますが、任意に行えることはそれぐらいですね。
クリアすれば次のクエストに進め、さらにキャラクターを獲得できます。
キャラは「合成」でレベルアップさせることができ、この辺はパズドラなどと変わりません。
※小役がそろうとキャラクターの「回復値」に応じたコインが貰え、777 がそろうチャンスが増えます。
777 がそろうとリールが5つになって大ダメージを与えられるフィーバーモードになりますが、全て運次第。
フィーバーになると美女が変身するシーンが全員分流れますが、このシーンは右下にある「SKIP」のボタンでカット可能です。
※パズドラ的な属性の関係があり、緑(インテリ)は赤(ガッツ)に強く、赤(ガッツ)は青(アート)に強く、青(アート)は緑(インテリ)に強い。 黄色(キュート)と紫(セクシー)は互いに強い関係です。
強い属性にはダメージが4倍になりますが、苦手属性にはダメージが 1/4 になります。
4倍ってのが大きいため、そのステージに合った属性にすることが他のパズドラ系よりも重要ですが、ゲーム性と言えるのはそのぐらいですね。
グラフィックは萌えキャラではなく、「お姉さん」といった感じの絵柄。
敵キャラはダサイというか何というか、タイトル通り「B級感」が漂うデザインです。
他のパズドラ系よりもやや高めの年齢層を意識している感じですね。
演出やサウンドはスマホレベルのもので、この点は相応のクオリティーと言えます。
フィーバー時にはキャラクターボイスも聞こえます。
ただ、この間違いなくパズドラ系最低のゲーム性の無さは、やはりゲーマーとしては頂けません。
私はソーシャルゲーム、特にボタンをポチポチ押すだけの「ポチポチ型ソーシャル」は、それを「ゲーム」とは考えていませんが、その手軽さを好むユーザーも相応に多いことから、昨今は単純なクソゲー扱いはしないようにしています。
しかしこのゲームについてはもう、ハッキリ言ってしまいたいと思います。
ゲーマー視点では、明らかに「クソゲー」です。
そうなりそうな気は事前発表の段階でしてましたが、改めてやってクソゲーっぷりを思い知りました。
無論、これはあくまでゲーマーとしての意見であって、ソーシャルゲームを好む人やパチスロ好きにとっては別かもしれません。
ただボタンを押すだけでパズドラ系のゲームを、難しいパズルとかをせずに、スマホらしい演出付きで進められるのですから、そこは人によっては利点だと思います。
でも「ゲームを楽しみたい人」にとっては、これでは物足りないでしょうね。
でもまあ、ここまで狙いが露骨だと、むしろ清々しいです。
実際に「その手の人」がこのゲームをどう評価するか解りませんが、狙いを絞ってアプリを作るのはマーケティング的には正解でしょう。
私的には、せめてスロットを盛り込むなら、リールを止めるボタンがあって、目押しはもちろん、リーチ目や逆押し、リプレイ外しのようなものはあっても良かったんじゃないかと思うのですが、スロッターな人はどう思うんでしょうかね。
「ポチポチゲー」を好む人だと、これで良いのかもしれませんが。
※左は初期キャラクターの選択画面。 選べるのは「女王様」「若奥様」「巫女」。 どこの AV だよそれって。
右は霞ヶ関エリアのボス「炎上国会 ギジドーン」。 誰だこのデザイン考えた奴は。 バカだろ絶対、良い意味で。
ちなみに2つ目のエリア鎌倉のボスはもっとキテます。 絶対大仏だろうと思ってたら・・・
ソーシャルゲームですから本体は無料ですが、もちろん課金制です。
昨年、ソーシャルゲームとパチンコ店がユーザーを取り合っていることが各メディアで話題になっていましたが、このゲームはまさにパチンコ・パチスロ好きのユーザーを対象にしているソーシャルゲームで、ある意味パチンコ店に宣戦布告なアプリですね。
「単車の虎」や「不良道」など、ニッチ市場を狙って成功しているアプリは多いし、あまりに単純なゲーム性も、ターゲットを考えてワザとそうしているのでしょうから、私みたいな人間が批評すべきではないのかもしれません。
ただ、このブログを見ている人には、たぶん合わないでしょうね。
レベルファイブだからもしかして・・・ という淡い期待もありましたが、レベルファイブのブランドイメージが壊滅的になったB級のソーシャルでした。
でもタダなので、レベルファイブやカヤックがどっちの方向に走ったのか、話のタネに見てみる分には良いかもしれません。
それにもしかするとこれは、「B級」と自分で名乗っていることからも解るように、あえてクソゲー的に作っているのではないか、みたいな気もします・・・
登場キャラのデザインもネタ全開だし、「愛すべきクソゲー」狙いなのかも・・・?
※このゲームは 2014年2月 に運営終了しました。
・地球壊滅的B級カノジョ (公開終了)
5月末日、ゲームメーカー「レベルファイブ」は UNIPLAY と呼ばれるスマホゲームブランドの立ち上げを宣言し、同ブランドから計6つのゲームを発売すると発表しました。
そのうちの1つ、スロットとパズドラ型ソーシャルゲームを組み合わせたアプリが、先日早くも公開されています。
「地球壊滅的B級カノジョ」です。
「スロット」+「美女」+「ソーシャルゲーム」と言う、あまりにも狙いが露骨すぎるゲームです。
しかもこのゲームをグリーやモバゲー、及びそれに関連した開発会社が出したのではなく、れっきとしたゲームメーカーで、さらに低年齢向けのコンテンツで定評のあるレベルファイブが出したところに、もう色々とツッコミたくなります。
まあ販売はレベルファイブですが、開発は最近 iOS アプリで目立っている「面白法人カヤック」なので、それを考えると「あぁ、ありそうだなぁ」とも思うのですが・・・
さらにいかにも「B級」的な舞台設定もすごい。
異星人の襲来で地球が3日で壊滅し、「オス」が異形の姿に変貌。
そこで各国の政府は生き残りの美女を集めて「美しき傭兵部隊」を編成、人類の存亡をかけた戦いが始まったという・・・
ここまでぶっ飛んだストーリーは「ハインズ・スピード」以来です。
まあ好きだけど。 こういうぶっ飛んだおバカストーリー。
チーム編成やキャラの育成などは「パズドラ系」と言えるものになっています。
4人の美女+助っ人1人の5人でチームを編成し、クエストに向かい敵と戦います。
戦闘はスロットになっていて、出た絵とキャラの攻撃力に応じたダメージを敵に与えられるのですが・・・
スロットと言っても、ベットのボタンを押したらリールが回って、勝手に止まるだけです。
リールを個別に止めるボタンは存在せず、目押しも不可能で、もちろんリーチ目とかもありません。
つまりスロットと言うよりは、単にスロットっぽい演出があるだけの、単なる「ポチポチゲー」です。
パズドラ系なのに攻撃するターゲットを選ぶことさえ出来ません。
体力はコインの残量になっていて、敵を倒したり絵がそろうとコインが回復し、ダメージを受けるとコインが減るという部分はスロットらしいのですが、肝心のスロットがゲーム性皆無なので、戦闘中にピンチになっても祈る以外に出来ることはありません。
一応、各キャラは戦闘中に発動できるスキルを持っていますが、任意に行えることはそれぐらいですね。
クリアすれば次のクエストに進め、さらにキャラクターを獲得できます。
キャラは「合成」でレベルアップさせることができ、この辺はパズドラなどと変わりません。
※小役がそろうとキャラクターの「回復値」に応じたコインが貰え、777 がそろうチャンスが増えます。
777 がそろうとリールが5つになって大ダメージを与えられるフィーバーモードになりますが、全て運次第。
フィーバーになると美女が変身するシーンが全員分流れますが、このシーンは右下にある「SKIP」のボタンでカット可能です。
※パズドラ的な属性の関係があり、緑(インテリ)は赤(ガッツ)に強く、赤(ガッツ)は青(アート)に強く、青(アート)は緑(インテリ)に強い。 黄色(キュート)と紫(セクシー)は互いに強い関係です。
強い属性にはダメージが4倍になりますが、苦手属性にはダメージが 1/4 になります。
4倍ってのが大きいため、そのステージに合った属性にすることが他のパズドラ系よりも重要ですが、ゲーム性と言えるのはそのぐらいですね。
グラフィックは萌えキャラではなく、「お姉さん」といった感じの絵柄。
敵キャラはダサイというか何というか、タイトル通り「B級感」が漂うデザインです。
他のパズドラ系よりもやや高めの年齢層を意識している感じですね。
演出やサウンドはスマホレベルのもので、この点は相応のクオリティーと言えます。
フィーバー時にはキャラクターボイスも聞こえます。
ただ、この間違いなくパズドラ系最低のゲーム性の無さは、やはりゲーマーとしては頂けません。
私はソーシャルゲーム、特にボタンをポチポチ押すだけの「ポチポチ型ソーシャル」は、それを「ゲーム」とは考えていませんが、その手軽さを好むユーザーも相応に多いことから、昨今は単純なクソゲー扱いはしないようにしています。
しかしこのゲームについてはもう、ハッキリ言ってしまいたいと思います。
ゲーマー視点では、明らかに「クソゲー」です。
そうなりそうな気は事前発表の段階でしてましたが、改めてやってクソゲーっぷりを思い知りました。
無論、これはあくまでゲーマーとしての意見であって、ソーシャルゲームを好む人やパチスロ好きにとっては別かもしれません。
ただボタンを押すだけでパズドラ系のゲームを、難しいパズルとかをせずに、スマホらしい演出付きで進められるのですから、そこは人によっては利点だと思います。
でも「ゲームを楽しみたい人」にとっては、これでは物足りないでしょうね。
でもまあ、ここまで狙いが露骨だと、むしろ清々しいです。
実際に「その手の人」がこのゲームをどう評価するか解りませんが、狙いを絞ってアプリを作るのはマーケティング的には正解でしょう。
私的には、せめてスロットを盛り込むなら、リールを止めるボタンがあって、目押しはもちろん、リーチ目や逆押し、リプレイ外しのようなものはあっても良かったんじゃないかと思うのですが、スロッターな人はどう思うんでしょうかね。
「ポチポチゲー」を好む人だと、これで良いのかもしれませんが。
※左は初期キャラクターの選択画面。 選べるのは「女王様」「若奥様」「巫女」。 どこの AV だよそれって。
右は霞ヶ関エリアのボス「炎上国会 ギジドーン」。 誰だこのデザイン考えた奴は。 バカだろ絶対、良い意味で。
ちなみに2つ目のエリア鎌倉のボスはもっとキテます。 絶対大仏だろうと思ってたら・・・
ソーシャルゲームですから本体は無料ですが、もちろん課金制です。
昨年、ソーシャルゲームとパチンコ店がユーザーを取り合っていることが各メディアで話題になっていましたが、このゲームはまさにパチンコ・パチスロ好きのユーザーを対象にしているソーシャルゲームで、ある意味パチンコ店に宣戦布告なアプリですね。
「単車の虎」や「不良道」など、ニッチ市場を狙って成功しているアプリは多いし、あまりに単純なゲーム性も、ターゲットを考えてワザとそうしているのでしょうから、私みたいな人間が批評すべきではないのかもしれません。
ただ、このブログを見ている人には、たぶん合わないでしょうね。
レベルファイブだからもしかして・・・ という淡い期待もありましたが、レベルファイブのブランドイメージが壊滅的になったB級のソーシャルでした。
でもタダなので、レベルファイブやカヤックがどっちの方向に走ったのか、話のタネに見てみる分には良いかもしれません。
それにもしかするとこれは、「B級」と自分で名乗っていることからも解るように、あえてクソゲー的に作っているのではないか、みたいな気もします・・・
登場キャラのデザインもネタ全開だし、「愛すべきクソゲー」狙いなのかも・・・?
※このゲームは 2014年2月 に運営終了しました。
・地球壊滅的B級カノジョ (公開終了)
「まあ販売はゲームファイブですが」
→まあ販売はレベルファイブですが
早朝から失礼致しました。
しかし、レベルファイブが迷走しなければいいですね。ポチポチゲーや無料云々ではなく、ブレ始めるといい結果に繋がらないと思います。良作を提供しているメーカーなので心配です。