Ford Focus と スバル インプレッサ で数々のラリー選手権を制し、2007 年に自家用ヘリの事故で亡くなった伝説のラリードライバー「コリン・マクレー」の名を冠するラリーレースゲームが iOS に登場しています。
「Colin McRae Rally」です。
2001 年にプレステ(1)で発売された同名のゲーム(シリーズ2作目)を元にしていますが、グラフィックはスマホの高解像度に合わせて大幅にブラッシュアップされています。
ラリーゲームとしては有名なシリーズで、ファンも多いのですが、Real Racing シリーズ や アスファルトシリーズ などの iPhone 定番のレースゲームと比べると、車種が少ないしゲーム展開も単調で、見劣りするのは否めません。
しかしオフロード特有の滑りまくり、ドリフトしまくりな走行は面白く、ラリーらしい楽しさは健在ですね。

ハンドルはボタン操作とティルト操作(傾き操作)を選べますが、どちらも一長一短です。
詳しくは後述しますが、操作性には現時点では問題があります。
他にアクセル、ブレーキ、ハンドブレーキのボタンがあり、ハンドブレーキは後輪をロックさせてドリフトするのに使いますが、無理に使用する必要はありません。
ラリーですから地面は土で、そのためグリップ力がありません。
よってカーブでは常に車体が滑っている感じになり、普通のコーナリングでも少しドリフトしているような操作感覚になります。
しかし土煙を上げながら滑りまくる、ドリドリで派手な走りがこのゲームの面白さでしょう。
ただ、グリップ力がなく道の端にフェンスもないので、スピードを出しすぎたらすぐコースアウトしてしまい、そのまま森の中や斜面に直行です。
よってカーブの前で十分にスピードを落とし、安全に走ることが必要です。
最近はオートブレーキがあったり、ブレーキングが必要なかったりする初心者向けのレースゲームが増えていましたが、このゲームはきっちり自分でスピードをコントロールしないといけないので、その点はご注意下さい。
ただラリーらしく、同乗者が次のカーブの方向と強さを教えてくれるので、ブレーキングやコース取りはしやすくなっています。
コースマップはありませんが、走り方で迷うことはあまりありません。

※コ・ドライバーの音声と共に画面上部に次のカーブの矢印が表示され、連続カーブの時も前もって教えてくれます。
オレンジのカーブは速度を落として進入した方が無難。
黄色のカーブもスピードが乗っている時は少しブレーキングして、安全運転した方が良いでしょう。
もしコースアウトしてしまうと、周囲が森なので復帰に時間がかかってしまいます。
岩や木に正面からぶつかった時はバックが必要になり、さらにヘンな体制でジャンプしたり、斜面に大きく乗り上げたりすると転倒する場合もあります。
しかしこのゲームはどんな状況になっても、画面右上にある「復帰ボタン」を押すと1発で正常な状態でコースに戻ります。
もちろん多少のタイムロスはありますが、困難な状況から自力で戻ろうとするよりは早いので、ダメだと思ったらすぐ復帰ボタンを連打するのがゲームのコツですね。

※斜面に乗り上げてバランス崩して横転してドッカーン!
でも大丈夫、右上の曲がった矢印ボタンを押せばあっという間にコースに復活。
他にも木にぶつかったとか、大きくコースアウトしたとか、色々なケースで多用します。
もちろん使うような状況にならないのが一番ですが。
1台ずつ順番にコースを走るタイムトライアル制のラリーなので、他の車はいません。
ただ、画面上部のコース図には暫定一位との差が表示されているので、競走している感じはあります。
グラフィックはかなり綺麗で、動きも(iPhone 5 なら)滑らか。
車体のダメージ表現も細かく、事故るたびにボンネットがゆがみ、サイドミラーが跳び、バンパーが外れていきます。
また2レース目は車体がドロで汚れている演出もあります。
レースは1日に2度行い、1日の終了時(つまり2レースごと)に、車体のダメージを回復させるシーンになります。
ボコボコぶつかりまくって大ダメージ受けていたら、回復しきれない状態で2日目以降を走ることになるため、後のレースで不利にならないためにも安全運転が必要です。

※車体のダメージは4つに分かれていて、上からエンジン&トランスミッション、サスペンション、ボディーワーク、ホイール&タイヤです。
ボディーワークはダウンフォースに関係していて、要するに加速とコーナリングの双方に影響します。
与えられている修理時間は1時間で、1メモリ5分必要なので、回復できるのは 12 メモリ。
車体が万全な初日に出来るだけ差を広げておきたいところですね。
レース自体は十分に面白いゲームです。
ただ残念なのは、操作性と、ゲーム進行の遅さ。
操作はボタンとティルト(傾き)の2つが用意されていますが、ボタン操作だと左右ハンドルのボタンがすごく小さいです。
判定範囲も見たまんまの大きさなので、これでは指が少しでもズレるとすぐ押しミスしてしまいます。
レースゲームでハンドルが効かなくなるのは致命的なので、レース中は常に指の位置に気を配りながらプレイしなければなりません。
iPad ではボタンが大きめになるので、iPad を持っている方はそちらでのプレイを推奨します。
一方、ティルト操作は押しミスの心配はないのですが、妙に操作し辛さがあります。
本体を物理的に傾けるので、そのぶん反応が遅れるのは解るのですが、同じティルト操作でも Real Racing や アスファルト7 ではこんな操作のし辛さは感じなかったので、調整がまだ甘い印象があります。
これらの問題はオプションにボタン位置とサイズの調整、ティルトの感度調整があれば解決すると思うのですが、残念ながらそんな設定はありません。
もう1つの残念な点は、ゲームの進行ペースが遅いこと。
例えば最初の「イントロダクション」のレースでも、1日2レースを3日間する必要があり、つまり6レースあります。
それに優勝しても特に何も手に入らず、次の「オーストラリア」のレースは3日間のレースをさらに2度やります。
つまり 12 レースもある訳で、1レースが3分~4分なので、ちょっと時間がかかりすぎ。
おまけにイントロダクションとオーストラリアはコースのセットが同じなので、似たような景色の似たようなコースを 18 レースもやらないと次のギリシャに行けない。
おまけにオーストラリアレースで優勝しないと2台目の車もアンロックされないという・・・
さすがにこれは、今時のレースゲームとしてどうなんだ、と思ってしまいますね。

※メニュー画面のインターフェイスは洒落ていて良いのですが、設定できる項目は明らかに足りない印象。
Horizon Tilt というのはティルト操作時のみ設定できる項目で、ON にしておくと本体を傾けた時にゲーム画面全体も傾きます。

※視点は後方視点とフロントガラス視点の2つが用意されています。
フロントガラス視点の方がゲームはプレイしやすいのですが、この視点だと車がドリドリしている様子を見れないので、ラリーゲームとしては面白味に欠けますね。
価格は 450 円。 内容を考えると高くはないと思います。
まあ iPhone のレースゲームは価格破壊が進んでいて、アスファルト7が 85 円だったりしますが、ラリーらしい走りが出来るのはこのゲームだけなので、その点の価値はありますね。
ただ私は指が大きいこともあってか、操作し辛い印象が強いので、もうちょっと改善して欲しいのも本音。
iOS7 が公開されて物理コントローラーが使えるようになったら、また評価も変わるかな・・・
でもレースゲームとしてのクオリティーは高く、レースが好きな方には勧められますね。
・Colin McRae Rally (公開終了)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
「Colin McRae Rally」です。
2001 年にプレステ(1)で発売された同名のゲーム(シリーズ2作目)を元にしていますが、グラフィックはスマホの高解像度に合わせて大幅にブラッシュアップされています。
ラリーゲームとしては有名なシリーズで、ファンも多いのですが、Real Racing シリーズ や アスファルトシリーズ などの iPhone 定番のレースゲームと比べると、車種が少ないしゲーム展開も単調で、見劣りするのは否めません。
しかしオフロード特有の滑りまくり、ドリフトしまくりな走行は面白く、ラリーらしい楽しさは健在ですね。

ハンドルはボタン操作とティルト操作(傾き操作)を選べますが、どちらも一長一短です。
詳しくは後述しますが、操作性には現時点では問題があります。
他にアクセル、ブレーキ、ハンドブレーキのボタンがあり、ハンドブレーキは後輪をロックさせてドリフトするのに使いますが、無理に使用する必要はありません。
ラリーですから地面は土で、そのためグリップ力がありません。
よってカーブでは常に車体が滑っている感じになり、普通のコーナリングでも少しドリフトしているような操作感覚になります。
しかし土煙を上げながら滑りまくる、ドリドリで派手な走りがこのゲームの面白さでしょう。
ただ、グリップ力がなく道の端にフェンスもないので、スピードを出しすぎたらすぐコースアウトしてしまい、そのまま森の中や斜面に直行です。
よってカーブの前で十分にスピードを落とし、安全に走ることが必要です。
最近はオートブレーキがあったり、ブレーキングが必要なかったりする初心者向けのレースゲームが増えていましたが、このゲームはきっちり自分でスピードをコントロールしないといけないので、その点はご注意下さい。
ただラリーらしく、同乗者が次のカーブの方向と強さを教えてくれるので、ブレーキングやコース取りはしやすくなっています。
コースマップはありませんが、走り方で迷うことはあまりありません。

※コ・ドライバーの音声と共に画面上部に次のカーブの矢印が表示され、連続カーブの時も前もって教えてくれます。
オレンジのカーブは速度を落として進入した方が無難。
黄色のカーブもスピードが乗っている時は少しブレーキングして、安全運転した方が良いでしょう。
もしコースアウトしてしまうと、周囲が森なので復帰に時間がかかってしまいます。
岩や木に正面からぶつかった時はバックが必要になり、さらにヘンな体制でジャンプしたり、斜面に大きく乗り上げたりすると転倒する場合もあります。
しかしこのゲームはどんな状況になっても、画面右上にある「復帰ボタン」を押すと1発で正常な状態でコースに戻ります。
もちろん多少のタイムロスはありますが、困難な状況から自力で戻ろうとするよりは早いので、ダメだと思ったらすぐ復帰ボタンを連打するのがゲームのコツですね。

※斜面に乗り上げてバランス崩して横転してドッカーン!
でも大丈夫、右上の曲がった矢印ボタンを押せばあっという間にコースに復活。
他にも木にぶつかったとか、大きくコースアウトしたとか、色々なケースで多用します。
もちろん使うような状況にならないのが一番ですが。
1台ずつ順番にコースを走るタイムトライアル制のラリーなので、他の車はいません。
ただ、画面上部のコース図には暫定一位との差が表示されているので、競走している感じはあります。
グラフィックはかなり綺麗で、動きも(iPhone 5 なら)滑らか。
車体のダメージ表現も細かく、事故るたびにボンネットがゆがみ、サイドミラーが跳び、バンパーが外れていきます。
また2レース目は車体がドロで汚れている演出もあります。
レースは1日に2度行い、1日の終了時(つまり2レースごと)に、車体のダメージを回復させるシーンになります。
ボコボコぶつかりまくって大ダメージ受けていたら、回復しきれない状態で2日目以降を走ることになるため、後のレースで不利にならないためにも安全運転が必要です。

※車体のダメージは4つに分かれていて、上からエンジン&トランスミッション、サスペンション、ボディーワーク、ホイール&タイヤです。
ボディーワークはダウンフォースに関係していて、要するに加速とコーナリングの双方に影響します。
与えられている修理時間は1時間で、1メモリ5分必要なので、回復できるのは 12 メモリ。
車体が万全な初日に出来るだけ差を広げておきたいところですね。
レース自体は十分に面白いゲームです。
ただ残念なのは、操作性と、ゲーム進行の遅さ。
操作はボタンとティルト(傾き)の2つが用意されていますが、ボタン操作だと左右ハンドルのボタンがすごく小さいです。
判定範囲も見たまんまの大きさなので、これでは指が少しでもズレるとすぐ押しミスしてしまいます。
レースゲームでハンドルが効かなくなるのは致命的なので、レース中は常に指の位置に気を配りながらプレイしなければなりません。
iPad ではボタンが大きめになるので、iPad を持っている方はそちらでのプレイを推奨します。
一方、ティルト操作は押しミスの心配はないのですが、妙に操作し辛さがあります。
本体を物理的に傾けるので、そのぶん反応が遅れるのは解るのですが、同じティルト操作でも Real Racing や アスファルト7 ではこんな操作のし辛さは感じなかったので、調整がまだ甘い印象があります。
これらの問題はオプションにボタン位置とサイズの調整、ティルトの感度調整があれば解決すると思うのですが、残念ながらそんな設定はありません。
もう1つの残念な点は、ゲームの進行ペースが遅いこと。
例えば最初の「イントロダクション」のレースでも、1日2レースを3日間する必要があり、つまり6レースあります。
それに優勝しても特に何も手に入らず、次の「オーストラリア」のレースは3日間のレースをさらに2度やります。
つまり 12 レースもある訳で、1レースが3分~4分なので、ちょっと時間がかかりすぎ。
おまけにイントロダクションとオーストラリアはコースのセットが同じなので、似たような景色の似たようなコースを 18 レースもやらないと次のギリシャに行けない。
おまけにオーストラリアレースで優勝しないと2台目の車もアンロックされないという・・・
さすがにこれは、今時のレースゲームとしてどうなんだ、と思ってしまいますね。

※メニュー画面のインターフェイスは洒落ていて良いのですが、設定できる項目は明らかに足りない印象。
Horizon Tilt というのはティルト操作時のみ設定できる項目で、ON にしておくと本体を傾けた時にゲーム画面全体も傾きます。

※視点は後方視点とフロントガラス視点の2つが用意されています。
フロントガラス視点の方がゲームはプレイしやすいのですが、この視点だと車がドリドリしている様子を見れないので、ラリーゲームとしては面白味に欠けますね。
価格は 450 円。 内容を考えると高くはないと思います。
まあ iPhone のレースゲームは価格破壊が進んでいて、アスファルト7が 85 円だったりしますが、ラリーらしい走りが出来るのはこのゲームだけなので、その点の価値はありますね。
ただ私は指が大きいこともあってか、操作し辛い印象が強いので、もうちょっと改善して欲しいのも本音。
iOS7 が公開されて物理コントローラーが使えるようになったら、また評価も変わるかな・・・
でもレースゲームとしてのクオリティーは高く、レースが好きな方には勧められますね。
・Colin McRae Rally (公開終了)
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
順次iOSに移植していく予定だそうですが、コントロールのように
調整の足りない部分の修正や、それこそ有料DLCでも良いから車種を
増やして欲しいですよね