※このページで紹介しているアプリはすべて公開終了しています。
元は Docomo の i-mode で展開されていた、大人気マンガ「ワンピース」をテーマにしたアプリシリーズ「ONE PIECE モジャ!」。
モジャとは「モバイルジャック」の略だそうです。
その ONE PIECE モジャ! のスマートフォン展開が今年の6月より、ナムコバンダイゲームスの運営で開始されています。
ぶっちゃけ、ガラケーからの企画で、バンダイナムコで、キャラクターものと言う時点で、もう嫌な予感しかしない訳ですが、この企画のアプリの1つが現在 iTunes ランキングで上位になっています。
「ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争」です。
先に言ってしまいますが、ピンボールとしては大したものではありません。
Pinball HD や War Pinball、Crystal Caliburn II などの既存のアプリと比べるとゲーム性が低く、ボールが見にくく、ズームもなく、これらの足元にも及びません。
(まあ Pinball HD と比べるのは酷だと思うけど)
ただ、キャラクターゲームとしては意外に良く出来ていて、アニメ風のカットイン演出はワンピースのファンでなくても「おおっ」と思えます。
私的には、プレイ前のハードルが超低かったこともあって、「意外に悪くないな」という印象ですね。
画面左側タップで左フリッパー、右側タップで右フリッパーを動かす、固定画面のピンボールです。
ギミック(しかけ)は少ないのですが、画面中央にスロットがあり、そろった絵柄によって原作のキャラクターにちなんだ様々な効果が発揮されます。
例えば、1UP したり、マルチボール(たくさんのボールが一度に出現)したり、アウトレーン(入るとミスになる通路)にストッパーが付いたりなどですね。
ボールが巨大化するというユニークなものもあります。
画面内には敵のボスがいて、ボールを当てると HP が減っていきます。
撃破すると画面の上部が開き、そこにボールを通すと上のステージに移動することが出来ます。
ステージは3つあり、上のステージでボールを落としても下のステージに移動するだけで、戻ることも簡単なので、上に行けるようになったらほとんどミスらなくなります。
※しかけと言えるものは少ないが、「A」のホールにボールを入れると必ずスロットがそろう。
よって矢印の方向を狙うのが良いのだが、このゲームは狙った場所にボールを飛ばすのが難しく、一方でテキトーにやってても入ったりするので、攻略要素はあまりない。
3つ目のステージをクリアすると最後の敵である「赤犬」が登場し、1つ目のステージまで戻って「ファイナルステージ」になります。
ただしここのボスは倒せないし、一番下のステージなので落としたら即ミスだし、急に難易度が上がります。
このシーンは終わることはなく、地道に点数を稼ぎ続けるステージになっています。
ボールの動きは意外に滑らかで、転がり方に不自然な感じは見られず、サウンドやゲームのテンポも良いです。
ちゃんとネイティブアプリ(スマホ専用アプリ)になっていて、スマホらしいクオリティーと言えますね。
しかしピンボールとしての難点は多々あり、まずボールが小さすぎます。
既存のピンボールアプリの中ではボールのサイズはおそらく最小で、ズーム演出もないので iPhone / iPod touch では頻繁に見失います。
またフリッパーでボールを打ち出す時の方向が妙に上に偏っていて、ここには違和感があります。
ボールをホールドして(フリッパーで止めて)、狙いを付けて飛ばすのがピンボールの基本ですが、このゲームはホールドから狙うのがやたら難しいです。
一方でゲームの難易度自体は低いので、プレイヤーのテクニックが反映されにくいゲームになっています。
さらに最終ステージまではテンポ良く進むのですが、最後は同じ場所で延々と点を稼ぐシーンになり、それでいてギミックが少ないので、急に退屈なゲームになります。
「誰でも簡単に、短時間でラストまで到達でき、最後は難しくしてゲームを終わって貰う」みたいなデザインになっていて、おかげでピンボールらしいスコアアタックはあまり楽しめません。
ティルト(台揺らし)もありません。
全体的にピンボールを知らない人間がデザインしている印象があり、そのゲーム性の浅さはピンボールをあまりプレイしない人が見ても、すぐに見透かせるレベルです。
まあこのゲームの場合、あえて浅くしているのだとは思いますが。
※左は最終ステージ。 ハイスコアを目指すなら、ここだけは慎重にプレイする必要がある。 でもしかけが少なくて面白味に乏しい。
赤犬を下から狙う時は相手のパンチのタイミングに注意すること。
右はステージクリア時のカットイン演出で、この演出は見応えがあります。
価格は 170 円。 あくまでワンピースの「ファンアイテム」ですね。
ピンボールが好きな人が、ピンボールとしてのゲーム性を期待して買ったらガッカリする事になるので注意して下さい。
でも、こう言っては何ですが、ワンピース目当てで購入するピンボールをやったことがないライトユーザーに対しては、これぐらい手軽な方が良いのかなぁ、というのもあります。
原作のクライマックスシーンをサクッと楽しめるし、漫画の雰囲気をそのまま残している演出は良いので、ワンピースのファンアイテムとしては及第点ではないでしょうか。
・ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争 (iTunes が起動します)
さて、今回公開されたワンピースのアプリシリーズ「ONE PIECE モジャ!」は、ピンボールだけではありません。
大富豪とフリックアクションゲームも合わせて公開されているので、そちらも少し取り上げておきたいと思います。
● ONE PIECE 海賊大富豪
ワンピースのキャラが登場する大富豪アプリ。
ルールや対戦相手が異なる複数のステージが用意されていて、勝利条件を達成するとクリアになる形式です。
キャラクターが必殺技を持っているのが特徴で、発動させると相手をしばらく行動不能にしたり、強いカードを捨てさせるといった、大富豪らしからぬ効果が発揮されます。
必殺技の使用時にはカットインが表示され、画面が燃えるなどの派手な演出も現れます。
グラフィック面については良く出来てますね。
しかし大富豪のアプリとしては、難点がてんこ盛りです。
手持ちのカードはスクロールさせないと全部確認できないし、ゲームの進行がやや遅く、出せるカードがなくても自動でパスしてくれないので、テンポも悪いです。
ステージごとに一部のルールが異なっていますが、自由なルール設定はなく、階段や8切りなどの一般的なルール設定も出来ません。
既存のスマホの大富豪アプリをちゃんとチェックしているのか? と思ってしまうような内容で、これを有料(170 円)で買うのはオススメできませんね。
・ONE PIECE 海賊大富豪 (iTunes が起動します)
● ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達
画面に次々と現れる敵をなぞって斬る、スマホに良くあるフリックアクションゲーム。
フリックの反応自体は悪くありません。
また音ゲーのような操作で必殺技を出すシーンや、ボスとのかけ合いがコミックのように表示されるボス戦もあります。
が、ぶっちゃけ、やってることがあまり楽しくない。
動きがリアルな訳でも、キャラのモーションが多い訳でもなく、単なるミニゲームに過ぎないという感じですね。
同じフリックアクションでも Fruit Ninja のような爽快感やゲーム性はありません。
表現し辛いのですが、全体的に「チープ」な印象です。
ゲームとしては 170 円でオススメしたくなるものではないですね。
・ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達 (iTunes が起動します)
今後も ONE PIECE モジャ! のアプリは登場すると思われます。
しかし現在のアプリを見る限りでは、キャラクターを前面に出すことに注力していて、ゲームとしては作り込まれていないといった感じですね。
ただグラフィックやサウンド、演出などの技術的なものは良いので、今後化ける可能性もあります。
「ゲームとしての」クオリティーを、今後スマホレベルまで引き上げられるかどうか、といったところでしょうか。
元は Docomo の i-mode で展開されていた、大人気マンガ「ワンピース」をテーマにしたアプリシリーズ「ONE PIECE モジャ!」。
モジャとは「モバイルジャック」の略だそうです。
その ONE PIECE モジャ! のスマートフォン展開が今年の6月より、ナムコバンダイゲームスの運営で開始されています。
ぶっちゃけ、ガラケーからの企画で、バンダイナムコで、キャラクターものと言う時点で、もう嫌な予感しかしない訳ですが、この企画のアプリの1つが現在 iTunes ランキングで上位になっています。
「ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争」です。
先に言ってしまいますが、ピンボールとしては大したものではありません。
Pinball HD や War Pinball、Crystal Caliburn II などの既存のアプリと比べるとゲーム性が低く、ボールが見にくく、ズームもなく、これらの足元にも及びません。
(まあ Pinball HD と比べるのは酷だと思うけど)
ただ、キャラクターゲームとしては意外に良く出来ていて、アニメ風のカットイン演出はワンピースのファンでなくても「おおっ」と思えます。
私的には、プレイ前のハードルが超低かったこともあって、「意外に悪くないな」という印象ですね。
画面左側タップで左フリッパー、右側タップで右フリッパーを動かす、固定画面のピンボールです。
ギミック(しかけ)は少ないのですが、画面中央にスロットがあり、そろった絵柄によって原作のキャラクターにちなんだ様々な効果が発揮されます。
例えば、1UP したり、マルチボール(たくさんのボールが一度に出現)したり、アウトレーン(入るとミスになる通路)にストッパーが付いたりなどですね。
ボールが巨大化するというユニークなものもあります。
画面内には敵のボスがいて、ボールを当てると HP が減っていきます。
撃破すると画面の上部が開き、そこにボールを通すと上のステージに移動することが出来ます。
ステージは3つあり、上のステージでボールを落としても下のステージに移動するだけで、戻ることも簡単なので、上に行けるようになったらほとんどミスらなくなります。
※しかけと言えるものは少ないが、「A」のホールにボールを入れると必ずスロットがそろう。
よって矢印の方向を狙うのが良いのだが、このゲームは狙った場所にボールを飛ばすのが難しく、一方でテキトーにやってても入ったりするので、攻略要素はあまりない。
3つ目のステージをクリアすると最後の敵である「赤犬」が登場し、1つ目のステージまで戻って「ファイナルステージ」になります。
ただしここのボスは倒せないし、一番下のステージなので落としたら即ミスだし、急に難易度が上がります。
このシーンは終わることはなく、地道に点数を稼ぎ続けるステージになっています。
ボールの動きは意外に滑らかで、転がり方に不自然な感じは見られず、サウンドやゲームのテンポも良いです。
ちゃんとネイティブアプリ(スマホ専用アプリ)になっていて、スマホらしいクオリティーと言えますね。
しかしピンボールとしての難点は多々あり、まずボールが小さすぎます。
既存のピンボールアプリの中ではボールのサイズはおそらく最小で、ズーム演出もないので iPhone / iPod touch では頻繁に見失います。
またフリッパーでボールを打ち出す時の方向が妙に上に偏っていて、ここには違和感があります。
ボールをホールドして(フリッパーで止めて)、狙いを付けて飛ばすのがピンボールの基本ですが、このゲームはホールドから狙うのがやたら難しいです。
一方でゲームの難易度自体は低いので、プレイヤーのテクニックが反映されにくいゲームになっています。
さらに最終ステージまではテンポ良く進むのですが、最後は同じ場所で延々と点を稼ぐシーンになり、それでいてギミックが少ないので、急に退屈なゲームになります。
「誰でも簡単に、短時間でラストまで到達でき、最後は難しくしてゲームを終わって貰う」みたいなデザインになっていて、おかげでピンボールらしいスコアアタックはあまり楽しめません。
ティルト(台揺らし)もありません。
全体的にピンボールを知らない人間がデザインしている印象があり、そのゲーム性の浅さはピンボールをあまりプレイしない人が見ても、すぐに見透かせるレベルです。
まあこのゲームの場合、あえて浅くしているのだとは思いますが。
※左は最終ステージ。 ハイスコアを目指すなら、ここだけは慎重にプレイする必要がある。 でもしかけが少なくて面白味に乏しい。
赤犬を下から狙う時は相手のパンチのタイミングに注意すること。
右はステージクリア時のカットイン演出で、この演出は見応えがあります。
価格は 170 円。 あくまでワンピースの「ファンアイテム」ですね。
ピンボールが好きな人が、ピンボールとしてのゲーム性を期待して買ったらガッカリする事になるので注意して下さい。
でも、こう言っては何ですが、ワンピース目当てで購入するピンボールをやったことがないライトユーザーに対しては、これぐらい手軽な方が良いのかなぁ、というのもあります。
原作のクライマックスシーンをサクッと楽しめるし、漫画の雰囲気をそのまま残している演出は良いので、ワンピースのファンアイテムとしては及第点ではないでしょうか。
・ONE PIECE 麦わらピンボール マリンフォード頂上戦争 (iTunes が起動します)
さて、今回公開されたワンピースのアプリシリーズ「ONE PIECE モジャ!」は、ピンボールだけではありません。
大富豪とフリックアクションゲームも合わせて公開されているので、そちらも少し取り上げておきたいと思います。
● ONE PIECE 海賊大富豪
ワンピースのキャラが登場する大富豪アプリ。
ルールや対戦相手が異なる複数のステージが用意されていて、勝利条件を達成するとクリアになる形式です。
キャラクターが必殺技を持っているのが特徴で、発動させると相手をしばらく行動不能にしたり、強いカードを捨てさせるといった、大富豪らしからぬ効果が発揮されます。
必殺技の使用時にはカットインが表示され、画面が燃えるなどの派手な演出も現れます。
グラフィック面については良く出来てますね。
しかし大富豪のアプリとしては、難点がてんこ盛りです。
手持ちのカードはスクロールさせないと全部確認できないし、ゲームの進行がやや遅く、出せるカードがなくても自動でパスしてくれないので、テンポも悪いです。
ステージごとに一部のルールが異なっていますが、自由なルール設定はなく、階段や8切りなどの一般的なルール設定も出来ません。
既存のスマホの大富豪アプリをちゃんとチェックしているのか? と思ってしまうような内容で、これを有料(170 円)で買うのはオススメできませんね。
・ONE PIECE 海賊大富豪 (iTunes が起動します)
● ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達
画面に次々と現れる敵をなぞって斬る、スマホに良くあるフリックアクションゲーム。
フリックの反応自体は悪くありません。
また音ゲーのような操作で必殺技を出すシーンや、ボスとのかけ合いがコミックのように表示されるボス戦もあります。
が、ぶっちゃけ、やってることがあまり楽しくない。
動きがリアルな訳でも、キャラのモーションが多い訳でもなく、単なるミニゲームに過ぎないという感じですね。
同じフリックアクションでも Fruit Ninja のような爽快感やゲーム性はありません。
表現し辛いのですが、全体的に「チープ」な印象です。
ゲームとしては 170 円でオススメしたくなるものではないですね。
・ONE PIECE 剣豪 ロロノア・ゾロ 歴戦の猛者達 (iTunes が起動します)
今後も ONE PIECE モジャ! のアプリは登場すると思われます。
しかし現在のアプリを見る限りでは、キャラクターを前面に出すことに注力していて、ゲームとしては作り込まれていないといった感じですね。
ただグラフィックやサウンド、演出などの技術的なものは良いので、今後化ける可能性もあります。
「ゲームとしての」クオリティーを、今後スマホレベルまで引き上げられるかどうか、といったところでしょうか。
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