彼女の死を受け入れることが出来なかった男は、銃を片手に冥府へと向かった・・・
15 分程度で終わる短いゲームでありながら、味のあるドットグラフィックと印象深いサウンドで独特の世界を作り上げている海外のフリーゲームの名作が iPhone / Android の無料アプリになっています。
Don't Look Back」です。

昨年の12月に公開されたアプリで、新作という訳ではないのですが、LIMBO が人気になった事で、それによく似た展開のこちらも有名になっているようです。
その内容はまさに「パズル性がなくなって 10 数分で終わる短縮版 LIMBO」。
ただ、このゲームのオリジナルは 2009 年に公開されており、こちらの方が LIMBO よりも先です。

作者の Terry Cavanagh という方はアイルランドの個人製作者の方で、シンプルすぎて当サイトでは紹介していませんが世界的なヒットになっている Super Hexagon(iTunes 起動)を作った方であり、さらにそれ以前から Flash などで多くのフリーゲームを公開されている、海外では相応に知られた方のようです。

Dont Look Back

左右移動とジャンプ、射撃のボタンがある真横視点のアクションゲームです。
射撃は最初は行えませんが、始まって間もなく銃が手に入り、それで敵を撃つことができます。

いわゆる「死にゲー」で、各所に即死トラップがてんこ盛りであり、死にながら進行方法を学んでいくゲームです。
しかし死んでもすぐ直前からリトライ出来る上に移動速度が速いので、テンポよく繰り返すことができます。
マゾゲーと言うほど難しくもなく、むしろサクサク感がありますね

最大の特徴はその雰囲気でしょう。
ファミコン時代よりも古い、ATARI の頃のようなレトログラフィックですが、動きは滑らかで、BGM やサウンドも演出的に使われています。

あまり言うとネタバレになりますが、ボス戦などもあり、短いシンプルなゲームでありながら、ちゃんと盛り上がりや起承転結があります

Dont Look Back
※ボスの地獄の番犬(?)。 正面から撃っても効かないので、後方に回って攻撃する必要があります。

Dont Look Back
※冥界の奧で彼女と対面。 でもまだ物語は終わらない。 Don't Look Back。
ストーリーは日本の「黄泉比良坂」の伝承を思わせるのですが、海外にも似たような話があるんですかね。


画面サイズがオリジナルのままなので、iPhone の横長画面だと左右に黒枠が出来ています。
またボタンは小さめで、やや押し辛さがあります。

しかし雰囲気は秀逸で、操作性もそんなに悪い訳でもないので、ショートゲームと言うか、「ショートストーリー」として十分楽しめる内容です
ストレートにクリアすると 10 分も経たないうちに終わるのですが、プレイ後はデキの良い Flash ムービーを見たかのような余韻が残りますね。

この短さと難易度も、1つの演出と言えるのかもしれません。
これで有料だったらボリューム不足は否めませんが、無料ですから、LIMBO のようなメランコリックな雰囲気のゲームが好きな方には、オススメできるアプリです。

Don't Look Back (iTunes が起動します)