2D のマインクラフト」と言われる、横視点のサンドボックスゲーム(広い世界に自由に建物を作れるゲーム)「Terraria」(テラリア)
それをリスペクトしたようなアプリが一昨年(2011年)の11月、すでに公開されていました。
Junk Jack」です。

※さらに 2013 年の8月末、その続編となる「Junk Jack X」も公開されました。
X の内容は初代 Junk Jack をほぼそのまま踏襲しているため、このページの解説は Junk Jack X にも対応したものにしています。


※2016年11月、Junk Jack は新バージョンになりました。
これに伴い、Junk Jack X は「
Junk Jack」というアプリ名になり、以前の仕様の Junk Jack は「Junk Jack Retro」という別アプリになっています。
このページは Retro の解説ですが、新 Junk Jack(Junk Jack X)の内容も盛り込んでいます。


先日取り上げた「The Blockheads」と同じスタイルのゲームですが、The Blockheads はグラフィックが 3D になっていたため、テラリアにゲーム性は似ていても見た目は大幅に異なっていたのに対し、Junk Jack は見た目もゲーム性もテラリアです

しかしファンタジー RPG 風のテラリアに対し、Junk Jack は主人公がヘルメットをかぶっていて、ちょっと近代風。
さらに地形を構成するブロックがテラリアとは逆にかなり大きく、アイテムの種類も非常に豊富で、畜産の要素もあるなど、単なるパクリではなく「テラリアを超えようと頑張っている意欲作」という印象を受けます。

ただ、ちょっと「頑張りすぎていて」、面倒な部分や解り辛いところも多く・・・
ゲームとしては雑然としている感じがありますね。

Junk Jack

マインクラフト系は簡単に内容を説明できないため、今回もプレイ日記風のレビューでお届けいたします。

ゲームの進行方法の解説も兼ねているので、これから始める方は参考にして頂ければと思います。

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【 平面的 サバイバル生活 1日目 】

このサバイバル生活も、はや4世界目。
SurvivalcraftBlock StoryThe Blockheads での自給自足生活を経て、今回私は Junk Jack の世界に降り立った。

この世界は完全な平面だが、非常に賑やかだ。
周囲には木々が立ち並び、草が生え花が咲き、少し歩くとヒツジやウサギが飛び跳ねている姿を見ることができる。

Junk Jack

自分も黄色いヘルメットと赤いジャンパー、青いジーパンの出で立ち。
4世界目にしてようやく、無人の地に薄着で行く無謀さを改めた。

まずは素材の調達が必要だ。
近くの木を毎度おなじみのマイクラ百裂拳でボコボコ叩き、木材をゲットする。

テラリア系のご多分に漏れず、木は幹の部分を破壊すれば全体が一瞬で崩れ、多数の木材や葉っぱを入手できる。
マイクラ系のように木を伐っても上の方が浮いたまま、ということはこの世界ではない。

Junk Jack

さらにこれまでの生活で腕力が付いたのか(?)、百裂拳がケンシロウの如く強力だ

連打すれば森の木々を次々と粉々にでき、その辺の竹や草もあっという間に刈り取ってゆく。
土もザクザク掘ることができ、牛や羊などもマシンガンパンチで簡単にボコボコだ。

普通この手のゲームは序盤のひ弱な状態を脱却するため、あれこれ考えるものなのだが、ここまで強いと「道具とか作る必要あるのか?」とさえ思ってしまう。

だが、調子に乗って周囲の自然破壊と動物虐待に勤しんでいると・・・ アイテム所持枠があっという間に埋まってしまった。

Junk Jack

草や花、動物の肉や鳥の羽、散策中に発見した木箱から出た松明やクギ(Nail)などなど・・・
まだ始まったばかりなので、何が必要でどれがどういう用途なのか、さっぱり解らない。

この手のゲームは家の装飾のためにもアイテムは多い方が良いとは思うが、さすがに序盤からこんなに出てくると混乱してしまう

とりあえず今は草などは捨て、アイテムの所持枠を空ける。
捨てる方法はアイテムを選び、画面下のゴミ箱アイコンをタップだ。
もしくは枠外にドラッグしてその場に落とす。

アイテムの名前はタップしただけでは解らず、右下にある虫眼鏡アイコンを押し、名前表示モードにしないと確認できない。 この辺はやや面倒だ。

探索中に何枚か書類のようなものが手に入ったが、長押しすると製作物のレシピ(作成方法)が表示された。

Junk Jack

なるほど、こうやって少しずつレシピを獲得していくシステムらしい・・・
一度確認したレシピは、最初から所持している本に自動的にファイルされていく。

これはなかなか面白いシステムだ。 と、最初は思った。
数日後、その考えを改めることになるのだが・・・

さて、そうこうしていると日が暮れてきた。
この世界は昼は安全なのだが、夜になると急にスライムやらガイコツやらが出てきて危険になる。
おまけに夜はかなり暗く、まともに周囲を視認できない。


最初に操作確認のために訪れた時は、真っ暗な中で多数のスライムに闇討ちされまくり、そのまま行き倒れになってしまった。

そこで夕方のうちに木材を並べ、仮の家を建てておくことにする。
何もない空間に木や土のブロックを置くと、最初は奧に配置されて背景となり、もう一度置くと手前に配置されて壁となる

2D なので四方をぐるっと囲む必要はなく、左右と天井だけで良いため、家の建設は簡単だ。
あまりにも簡単すぎて、マインクラフト系の「やったー! 家が出来たー!」という感動は全くないのだが、これはこれで手軽で良いだろう。
そのままでは真っ暗なので、木箱から得た松明を置いて明るくする。

Junk Jack

さて、夜に出歩くのは危険だが、まだ寝るためのベッドなどもないので・・・
読書をして時間を過ごすことにする。

最初から所持している一冊の本。 そこにはゲームの基本的な解説と、序盤に必要となる道具のレシピ、そして大雑把な進行手順が書いてある

操作については、1マス分の穴はナナメフリックで飛び越えられることと、自分のいる場所にブロックを置くと自動的にその上に飛び乗り、真上に登れることが重要だ。

道具については、基本的な木製道具のレシピは以下の様になっている。

Junk Jack

このゲームでは、これらの基本的な道具を作るのに「作業台」は必要ないようだ
松明に使っている石は「石炭」で、これは黒いものが混じっているブロックを掘れば得られる。
見つけるのにそんなに苦労はしないだろう。

たくさんある材料はダブルタップする事で半分に分けることが出来る
逆に長押して離すと分けたものが1つにまとまる。
製作後、残った材料は下にある回収ボタンを押せばバッグに戻る。

前述したように素手パンチでも木を伐るのは早いので、斧などの必要性を感じないのだが、石は硬いだろうし、道具は一通り用意しておくべきだろう。
ハンマーは家具や宝箱などの破壊・撤去に使うようだ。

Junk Jack

また Junk Jack X では、「Simple Craft」という作成モードが加わった。
これはレシピ帳から作りたいアイテムを選び、作成ボタンを押すだけで加工を行える便利なモードだ。

だが、この方法の作成には若干の時間がかかる。
また、レシピがないアイテムはこの方法では作成できない
加えて製作ウィンドウがなくなるため、そこに一時的にアイテムを置いておくことが出来ない。
(この影響でアイテムを持てる数が9枠分減る)
メリットとデメリットがあるため、自分のスタイルに合わせて使い分ける必要があるだろう。

通常モードとシンプルクラフトモードの切り替えは、タイトルの OPTIONS にある GAMEPLAY の項目で行う。
なお、シンプルクラフトモードでアイテムの残り数を表示したい場合は、INTERFACE にある Item Count in book を ON にしておく必要がある。

最初に持っている本には、他にも炉や織り機などの設備の設置、鉱石からの金属の精製、調理器具の設置、作物の栽培、家畜の飼育のことなどが書いてある。
今回のサバイバル生活は、これらを順番に達成していくことを目標としよう。


【 平面的 サバイバル生活 2日目 】

マニュアル本を読みつつ、基本的な道具の作成を行っていると、そのうち夜が明けてきた。
当面、昼は材料の収集を行い、夜に作成作業を行うのが良さそうだ。

とりあえず地表を探索し、石炭や木箱を探しながら、木を伐採して木材を集める。
ときどき見つかる木箱からは、クギや道具、レシピなどが見つかった。
しかしレシピが手に入っても、いつ作れるのか解らない料理や装飾品のレシピばかり。
なかなか有用そうなものは得られない・・・

しばらく収集作業を行っていると、例によってアイテムが一杯になってきた。
そこでいらないものを整理していたのだが、アイテムの中に苗木のようなものがあるのを発見。
これを植えれば木が生えるのだろうか・・・?
と言う訳で、仮設の家の近くに適当に植えてみた。

Junk Jack

その後、さらにバッグの中のアイテムを整理し、いらないものを一通り捨ててから、バッグを閉じてみると・・・

さっき植えた木がビヨーンと・・・

Junk Jack

なんだこの木? ちょっとバッグをのぞいてる間にこんなにニョキニョキするのか?
どんだけ速成栽培なんだよ!

とりあえず、この世界ではタケノコも真っ青なぐらいの速度で木が生えるのが解った。
これならガンガン伐採しても、その都度植林していけば木材で困ることはなさそうだ

その後、日が暮れてきたので家に戻ることにする。
まだドアがない(作り方が解らない)ので、中に入るために仮設の家の壁をガンガン叩いていると、背後の暗闇に何かの気配が・・・

スライムか? だが今は木の剣がある! これでバシバシ叩けば アッー!

Junk Jack

そう言えば体力が減ったままだった・・・

と言うか、たまに木から落ちてくるリンゴとか食べても、体力はほんのちょびっとしか回復しない
今の段階で調理器具など作れるはずもなく、レシピがないから肉を焼く方法も解らない。

死んだ場合、その場に所持品を全部バラまき、スタート地点に戻される
幸い死んだのが家の側で、家はスタート地点の近くに建てていたから、アイテムの回収はすぐに行えた。
スライムには百裂拳で倍返しをしておいたが、やはりベッドか回復手段がないと今後辛そうだ。


【 平面的 サバイバル生活 2日目深夜~3日目 】

とりあえず仮設の家に帰還したが・・・ やることがない。
外はスライムやガイコツが大量に飛び跳ねているのでデンジャラス極まりないし、素材があってもレシピがないので、作れるものもない。
炉や金床などの家の設備の作り方は本に書いてあるが、石や鉄が必要で、今の段階では作れない。

と言う訳で、ツルハシとシャベルを持って地中を掘り進んでいくことにした。
松明を大量に作成しておき、少し進んでは松明を設置して明かりを確保する、という作業を繰り返して進んでいく。

ほどなくして石の層に辿り着き、ツルハシでガンガン掘って石材を確保する。
石炭も途中で頻繁に見つかり、松明がなくなる心配はない。

Junk Jack

ただ、地底も地底で結構危険。 そこら中に空洞があり、そこにモンスターがいたりするのだ
さらに暗闇からはモンスターが湧き出てくるようで、松明の光が届かない場所があると次々とスライムやゾンビが出てきたりする。

戦闘と採掘を繰り返していると、そのうち耐久力のない木製のツルハシは全て折れてしまった。
道具の作成に作業台はいらないので、その場で製作して補充しようとしたのだが、木の代わりに石を使ってみると・・・
そのまま石のツルハシや剣が完成


Junk Jack

レシピが無くても、ある程度は予想して作ることが出来ると言うことか・・・?
石の道具が作れるのなら木製の道具はもういらないため、道具を全部石器に変えておく。

また、モンスターを倒していると骨やら肉やらスライム片やらが大量に手に入ってアイテム欄を圧迫してしまう。
そこで一旦地表近くまで戻り、保管箱を作成。
それをいくつか設置して、役に立つのかどうか解らないアイテムは全部そこに放り込むことにした。

Junk Jack

保管箱を開けると、箱の中にあるアイテムと同じものを全部箱側に移すボタンが表示されるので、これを使えば1つ1つ捨てる手間も省ける。
Junk Jack X では、画面下の箱のタブをタップすればアイテムが箱側に移る。

その後、採掘して一杯になってきたら戻って箱に入れる、というのを繰り返し、地中深くへと進んでいったのだが・・・
石炭は結構見つかれど、鉄鉱石や銅鉱石はなかなか発見できない。
宝箱がたまに見つかるが、目立ったものは入っていない。

しばらく掘り進み、「このまま掘ってても進展あるのかなぁ」と疑問に思っていた頃・・・
なにやら光っている茶色いものが。 あった! 銅鉱石だ!

Junk Jack

近くにあったクリスタルのようなものは岩塩だった。
さらに同じ深度を掘り進み、白く光る鉄鉱石も発見する。
これでようやく鉄の精製を行え、新しい家の設備を作ることが出来る。

鉱石が発見できたのは深度 40 マスほど。
結構な深さまで掘らないと見つからないようだ

Junk Jack
※Junk Jack X は縮小表示で画面を押しっぱなしにするとさらに表示が広域になります。

また、近くにあった木箱を開けたときにレシピを発見、「ハシゴ」の作成方法が判明した。
ようやく役に立つレシピが手に入った・・・

これらを使えば、本格的に家の設備を整える事が出来そうだ。

junkjack32
※Junk Jack X では、ハシゴの作成方法は最初から判明しています。


【 平面的 サバイバル生活 4日目 】

家に帰還し、まずは「作業台」の作成と設置を行う。
その後、その側で作成モードに入り(Junk Jack X では設置した作業台をタップし)、松明と石材を使って「」を作る。
これらは最初からレシピが本に載っているので問題はない。

Junk Jack

炉を設置したら、その前で作成モードに入り、鉱石2つと石炭1つで銅と鉄のインゴット(延べ棒)を精製
さらにインゴットを使って「金床」を作る。
これでようやく金属製品の作成が出来るようになった。

Junk Jack X では、金属の精製はもう少し詳細になった。
炉をタップすると専用のウィンドウが現れ、左側の枠には材料を、右側の枠には燃料を入れる
燃料は石炭でなくても良く、木材でも良いが、葉っぱや草は燃料にならない。

junkjackx1

後は待っていれば、自動的に精製が進行する。
完了まで少し時間がかかるが、必要なものを入れておけばウィンドウを閉じていても作業は進む
しかし大量の鉱石を精製したい時は、炉は複数あった方が良さそうだ。

ハシゴも作れるようになったため、せっかくなので家の拡張を行うことにする。
仮設で作っていた家を上に伸ばし、3階建てにして、上階を広くして作業台や炉、金床や糸巻き機などを設置した。

家が家らしくなり、やっと拠点が完成した気がする。
銅は当面使い道がないので、銅製のツルハシや剣に加工した。

Junk Jack

とりあえず第一段階は達成したという感じだろうか・・・?

だがぶっちゃけ、ここに来て行き詰まりも感じていた
だって家っぽくはなってるけど、ドアはないし、ベッドもないし、窓もない。
レシピがないから作り方が解らない。 目指すべき家具も解らない
延々と探索を続け、いつ出るか解らないレシピを待つのは不毛だ。

実はこのゲーム、課金要素があり、85 円で売られれている The complete craftbook(Full Craftbookを購入すれば、全レシピを確認できるようになる
正直、これを買わないとこれ以上の進展はない気がする。

せめてベッドなどの基本設備のレシピぐらいは、最初から用意しておいて欲しかった・・・
※Junk Jack X 以降は基本レシピはそろっています。

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と言う訳で、ブログの文字数制限もあるため、前編はここまでとします。

ついに課金生活に入るのか? そして無事に農産と酪農を行うことはできるのか?
以下、後編 に続く。

Junk Jack Retro(iTunes が起動します)
Junk Jack(新バージョン。一部仕様が異なります)