非常に遊びやすい真横視点のモトクロス・バイクゲームが登場して人気になっており、iTunes のランキングでも上位になっています。
モトクロスエリート」です。

日本では「エキサイトバイク系」と言うと解りやすいでしょうか。
この手の真横視点のモトクロスゲームはヨーロッパでは定番で、Bike BaronMoto X Mayhem、自転車の Downhill Supreme などが有名ですが、その多くは高難度のステージをリトライを繰り返しながら少しずつ突破していく「マゾゲー」が多く、レースと言うよりはアクションゲームでした。

しかしこのゲームはちゃんと「レース」になっていて、ライバルより先にゴールすることが目標になっています。
また難易度が低く、1つのステージを短時間で気持ち良く走り抜けることが可能で、手軽にテンポ良く楽しむことが出来ます。

日本でヒットしているのは日本語化されていることも大きいと思いますが、ゲームが「すごいチャリ走」という感じなので、なじみのある人が多いというのも一因の気がします。
なお、開発元はバルト三国の1つ、ラトビア共和国のメーカーです。

モトクロスエリート

右下にある GO と STOP のボタンがアクセルとブレーキで、左下にある矢印ボタンは姿勢制御に使います
左矢印のボタンを押すと重心が後ろに傾き、地上走行中ならウィリーになり、ジャンプ中なら後方に車体を傾けます。 右矢印はその逆で、前に重心を傾けます。

起伏のあるコースを走り、ジャンプして着地する時に着地地点の傾きと車体の角度をうまく合わせることで、スムーズな着地と加速を行うことができます。

他のモトクロスゲームと違うのは、これがレースになっていることで、ライバルより速くコースを2周すれば勝利となります。
ミスってコケても、ライバルもコケてくれれば勝つことができ、単なるスピードトライアルになっていない点が特徴ですね。

ゲームが進むと、ウィリーしないと前のめりになってしまう沼地や、ダッシュジャンプ出来るポイント、逆に減速してスピードをコントロールしないとクラッシュしてしまう地形などが出てきます。
ただ、それらのポイントには警告標識があるため、どうすればうまく走れるのかが解りやすくなっています
他の高難度のモトクロスゲームのように、何度もチャレンジして走り方を模索しないとクリアできないというような設計にはなっていません。

難易度が低いおかげで高速でコースを疾走できるため、スピード感があるのも良いですね。

モトクロスエリート
※この緑の矢印がある坂で前のボタンを押すと、ジャンプ時にダッシュすることが出来ます。
逆にこの矢印がない坂では前を押してもダッシュできないので、勘違いしないようにしましょう。


モトクロスエリート
※この警告標識が見えたらすぐブレーキ! 次の坂で大きなジャンプをしないようにしましょう。
そうしないとジャンプしなければならない坂を飛び越えてしまい、その先の壁に激突したりします。
こういうしかけに標識を立ててくれているのが、このゲームの特徴と言えるでしょうか。


モトクロスエリート
※稼いだ賞金でバイクをパワーアップする要素もあり。
ただ、先のエリアに進まないとお金があっても強化できないので、お金を稼いでパワーアップするというよりは、ステージの進行で徐々に強化されていくという感じ。
強力なパワーアップもありますが、課金用ですね。 難易度が低いので必須ではないです。


とにかくコントロールしやすく、遊びやすく、サクサク進められるので、純粋にやってて楽しいです
これなら初見で判断されがちな iTunes レビューの評価も高くなるのは頷けます。

また、コミカルタッチのグラフィックも良いですね
3D モデルっぽいゲーム中のキャラクターも可愛らしいですが、ステージの合間に表示される一枚絵のイラストも雰囲気があって良いです。

難点はサクサク進めすぎるため、1エリアが 9+1 ステージで構成されていて、現在5つのエリアが公開されており、合計 50 ステージ分あるのですが、それでもすぐ終わってしまうこと
1ステージが1分ほどで終わり、難易度も低いので、1時間ほどでクリアできてしまいます

ただ、このゲームはテンポの良さと遊びやすさがウリでしょうから、これはこれで良いのでしょうね。
難しくしようと思えばいくらでも出来るのに、敢えてしていない(それでも簡単すぎて退屈なぐらいではない)、それがこのゲームの良い点であり、評価されている部分でもあると思います。
すでに追加ステージが加えられることが予告されているので、ボリュームについては今後のアップデートに期待でしょうか。

モトクロスエリート
※クリア後の表彰式のグラフィック。 このユニークな絵のタッチも魅力の1つですね。
ボーナスの「TRICKS」は、ジャンプ中に矢印ボタンを押しっぱなしにして、前転や後転をすることで $50 ずつ獲得できます。 ただし無理は禁物。


モトクロスエリート
※ステージの合間のシーンではペンで書いたようなイラストが。 これも良い感じです。

価格は 85 円。 コストパフォーマンスの良いゲームと言えると思います。

そんなに長く楽しむようなゲームではありませんが、このぐらいでサクッとラストまで行ける方が、気持ち良く終われるというのもあるかもしれません。

内容が解りやすく、万人が楽しめるゲームで、色々な意味でお手頃ですね。

モトクロスエリート (iTunes が起動します)
モトクロスエリート HD (iPad 専用版。価格は同じ)