冒険に行く場所を選択したら、後は自動で探索や戦闘が進行する、放置型 RPG の人気作「冒険者ギルド物語」に続編が登場しています。
「冒険者ギルド物語2」です。
プレイヤーがやることはパーティーの編成と武器の装備、行き先の指定のみ。
しかしいつでも冒険の過程を確認することができ、レポートにはパーティーの戦いの様子が事細かに記載されています。
「たまごっち」や「なめこ栽培キット」のような自動進行型ゲームの RPG 版で、携帯に非常にマッチしたスタイルのアプリですね。
iPhone には「ゆけ!勇者」や「僕の魔界を救って!」などの放置型 RPG の人気作がありますが、このゲームがそれらと違うのはウィザードリィ風のキャラクターメイキングと、物語性のある世界感、転職や装備によるキャラクターのカスタマイズ、そして複数のパーティーを同時に派遣できるシステムです。
他の放置型 RPG よりも複雑な分、ゲーム性は高くなっており、よりゲーマー向けの内容だと言えます。
まずは冒険ギルドでキャラクターの登録(作成)を行わなければなりません。
「性別」を選択し、性別に応じて選択できる「種族」を選び、さらに肝心の「職業」を選択します。
このゲームはドワーフは男性のみ、エルフは女性のみといった、性別による種族制限があります。
職業は「戦士」や「盗賊」や「魔法使い」といったものですね。
種族や職業には能力値以外に、非常に豊富な「スキル」が付いています。
例えば人間には「経験値 1.5 倍」「取得資金 1.5 倍」「刀装備 1.3 倍」といったスキルがあり、エルフだと「自然好き」「博愛主義」「命中アップ」「攻撃回数アップ」「睡眠抵抗」「不死特攻」「全体回復」「呪文:キュア」「弓が得意」など数多くのスキルを持ちます。
これらに加えて、職業の「戦士」なら「防御 1.5 倍」「アイテム数+1」「攻撃威力 +15%」「レアアイテム 1.2 倍」「鎧の効果 1.3 倍」というスキルを持っていて、これらが作成されたキャラクターに全部付きます。
さらにその後「個性」を選択し、これによっても特定の攻撃に強くなるなどのスキルが付加されます。
加えて、最後に初期ステータスとステータスの増減傾向を決める2つ目の個性を選んで、ようやくキャラクターが完成します。
種族は 18 、職業は 14 用意されており、個性も十数種類あって、無数の組み合わせがありますね。
最初は資金がないため、上位の種族や職業は選べません。
よって人間の基本職のキャラを作ることになるため、そんなに最初から悩むことはありません。
ただゲームが解ってきて、キャラメイキングを本格的に行うようになると、かなりパーティー編成には悩む事になります。
そしてそれがこのゲームの楽しさでもありますね。
※男と女と性別不詳で、それぞれ選べる種族が違う点に注意。
各キャラクターは「転職」を1回可能で、転職すると前職の基本スキルを継承できるので、それも加味してキャラメイキングを行いましょう。
転職するとレベルだけでなく、HP とステータスも初期値に戻り、呪文も一旦忘れてしまいます(転職後にレベルが上がると再び覚えます)。 この辺はウィザードリィの転職とは違うので注意。
転職するキャラは条件を満たしたらさっさと転職して構わないでしょう。
※ちょっと解りにくいのですが、「別の適合者を探す」の部分が「個性2」の選択で、ここは自由に選ぶことはできず、ボタンを押すたびにランダムに変化します。
初期ステータスは種族の基本値をベースに、選んだ職業に必要なステータスが自動的に振り分けられ、残った分はランダムに加算されるようで、合計ボーナス値が高いほど雇用費も高くなります。
さらに「個性2」にも「騎士道」や「学者」などの種類があり、それにちなんだスキルとステータスの修正が加わります。
なお、能力の増減傾向が「減衰しやすい」でも、全く増えずに減り続ける訳ではありません。 「下がることもある」ぐらいに思っておけば良いでしょう。
キャラクターを作成してパーティーを編成したら、冒険に向かいます。
1つのパーティーは最大6人で、ギルドの規模が拡大すれば扱えるパーティーも増えます。
近距離武器を持っている場合は前列でないと威力が下がりますが、前列は敵の攻撃も受けやすいため、パーティー内での隊列も重要です。
冒険に出したら、もうやることはありません。
探検は自動で行われ、アプリを落としておいても自動で進行しますので、ずっと見ている必要はありません。
ただ、随時冒険の状況が報告されるので、好きな時に確認することができます。 帰ってくるまで結果は解らない、みたいなことはありません。
また帰還命令を出して、任意に中断することも可能です。
このゲームはストーリーも重視されていて、単なるアイテムや戦闘報告の他に、やや長文の物語が報告されることもあります。
1つの冒険をクリアすると次の冒険が出現しますが、複数の冒険が出現したり、新しい仲間が加わることもあります。
こうしたストーリーの進行で加わるキャラクターは名前を変更できず、職業やスキルも最初から決められていますが、総じて強力なスキルを持ちます。
このゲームのもう1つの特徴は、アイテムを複数装備できること。
しかも同じタイプのアイテムをたくさん持つ事が可能で、例えば剣ばかり5本持てば攻撃力は増大します。
ただ、同じものを3つ以上持つとペナルティーが付き、さらに「弓や刀は装備すると攻撃力が上がるが、攻撃回数は下がる」みたいな長所と短所があるため、組み合わせに悩むことになります。
アイテムの種類はかなり豊富で、冒険でレアアイテムが手に入ることもあります。
どの敵が何を落とすかはモンスター図鑑で確認でき、特定のレアアイテムを狙ってみるのもゲームの楽しみの1つですね。
※アイテムはたくさん装備できますが、当然職業やスキルに合わせたものを使わないと有効にはなりません。
剣やレイピアなどの近距離武器と弓などの遠距離武器を同時に持つと、双方のデメリットを受けてしまうので注意。
また武器のスキル効果は重複しないので注意して下さい。 例えば「追加ダメージ+8」のロイヤルレイピアを2つ装備しても追加ダメージは +8 のままです。 +8 のロイヤルレイピアと +7 のミスリルレイピアを両方持った場合は、追加ダメージは 8+7 になります。
右の画像はシナリオクリア後のストーリーシーン。 こういう物語性があるのは良いですね。
システムは複雑ですが、操作のレスポンスが良く、慣れればサクサクと進めることが出来るでしょう。
ただ Lv 10 あたりから急にレベルが上がらなくなってきて、割と地道な経験値稼ぎが必要になります。
1回の冒険にかかる時間は短めで、一括で再出撃できるボタンもあるのですが、サクサク進むのは序盤だけといった印象も拭えません。
まあ RPG ですから、地道にレベル上げをするのも楽しさだと思います。
放置型 RPG としてはやれることが多く、たくさんのキャラクターを同時に育てられる楽しみもあって、このタイプのゲームとしては一押しできるアプリですね。
アプリ本体は無料。 経験値やゴールドの入手倍率を増やす「アドオンポイント」を購入する課金もありますが、必須ではありません。
無課金でもアドオンポイントはいくつか持っており、使い捨てではないので、ゲーム開始時には忘れずに使用しておきましょう。
冒険にかかる時間を短縮したり、アイテムを失わずに緊急帰還できる課金などが 170 円~350 円で販売されていますが、これらもその都度お金が必要なものではなく、一度買うと永続的に効果があります。
広告を消す課金は 500 円と割高ですが、広告はボタンから離れた場所にあって、邪魔にはなりません。
見た目が地味でサウンドもありませんが、雰囲気が良く、ちゃんと RPG している一方で、方手間で楽しめる内容です。
場所を問わず、スマホで空き時間に遊べるゲームとしてオススメです。
・冒険者ギルド物語2 (iTunes が起動します)
コメント一覧 (4)
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- 2013/09/29 09:40
- 1をやりましたが、「この記事にも出てる草分け的な某アレ」と違ってマスクステータス少ないのが好みでした。
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- 2013/09/29 11:39
- 昔、1をやってたなぁ
2が出るとは
1と2でどこが大きく変わったんでしょう?
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- 2013/09/29 17:48
- 私は1はあまりやってないのですが、基本部分は大きく変わっておらず、「正当進化」という感じのようです。 物語は前作の過去のようですね。
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- 2013/09/30 00:18
- 個人製作のゲームなので1の初期はゲームバランスも微妙でしたが、某掲示板やユーザーのメールでの作者への意見等でアプデを重ねるたびにバランスと戦略性が絶妙に良くなってきたゲームです。
アプデの度にストーリーが進んでいって、序盤の何気ない手記の記述が終盤の重要な話に関わっていたりと、かなり奥が深い物語とキャラクターが魅力でした。
ただバグが多く、データが消えたりアイテムの一部が消失したりと難点も多々ありました。2でも最近アプデがありましたが、データが巻き戻る等のバグが発生している状況です。
まあデータ消滅のようなこの手のゲームでは致命的な欠点があるにも関わらず、プレイし続けるユーザーが多いことがこのゲームの面白さを物語っているとも言えなくはないですが・・・
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