Wii リモコンの登場によってコントローラーを振って遊ぶゲームが登場し、それを発展させた XBOX の Kinect によって体全体を使って遊ぶゲームが欧米を中心に大きく普及。
さらにカメラまで使ってより高度にモーションを取り込む PS3 の PS Move まで登場し、時代はナナメ上なモーションキャプチャーの時代に突入・・・ しているような、そうでもないような、今日この頃。
何をとち狂ったのか、それともいつものように「笑いの神」が降りたのか、セガが iPhone / iPad のフェイスカメラを使ってモーションキャプチャーを行うダンスゲームを発売してしまいました。
「GO DANCE」です。
フェイスカメラを使ったユニークなアプリは国内外でチラホラ見られていたし、Kinect の欧米でのヒットを見ると、こうしたものを考えるのも自然な流れかもしれませんが・・・
でも、iPhone と iPad ですよ?
これでモーションを取り込んだダンスゲームを作ろうとか、そんな企画が通ってるとか、さらに最後まで完成してるとか、それってどんだけ SEGA なんだ。
とりあえず、出てしまったものは試してみるしかありません。
えーと、なになに? ゲームを起動し、そこから2メートルほど離れる、か・・・

小せぇよ! 見えねぇよ!!
不可能とは言わないけど、iPhone では激しく無理がある。
なんで iPhone 対応なんだコレ? 一応 AirPlay とか Apple TV とかで大画面に映せるからか?
外部映像出力をしない場合は iPhone ではダメなのが解ったので、大人しく iPad を起動。
しかしここからまた一苦労。
ゲームを起動する時に、画面の前でガッツポーズして、基準位置の調整をしないといけないのですが・・・

この枠内に体をちょうど良い縮尺で入れようとすると、説明にあったように本体から2メートルほど離れないとダメで、さらに iPad を垂直に設置し、胸か頭の高さに置く必要がある。
しかし自分の部屋は四畳半。 家具もあるから iPad から2メートル離れるというのは結構ギリギリ。
しかもそんな都合の良い高さに iPad を垂直に置ける棚とかない。
色々試行錯誤を繰り返した結果・・・ エジソンの偉大なる発明アイテム「ガムテープ」を使用することに。

テレビのスクリーン上にガムテーピングされた iPad のスクリーン。
ここまでやらなきゃいけないゲームって何なんだ。
ついでに言うと手をブンブン振るので周囲に相応のスペースも必要になる。 四畳半ではますます辛い。
どうやらこのアプリは広い部屋にすんでいる上流階級者用のアプリらしい。
ともあれ準備は整ったので、さっそく踊ってみる事に・・・

という訳で、前置きがやたら長くなりましたが、ゲームの説明です。
画面に表示されるダンサーの動きに合わせて、フェイスカメラの前でダンシングします。
カメラで読み取られた動きは画面左に表示され、それがダンサーの動きと合っていれば高評価になり、スコアが高くなります。
主に腕の振りが読み取られているようなので、ダンスも腕を振るのが中心ですね。
画面右下には次のダンサーの動きが表示され、これが目安になります。
ゲームの説明としては以上です。
これ以上特筆することはない、シンプルな内容ですね。
200 円の有料アプリですが、そのままでは遊べるのは2曲のみ。
それ以上は1曲あたり 100 円分の課金通貨が必要です。
つまり最初の 200 円は初期曲の値段とも言えます。
成績に応じてダンサーの衣装を買う要素もあり、こちらは成績に応じて得られる「ハート」で購入可能です。

※楽曲の一部。 曲は全て海外のアーティストのものになっていて、洋楽に詳しい人だと知っているものもあるかも?
現時点(2013/10)では初期曲2曲、購入曲5曲の、計7曲。
しかしハッキリ言って、ゲームとしてはまともに楽しめません。
プレイヤーの動きに合わせて Cool とか Amazing とか Oops とかの評価が出ますが、その評価基準がサッパリ解らない。
高評価になっても高評価が出た理由が、低評価になっても低評価になった理由が不明で、間違っててもアメージングが出て、うまく動いているつもりでもウップスが連発されると、「なんなんだよコレ」と思ってしまいます。
さらにこうした音楽ゲームに類するものは、リズムを刻むのが楽しいものだと思います。
ドンドンドンと音が鳴り、トントントンと叩くか、タンタンタンとステップを踏むから気持ちが良くて解りやすい訳で、それが手を振ったり回したりとかの動きだとどうもリズムにノり辛い。
まあダンスでもキビキビ動ければノれると思いますが、それは動きを全て暗記しておかないと無理な訳で、かなり敷居が高いです。
そしてもっとも残念なのが・・・ そもそも iPhone / iPad のフェイスカメラは反応が鈍いこと。
実際に使ったことがある人なら解ると思いますが、iPhone / iPad のフェイスカメラは映像がコマ送りです。 常に画面には1テンポ遅れて画像が表示されます。
このゲームも画面脇に表示されているプレイヤーのモーションはコマ送り+1テンポ遅れていて、この辺が判定の曖昧さにも繋がっている印象です。
つまりハードウェアが追い付いておらず、セガお得意の「時代を先取り『し過ぎ』」スキルが発動してしまった感じですね。
この映像からモーションキャプチャーを行う技術はイスラエルで開発された「エクストリーム・リアリティ」というものらしいのですが、「新しいおもちゃを手に入れたから使ってみたかった」という感じも受けてしまいます。

※終了後の評価画面。 一応 A が出てるけど、ぎこちないテキトーな踊りで A とか言われると逆に「はぁ?」とか思ってしまう。
AA が出ても B の時と何が違ってたのかよく解らないので、達成感も何もないです・・・
ただこのゲーム、iTunes レビューの評価は意外に高いです。
私はゲーマーだし、元 DDRer(DDR プレイヤー)なので、こうしたゲームも「音楽ゲーム」として評価してしまう訳ですが、巷にはゲーム性はあまり関係なく「踊れればそれでいい」という人も多いようです。
ビデオを見ながらエアロビなどをしてる人も結構多い訳で、そうしたダンスビデオに「おまけで」ゲームも付いているものだと考えれば、これでも良いのかもしれません。
ダンスというのは、踊れればそれで楽しいというのも確かにありますしね。
曲にはショートバージョンとロングバージョンがあり、ロングだと結構長く体も大きく動かすので、相応にダイエットになる気もします。
私的には iPhone では無理、ゲームとしては微妙、さらに部屋の環境にも左右されるので、オススメはしません。
現バージョンには最初の位置調整に時間がかかり、ゲームがなかなか始まらない(事が多い)問題もあります。
でもゲームとしてではなく、あくまで「フィットネスアプリ」として、ゲーム部分に期待をせずに買うのであれば、アリなのかなぁ・・・
・GO DANCE (iTunes が起動します)
さらにカメラまで使ってより高度にモーションを取り込む PS3 の PS Move まで登場し、時代はナナメ上なモーションキャプチャーの時代に突入・・・ しているような、そうでもないような、今日この頃。
何をとち狂ったのか、それともいつものように「笑いの神」が降りたのか、セガが iPhone / iPad のフェイスカメラを使ってモーションキャプチャーを行うダンスゲームを発売してしまいました。
「GO DANCE」です。
フェイスカメラを使ったユニークなアプリは国内外でチラホラ見られていたし、Kinect の欧米でのヒットを見ると、こうしたものを考えるのも自然な流れかもしれませんが・・・
でも、iPhone と iPad ですよ?
これでモーションを取り込んだダンスゲームを作ろうとか、そんな企画が通ってるとか、さらに最後まで完成してるとか、それってどんだけ SEGA なんだ。
とりあえず、出てしまったものは試してみるしかありません。
えーと、なになに? ゲームを起動し、そこから2メートルほど離れる、か・・・

小せぇよ! 見えねぇよ!!
不可能とは言わないけど、iPhone では激しく無理がある。
なんで iPhone 対応なんだコレ? 一応 AirPlay とか Apple TV とかで大画面に映せるからか?
外部映像出力をしない場合は iPhone ではダメなのが解ったので、大人しく iPad を起動。
しかしここからまた一苦労。
ゲームを起動する時に、画面の前でガッツポーズして、基準位置の調整をしないといけないのですが・・・

この枠内に体をちょうど良い縮尺で入れようとすると、説明にあったように本体から2メートルほど離れないとダメで、さらに iPad を垂直に設置し、胸か頭の高さに置く必要がある。
しかし自分の部屋は四畳半。 家具もあるから iPad から2メートル離れるというのは結構ギリギリ。
しかもそんな都合の良い高さに iPad を垂直に置ける棚とかない。
色々試行錯誤を繰り返した結果・・・ エジソンの偉大なる発明アイテム「ガムテープ」を使用することに。

テレビのスクリーン上にガムテーピングされた iPad のスクリーン。
ここまでやらなきゃいけないゲームって何なんだ。
ついでに言うと手をブンブン振るので周囲に相応のスペースも必要になる。 四畳半ではますます辛い。
どうやらこのアプリは広い部屋にすんでいる上流階級者用のアプリらしい。
ともあれ準備は整ったので、さっそく踊ってみる事に・・・

という訳で、前置きがやたら長くなりましたが、ゲームの説明です。
画面に表示されるダンサーの動きに合わせて、フェイスカメラの前でダンシングします。
カメラで読み取られた動きは画面左に表示され、それがダンサーの動きと合っていれば高評価になり、スコアが高くなります。
主に腕の振りが読み取られているようなので、ダンスも腕を振るのが中心ですね。
画面右下には次のダンサーの動きが表示され、これが目安になります。
ゲームの説明としては以上です。
これ以上特筆することはない、シンプルな内容ですね。
200 円の有料アプリですが、そのままでは遊べるのは2曲のみ。
それ以上は1曲あたり 100 円分の課金通貨が必要です。
つまり最初の 200 円は初期曲の値段とも言えます。
成績に応じてダンサーの衣装を買う要素もあり、こちらは成績に応じて得られる「ハート」で購入可能です。

※楽曲の一部。 曲は全て海外のアーティストのものになっていて、洋楽に詳しい人だと知っているものもあるかも?
現時点(2013/10)では初期曲2曲、購入曲5曲の、計7曲。
しかしハッキリ言って、ゲームとしてはまともに楽しめません。
プレイヤーの動きに合わせて Cool とか Amazing とか Oops とかの評価が出ますが、その評価基準がサッパリ解らない。
高評価になっても高評価が出た理由が、低評価になっても低評価になった理由が不明で、間違っててもアメージングが出て、うまく動いているつもりでもウップスが連発されると、「なんなんだよコレ」と思ってしまいます。
さらにこうした音楽ゲームに類するものは、リズムを刻むのが楽しいものだと思います。
ドンドンドンと音が鳴り、トントントンと叩くか、タンタンタンとステップを踏むから気持ちが良くて解りやすい訳で、それが手を振ったり回したりとかの動きだとどうもリズムにノり辛い。
まあダンスでもキビキビ動ければノれると思いますが、それは動きを全て暗記しておかないと無理な訳で、かなり敷居が高いです。
そしてもっとも残念なのが・・・ そもそも iPhone / iPad のフェイスカメラは反応が鈍いこと。
実際に使ったことがある人なら解ると思いますが、iPhone / iPad のフェイスカメラは映像がコマ送りです。 常に画面には1テンポ遅れて画像が表示されます。
このゲームも画面脇に表示されているプレイヤーのモーションはコマ送り+1テンポ遅れていて、この辺が判定の曖昧さにも繋がっている印象です。
つまりハードウェアが追い付いておらず、セガお得意の「時代を先取り『し過ぎ』」スキルが発動してしまった感じですね。
この映像からモーションキャプチャーを行う技術はイスラエルで開発された「エクストリーム・リアリティ」というものらしいのですが、「新しいおもちゃを手に入れたから使ってみたかった」という感じも受けてしまいます。

※終了後の評価画面。 一応 A が出てるけど、ぎこちないテキトーな踊りで A とか言われると逆に「はぁ?」とか思ってしまう。
AA が出ても B の時と何が違ってたのかよく解らないので、達成感も何もないです・・・
ただこのゲーム、iTunes レビューの評価は意外に高いです。
私はゲーマーだし、元 DDRer(DDR プレイヤー)なので、こうしたゲームも「音楽ゲーム」として評価してしまう訳ですが、巷にはゲーム性はあまり関係なく「踊れればそれでいい」という人も多いようです。
ビデオを見ながらエアロビなどをしてる人も結構多い訳で、そうしたダンスビデオに「おまけで」ゲームも付いているものだと考えれば、これでも良いのかもしれません。
ダンスというのは、踊れればそれで楽しいというのも確かにありますしね。
曲にはショートバージョンとロングバージョンがあり、ロングだと結構長く体も大きく動かすので、相応にダイエットになる気もします。
私的には iPhone では無理、ゲームとしては微妙、さらに部屋の環境にも左右されるので、オススメはしません。
現バージョンには最初の位置調整に時間がかかり、ゲームがなかなか始まらない(事が多い)問題もあります。
でもゲームとしてではなく、あくまで「フィットネスアプリ」として、ゲーム部分に期待をせずに買うのであれば、アリなのかなぁ・・・
・GO DANCE (iTunes が起動します)
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