2009 年に「ドイツ年間ゲーム大賞」「ドイツゲーム賞」「アラカルト・カードゲーム賞」のドイツゲーム三大表彰を総ナメにし、「デッキ構築型」という新しいスタイルを生み出した人気のカードゲーム Dominion(ドミニオン)。
以後、このドミニオンをベースにしたカードゲームが数多く発売されましたが、メイドさんのご主人様となって勝利点を稼ぐという、アキバ系(?)のドミニオン型カードゲームが iOS で発売されました。
「たんとくおーれ」です。
モロにオタクな見た目ですが、ドミニオンをベースにした高いゲーム性を持ち、デッキ構築型カードゲームの面白さは十分に楽しむことができます。
元は 2011 年に発売された実物のカードゲームで、この2年の間に拡張キットなども複数登場しており、日本のドイツゲーム / カードゲームの中ではかなりの人気作のようです。
iOS 版の開発元は意外にも日本ではなく、Ascension(アセンション)や Agricola(アグリコラ)、Nightfall(ナイトフォール)などの開発元として知られる Playdek 。
秀作のカードゲームアプリを数多く製作しているアメリカのメーカーです。
「メイドさん」のゲームになっているため、用語はオリジナルとは異なっています。
「はあと」が資金であり、ドミニオンで言うところのコイン。
「ご奉仕」はカードの使用(アクション)で、「雇用」はハートを使ったカードの購入です。
山札は「控え室」、捨て札は「お勝手」、手札には「お仕事待ち」という名前が付いていますが、この辺の呼び名はゲーム内では使われていません。
ゲームが始まったら 10 枚のカードが自分の初期デッキ(山札)となり、そこから5枚のカードが引かれ手札となります。
最初のデッキの中の7枚は「はあと1」のカードで、これが場にあるメイドさんのカードを買う資金になります。
例えば、手札に「はあと1」が3枚あったら、場にあるコスト3以下のメイドさんのカードを1枚買える訳ですね。
買った(雇用した)カードは自分の捨て札に移します。
「え? 捨てるの?」と思うかもしれませんが、ドミニオン系のカードゲームは山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして新しい山札にします。
つまり捨て札にあるカードは、後で手札に戻って来るカードということになります。
購入が終わったら、使ったカードと手札は全て捨て札にします。 使ってないカードを手元に残すことは出来ません。
そして山札から新たに5枚のカードを引いて手札とします。
前述したように山札が足りない場合は捨て札を山札にします。
実物のドミニオン系カードゲームは、このようなルールのため、何度も何度もシャッフルをする必要があり、それが面倒でカードも早く痛むのが難点でした。
ですからこの点はアプリ版やゲームソフト版の方が遊びやすいと言えますね。
メイドさんのカードには使った時の効果と、勝利点が付いている場合があります。
使うことで発生する効果(アクション)は「ご奉仕」と呼ばれ、カードを新たに引いて手札に加えたり、「はあと」を一時的に増やしたり、カードを購入できる枚数を増やしたりすることが出来ます。
ただし使用するにはアクションポイント(ご奉仕ポイント)が必要で、何らかのカードの効果で増やされていない限り、1ターンに行えるアクションは1回のみです。
ゲームの目的は勝利点(VP)を稼ぐこと。 つまり VP のあるカードを多く集めること。
場にあるメイドカードが2種類売り切れるとゲーム終了となり、VP の一番高い人が勝利です。
ドミニオン系のゲームの「キモ」は、カードを購入することでデッキ(山札)の枚数が増えていくこと。
つまりそれぞれのカードを引く確率は、デッキの枚数が増えるほど減っていくことになります。
アレもコレも取っていくと、カードの回転率は悪化し、欲しいカードや強いカードがなかなか来ないと言うことになります。
どういう方法で勝利点を高めるのか、そのためにはどのカードを何枚取っていくのか、その最適化を常に考えながらプレイするのが基本攻略となります。
ここまでの基本部分は、本家のドミニオンと変わりません。
カードの効果も本家のものを踏襲しているものがあり、知っている人が見れば「ああ、このカードはドミニオンの『市場』に相当するものなんだな」とか言うのが解ると思います。
※コストは購入する時にのみ関係し、VP は持っていればずっと有効です。
下部の左右にあるアイコンはアクション(ご奉仕)で使ったときの効果で、文字ではなく絵と数字で示されています。
それぞれ「カードをドロー(山札からカードを引く)」「そのターンのみハートを加算」「そのターンのアクション回数アップ」「そのターンのカード購入数アップ」を表します。
ちなみに画像のカードはコスト2で VP1を獲得できるため、購入しやすくて勝利点の底上げに便利なのですが、カード自体の効果は低いため、序盤から買いまくるとむしろ邪魔になります。
※お洗濯のメイドさんは、いわゆる「デッキ圧縮」のためのカード。
これを使うと「はあと1」を「はあと2」に変えることが出来ます。 それはつまり、弱いカードをデッキから消すことに繋がります。
むやみにカードの総数を増やすと墓穴を掘る場合があるので、枚数を変えずに強化できるのは便利です。
このゲームが本家のドミニオンと違う点は、大きく3つ。
1つは、メイドさんをデッキから外す「そば仕え」のルール。
そば仕えが可能なメイドさんはアクション(ご奉仕)ポイントを使うことで、プレイヤーの「個室」に移動させることが出来ます。
個室に移したメイドさんはデッキから外れるのですが、勝利点(VP)は維持されます。
本家のドミニオンの VP カードは何の効果もなく、集めなければならないにも関わらず、それを増やせば増やすほど邪魔なカードがデッキに混ざることになり、プレイし辛くなっていきました。
この点のジレンマが1つのゲーム性になっていた訳ですが、このゲームは「そば仕え」によって VP を獲得しながら、邪魔なカードをデッキから消せます。
しかも初期デッキには必ず「何のアクションも行えないけど『そば仕え』が可能なカード」が3枚含まれていて、これをさっさとデッキ外に移すのがカードの回転率の上昇にも繋がります。
ただ、そば仕えにアクションポイントを使っていると、他のカードのアクションは行えなくなります。
おまけに最初から混ざっているカードはそば仕えをさせるのにポイントが2も必要・・・
この辺は攻略のポイントというか、戦略の取捨選択の1つになってますね。
もう1つは、毎ターン継続的に効果を発揮し続ける「専属メイド」がいること。
コストは高いのですが、ずっと効果があるので取れれば有利です。
ただし早い者勝ちで、有効になる専属メイドは1枚のみ。(新たに取ったら上書き)
また、中には「相手を邪魔するけど勝利点が減る」といった使い辛いものもあります。
最後の1つは、他プレイヤーを直接攻撃できるカードがあること。
本家のドミニオン(の初期カードセット)には特定のプレイヤーを狙う攻撃カードはなく、「使ったら他のプレイヤー全員に減点カードを与える」というものが1種類あるだけでした。
一方このゲームは、相手の勝利点を減らす「悪癖」と、相手の専属メイド・そば仕えメイドの効果を無効化させる「病気」を、任意のプレイヤーを狙って使えます。
ただ、相応にハートが必要なので、4人対戦で使っていると被害を受けてない人が有利になるだけです。
2人対戦や、3人対戦で1人だけ有利な時に使う感じでしょうか。
※「個室」に移したメイドさんは鍵穴マークをタップすれば確認可能。
ドミニオンは勝利点が少ないカードは単なる邪魔だったので、最後にコインが余ってる時ぐらいしか買わなかったのですが、このゲームはその勝利点の少ないカードを「そば仕え」に出来るので、利用価値が増しています。
しかも3種類の低勝利点カードを全部そば仕えにするとボーナスが付くので、それで逃げ切りを狙うことも出来ます。 結構考えられてますね。
※もっとも得点が高い「メイド長」のカードは、ドミニオンと同じく勝利点以外の効果は何もなし。
だから勝つためには欲しいけど、デッキに入れれば入れるほど邪魔。
しかし取れるチャンスはそうそう無いので、取れるなら取っておきたい・・・
しばらくやってみると解りますが、通常ゲームのカードバランスはよく考えられていて、それぞれのカードに不可欠な役割があります。
デッキを強化して高勝利点カードを狙ったり、低勝利点カードを枯渇させて逃げ切りを狙うなど、色々な戦法が考えられ、そして各戦法ごとに重要なカードが異なります。
それらをデッキの枚数を考慮しながら取っていく必要があるので、ドミニオン系らしい奥深さがありますね。
AI もなかなか強く、慣れないうちは上級 AI が相手だと結構苦戦します。
キャンペーンモードのような長期的に楽しめるモードはないのですが、AI が相応に強いおかげで、普通の1人プレイでも楽しめます。
また「ランダムゲーム」というものがあり、これにすると場のカードが毎回変化し、さらにランダム専用のカードが追加されます。
ランダムゲーム専用カードには他プレイヤーを積極的に攻撃できるお邪魔メイドなどもいるので、ちょっと変わったプレイスタイルも取れそうです。
ゲーム性は、プレイヤーの人数によっても大きく変化します。
私的には3人プレイがベストな気がしますね。
2人だと邪魔の応酬の泥仕合になりがちで、ゲームも長めです。
逆に4人だと常に速攻勝負になり、取れる戦略にあまり幅がありません。 決着が速いのでサクサク遊ぶのには良いのですが。
難点は、ゲーム自体の問題ではないのですが・・・ 声がイマイチ。
カードを取る時にボイスが聞こえるのですが、その声に魅力がなく、しかもセリフによっては棒読み。
私は声優とかに興味はないのですが、その私でも「イマイチ」と思ってしまうぐらいにダメです。
で、ボイスを消そうと思って設定の「音声ボリューム」を OFF にすると、一緒に効果音まで消えてしまうという・・・
こういう萌え要素のあるゲームって声も重要になると思うんですが、この辺、日本側の担当者は何とも思わなかったんですかね?
まあ マジック 2014 の伝説の爆笑ボイスよりはマシだけど・・・
ゲーム的には、各プレイヤーの勝利点がゲーム終了まで解らないのが気になります。
それが本来のルールなんだろうけど、上級 AI は勝利点を加味して逃げ切りを狙ってきたりするようだし、オプションで表示してくれるモードも欲しいですね・・・
※病気カードで相手の専属メイドを無効化しているところ。
「そば仕え」による組み合わせボーナスをこれを使って消してしまうことも可能です。
お邪魔カードを他人に移せる専属メイドもいますが、本人が病気になると効果が発揮されないので注意。
価格は 250 円。 この手のドイツゲームとしては安め。
見た目の好みはあると思いますが、ゲームはちゃんとドミニオン型デッキ構築ゲームですし、カードの動きや演出なども良いです。
結局、延期延期で「出る出る詐欺」の本家ドミニオンより、派生作の方が先に出てしまいました。
私的には、これで十分な完成度ですから、アテにならない本家を待つよりこっちで良い気がします。
なにより日本のゲームですから、メッセージや説明文が全て日本語で、非常に遊びやすいですしね。
※ドミニオン公式アプリ も 2015 年末に公開されました。
※しかしまた消えました・・・
やっと出てきた本格的なドミニオン系のアプリです。
ドイツゲーム / カードゲーム好きな人なら見逃せないでしょう。 あとメイド萌えな人と。
・たんとくおーれ (iTunes が起動します)
以後、このドミニオンをベースにしたカードゲームが数多く発売されましたが、メイドさんのご主人様となって勝利点を稼ぐという、アキバ系(?)のドミニオン型カードゲームが iOS で発売されました。
「たんとくおーれ」です。
モロにオタクな見た目ですが、ドミニオンをベースにした高いゲーム性を持ち、デッキ構築型カードゲームの面白さは十分に楽しむことができます。
元は 2011 年に発売された実物のカードゲームで、この2年の間に拡張キットなども複数登場しており、日本のドイツゲーム / カードゲームの中ではかなりの人気作のようです。
iOS 版の開発元は意外にも日本ではなく、Ascension(アセンション)や Agricola(アグリコラ)、Nightfall(ナイトフォール)などの開発元として知られる Playdek 。
秀作のカードゲームアプリを数多く製作しているアメリカのメーカーです。
「メイドさん」のゲームになっているため、用語はオリジナルとは異なっています。
「はあと」が資金であり、ドミニオンで言うところのコイン。
「ご奉仕」はカードの使用(アクション)で、「雇用」はハートを使ったカードの購入です。
山札は「控え室」、捨て札は「お勝手」、手札には「お仕事待ち」という名前が付いていますが、この辺の呼び名はゲーム内では使われていません。
ゲームが始まったら 10 枚のカードが自分の初期デッキ(山札)となり、そこから5枚のカードが引かれ手札となります。
最初のデッキの中の7枚は「はあと1」のカードで、これが場にあるメイドさんのカードを買う資金になります。
例えば、手札に「はあと1」が3枚あったら、場にあるコスト3以下のメイドさんのカードを1枚買える訳ですね。
買った(雇用した)カードは自分の捨て札に移します。
「え? 捨てるの?」と思うかもしれませんが、ドミニオン系のカードゲームは山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして新しい山札にします。
つまり捨て札にあるカードは、後で手札に戻って来るカードということになります。
購入が終わったら、使ったカードと手札は全て捨て札にします。 使ってないカードを手元に残すことは出来ません。
そして山札から新たに5枚のカードを引いて手札とします。
前述したように山札が足りない場合は捨て札を山札にします。
実物のドミニオン系カードゲームは、このようなルールのため、何度も何度もシャッフルをする必要があり、それが面倒でカードも早く痛むのが難点でした。
ですからこの点はアプリ版やゲームソフト版の方が遊びやすいと言えますね。
メイドさんのカードには使った時の効果と、勝利点が付いている場合があります。
使うことで発生する効果(アクション)は「ご奉仕」と呼ばれ、カードを新たに引いて手札に加えたり、「はあと」を一時的に増やしたり、カードを購入できる枚数を増やしたりすることが出来ます。
ただし使用するにはアクションポイント(ご奉仕ポイント)が必要で、何らかのカードの効果で増やされていない限り、1ターンに行えるアクションは1回のみです。
ゲームの目的は勝利点(VP)を稼ぐこと。 つまり VP のあるカードを多く集めること。
場にあるメイドカードが2種類売り切れるとゲーム終了となり、VP の一番高い人が勝利です。
ドミニオン系のゲームの「キモ」は、カードを購入することでデッキ(山札)の枚数が増えていくこと。
つまりそれぞれのカードを引く確率は、デッキの枚数が増えるほど減っていくことになります。
アレもコレも取っていくと、カードの回転率は悪化し、欲しいカードや強いカードがなかなか来ないと言うことになります。
どういう方法で勝利点を高めるのか、そのためにはどのカードを何枚取っていくのか、その最適化を常に考えながらプレイするのが基本攻略となります。
ここまでの基本部分は、本家のドミニオンと変わりません。
カードの効果も本家のものを踏襲しているものがあり、知っている人が見れば「ああ、このカードはドミニオンの『市場』に相当するものなんだな」とか言うのが解ると思います。
※コストは購入する時にのみ関係し、VP は持っていればずっと有効です。
下部の左右にあるアイコンはアクション(ご奉仕)で使ったときの効果で、文字ではなく絵と数字で示されています。
それぞれ「カードをドロー(山札からカードを引く)」「そのターンのみハートを加算」「そのターンのアクション回数アップ」「そのターンのカード購入数アップ」を表します。
ちなみに画像のカードはコスト2で VP1を獲得できるため、購入しやすくて勝利点の底上げに便利なのですが、カード自体の効果は低いため、序盤から買いまくるとむしろ邪魔になります。
※お洗濯のメイドさんは、いわゆる「デッキ圧縮」のためのカード。
これを使うと「はあと1」を「はあと2」に変えることが出来ます。 それはつまり、弱いカードをデッキから消すことに繋がります。
むやみにカードの総数を増やすと墓穴を掘る場合があるので、枚数を変えずに強化できるのは便利です。
このゲームが本家のドミニオンと違う点は、大きく3つ。
1つは、メイドさんをデッキから外す「そば仕え」のルール。
そば仕えが可能なメイドさんはアクション(ご奉仕)ポイントを使うことで、プレイヤーの「個室」に移動させることが出来ます。
個室に移したメイドさんはデッキから外れるのですが、勝利点(VP)は維持されます。
本家のドミニオンの VP カードは何の効果もなく、集めなければならないにも関わらず、それを増やせば増やすほど邪魔なカードがデッキに混ざることになり、プレイし辛くなっていきました。
この点のジレンマが1つのゲーム性になっていた訳ですが、このゲームは「そば仕え」によって VP を獲得しながら、邪魔なカードをデッキから消せます。
しかも初期デッキには必ず「何のアクションも行えないけど『そば仕え』が可能なカード」が3枚含まれていて、これをさっさとデッキ外に移すのがカードの回転率の上昇にも繋がります。
ただ、そば仕えにアクションポイントを使っていると、他のカードのアクションは行えなくなります。
おまけに最初から混ざっているカードはそば仕えをさせるのにポイントが2も必要・・・
この辺は攻略のポイントというか、戦略の取捨選択の1つになってますね。
もう1つは、毎ターン継続的に効果を発揮し続ける「専属メイド」がいること。
コストは高いのですが、ずっと効果があるので取れれば有利です。
ただし早い者勝ちで、有効になる専属メイドは1枚のみ。(新たに取ったら上書き)
また、中には「相手を邪魔するけど勝利点が減る」といった使い辛いものもあります。
最後の1つは、他プレイヤーを直接攻撃できるカードがあること。
本家のドミニオン(の初期カードセット)には特定のプレイヤーを狙う攻撃カードはなく、「使ったら他のプレイヤー全員に減点カードを与える」というものが1種類あるだけでした。
一方このゲームは、相手の勝利点を減らす「悪癖」と、相手の専属メイド・そば仕えメイドの効果を無効化させる「病気」を、任意のプレイヤーを狙って使えます。
ただ、相応にハートが必要なので、4人対戦で使っていると被害を受けてない人が有利になるだけです。
2人対戦や、3人対戦で1人だけ有利な時に使う感じでしょうか。
※「個室」に移したメイドさんは鍵穴マークをタップすれば確認可能。
ドミニオンは勝利点が少ないカードは単なる邪魔だったので、最後にコインが余ってる時ぐらいしか買わなかったのですが、このゲームはその勝利点の少ないカードを「そば仕え」に出来るので、利用価値が増しています。
しかも3種類の低勝利点カードを全部そば仕えにするとボーナスが付くので、それで逃げ切りを狙うことも出来ます。 結構考えられてますね。
※もっとも得点が高い「メイド長」のカードは、ドミニオンと同じく勝利点以外の効果は何もなし。
だから勝つためには欲しいけど、デッキに入れれば入れるほど邪魔。
しかし取れるチャンスはそうそう無いので、取れるなら取っておきたい・・・
しばらくやってみると解りますが、通常ゲームのカードバランスはよく考えられていて、それぞれのカードに不可欠な役割があります。
デッキを強化して高勝利点カードを狙ったり、低勝利点カードを枯渇させて逃げ切りを狙うなど、色々な戦法が考えられ、そして各戦法ごとに重要なカードが異なります。
それらをデッキの枚数を考慮しながら取っていく必要があるので、ドミニオン系らしい奥深さがありますね。
AI もなかなか強く、慣れないうちは上級 AI が相手だと結構苦戦します。
キャンペーンモードのような長期的に楽しめるモードはないのですが、AI が相応に強いおかげで、普通の1人プレイでも楽しめます。
また「ランダムゲーム」というものがあり、これにすると場のカードが毎回変化し、さらにランダム専用のカードが追加されます。
ランダムゲーム専用カードには他プレイヤーを積極的に攻撃できるお邪魔メイドなどもいるので、ちょっと変わったプレイスタイルも取れそうです。
ゲーム性は、プレイヤーの人数によっても大きく変化します。
私的には3人プレイがベストな気がしますね。
2人だと邪魔の応酬の泥仕合になりがちで、ゲームも長めです。
逆に4人だと常に速攻勝負になり、取れる戦略にあまり幅がありません。 決着が速いのでサクサク遊ぶのには良いのですが。
難点は、ゲーム自体の問題ではないのですが・・・ 声がイマイチ。
カードを取る時にボイスが聞こえるのですが、その声に魅力がなく、しかもセリフによっては棒読み。
私は声優とかに興味はないのですが、その私でも「イマイチ」と思ってしまうぐらいにダメです。
で、ボイスを消そうと思って設定の「音声ボリューム」を OFF にすると、一緒に効果音まで消えてしまうという・・・
こういう萌え要素のあるゲームって声も重要になると思うんですが、この辺、日本側の担当者は何とも思わなかったんですかね?
まあ マジック 2014 の伝説の爆笑ボイスよりはマシだけど・・・
ゲーム的には、各プレイヤーの勝利点がゲーム終了まで解らないのが気になります。
それが本来のルールなんだろうけど、上級 AI は勝利点を加味して逃げ切りを狙ってきたりするようだし、オプションで表示してくれるモードも欲しいですね・・・
※病気カードで相手の専属メイドを無効化しているところ。
「そば仕え」による組み合わせボーナスをこれを使って消してしまうことも可能です。
お邪魔カードを他人に移せる専属メイドもいますが、本人が病気になると効果が発揮されないので注意。
価格は 250 円。 この手のドイツゲームとしては安め。
見た目の好みはあると思いますが、ゲームはちゃんとドミニオン型デッキ構築ゲームですし、カードの動きや演出なども良いです。
結局、延期延期で「出る出る詐欺」の本家ドミニオンより、派生作の方が先に出てしまいました。
私的には、これで十分な完成度ですから、アテにならない本家を待つよりこっちで良い気がします。
なにより日本のゲームですから、メッセージや説明文が全て日本語で、非常に遊びやすいですしね。
※ドミニオン公式アプリ も 2015 年末に公開されました。
※しかしまた消えました・・・
やっと出てきた本格的なドミニオン系のアプリです。
ドイツゲーム / カードゲーム好きな人なら見逃せないでしょう。 あとメイド萌えな人と。
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