登場以来、ずっと iTunes の RPG ランキングで上位に定着している、もはや定番と言っても良いスマホ向けのモンスター収集型 RPG。
それが「ドラゴンアイランドBLUE」です。

このゲーム、ユーザーの評価は非常に高いのですが、グラフィックや演出はそんなに優れている訳ではなく、システムも簡易的。
正直、初見では「ショボさ」が否めなかったため、ヘタに扱うのを避けてきました。

しかしリクエストもあってしばらくプレイし、パッと見のショボさに慣れてしまうと・・・
徹底して遊びやすさを追求したゲームシステムと、ストレスなくプレイ出来るプレイヤーへの細かい配慮、隠し要素満載でどこまでも遊び続けられる深いやり込み性があることが解り、今では私もすっかりハマっています。

これで価格が 85 円。 課金要素もありますが必須ではなく、出費を気にせずに延々と楽しめますから、「そりゃ大ヒットするわ~」と思うアプリですね。

ドラゴンアイランドBLUE

街でクエストを受け、外に出て目的の場所に移動し、戦闘を行ってクエストを達成する。
この繰り返しで進行する RPG ですが、システムがとことん簡略化されています

フィールドの移動はマップ画面で移動先をタップするだけ。
町に戻ったらダメージは自動的に全快、戦闘不能の味方も復活。
買い物の要素はほとんどなく、街でやることはギルドで受けるクエストを選択するぐらいです。
よって簡易的なことは否めませんが、その分すごくサクサク進めます

戦闘シーンでは味方モンスターに命令を出して戦います。 いわゆるポケモン型。 ただ同時に3体のモンスターが戦います。
モンスターが実行できるコマンドには「殴りは左、魔法は右、特殊行動は上」のように操作方法が割り当てられていて、ターゲットする敵をその方向にフリックすれば対応した攻撃を行います
コマンドごとの操作方向は画面に表示されているので迷うことはなく、すごく手軽に攻撃を使い分けられます。

やられると街に戻されますが、それ以外のデメリットは特になく、サクサク進めることもあって、負けてもあまりストレスになりません
ダンジョンも行き先をタップするだけでどんどん進行でき、途中の階層から再開できるワープポイントなども用意されています。
また戦闘時以外なら、いつでも「街にもどる」のコマンドで一発で帰還可能です。

システムは簡易的ながら、街に入るたびに様々なキャラとの会話が発生するため、ちゃんと RPG らしいストーリー性もあります
一方で、割と自由に動き回れるので、相応の強さがあればクエストを無視して好きなように探索することも出来ます。
各地域にはボスクラスのドラゴンがいて、隠しモンスターが現れる場所もあり、ダンジョンの深部には「トーテム」と呼ばれる召還獣などもいるため、探索する楽しみもありますね。

ドラゴンアイランドBLUE
※画面下にあるのがコマンドの種類と入力方向。 このモンスターの場合だと右で物理攻撃、左で魔法攻撃、上下で全体攻撃。
攻撃ごとに威力と次の行動までの待機時間(TU)が異なります。
ヘルプが充実していて、コマンドの下の i ボタンでその攻撃の解説を見ることができ、左下のモンスターの絵でステータスを確認、敵の上に付いている属性マークタップで属性の有利不利の確認が出来ます。
ただし敵のステータスは「アナライズ」のスキルを使用していないと確認不可。


ドラゴンアイランドBLUE
※町の画面。 でも闇市場は広告関連、ショップは課金関連なので普段は使いません。
回復は自動だし、使うのはギルドでクエストを受けて、参加モンスターの編集をするぐらい。 あと移動用のワープゲート。
フィールドや町の画面は単なる静止画で、特に演出もないので、グラフィックについては見劣りするのは否めません。


仲間のモンスターは敵を捕らえて入手します
敵にダメージを与え、瀕死にしてから捕獲コマンドを実行する形で、この点もポケモンと同じスタイルですね。
ただ相手のレアリティが高いと成功率は下がります。

ボス戦以外、登場するモンスターはすべて捕獲可能で、よってどのモンスターを使っていくかが攻略のポイントになります。
モンスターは大量に保持でき、レベル上がると「進化」するモンスターもいます。
特定のモンスターを融合(合体)して、強力なモンスターを作る要素もあります。

どこにどんなモンスターが現れるのか、どのモンスターが強くなるのか、融合に必要なモンスターはどこにいるのか、そうした隠し要素が豊富なため、ネット上での情報交換も盛んで、その辺もこのゲームが盛り上がった理由かもしれません。
もちろん集めた強力なモンスターを育てるのも楽しさの1つですね。

また戦闘においては、ほとんど回復を行えないのが特徴です。
ダメージは蓄積されていくので、いずれやられてしまう訳ですが、10 体以上のモンスターを「スタメン」として連れていくことができ、やられてもすぐに次が出てきます。
全滅するまで負けにならず、ボス戦などでは大量のモンスターを投入して総力戦で戦うことになり、これにより多くのモンスターを戦闘に参加させられるシステムになっています。

ドラゴンアイランドBLUE
※モンスター図鑑。 タップすることで進化先があるかどうかを確認可能。
ただし図鑑に載るのは捕獲したことのあるモンスターだけなので、コンプ率アップのためにもガンガン捕らえましょう。
序盤はトラとペンギンを育てておくのがオススメ。 また最初の街の西の森の奧で、たまに現れるツチノコを高レベルまで育てると・・・


ドラゴンアイランドBLUE
※ダンジョンの画面。 見た目はショボイですが、視認済みの部屋は繋がりを無視してサクサク移動できるので、慣れてしまうとすごく快適。
ダンジョンの奥からでもすぐ帰還できるし、探索の要素を維持しつつ、面倒さを廃した作りになっています。


個人的にこのゲームには、表現しがたい懐かしさを感じます。
Windows 初期のフリーソフトと言うか、Windows が現れる前に作られた古い時代の RPG というか・・・
技術的・ハード的に不十分な状態で、それでも面白い RPG を作ろうと、ゲーム性や遊びやすさを徹底して追求していた頃、そんな頃の「すごく良く出来た RPG」という印象を受けます。

もちろん今は時代が違うので、フィールドのグラフィックや演出などに関しては、メーカー製のゲームならもうちょっとがんばって欲しいのが本音ですが・・・
でもスマホらしい工夫と配慮を詰め込んだゲームとも言えますね。

価格は冒頭でも述べたように 85 円
課金通貨でモンスターを 100 %捕獲できたり、ガチャ(ルーレット)があったりもしますが、モンスターは全てゲームを通して無課金でも入手可能。 ガチャは必須ではないし、イベントクリアでも割と頻繁に行えます。
もちろんソーシャルゲームではありませんから、エネルギーの回復を待つといった面倒な仕様もありません。

初見に慣れてしまえば、ストレスなく快適に遊べるおかげで、延々とやり続けてしまうゲームです
私はスマホのゲームを色々見ているので、それで初見がショボく感じてしまったのもあるかも。
ガラケーのゲーム歴が長かった人だと、抵抗は少なかったかもしれませんね。

携帯用に簡略化されたシステムのモンスター収集型ゲームでありながら、ソーシャルゲームとは違い無課金でもどんどん強くなれて、強力なモンスターも集められ、テンポ良くエンディングを目指せる。 そんなゲームです。

ドラゴンアイランドBLUE (iTunes が起動します)