コナミの音楽ゲーム「ビーマニ」シリーズの1つであり、ポップなグラフィックとサウンドで人気のアーケードゲーム「ポップンミュージック」。
そのポップンミュージックの派生作品が先日公開されました。
ポップン リズミン」です。

音ゲー好きの注目を集めていた作品ですが、システムはポップンミュージックとは全く違うのでご注意下さい。
2方向からマーカーが飛んで来て、重なった瞬間にタップするという形で、タッチパネルならではのゲーム性と言えます。

実は先日開催された「東京ゲームショウ2013」で、カプコンが「CROSS×BEATS」という iOS 用の音楽ゲームを発表しており、元コナミのコンポーザー NAOKI さんがプロデュースしていることで話題になっていたのですが、これのゲームシステムも「光が二方向から飛んで来て重なった瞬間にタップする」という形のようです。

システムが丸かぶりで、「コナミ VS カプコン」みたいな様相を感じずにはいられないのですが・・・
今回はつまり、コナミが先手を打ったということなんでしょうか?

ポップン リズミン

曲に合わせて画面の外周からマーカーが2つセットで飛んで来て、前述したように重なった瞬間にタップします。
といっても音楽ゲームですからタップするタイミングは曲に合わせられており、目で見て判断するのではなく、曲とリズムにノッてタップしていく必要があります

タイミングに応じて Good、Great、Cool などの判定が行われます。
注意すべきなのは、Cool はピンク色で、Great は金色で表示されるため、Great の方が高評価に思えるのですが、実際には Cool の方が上位であること。
また、このゲームは Good でもコンボが繋がります。

たまに花柄、星マーク、流れ星のようなマークが出てきて、花柄は連続タップ、星マークは二本指タップが必要です。 流れ星は長押しする必要があります。

スコア 70000 以上でクリア扱いとなり、評価に応じて「トレジャーポイント」が貰えます。
これはスゴロクになっている「トレジャーモード」で使うことができ、ルーレットを回して進むことができます。
このモードでプレゼントボックスのマスに止まると楽曲や壁紙のかけらを入手でき、それらを集めることで新曲などが追加されていきます

ポップン リズミン
※左はプレイ後の結果画面。 これを見ても解るように GREAT より COOL の方が上です。 逆のゲームも多いので紛らわしい。 オールパーフェクトで 100000 点になる模様。
右はスゴロクのトレジャーモード。 1曲プレイで約 50 ポイント貰え、20 ポイント使ってルーレットを回します。
ただ、ゴールまで到達するとトレジャーポイントが回復するので、早くゴールできればポイントはほとんど減りません。


初期曲は3曲のみ。 それ以上増やすには前述のトレジャーモードで楽曲をゲットするか、課金購入しなければなりません。
トレジャーモードで得られる曲も現時点(2013/10)では3曲のみで、しかも入手は相応に大変なので、曲数はお世辞にも多いとは言えません

購入曲は4曲入りパックが 450 円1曲あたり 125 円ですね。
太鼓の達人グルーヴコースター ゼロ などのことを考えると相場と言える値段ですが、最近は CytusTone Sphere などの安価な秀作同人系音楽ゲームも出ているので、それらと比べると割高感は否めません。

ただゴールデンボンバーなどのメジャーアーティストの曲もあるので、その辺が魅力と言えるでしょうか。
いずれにせよ最初は3曲のみなので、課金しないとまともに楽しめないゲームだと思っておきましょう。

プレイする上での難点は、本体が持ち辛い&指が邪魔
このゲームは両手の指を使うことが必須な譜面なので、本体を両手で持ってプレイする事になります。
さらに画面のあらゆる場所をタップする必要があるので、指の動きもかなり大きくなり、かつ忙しいです。

この状況だと iPhone を持ちながらプレイすると、どうしてもグリップが甘くなって落としてしまいそうになります。
イージーはともかく、ハード譜面だと机に置いてやらないと安定してプレイ出来ません

加えて上の方をタップした時、当然その下側は指で隠れて見えなくなる訳ですが、四方八方からマーカーが飛んで来るため、その見えない場所にマーカーが来ることも起こり得ます

iPad でやれば画面が広いので指が邪魔になりにくくなりますが、iPhone の画面サイズに合わせた譜面になっているため、iPad ではやり辛いです。(そもそも iPad の画面サイズには対応していない)

正直、一見タッチパネルに最適なシステムに見えて、実はそうでもないかなぁ、という印象ですね。

ポップン リズミン
※左はトレジャーモードで得られる曲の1つ。 でも思うように曲の欠片が集まらないので、アンロックは結構大変。
右は課金曲のリスト。 メジャー曲、ボカロ曲、ポップンオリジナル曲の各パックがそろっています。

アプリ本体は無料。 ただし3曲+α では音ゲーとしては話にならないので、楽曲パック2つ分、900 円ぐらいの課金はしないとまともに楽しめないと思った方が良いでしょう。

好みもあると思いますが、私はこのようなあちこちタップしまくるゲームよりは、太鼓の達人やリズム天国、グルーヴコースターのような「タップ位置は大雑把でOK」なゲームの方が、リズムに乗りやすくフィーリングでプレイ出来るので、タッチパネルには合っている気がします。

無論、世の中にはビートマニア II DX の7鍵で最高難度の曲を、ピアノの練習をするかの如く修練を積み、鮮やかに演奏するのを楽しむ人もいますから、このようなスタイルがダメと言う訳ではないのですが・・・
まあ、ビーマニらしいと言えば、ビーマニらしいですね

それにこのゲームの一番のメインはゲームではなく、アーケード連動機能かも。
Konami ID とゲーセンのカード(e-AMUSEMENT PASS)があれば、最近のプレイデータやランキングなどをチェックできるようになります。
「ポップンシリーズのファンアプリ」と言った方が正しいのかもしれません。

ポップン リズミン(iTunes が起動します)