Tiny Tower が世界的な大ヒットとなり、その後も Nimble QuestPocket Planes などのヒット作を連発している、独特なドットキャラクターが印象的なメーカー NimbleBit が、新たに鉄道網を拡大していく簡易経営シミュレーションゲームを公開しました。
Pocket Trains」です。

この作品は航空会社運営ゲーム Pocket Planes の鉄道版と言えます。
よってゲームの基本ルールは Pocket Planes と大きく変わらないのですが、Pocket Planes が少し複雑で、この手の簡易シミュレーションとしては解り辛さがあったためか、システムが簡易化されています

慣れてしまえばどちらも大差なかったりしますが、スッキリまとめられた印象はありますね。

Pocket Trains

電車が停車している駅を選んで JOBS(仕事)のボタンを押すと、様々な貨車や貨物が、行き先・報酬と共にリストアップされます。
貨車を選んでマップで行き先を指定し、DEPART(出発)のボタンを押すと、列車が走っているシーンになり、しばらく後に到着して報酬が得られます。
基本的にはこの繰り返しです。

アプリを落としていても列車は走り続けているので、十分な時間が経っていれば、次回の起動時にはすでに目的地に到着しています。 いわゆる放置系ですね。

ただ、ゲーム序盤は駅間が短いヨーロッパが中心なので、列車は2~3分ほどで到着します。
列車を複数運行するようになれば次々と到着するので、ずっとゲームをプレイし続ける事も可能です

ただし列車には燃料があって、それが尽きると走れなくなります。
燃料は駅でしばらく停車していれば徐々に回復していきますが、早く回復させたい時は BUX という課金通貨を使わなければなりません。

つまりここが課金要素の1つになっている訳ですが・・・
今作が Tiny Tower や Pocket Planes と違うのは、この BUX をどんどん入手できること
輸送の報酬にはお金の他に BUX と CRATE(木箱)があるのですが、BUX が報酬の依頼は結構頻繁に出てきます。
優先してこなしていれば、課金通貨とは思えないほど普通に貯まっていきます

CRATE(箱)を開けたり、到着を早めるのにも BUX は使用し、特に箱を開けるのは攻略上必須なので、無駄使いすることは出来ませんが、燃料に関しては当面 BUX で気兼ねなく補給できるレベルですね。

CRATE(木箱)を開けると、中から電車のパーツが1つ見つかります。
同じ電車のパーツを3つ集めると、その電車を組み立てて入手することが出来ます
箱の中身はランダムですが、ガチャというほど電車の種類が多い訳ではありません。

ただ、プレイヤーのレベルが上がると新型の列車が出現するようになり、またイベントやレベルアップ、課金などでしか手に入らないレアなパーツが出る木箱も存在します。

Pocket Trains
※貨車の選択と行き先の指定画面。 最初の汽車は貨車を8つしか引っ張れないので注意。
画面下のメッセージ欄に、駅に保管している貨車の数、いま引っ張っている貨車の数と引っ張れる数、指定したルートの所要時間が表示されています。


Pocket Trains
※木箱を開けて電車パーツをゲット! でも木箱を開けるには 10 BUX 必要。
汽車ごとにスピードと燃料、引っ張れる貨車の数が違っていて、後に出てくる電車ほど高性能です。
パーツを集めた時に機関車(ENGINE)にするか燃料車(FUELCAR)にするかを選択でき、燃料車を作って機関車に連結すると最大燃料がアップしますが、燃料車だけでは走れないので注意。


お金が貯まったら、線路を購入して新しい都市に路線を延ばしていくことが出来ます。
新しい都市に行けるようになると、そこからさらに新しい線路が現れるので、これを繰り返して世界を広げていく楽しみがありますね。

ただし1つの線路に、1つの電車しか走らせることは出来ません
例えば、パリからロンドンに行く線路を買って、そこに青の列車を走らせるようにすると、赤や緑の列車はその線路を利用できません。
線路の割り当ては任意に変更可能ですが、その際にお金がかかります。

よって、アムステルダムからパリまで緑の路線が通っていて、パリからロンドンまでは青い路線の場合に、アムステルダムからロンドンまで貨車を運びたい時は、緑の電車でパリまで運び、一旦その貨車をパリの YARD(貨車置き場)に置いて、それから青の電車でロンドンまで運ぶ必要があります。

貨車置き場は各駅に5つ用意されていますが、それ以上の貨車を置きたい場合は駅を BUX で拡張し、YARD を拡大しなければなりません
ゲームが進んだら、どこかを YARD を増やしたターミナル駅にして、そこから各方面に路線を延ばしていった方が貨車の運搬を行いやすくなります。

Pocket Trains
※最初にプレイするヨーロッパ地域。 他の地域に行くにはかなり高額な資金が必要なので、まずはヨーロッパで十分な収益を得られるようにしましょう。
新しい路線を作る場合、線路の購入費、列車の設置費、路線の設定費がかかるので、結構なお金が必要です。
特に列車の設置費用は使用中の列車が増えるほど上がっていくので注意して下さい。


今回も相変わらず、延々と続けてしまう楽しさがあります。
ノンビリやることも、ずっと張り付いてプレイすることも、両方可能なのが良いですね。

ゲームシステムも Pocket Planes の時は、乗客と荷物の積載量が別々になっていて、航続距離などの制限があり、機体の入手もパーツと直接購入の2通りがあるなどルールが多かったのですが、その辺がシンプルにまとめられています。

ただ、その分だけゲームが簡易化された印象もあり、駅の外観も似たり寄ったりで、その土地らしさをあまり感じず、Pocket Planes の時にあったユーモアあふれる都市解説もなくなってしまいました。

貨車は種類が豊富で、カジノ車や食堂車などの他に、スシ車やヨーグルト車など訳の解らないものまであって、見ていて楽しいものになっています。

以下は Youtube で公開されている・・・ やたらハイテンションな公式トレーラーです。
これは何かのパロディーなんでしょうかね?



本体価格は無料。 フリーミアム(アイテム課金型)ですが、ソーシャルゲームほどお金はかかりません。
途中から資金が辛くなってくるので課金したくなって来ますが、湯水の如くお金が必要なゲームではないし、無課金でも進めていくことは十分可能です。

シンプルな内容なので、経営シミュレーションと言える程のものではありませんが、放置型の開発ゲームとしては相変わらずレベルの高い内容です
農園系・村開発系のゲームが好きな方には、かなりオススメのアプリです。

Pocket Trains (iTunes が起動します)