モバイル用の経営シミュレーションゲームの老舗「カイロソフト」が、新たに競走馬の生産と育成を行う競馬牧場シミュレーションゲームを公開しました。
G1牧場ステークス」です。

ガラケーでは昨年3月、Android では昨年末に公開されていたゲームで、iPhone 版はそれからかなり時間が経ってからの公開となりました。
最近のカイロソフトは課金型のゲームが多く、その点を心配している方も多いと思いますが、今回は完全に売り切りのゲームとなっています。

カイロソフトのゲームは ゆけむり温泉郷お住まい夢物語 のような施設配置型と、開幕!!パドックGPサッカークラブ物語 のようなコマンド選択型に分かれますが、このゲームは「複合型」と言って良いでしょう。
競走馬の育成はコマンド型、牧場の経営は施設配置型となっています。

ただ、育成はほぼ自動で、施設の配置もそんなに難しく考えなくて構いません。
それでも戦略性・ゲーム性はカイロソフトの中では高い方で、育成と経営がうまく相互作用しています。
競馬シミュレーションと言うよりは「競走馬生産牧場運営ゲーム」であり、なかなかユニークな作りですね。

なお、この記事に掲載している画像は全て横向きですが、縦でも横でも遊べます
今回は課金による制限もないため、最初からどちらの向きも選択可能です。

G1牧場ステークス

競走馬を購入し、牧場に調教施設を建設すると、自動的に競走馬の育成が行われます。
調教師 兼 騎手を雇い、馬をレースに出場させると、結果に応じて賞金を得られます。
レースに勝てば牧場の知名度が上がり、見学者が訪れるようになるので、ショップを作っておくと売上金を得られます。
そうして稼いだお金で設備の増設などを行い、上位のレースに勝てる馬の生産を目指します。

馬の調教は基本的に自動です。 優先して利用する施設や調教師を設定することも出来ますが、絶対ではなく、足りない能力を伸ばすようにオートで進められます。
馬の育成についてプレイヤーがやることは施設の建設のみで、あとはほっとけば徐々に能力が上がっていく感じですね。
ですから普段やることは「見てるだけ」ですが、まあこの辺はいつものカイロソフトといったところでしょうか。

レースに登録すると、翌月にレースシーンに移行します。
プレイヤーが出来るのは開始前に 逃げ・先行・差し・追込 の走り方を指示するのみ。
開幕!!パドックGP みたいにレース中にオーラの発動を行ったりすることはありません。

G1牧場ステークス
※レース開始前の「戦法」の指示画面。 基本的に短距離レースは逃げ・先行有利。
ゲーム序盤は小回りコースの短距離レースが続くので、常に逃げにしておきましょう。
距離が 1600 を越えるレースになったら、先行や差しも考慮した方が良いです。
基本的にスタミナ型は逃げ・先行、スピード型は差し・追い込み向きです。


G1牧場ステークス
※騎手の能力によって馬のステータスにボーナスが付きます。
ゲーム序盤は騎手の能力が高い人は調教の能力が低く、調教の能力が高い人は騎手の能力が低いので、調教用の人と騎手用の人を別に雇っておいた方が良いですね。
調教は自動的に調教能力の高い人が行ってくれます。


「調教やレースが自動だと、やることがほとんどないじゃん」と思われるでしょう。
実際、ゲーム序盤はそうです

しかしレースに勝つと、そのレースを見ている競馬ファンの「知名度」が上がります。
知名度が上がったファンは、牧場に見学に訪れます。
そして牧場のショップや休憩室を利用し、その施設の品質が高いと、牧場に対する「評価」が高まっていきます。
この評価が高まることで、新しい設備や技能を貰えたり、購入できるアイテムが増えたり、上位の血統の馬を利用できるようになります。

つまり強い馬を作るには、調教設備を拡張したりお金を稼ぐだけではダメで、訪れた人を満足させる施設の充実も必要になる訳ですね。
施設の効果を高めるにはアイテムを使って「品質」を上げ、さらに周辺に植物などを植えて「魅力」も高める必要があります。
この辺がカイロソフトらしく、他の競馬ゲームとは全く違う「生産牧場シミュレーション」らしい部分です

このシステムが解ってくると、お金は調教や騎手の訓練だけでなく、アイテムの購入などにも費やされることになるので、常に金欠になります。
そして賞金を稼ぐために馬をどんどんレースに出場させることになり、それによって上位のレースや新しいアイテムも登場して、出来ることも増えていきます。

G1牧場ステークス
※レース後の知名度の上昇画面。 ファンの知名度が上がると見学者が増え、企業の知名度が上がると草レース(特別レース)に出場できます。
レースごとにファンが異なるため、特定のファンの知名度を上げるために同じレースに何度も出場することも必要です。
ただし知名度はあくまで来客を増やすものであり、その来客に満足してもらうには牧場施設の品質を上げなければなりません。
なお、調教施設も品質を高めることで効果がアップします。


競馬シミュレーションゲームに必須なのが「馬の血統」の要素。
このゲームも馬の「種付け」を行え、子孫を繋げることが出来ます。

このゲームはちょっと変わっていて、引退させていなくても一定の馬齢になれば「種付け」を行えます。
ただ数ヶ月いなくなるので、普通は引退馬か引退間際の馬を使うと思いますが。
(引退馬はすべて近くの牧場で管理されていることになっています)

馬はそれぞれ「スタミナ上限」「速度上限」「ゲート能力」などの「因子」を持っています。
仔馬にはこの因子が継承され、例えば「速度上限」を持つ父と「スタミナ上限」を持つ母を合わせれば、その両方を持つ仔馬が生まれます。
購入馬は2つの因子しか持っていませんが、仔馬は最大5つまで持てるので、つまり買った馬より種付けで作った馬の方が因子が多い分、強くなることになりますね

馬には個別の「血統」もあり、上位の血統の馬ほど基本能力と技能の習得数が増えます。
ただし上位の血統を利用できるようにするには、見学者の評価を最大まで高めて「血統研究書」を得なければなりません。

G1牧場ステークス
※買った馬は2つの因子を持っているので、最初の仔馬は2+2で4つの因子を持つことになります。
因子は5つまでなので、次の仔馬は古い因子(一番左の因子)が1つ消えます。
ただし同じ因子を隣同士に並べる形で配合すると、因子が合体して、1つで2倍の効果を持つ強い因子になります。


このゲームを「競走馬育成シミュレーション」として見た場合、「浅く」感じるのは否めません。
馬の能力の上限値が最初から見えているので、その馬でどこまで戦えるのか、どこが限界なのか、すぐに見当が付くからです。

ただ、カイロソフトのゲームは解りやすさ、遊びやすさも大きなウリと言えるので、カイロのゲームとしてはこれで正解なのかな、とも思います。
このゲームはあくまで「生産牧場運営シミュレーション」で、継続と経験により着実に馬の能力や牧場の収益が上がり続けていく・・・ そう考えるとカイロらしい作りと言えますね。

価格は 500 円。 冒頭で述べたように課金要素はないので、安心して遊べます。
実際の競馬をシミュレートした部分は少なめですが、カイロソフトらしいアレンジであり、経営 SLG が好きな方には文句なくオススメです。

G1牧場ステークス (iTunes が起動します)


【 ちょこっと攻略 】

・ゲームの基本的な流れは、勝てるレースに勝つ → そのレースの競馬ファンの知名度が上がる → 知名度の上昇によってそのファンの見学者が増える → 見学者が施設を利用して評価が高まる → 評価の向上によりアイテムや技能などを貰える → 評価が最大になると「血統研究書」が貰える → 血統の研究を行う → 購入・種付けできる馬の血統が増え、より強い馬を得られるようになる → 強い馬で上位のレースに勝利する → 新しいファンの知名度が高まる・・・、という形です。

・序盤は小回りコースの短距離のレースばかりです。 よって「逃げ」が有利です。
・「逃げ」か「追込」にすると目立つので、レース後の知名度の伸びが良くなります。 よってますます逃げが有効です。
・最初から使える血統の「ドサンコ系」はスタミナ型で、逃げとダートに強く、序盤はこちらの方が有利です。
・もう一つの初期血統「シャトー系」は因子が「速度因子」「瞬発因子」なので、種牡馬として適しています

・ゲーム序盤は調教の能力が高い調教役と、レースで主戦騎手にする騎手役を別々に雇用しておきましょう。
・上位のレース(500 万下、1000 万下 など)に勝つと、より能力の高い調教師&騎手が登場します。
・最初からある騎手の特訓はあまり能力が上がりません。 特訓を増やすにも見学者の評価を高めることが必要です。

・ゲームが進むと厩舎を増やし、多くの馬を持てるようになりますが、出場できるレースは毎月1つだけなので、4頭いればローテーションを回せます
・馬の数に応じた調教師と調教施設が必要で、月給や維持費もあるため、増やせば良いと言うものではありません。 3~4頭を基準にした方が良いでしょう。

・調教施設はゲームの進行によって増えていきますが、能力が瞬発しか上がらない坂路、器用しか上がらないスラロームは効率が良いとは言えません。
最初からあるウォーキングコースとプールの組み合わせで当分問題なく、最終的には芝コースとダートコースの2つで十分になります。
・芝コースは新馬特別競争に勝った後に出てくる 1000 万特別で勝利すると得られます。

・調教師がちゃんと乗っていれば、能力が上限になっていても能力値は少しずつ上がっていきます。
・放牧地は馬の数が3~4頭になり、ローテーションを回せるようになれば無理に必要なく、むしろ調教できる時間が減って能力の伸びは悪くなります。 能力が上限になった馬の調子を整えるのには使えますが・・・

牧場のショップや娯楽施設の品質はゲームの進行に非常に重要です。 アイテムで品質を上げ、周囲に植物をおいて魅力を高めましょう。
・調教施設も品質を上げれば効果が増すので、長く使うものはアイテムで強化しておきましょう。
・ショップや娯楽施設は、異なる種類のものであれば見学者がハシゴしてくれます。 新しいものが手に入ったら1つずつ設置しておきましょう。 同じ施設をたくさん配置しても利用者はどれか1つしか使ってくれません。
・レースに勝利するとバスがやってきて、勝ったレースの競馬ファンが大勢訪れます。

・種付けは「因子」に注目して行いましょう。 G はガッツ(根性)、SG はスタートゲート、I はインテリジェンス(知性)、V はバイタリティ(丈夫さ)の略のようです。
・知性は技能の習得成功率に影響しますが、重要度は低いです。
・自牧場の馬は全て牡馬です。 種付け時に選択するのは牝馬のみです。
・仔馬は5つの因子の習得枠を持っていて、牝馬の因子が右に追加されていきます
5つを越えると、一番左側の因子から外されていきます
・同じ因子を隣同士に並べる、つまり種牡馬側の最後の因子と、牝馬側の最初の因子を同じにすると、因子が合体して1枠で2倍の効果を持つ「」の因子になります。
・合体が起こらない順番の場合は、同じ因子でもそれぞれが枠の中に入ります。
・上位の血統の中には、最初から強の因子を持つ種類もあります。

種付けは6月~7月に行うのがベストです。 仔馬が産まれて成人するまで7ヶ月ほどかかるので、6月に種付けすれば1月に成人します。 年が明けた瞬間に馬齢が増えるので、5月に種付けして12月に成人してしまうと直後に2歳馬になってしまいます。
仔馬の血統は、成人になる瞬間に決定されます。 父の血統と母の血統、どちらになるかは五分五分です。
・芝とダートの得手不得手は血統によって決まります。
・やや邪道ですが、上位種の方が基本ステータスが高く、技能を付けられる数も多いので、成長直前にセーブしておき、望む方でなかった場合はやり直した方が・・・

・本来はゲームクリア時のデータが引き継ぎの対象となるのですが、このゲームはクリアしていなくても、セーブすれば引き継ぎデータが随時更新されます
・つまり初プレイ時の5年目でも、セーブしてやり直すと、その5年目のデータを引き継いでリスタートできます。 これを利用すればいきなり有利に・・・
・引き継ぎされるデータは、調教師 兼 騎手の能力、最後に所持していたアイテムのうち2種類(選択可)、発見済みの植物1つずつ、研究済みの血統と同じ数の血統研究書です。