ひ弱の代名詞、「ファミコン史上最弱のヒーロー」とも言われる、すぐ死ぬことで有名な冒険家が無謀な地底探検に挑む、1985 年発売のレトロゲーム「スペランカー」が iPhone に移植されました。
まいにちスペランカー」です。

このゲームは今年の7月に au の Android アプリ取り放題サービス「au スマートパス」用に公開されていたゲームを、iOS に移植したものです。

開発元は Tozai Games というメーカーで、ここはロードランナーとスペランカーの版権を活用するために設立された会社と言えるので、今年の初めに Lode Runner Classic が発売された時点で、スペランカーも iOS に登場することは予想されていました。

それが PS3 で発売された「みんなでスペランカー」のようなアレンジ版になるのか、それともオリジナルのままになるのか注目と言えましたが、今回はとりあえずオリジナル版を再現したようですね。
まあ再現というか、au スマートパス版の移植なんですが。

まいにちスペランカー

操作は十字キーとジャンプ・攻撃の2ボタン。
主人公「スペランカー」を操り、途中にあるお宝を集めながら、カギを取り、扉を開け、最深部にある財宝の眠る遺跡を目指します。

このゲームの最大の特徴であり、ゲーム性にもなっているのは、主人公がすぐ死ぬこと
自分の身長の高さから落ちたら死ぬ、下り坂でジャンプしたら死ぬ、コウモリのフンに当たったら死ぬ、自分が撃った照明弾の燃えカスで死ぬ、何もしてなくてもエネルギー切れで死ぬ。

とにかくすぐ死ぬため、小さな穴をジャンプするだけでも緊張が走ります。
これが1つのゲーム性になっていて、単にロープを飛び移っていくだけのシーンも、スペランカー先生のひ弱っぷりのおかげで死と隣り合わせのサバイバルゲームになります。
さすがは自称冒険家、スリルとサスペンスの与えっぷりは他の追従を許しません。

ただ先生の動きは結構機敏で、ある程度慣れればサクサク進行できるし、1UP する機会も多く、死んでも近場から復活できます。
マゾゲーと言うほどシビアなタイミングが必要な場面も(少なくともオリジナルステージには)ないし、ゲーム自体はテンポ良く進み、テンポ良く死ねます
この辺が人気の理由の1つと言えますね。

また、当時は国民的ヒーロー「スーパーマリオ」が大ヒットしている最中で、些細なことで死にまくるスペランカーの正反対な様子が、いかにも「おバカ」っぽくてウケたというのもあるでしょう。

まいにちスペランカー
※迷宮内には地底湖やトロッコ、間欠泉などの変わった地形もあります。
水に濡れる程度ではさすがのスペランカー先生でも死なないようです。 泳げないけど。
左右には壁紙が表示されていますが、このカッコイイ絵柄は先生には激しく合ってません。


まいにちスペランカー
※青い矢印で示している宝石は隠しアイテムで、特定の壁を爆弾で破壊すると出現します。
それなりの厚さの壁なので、見た目でだいたい見当が付くはず。
なお、この画像は2周目で、黄色の矢印の場所には本当はカギがあるのですが、見えていません。
2周目はカギが見えず、3周目は見えない+ジャンプしないとカギが取れない、4周目は見えない+フラッシュを使わないとカギが取れなくなります。


今作にはオリジナルのステージに加え、上級者用の追加ステージが付属されています
アンロックするにはそれぞれ 100 円の課金が必要になりますが、より難易度の高い地下世界が広がっており、本編をラクにクリアできる人でも苦戦は必至でしょう。
その分、チャレンジのし甲斐はありますね。

難点は、やはり操作性です
十字キーの操作性は「悪い」という程ではないのですが、スペランカーは些細な操作ミスが死に直結するゲームです。
かなりシビアなゲームのため、操作性が「そこそこ」だとプレイし辛く感じるのは否めませんし、それが原因のミスも多発します。

十字キーの反応範囲も見た目通りで広いとは言えず、キーの位置のカスタマイズなどもありません。
Lode Runner Classic にあった「指の位置を確認できる表示」もありません。

正直、このゲームはタッチパネルとの相性が良いとは言えないので、物理コントローラー推奨と言えるかもしれませんね。
ロープから足を踏み外さなくなる「ロープアシスト」の機能もあるのですが、これでプレイしてもスコアはランキングに登録されません。

また、これはこのゲームが悪い訳ではないのですが、iOS 7 の iPhone / iPod touch でプレイしていると、コントロールセンターの影響で十字キーの下の反応が悪くなる問題があります。
これは iPhone 本体の設定で「コントロールセンター」を選択し、「App内でのアクセス」をオフにすることで改善されます。

まいにちスペランカー
※マップの特定の場所でジャンプすると隠しアイテムが出現します。
あやしそうな何もない行き止まりでは試しに飛んでみると良いでしょう。
隠しアイテムには 1UP、しばらく得点2倍、しばらく無敵、しばらくスピードアップの4種類があり、取ると左右の壁紙が変わります。
スピードアップすると操作が困難になり、すみやかに逝くことが出来ます。


まいにちスペランカー
※追加ステージのワンシーン、滝の流れる洞窟。 ロープだらけで難易度はかなり高め。
追加ステージには「みんなでスペランカー」で見た覚えのある地形が多いので、それを利用して作っているものと思われます。
少なくとも BGM は、みんなでスペランカーと同じですね。


まいにちスペランカー
※2つ目の追加エピソードは、ステージ3にある上の画像のロープに飛び移るタイミングがシビア過ぎてやってられない・・・
噴水で上下している足場が黄色のラインの位置の時に飛び移ればよいのですが・・・ ちょっとでもズレてると即死。


価格は 400 円。 au スマートパスが月額 390 円なので、それを元にした設定でしょうか。

私的には、最大6人で同時オンラインプレイが出来た「みんなでスペランカー」の怒濤の死にっぷりがすごく楽しかったので、iPhone でもそれを密かに期待していたのですが、さすがにそれを移植するのは困難でしょうか・・・
でも、オリジナルも遊びたかったので、発売されたことは個人的には嬉しいです。

「レトロゲーム」であり、懐かしさを感じることの出来る人向けのアプリだと思いますが、色々な意味で伝説のゲームなので、興味のある方は試してみても良いと思います。
操作に難はありますが、手軽に楽しめるゲームですね。

まいにちスペランカー (iTunes が起動します)