数字のヒントを頼りに方眼紙を埋めていくパズル「ピクロス」。(ピクチャーロジック、お絵かきロジック)
そのピクロスと、なんとファイナルファンタジーを合成したパズドラ型ソーシャルゲームをスクエニが公開しました。
PICTLOGICA FINAL FANTASY」(ピクトロジカ ファイナルファンタジー)です。

ドット絵時代の懐かしい FF シリーズの演出が満載で、「FF のファンアイテム」と言えるアプリであると同時に、ピクロスをうまくソーシャルゲームに取り込んでいる、注目のパズドラ型ソーシャルです。

販売はスクエニですが、開発は Jupiter(ジュピター)というメーカーで、ここはピクロスを一躍メジャーなパズルにしたゲームボーイの名作「マリオのピクロス」の開発元です。
その後の任天堂のピクロスシリーズやポケモンピンボール、すばらしきこのせかいの開発にも携わっており、かなり実績のある老舗メーカーですね。

PICTLOGICA FINAL FANTASY

4体のキャラと1体の助っ人、計5体でパーティーを組み、戦闘のみのクエストを行います。
戦闘は 5x5 マスのピクロスになっており、横の1列目を完成させると1人目が、2列目を完成させると2人目が攻撃を行うというシステム。
ただし誤答してしまうと、その列のキャラは攻撃に参加できなくなります。

ピクロス」とは、塗りつぶすマスの数を数字のヒントで表しているパズルゲームで、例えば横が5マスであり、塗りつぶすマスも5なら、すべて塗りつぶすことを意味します。
ヒントが「13」である場合は、1マス塗って、1マス以上空けて、さらに連続で3マス塗りつぶすことを意味します。
このゲームは 5x5 マスですから、以下のような塗り方になります。

13:■□■■■
22:■■□■■
31:■■■□■

もしヒントが「12」である場合、以下の3種類のケースがあり、そのヒントだけでは特定できません。

12:■□□■■ か ■□■■□ か □■□■■

この場合は他の列のヒントも参考にして正解の塗り方を導き出す必要があります。

塗りつぶすべき場所をすべて塗ると各キャラが敵に攻撃を行い、その後に相手が反撃してきます。
戦闘シーンのアクションは FF1FF2 の頃のファイナルファンタジーそのもの。
懐かしい BGM も FF らしさを醸し出してくれます

攻撃を繰り返すことでゲージが貯まっていき、最大になると「リメントブレイク」というモードが発動します。
ブレイク中は攻撃力が大幅に増加しますが、ゲージがどんどん減っていき、なくなると終了します。
普段は塗り始めるまでゲージは減らないのですが、この時は状況を問わず減り続けるため、スピードも重要になりますね。

また、画面下にはモード(メメントチューン)を変更するボタンがあります。
普段は「」で、この時は攻撃の威力が強くなり(1.2 倍)、ゲージの減少速度も遅めです。
ただしゲージが貯まるのも遅いので、力だけでプレイしているとブレイクが発動せずに終わることが多いです。

知恵」にすると攻撃時にゲージが大きく上がります。 ただし塗り始めてからのゲージの減少も早いので、塗る前によく考えておき、手早く塗り終える必要があります。
ブレイク中に知恵のままだと、ゲージは早く減りますが、ブレイクによる攻撃力の増加率が大きく上がります。

他に「祈り」と「防御」があり、祈りの時は体力が少し回復、防御は守りを固めます。
ゲージの減少速度はどちらも普通です。

また、入手した魔法アビリティなどをキャラクターにセットできますが、例えば「ケアル」を「力」に、ブリザドを「知恵」にセットした場合、ケアルを使う時にはモードを力に、ブリザドを使う時には知恵にしておかなければなりません。

PICTLOGICA FINAL FANTASY
※ 左の画像の、一番左の縦列の数字は5。 この場合、5マス全部塗られることになる。
また、数字は連続して塗る数を表しているため、上から2列目の左の数字が 3 ということは、そこから3マス目まで塗られることになる。 同様に、3列目は左の数字が 2 なので、2マス連続で塗られる。
一番下の横列は 5 なので、全部塗られる。
また、上から2列目は 31 になっていて、このパターンの場合は必ず ■■■□■ なので、右の画像の塗り方が確定する。


PICTLOGICA FINAL FANTASY
※キャラクターは FF おなじみのジョブの他に、過去の FF シリーズに登場した固有名のキャラが登場します。
アイテムやアビリティのセット画面は、ちょっと解りにくいのですが、編成画面で任意のキャラを長押しすることで表示されます。
装備できる数には限りがあり、一般のキャラは「残りスロット」が2なので、2つしかセットできません。
ちなみに画像のように、黒魔道士でもケアルを装備可能です。


戦闘モード(メメントチューン)の切り替えの使い方が解りにくいのですが、とりあえず序盤に一度「知恵」で殴ってゲージを貯め、その後は「力」にして戦えば、だいたい3戦目辺りでゲージが貯まってブレイクが発動します。
「祈り」による回復は、あと少しで倒せる敵が1体だけ残って、反撃を受けない時に有用ですね。

また、敵をタップするとターゲット出来るのですが、これをしないと攻撃対象がバラバラになり、敵が多い時に1体も倒せなくて、その後にボコボコにされたりします。
敵が複数いる時はターゲット指定は必須です

クエストの前後には文章でストーリーが語られ、クリアすると参戦したキャラクターに経験値が入ります。
このゲームは合成しなくても、普通のバトルでキャラのレベルアップを行えます
また、敵がゴールドや「元素」を落とし、ゴールドはキャラの合成に、元素はアイテムの合成に使います。

メニュー画面は初期の FF を模したシンプルなレイアウトになっていますが、基本的には既存のパズドラ系と変わりません
キャラを合成することを「フュージョン」、アイテムの合成を「練金」、ガチャを「プレート探索」と呼称しており、専用の用語を作りまくっていて解りにくいのですが、要するに一般的なソーシャルゲームと同じですね。

ソシャゲだから仕方ありませんが、プレイする毎に減っていき、なくなるとしばらくプレイ出来なくなる「スタミナ」もあります
課金通貨の「ジェム」は主に課金ガチャ(モーグリに頼んで探索)、スタミナ回復、アイテム枠の拡大、キャラ枠の拡大に使用され、この辺りも他のパズドラ系と同じです。

PICTLOGICA FINAL FANTASY
※このゲームは合成も可能ですが、ちゃんと戦闘で経験値を貯めてレベルアップすることも出来ます。
ドロップアイテムは敵ごとに設定されているようで、欲しいアイテムを探す楽しみもありそう。
合成に必要な費用はベースキャラ/アイテムのレベルに応じているので、出来るだけまとめてアップさせた方が良いのは他のパズドラ系と同様です。


手早くプレイ出来るパズルとテンポの良いバトルが融合していて、FF らしさもあり、完成度は高いです。
普通にパズドラ系ソーシャルゲームとして考えるなら、特に欠点はありません。
(スタミナ制と有料ガチャを主体とした、ソシャゲらしいソシャゲであることを欠点としなければ)

ただ個人的に残念なのは、「ピクロスのゲーム」としては物足りないこと
戦闘中のパズルは 5x5 の小さなもので、完成させる絵柄もランダムに近く、「絵」にはなっていません。

まあそれはゲーム性やテンポを考えると良いのですが、別モードとして用意されている大サイズのピクロスをプレイ出来る「ピクトロジカ」も、残念ながら完成図が「絵」ではありません。

ピクトロジカはクリアすることで1日1回、ゴールドや少量のジェムを得られるようになっていて、つまり繰り返し遊ぶことを前提としているため、完成図をランダムに近いものにしているようです。
しかしピクロスというものは、徐々に完成させていく絵が最終的にどんなものになるのか、それも重要な楽しみだと思います。
その楽しみが全くない、単なるドットの羅列では、ピクロスとしての魅力は半減です


正直ここは、あの任天堂のピクロスシリーズを作ったメーカーのゲームとは思えませんでしたね。

PICTLOGICA FINAL FANTASY
※ピクトロジカモードの大きなピクロス。 ピクロスのコツは、まず端の列から埋めていくこと。
左の画像の、一番左の縦列の数字は8。 縦10マスなので、空きは2マス。 よって中央の6マスは必ず埋まることになる。
また、一番右の縦列の数字は 62。 この場合、上から2マス目~6マス目は確定する。
端が確定すれば、そこから繋がっている分だけ塗りつぶすことが出来る。 それが左の画像の状態。
ピクトロジカモードは塗らない場所に X 印を付けることができ、塗らないのが確定している場所にこれを付けていくと、自ずと塗る候補の場所が絞られていく。
また、それによって塗れる場所を確定できるヒントは黄色で表示される。
操作はカーソルモードと直接塗りつぶすモードがあり、iPad の大きな画面でやる場合は直接塗れる方がラクですね。


本体の価格は無料。 前述したように課金要素はありますが、とりあえず序盤は無課金でも普通に楽しめます。
ピクロスの経験者ならバトルもスムーズに行えるでしょう。

ピクロス自体の解説が少ないので、ピクロス未経験者だと最初はかなり戸惑うかもしれません。
用語やゲージのシステムも解り辛いので、やや不親切感はありますね。
ただ、マスが 5x5 ですから、少しやればすぐに慣れるとは思います。

全体としては、ピクロスの初心者向けと言うか、あくまで「ソーシャルゲームとしてのピクロス」として作っている印象です。 (前述のピクトロジカモードも、ミスっても特にペナルティはない)
それはそれでも良いと思いますが、私としてはこのメーカーが作った本来のピクロスも、iPhone でプレイしてみたかったのが本音です。

いずれにせよ、ピクロス好きの私としては、十分に楽しめています。
こういう形でパズドラ系に絡めてきたかー、という感じですね。

PICTLOGICA FINAL FANTASY (iTunes が起動します)