ロープで繋がっている物体の動きをシミュレートした、かわいいミニモンスターにキャンディーを食べさせる物理パズルゲーム「Cut the Rope」(カット・ザ・ロープ)。
2010 年に発売されたこのゲームはスマホにマッチしたゲーム性と遊びやすい難易度で大ヒット、派生作品もいくつか登場し、累計ダウンロード数は4億を突破。
Angry Birds や Fruit Ninja に並ぶメジャータイトルになっています。
その Cut the Rope に、派生作ではない正式な続編が登場しました。
「Cut the Rope 2」です。
ゲームの基本部分は前作とあまり変わりません。
しかし演出面は大幅に強化されており、しかけの多くも新しい「キャラクター」になっています。
前作は見た目がシンプルで、素朴なスマホアプリという感じでしたが、今作はメジャータイトルに相応しい外見になってますね。
ミニモンスターの動きや表情もパワーアップしています。
なお、今作は iTunes に「App Store 限定」と書かれていて、公式サイトにも Android や Windows の文字が見えません。
当分は iOS だけの配信になりそうです。
キャンディーがロープで吊り下げられています。 ロープは指でなぞるとカットすることができ、ロープがなくなればキャンディーは重力と物理法則に従って落下します。
うまくキャンディーを落とし、ミニモンスターに食べさせればステージクリアとなります。
ステージ内には様々なしかけがあり、キャンディーが複数のロープに繋がっている場合もあります。
さらに今作にはバラエティーに富んだ「地形」があり、キャンディーが転がる斜面や、浮力が働く水面などが出てきます。
風を送るブーブークッションや、繋がったものを浮かせる風船などもあって、どのロープをどういう順番で切ればキャンディーをうまく運べるのか、その辺りを考えながらプレイしていくことになります。
と言っても、難易度は高くありません。
キャンディーをミニモンスターに食べさせるだけならすごく簡単で、小さなお子様でも楽しめます。
しかしステージ内には3つの「★」があり、これを全部集めてクリアする場合は、相応に考えなければなりません。
また、上位のステージは★が一定数集まらなければプレイ出来ません。
とは言え★を3つ集めてのパーフェクトクリアも、そこまで悩むほどではありません。
それなりにパズルが得意な人ならサクサク進めていける難易度です。
また、全部の★を余さず回収しなくても、相応に貯まっていれば上位ステージには進めます。
この「簡単過ぎないけど、行き詰まるほど難しくもなく、適度に頭を使いながらテンポ良く進めていける」のが Cut the Rope の素晴らしい点ですね。
そして今回は、その上のクリアも用意されました。
クリア画面やポーズ画面の下部に「ミッション」が表示されており、それを達成することで「メダル」を得られます。
ミッションには「★を取らずにクリア」「特定のしかけを使わずにクリア」などがあり、これはなかなか難しいです。
つまり、自分のレベルに合わせた様々なクリアパターンが用意されている訳です。
今のところ、メダルがないとプレイ出来ないステージはないので、メダルの獲得は「やり込み要素」と言えるでしょうか。
※今回は「地形」があるので、ステージの構成はかなりバラエティーに富んでいます。
背景も綺麗で、日本人の視点ではちょっとキモかったミニモンスターも、しぐさが良くなり可愛らしくなっています。
※左はステージ選択画面。 1つのワールドに 24 のステージがありますが、最後の4つは特定のステージにある「クローバー」を集めなければプレイ出来ません。
右はメダル獲得のためのミッションの表示で、ロープをカットできる回数が決められている場合もあります。
条件が一定以上のスコア獲得の場合はスピードクリアしなければなりません。
今作の特徴の1つは、前述したようにしかけの多くが「仲間キャラクター」になっていること。
例えば、最初のステージにはキャンディーやミニモンスターを掴んで飛行してくれるキャラがいて、2つ目のステージには舌を伸ばして床や壁を作ってくれるキャラが、3つ目のステージにはタップすると増殖するキャラが登場します。
ステージ内のしかけの1つですが、キャラクターになっていると演出的に良いですね。
今作には課金アイテムもあり、追加キャンディー、追加バルーン(風船)、ソリューション(答えの表示)の3つが用意されています。
これらはプレイに必須なものではなく、「ログインボーナス」として1日1回くじ引きで貰うこともできます。
ミニモンスターの衣装やキャンディーの見た目、カット時の演出を変更する課金アイテムもあります。
ただ問題なのは、課金アイテムの「追加バルーン」を使わないと、一部のステージをアンロックするのに必要な「クローバー」を取れないこと。
しかもクローバーは回収が難しい位置にあることも多く、回収できなければ使ったアイテムは完全に無駄になります。
無課金では追加バルーンは限られた回数しか使えないので、これは厳しいですね。
まあクローバーでアンロックされる上級ステージは、無理に行かなくても良いのですが・・・
※左の画像はタップで増殖する仲間モンスターがいるステージ。 その性質を利用して物を持ち上げたり、道を作ったりできます。
ステージ選択画面にあるムービーボタンを押すと、これらの仲間モンスターも登場するショートアニメを見られます。
※左の画像の手の先にあるクローバーを回収するには、追加バルーンを使って浮かなければならない。
追加バルーンは 20 個で 200 円。 ただし使って回収できなかったら最悪。
そして後半ステージになるとバルーンを使っても回収は一筋縄ではいかないケースが多い・・・
必須じゃないとは言え、模範的なゲームであるだけに、こういうのがあると「タマにキズ」ですね。
価格は 300 円。 ゲーム自体はこれまでと大差ないので、飽きている人だと微妙かもしれませんが、すでに完成されていたゲームですから、大きく変えるようなものでもないでしょう。
ステージは 5x24 で 120 も用意されており、アップデートでの追加も予告されています。
開発したのは ZeptoLab というイギリスのメーカーですが、子供用の知育玩具なども作っているようで、Lab という単語が付いている事からも解るように、ゲームメーカーと言うよりはゲームを通した研究を行っている機関という趣があります。
日本の脳トレゲームのようなコンセプトなのかもしれませんね。
今回も iPhone の定番ゲームになるのは確実だと思われます。 老若男女にお勧めできるアプリです。
・Cut the Rope 2 (iTunes 起動。今回は iPhone / iPad 両用です)
コメント一覧 (3)
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- 2013/12/28 08:39
- タイトル画面でモンスターを弄ると色んな反応をしてくれたり、こういう細かい作り込みが嬉しいですね
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- 2013/12/28 10:01
- 前作はだんだんアクション要素というか、
タイミングをはかる要素が増えてくのが苦手でした。
今作はどうなんでしょうか。
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- 2013/12/28 10:17
- >>タイトル画面でモンスターを弄ると色んな反応をしてくれたり
おぉ、フリック方向によって反応が変わるんだ。 気付かなかったです。
オープニングでモンスターに繋がってるロープを切ると、そのままゲームに移行する演出とかうまいですよね。
>>タイミングをはかる要素が増えてくのが苦手でした
今作は難易度が前より下がっていて、タイミングが必要な場面も少ないですね。
少なくとも派生作よりは簡単です。
ただメダル獲得クリアを目指す場合は、アクション要素も高くなりますが。
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