バンドメンバーを集めて曲をプロデュースし、ランキング上位になるようなヒット曲を生み出す、バンドマネジメントのソーシャルゲームが登場し、海外で人気になっています。
「Band Stars」です。
このゲーム、日本のスマホゲーマーはプレイした瞬間にこう思うことでしょう。
「これって『ゲーム発展国』じゃん!」
カイロソフトの ゲーム発展国 は今となっては古いアプリなので、グラフィックや演出は Band Stars の方がはるかに良いのですが、システムはほんと「ゲーム開発」を「バンド運営」に変えただけの感じです。
そして注目なのは、このカイロソフトのパクリゲー クローンゲームを公開したのが、Fruit Ninja や Jetpack Joyride などのヒット作を作り出し、先日 コロッサトロン も発売した、今や世界的なヒットメーカーである Halfbrick だということ。
開発はオーストラリアの Six foot kid というメーカーなのですが、パブリッシュが Halfbrick であることもあって注目度は高く、欧米ではかなりの人気になっています。
今回はゲーム云々より、「ついに海外でカイロソフトが模倣され始めた」という点に注目してご紹介したいと思います。
「オーディション」でバンドメンバーを集め、「レコード」(レコーディング)で作曲を行い、その曲の売上げで機材や楽器を購入、さらにメンバーのトレーニングを行いながら、人気チャートで上位になるヒット曲を目指します。
曲を作る際には、「レーベル」「ジャンル」「歌詞(のタイプ)」の3つを選択します。
「レーベル」は最初はセルフパブリッシュ(個人出版)しか選べませんが、条件を満たすとポップやジャズを専門に扱うレーベルを選択でき、ジャンルとレーベルが合っていれば報酬にボーナスが付きます。
「ジャンル」は「ロック」「ブルース」「メタル」など様々で、「歌詞」にも「ラブ」「ダンシング」「ガールズネーム」など色々なものがあります。
そして組み合わせが良いと、完成した曲のステータスが少しアップします。
この辺はそのまんま、ゲーム発展国の「ジャンル」「内容」の組み合わせと同じですね。
曲のタイプを選択したら、まずは歌詞を書くメンバーを選択します。
そのキャラの「歌詞」と「独創性」が高いほど歌のステータスが上がります。
次にバンドメンバーの担当楽器を選択します。
ボーカルやギター、ドラムやキーボードなどがありますが、曲のジャンルによって何がいくつあるかは異なります。
例えば「メタル」ならギターが多くなり、「ジャズ」ならキーボードとトランペットが加わります。
楽器によって必要なステータスが異なるので、それに合わせて担当の設定を行う必要があります。
最後にミキシングを行います。
これはポリッシュというステータスが高いメンバーが適しています。
これらの作曲過程も、ゲーム発展国の「シナリオ作成」「ゲーム開発」「デバッグ」の工程に似ていますね。
作曲中にはメンバーの上に数字がポンポン出てきて、その分だけ完成する曲のステータスが上がっていきます。
この辺の演出もいかにもカイロっぽいです。
ただ、このゲームは作曲中に各メンバーが1度、「インスピラード」というポイントを消費し、曲のステータスを大きくアップさせられる「ソロ」を行えます。
この「ソロ」はボタンをポンポンと押し、適度な位置にメーターを合わせるミニゲームになっています。
※曲のスタイル選択画面。 レーベルはメンバーの増加で、ジャンルと歌詞はレベルアップや条件の達成で増えていきます。
どんな組み合わせが良いのかは何となく判断するしかありませんが、とりあえず「ラブ」を選んでおけば大抵は成功します。
ただし同じ組み合わせを繰り返すと売上げに悪影響が出るので注意。
歌詞の意味が解り辛いのが難点ですが、パーティングは賑やか、ボースティングは主張、レベリオンは反抗、ラニングは本当はランニング、ロスは喪失、クローズは閉まるのではなく衣類。 翻訳が微妙なので注意。
※ソロのシーン。 ボタンを押すごとにメーターが上がっていき、緑のラインになるとポイントが増えていきますが、赤まで上げてしまうと残り時間が速く減り始めるので注意。
また、ボタンを押すごとにインスピラードが1減っていきます。
ソロの実行にはインスピラード 30 に加えて、メンバーのスタミナも必要です。
曲が完成すると自動的に公開され、ヒットチャートにランクインし、売上げが伸びていきます。
曲のステータスが高いほど上位になり、しばらく後にファンと資金を獲得できます。
ファンが多いほど売上げは伸びるようです。
資金はメンバーのトレーニング、新メンバーのスカウト、ストアでの機材購入に使用することができます。
機材には楽器の他に、回復力を上げる家具、作曲中のポイントをアップさせるギアなどがあり、こうしたものを強化できるのは運営 SLG らしくて良いですね。
また、「特定のメンバーでソロを行う」「ロックにマッチした歌詞を選ぶ」などの条件を達成することで報酬が貰える「チャレンジ」というものがあり、オーナーが1つ、バンドメンバーが2つ提示します。
チャレンジの達成によってファンや資金だけでなく、新しいジャンルや歌詞をゲット出来るので、その達成もゲームの進行に不可欠です。
ただ、もしバンドメンバーの全チャレンジを達成すると、オーナーのものしか提示されなくなるので、その時は新メンバーを加えなければなりません。
各メンバーには得意なジャンルがあり、「ロックのレーベルをアンロックするにはロックミュージシャンが3人必要」といった具合に、レーベルを増やす条件にもなっています。
※歌の完成画面。 曲のポイントに応じてランキングが決まります。
地方ランキングで1位になると全国ランキングにステップアップし、そこでも1位になると世界ランキングに参加します。
キャラクターの外見はユニークというか何というか・・・ 独特ですね。
※オーディション画面。 雇用するにはオーディションの費用に加えて、スカウト費用も必要になります。
$40,000 のオーディションでも、集まった候補をスカウトするには1人 $160,000 かかるので、十分な資金を用意しましょう。
上位のオーディションほどステータスの高い人が集まりますが、レーベルを増やすために得意ジャンルにも注目して下さい。
またランクの低い人の方が、チャレンジの難易度も低いです。
ただ、このゲームは本体無料のソーシャルゲーム。
やはり課金要素や待ち時間が存在します。
まず、トレーニング(仕込み)や作曲、作曲中の「ソロ」の実行によりメンバーのスタミナが減少します。
作曲してない時にメンバーを楽器にドラッグすると「フリーセッション」を行ってインスピラードを生産し始めますが、これにもスタミナが使われます。
そして減少したスタミナは、一定時間が経たないと回復しません。
さらにオーディションの実行や、ストアでの家具の購入などにも完了するまで待ち時間が必要です。
課金通貨の「ドリンク」を使えばスタミナの回復や待ち時間の短縮を行うことができますが、プレイできる時間は結構短く、すぐまたスタミナは尽きてしまいます。
さらに前述したように、バンドメンバーを増やしていくことがゲームの進行には不可欠ですが、メンバーは解雇できず、控えメンバーは「VIP ルーム」に移されます。
しかし VIP ルームは最初は5枠しかなく、一杯になると拡張しなければなりませんが、まとまった数のドリンクが必要になります。
ドリンクはレベルアップやチャレンジ達成でも貰えますが、無課金だと VIP ルームの拡張は大変です。
結局はソーシャルゲームなので、カイロソフトのゲームの模倣をしていると言っても、カイロのゲームのように延々とプレイし続けられる訳ではありません。
そこはやっぱり、ソーシャルゲームに過ぎないという感じです。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は無料。 もちろん課金要素はあります。
ただ同種の経営/開発ソーシャルゲームと比べると、必要な課金額は少なめの印象です。
カイロソフトのゲームにも、開拓サバイバル島 や お住まい夢物語 のように、課金要素が強いものは存在します。
ただ、それでも「モロにソーシャルゲーム」なものは、ポリシーやモラルを堅持しているのか、作られていなかった印象があります。
でも、このゲームは「モロにソーシャルゲーム」です。
そしてカイロソフトのゲームとソーシャルゲーム的なシステムは、親和性が高いであろう事は解っていた訳で、やっぱり面白く、課金もしたくなってしまうんですよね。
そこには何か漠然とした不安を感じるのですが、でもこれはこれで楽しめるのは否めません。
ともあれ「バンドをプロデュースする」というのは、開発ゲームの題材として面白いものなのは確かです。
カイロソフトのゲームが好きな方には、オススメできるアプリです。
もうこれが出てしまった以上、今後カイロ的なゲームが他にも出てくるかもしれませんね。
・Band Stars (iTunes が起動します)
「Band Stars」です。
このゲーム、日本のスマホゲーマーはプレイした瞬間にこう思うことでしょう。
「これって『ゲーム発展国』じゃん!」
カイロソフトの ゲーム発展国 は今となっては古いアプリなので、グラフィックや演出は Band Stars の方がはるかに良いのですが、システムはほんと「ゲーム開発」を「バンド運営」に変えただけの感じです。
そして注目なのは、このカイロソフトの
開発はオーストラリアの Six foot kid というメーカーなのですが、パブリッシュが Halfbrick であることもあって注目度は高く、欧米ではかなりの人気になっています。
今回はゲーム云々より、「ついに海外でカイロソフトが模倣され始めた」という点に注目してご紹介したいと思います。
「オーディション」でバンドメンバーを集め、「レコード」(レコーディング)で作曲を行い、その曲の売上げで機材や楽器を購入、さらにメンバーのトレーニングを行いながら、人気チャートで上位になるヒット曲を目指します。
曲を作る際には、「レーベル」「ジャンル」「歌詞(のタイプ)」の3つを選択します。
「レーベル」は最初はセルフパブリッシュ(個人出版)しか選べませんが、条件を満たすとポップやジャズを専門に扱うレーベルを選択でき、ジャンルとレーベルが合っていれば報酬にボーナスが付きます。
「ジャンル」は「ロック」「ブルース」「メタル」など様々で、「歌詞」にも「ラブ」「ダンシング」「ガールズネーム」など色々なものがあります。
そして組み合わせが良いと、完成した曲のステータスが少しアップします。
この辺はそのまんま、ゲーム発展国の「ジャンル」「内容」の組み合わせと同じですね。
曲のタイプを選択したら、まずは歌詞を書くメンバーを選択します。
そのキャラの「歌詞」と「独創性」が高いほど歌のステータスが上がります。
次にバンドメンバーの担当楽器を選択します。
ボーカルやギター、ドラムやキーボードなどがありますが、曲のジャンルによって何がいくつあるかは異なります。
例えば「メタル」ならギターが多くなり、「ジャズ」ならキーボードとトランペットが加わります。
楽器によって必要なステータスが異なるので、それに合わせて担当の設定を行う必要があります。
最後にミキシングを行います。
これはポリッシュというステータスが高いメンバーが適しています。
これらの作曲過程も、ゲーム発展国の「シナリオ作成」「ゲーム開発」「デバッグ」の工程に似ていますね。
作曲中にはメンバーの上に数字がポンポン出てきて、その分だけ完成する曲のステータスが上がっていきます。
この辺の演出もいかにもカイロっぽいです。
ただ、このゲームは作曲中に各メンバーが1度、「インスピラード」というポイントを消費し、曲のステータスを大きくアップさせられる「ソロ」を行えます。
この「ソロ」はボタンをポンポンと押し、適度な位置にメーターを合わせるミニゲームになっています。
※曲のスタイル選択画面。 レーベルはメンバーの増加で、ジャンルと歌詞はレベルアップや条件の達成で増えていきます。
どんな組み合わせが良いのかは何となく判断するしかありませんが、とりあえず「ラブ」を選んでおけば大抵は成功します。
ただし同じ組み合わせを繰り返すと売上げに悪影響が出るので注意。
歌詞の意味が解り辛いのが難点ですが、パーティングは賑やか、ボースティングは主張、レベリオンは反抗、ラニングは本当はランニング、ロスは喪失、クローズは閉まるのではなく衣類。 翻訳が微妙なので注意。
※ソロのシーン。 ボタンを押すごとにメーターが上がっていき、緑のラインになるとポイントが増えていきますが、赤まで上げてしまうと残り時間が速く減り始めるので注意。
また、ボタンを押すごとにインスピラードが1減っていきます。
ソロの実行にはインスピラード 30 に加えて、メンバーのスタミナも必要です。
曲が完成すると自動的に公開され、ヒットチャートにランクインし、売上げが伸びていきます。
曲のステータスが高いほど上位になり、しばらく後にファンと資金を獲得できます。
ファンが多いほど売上げは伸びるようです。
資金はメンバーのトレーニング、新メンバーのスカウト、ストアでの機材購入に使用することができます。
機材には楽器の他に、回復力を上げる家具、作曲中のポイントをアップさせるギアなどがあり、こうしたものを強化できるのは運営 SLG らしくて良いですね。
また、「特定のメンバーでソロを行う」「ロックにマッチした歌詞を選ぶ」などの条件を達成することで報酬が貰える「チャレンジ」というものがあり、オーナーが1つ、バンドメンバーが2つ提示します。
チャレンジの達成によってファンや資金だけでなく、新しいジャンルや歌詞をゲット出来るので、その達成もゲームの進行に不可欠です。
ただ、もしバンドメンバーの全チャレンジを達成すると、オーナーのものしか提示されなくなるので、その時は新メンバーを加えなければなりません。
各メンバーには得意なジャンルがあり、「ロックのレーベルをアンロックするにはロックミュージシャンが3人必要」といった具合に、レーベルを増やす条件にもなっています。
※歌の完成画面。 曲のポイントに応じてランキングが決まります。
地方ランキングで1位になると全国ランキングにステップアップし、そこでも1位になると世界ランキングに参加します。
キャラクターの外見はユニークというか何というか・・・ 独特ですね。
※オーディション画面。 雇用するにはオーディションの費用に加えて、スカウト費用も必要になります。
$40,000 のオーディションでも、集まった候補をスカウトするには1人 $160,000 かかるので、十分な資金を用意しましょう。
上位のオーディションほどステータスの高い人が集まりますが、レーベルを増やすために得意ジャンルにも注目して下さい。
またランクの低い人の方が、チャレンジの難易度も低いです。
ただ、このゲームは本体無料のソーシャルゲーム。
やはり課金要素や待ち時間が存在します。
まず、トレーニング(仕込み)や作曲、作曲中の「ソロ」の実行によりメンバーのスタミナが減少します。
作曲してない時にメンバーを楽器にドラッグすると「フリーセッション」を行ってインスピラードを生産し始めますが、これにもスタミナが使われます。
そして減少したスタミナは、一定時間が経たないと回復しません。
さらにオーディションの実行や、ストアでの家具の購入などにも完了するまで待ち時間が必要です。
課金通貨の「ドリンク」を使えばスタミナの回復や待ち時間の短縮を行うことができますが、プレイできる時間は結構短く、すぐまたスタミナは尽きてしまいます。
さらに前述したように、バンドメンバーを増やしていくことがゲームの進行には不可欠ですが、メンバーは解雇できず、控えメンバーは「VIP ルーム」に移されます。
しかし VIP ルームは最初は5枠しかなく、一杯になると拡張しなければなりませんが、まとまった数のドリンクが必要になります。
ドリンクはレベルアップやチャレンジ達成でも貰えますが、無課金だと VIP ルームの拡張は大変です。
結局はソーシャルゲームなので、カイロソフトのゲームの模倣をしていると言っても、カイロのゲームのように延々とプレイし続けられる訳ではありません。
そこはやっぱり、ソーシャルゲームに過ぎないという感じです。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は無料。 もちろん課金要素はあります。
ただ同種の経営/開発ソーシャルゲームと比べると、必要な課金額は少なめの印象です。
カイロソフトのゲームにも、開拓サバイバル島 や お住まい夢物語 のように、課金要素が強いものは存在します。
ただ、それでも「モロにソーシャルゲーム」なものは、ポリシーやモラルを堅持しているのか、作られていなかった印象があります。
でも、このゲームは「モロにソーシャルゲーム」です。
そしてカイロソフトのゲームとソーシャルゲーム的なシステムは、親和性が高いであろう事は解っていた訳で、やっぱり面白く、課金もしたくなってしまうんですよね。
そこには何か漠然とした不安を感じるのですが、でもこれはこれで楽しめるのは否めません。
ともあれ「バンドをプロデュースする」というのは、開発ゲームの題材として面白いものなのは確かです。
カイロソフトのゲームが好きな方には、オススメできるアプリです。
もうこれが出てしまった以上、今後カイロ的なゲームが他にも出てくるかもしれませんね。
・Band Stars (iTunes が起動します)
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