1980 年代後半に登場した伝説のシューティングゲーム「R-TYPE」。
iPhone でも移植版が公開されていますが、その続編が先日スマホ用のアプリになりました。
「R-TYPE II」です。
移植担当は スマホ版 R-TYPE と同じく、レトロゲームの復刻を専門に行っているフランスのメーカー DotEmu。
オリジナルは R-TYPE の2年後である 1989 年に公開されています。
ファミコン時代の後期、ファミコン・メガドラ・PC エンジンが三つ巴戦を繰り広げていた時代ですね。
このゲームは初代 R-TYPE ほどのヒットにはなっておらず、後にこれをベースにした SUPER R-TYPE がスーパーファミコンで発売されたのですが、そちらは大幅なアレンジが行われ、別のゲームに近い状態でした。
そして他の機種には 10 年近く移植されておらず、知名度は R-TYPE の続編でありながら、あまり高くありません。
それがスマホで登場したのは喜ばしいことではありますが・・・
正直、プレイするとヒットしなかった理由が解りますね。

ゲームの基本システムは 初代 R-TYPE とほぼ同じです。
画面をスライドして移動し、ショットは基本的にオート連射。
波動砲ボタンを押しっぱなしにするとタメ撃ちである「波動砲」のタメを行います。
パワーアップするとオプションの「フォース」が現れ、装着すると対空レーザーや反射レーザーなどの特殊な攻撃が可能になり、分離ボタンで切り離して後ろに装着すると後方への攻撃も行えます。
さらにフォースは敵弾を防ぐシールドになります。
操作性は良好で、初期設定ではスクリーンいっぱいにゲーム画面が表示されていますが、画面設定の「フルスクリーン」をオフにすれば画面が少し小さくなり、外周を指を置き場に使えます。
指の位置に関わらず、指を動かした方向・速度で移動する相対移動操作で、オリジナルとは違う高速移動が可能です。
そのためオリジナルでは出来なかった回避の仕方も行えます。
難易度を残機が減らない「イージー」にすることもでき、攻略しやすくなってますね。
とは言え、元が元だから全然「簡単」ではないのですが・・・
初代 R-TYPE との違いは、武器が増えたこと。
サーチレーザーと爆発レーザーが追加されました。
とは言え、このゲームは武器を自由に選べるゲームではなく、しかも新武器は地味なので、あまりメリットになっていません。
また波動砲ボタンを押し続けることで2段階目のタメが行われ、「拡散波動砲」を発射できますが、こちらもタメ時間が長すぎるうえに必要性が乏しく、有効に使える場面は限られています。

※ iPhone でフルスクリーンをオフにした状態。 左側を指置き場に出来ます。 ボタンの位置はカスタマイズ可能。
iPad でフルスクリーンをオフにすると上下にもスペースが出来ます。
フルスクリーンがオンだと、iPhone 5 / 5s だと横に引き延ばした画面に、iPad だと逆に横を少し潰した画面になるので、オリジナルの縮尺でプレイしたい人はフルスクリーンはオフにしましょう。
また、クッキリしたドットが好きな方は「ビデオフィルタ」もオフにしましょう。

※拡散波動砲の発射シーン。 ただし有効な場面はあまりありません。
しかもタメっぱなしにしていると拡散波動砲のタメが解除されてしまうので、ますます使い辛いです。
新武器もサーチレーザーはともかく、爆発(ショットガン)レーザーはむしろ不利。
ただし気になる点も多く、まず移植についての難点は、オープニングがカットされていること。
EA 版 R TYPE(現在非公開)でオープニングのイントロがカットされていて、それが DotEmu 版 R-TYPE で復活したので、「DotEmu 解ってる!」と思ってたのですが、今回再びカットされたため「あぁ、やっぱり解ってなかった・・・」という気分です。
ゲームについての難点は、やはり難易度ですね。
R-TYPE はパターン通りに攻略しないとやられてしまう「パターンゲー」で、しかも超高難度で知られていますが、それでも初代 R-TYPE はステージ1~3はそんなに難しくありませんでした。
2面のボスは左下にいればとりあえず大丈夫など、パターン化も前半は簡単で、だからこそ奇抜な仕掛けや武器を誰でも体験できるというのがありました。
しかし R-TYPE II はステージ1はともかく、ステージ2のボスですでにムズい。
ボスはきっちりパターン化しないと無理で、ステージ3に至ってはムズいうえに状況によって敵の行動パターンが変わるためアドリブも必要。
総ステージ数が減っているから難易度の上昇ペースを早くしているのかもしれませんが、前半からここまで難しいとさすがに辛い。
私はゲーセンの R-TYPE II はほとんどプレイしておらず、スーパーファミコンの SUPER R-TYPE の印象しかないので、「思い出補正が働かない」というのもあると思いますが、自分としては2年後発でゲームバランスや BGM もアレンジされていた SUPER R-TYPE の方が面白かった気がします。
まあ、前作がちょっと偉大すぎたかなぁ・・・
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 200 円。 なんだかんだ言いましたが、この値段で R-TYPE 2 をスマホやタブレットで遊べるのですから、レトロゲームファンには嬉しいですね。
R-TYPE は知ってるけど、R-TYPE II を知らない人も多いと思うので、そういう人が試してみるのにもいいかも。
正直、思い出補正か、初代 R-TYPE の経験がないと辛いと思います。
昨今のシューティングしか知らない人がやって楽しめるゲームではないでしょう。 ぶっちゃけ死にゲーだし。
でも、この難易度こそが R-TYPE でもあるのかな。
・R-TYPE II (iTunes が起動します)
iPhone でも移植版が公開されていますが、その続編が先日スマホ用のアプリになりました。
「R-TYPE II」です。
移植担当は スマホ版 R-TYPE と同じく、レトロゲームの復刻を専門に行っているフランスのメーカー DotEmu。
オリジナルは R-TYPE の2年後である 1989 年に公開されています。
ファミコン時代の後期、ファミコン・メガドラ・PC エンジンが三つ巴戦を繰り広げていた時代ですね。
このゲームは初代 R-TYPE ほどのヒットにはなっておらず、後にこれをベースにした SUPER R-TYPE がスーパーファミコンで発売されたのですが、そちらは大幅なアレンジが行われ、別のゲームに近い状態でした。
そして他の機種には 10 年近く移植されておらず、知名度は R-TYPE の続編でありながら、あまり高くありません。
それがスマホで登場したのは喜ばしいことではありますが・・・
正直、プレイするとヒットしなかった理由が解りますね。

ゲームの基本システムは 初代 R-TYPE とほぼ同じです。
画面をスライドして移動し、ショットは基本的にオート連射。
波動砲ボタンを押しっぱなしにするとタメ撃ちである「波動砲」のタメを行います。
パワーアップするとオプションの「フォース」が現れ、装着すると対空レーザーや反射レーザーなどの特殊な攻撃が可能になり、分離ボタンで切り離して後ろに装着すると後方への攻撃も行えます。
さらにフォースは敵弾を防ぐシールドになります。
操作性は良好で、初期設定ではスクリーンいっぱいにゲーム画面が表示されていますが、画面設定の「フルスクリーン」をオフにすれば画面が少し小さくなり、外周を指を置き場に使えます。
指の位置に関わらず、指を動かした方向・速度で移動する相対移動操作で、オリジナルとは違う高速移動が可能です。
そのためオリジナルでは出来なかった回避の仕方も行えます。
難易度を残機が減らない「イージー」にすることもでき、攻略しやすくなってますね。
とは言え、元が元だから全然「簡単」ではないのですが・・・
初代 R-TYPE との違いは、武器が増えたこと。
サーチレーザーと爆発レーザーが追加されました。
とは言え、このゲームは武器を自由に選べるゲームではなく、しかも新武器は地味なので、あまりメリットになっていません。
また波動砲ボタンを押し続けることで2段階目のタメが行われ、「拡散波動砲」を発射できますが、こちらもタメ時間が長すぎるうえに必要性が乏しく、有効に使える場面は限られています。

※ iPhone でフルスクリーンをオフにした状態。 左側を指置き場に出来ます。 ボタンの位置はカスタマイズ可能。
iPad でフルスクリーンをオフにすると上下にもスペースが出来ます。
フルスクリーンがオンだと、iPhone 5 / 5s だと横に引き延ばした画面に、iPad だと逆に横を少し潰した画面になるので、オリジナルの縮尺でプレイしたい人はフルスクリーンはオフにしましょう。
また、クッキリしたドットが好きな方は「ビデオフィルタ」もオフにしましょう。

※拡散波動砲の発射シーン。 ただし有効な場面はあまりありません。
しかもタメっぱなしにしていると拡散波動砲のタメが解除されてしまうので、ますます使い辛いです。
新武器もサーチレーザーはともかく、爆発(ショットガン)レーザーはむしろ不利。
ただし気になる点も多く、まず移植についての難点は、オープニングがカットされていること。
EA 版 R TYPE(現在非公開)でオープニングのイントロがカットされていて、それが DotEmu 版 R-TYPE で復活したので、「DotEmu 解ってる!」と思ってたのですが、今回再びカットされたため「あぁ、やっぱり解ってなかった・・・」という気分です。
ゲームについての難点は、やはり難易度ですね。
R-TYPE はパターン通りに攻略しないとやられてしまう「パターンゲー」で、しかも超高難度で知られていますが、それでも初代 R-TYPE はステージ1~3はそんなに難しくありませんでした。
2面のボスは左下にいればとりあえず大丈夫など、パターン化も前半は簡単で、だからこそ奇抜な仕掛けや武器を誰でも体験できるというのがありました。
しかし R-TYPE II はステージ1はともかく、ステージ2のボスですでにムズい。
ボスはきっちりパターン化しないと無理で、ステージ3に至ってはムズいうえに状況によって敵の行動パターンが変わるためアドリブも必要。
総ステージ数が減っているから難易度の上昇ペースを早くしているのかもしれませんが、前半からここまで難しいとさすがに辛い。
私はゲーセンの R-TYPE II はほとんどプレイしておらず、スーパーファミコンの SUPER R-TYPE の印象しかないので、「思い出補正が働かない」というのもあると思いますが、自分としては2年後発でゲームバランスや BGM もアレンジされていた SUPER R-TYPE の方が面白かった気がします。
まあ、前作がちょっと偉大すぎたかなぁ・・・
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
価格は 200 円。 なんだかんだ言いましたが、この値段で R-TYPE 2 をスマホやタブレットで遊べるのですから、レトロゲームファンには嬉しいですね。
R-TYPE は知ってるけど、R-TYPE II を知らない人も多いと思うので、そういう人が試してみるのにもいいかも。
正直、思い出補正か、初代 R-TYPE の経験がないと辛いと思います。
昨今のシューティングしか知らない人がやって楽しめるゲームではないでしょう。 ぶっちゃけ死にゲーだし。
でも、この難易度こそが R-TYPE でもあるのかな。
・R-TYPE II (iTunes が起動します)
2自体は好きなので内容は問題無いのですが、如何せん前回のが移動がなんかやりづらくて投げてしまったので…