本日は個人的に注目していたメーカーと、証券市場で注目されていたメーカーのソーシャルゲームをまとめて批評したいと思います。
おしおきパンチガール!!! で絶大なインパクトを与えながらも、DeNA の DNA が悪い方向で作用している感のある e-Dragon Power、そして言わずと知れたソシャゲの巨頭、モバゲーの DeNA です。

私的には e-Dragon Power には期待していたのですが、昨今はグリー / モバゲー型のポチポチゲーに回帰するような動きもあり、残念ながら一発屋の雰囲気が漂っています。
元々 SAP(ソーシャル・アプリ・プロバイダ)の系統なので、辛くなった時にそっちで資金を調達しようと考えるのは、自然な動きだとは思いますが・・・

という訳で、以下で関連のアプリをまとめてご紹介いたします。
どのアプリもソーシャルゲームなので、本体は無料です。

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たたかえっ!ぱんどせる!!

販売と運営は e-Dragon Power、開発は「ラクジン」というメーカーで、以前から家庭用ゲームソフトの開発下請けを行っていたところです。
代表作は PS2 のボンバーマンシリーズやナルト、ブリーチのゲームでしょうか。

内容は「動物+ランドセル」といった感じのゆるキャラが日本全国を巡る、パネルスライド型のパズドラ系ソーシャルゲームです。
今回は冒頭からネガティブな記事ですが、このゲームは割と楽しめています。

なお、「ぱんどせる」というキャラクターは上記のメーカーではなく、ニンジャドライブという別のメーカーが作ったキャラクターです。

たたかえっ!ぱんどせる!!

パネルを上下左右にスライドし、四隅にある 4x4 の枠内に同じパネルをそろえると合体して大きなパネルになります。
これをタップすると攻撃のチャージが行われます。
ただしパネルはルービックキューブのように一列がまとめて動きます

一定時間後に双方の攻撃が行われ、相手を全滅させればクリアとなり「食材」が手に入ります。
このゲームは使用できるキャラクターがほぼ固定されていて、課金やゲーム進行で若干増えますが、数は多くありません。
キャラクターのレベルはゲットした食材で「料理」を作ることでアップさせます。
日本の各都道府県を巡る形になっていて、ステージをクリアするとその県の名物料理のレシピが手に入ります。

パネルが一列まとめて動くので、慣れないと思うようにそろえることが出来ませんが、そこがゲームとしての面白さにもなっています。
今回取り上げるアプリはゲーム性の乏しいものが多いのですが、これはそこそこ難しいおかげで、相応にゲームとして楽しめるものになってますね

キャラクターもユニークで、日本全国を巡るという題材も良く、個人的には勧められるゲームです。

たたかえっ!ぱんどせる!! (iTunes が起動します)

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スカイラグーン~失われた大地~

販売と運営は e-Dragon Power、開発は「ファンクリック」というメーカーで、以前からモバゲーの元でソーシャルゲームを作っていた、いわゆる SAP です。
e-Dragon Power は元 DeNA の役員の方が設立した会社なので、まさにモバゲーの系譜ですね。

内容は、通常バトルは縦スクロールのシューティングゲーム、ボス戦はいかにもソシャゲ的な自動カードバトルで行われるもので、シューティング好きの私としては密かに期待していたタイトルでした。

スカイラグーン

が、肝心のシューティングシーンがショボイ。 ショボ過ぎる。
敵はほとんど弾を撃って来ず、まっすぐ飛んで来るだけで、自機も左右に動けるだけの LINE 系の簡易的なシューティング。
しかもクオリティーが低く、LINE シューティングでももうちょっとマシだぞと思うレベル。
ドンパッチンフルボッコヒーローズ の足元にも及びません。

カードバトルも勝手に進行するもので、ミリオンアーサーのボス戦に似ていますが、単に数値が減っていくのを見るだけで、演出や戦略性も乏しく、ゲームとして面白い物ではありません。

カードの絵は非常に魅力的で、グラフィックはかなり綺麗なので、萌えイラストだけでお腹いっぱいになれる人なら良いと思いますが、全体としてはガラケーのソーシャルゲームに毛が生えた程度の印象。
ストーリーはしっかり作っているようですが、これでは今のスマホユーザーは納得できないでしょう。

スカイラグーン~失われた大地~ (iTunes が起動します)

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ゴッドオブスフィア

販売と運営は e-Dragon Power、開発は「イニス」。
イニスは押忍!闘え!応援団シリーズの開発元で、スマホでも DEMONS' SCORESYMPHONICA などの開発に携わっている有名メーカーです。 アナタ図書館 とかいう迷作もありますが。

e-Dragon Power が発表した作品の中で、一番期待していたのがイニスが作るというコレでした。
内容はパズドラ系ソーシャルゲームに、対象物が動かないフルーツニンジャというか、音楽がない応援団と言うか、そんなものを組み合わせたゲームです。

ゴッドオブスフィア

画面にたくさんの玉(オーブ)が連なって現れるので、それを指でなぞって消していきます
一度に全部現れるのではなく、何度かに分けて徐々に出てくるので、それに合わせて素早く指を動かしていく必要があります。
一定時間後に消したオーブの分だけキャラクターが攻撃を行い、その後に反撃を受けます。
やられる前に敵を撃破すればクリアですね。

編成やレベルアップのシステムは既存のパズドラ系と同じで、戦闘で得たキャラを合成してレベルアップを行います。
たまに他のプレイヤーと協力して HP を減らしていくレイドボスが登場しますが、特徴的なのはそのぐらい。

やることが「画面に現れる玉を素早くなぞる」というだけなので、ゲームとしての面白味に欠けます
ステージが進むと現れる玉の数が増えてきますが、消しきれなくてもダメージを受ける訳ではなく、その分だけ攻撃力が下がるだけなので、あれこれ考える事がなくシンプル過ぎる印象。

演出やサウンドなどは優れていて、その点では前2作よりも良いのですが、内容としては普段ゲームをやらないユーザー向け、ソーシャルゲームユーザー向けといった感じ。
でも例えソーシャルゲームユーザーでも、パズドラをやっている人がこれをやっても楽しめるとは思えません。
相応の完成度ではあるけど、いかにもモバゲーの系統のゲームかな、という印象ですね。

ゴッドオブスフィア (iTunes が起動します)

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進撃の巨人 -自由への咆哮-

少し前の話になりますが、DeNA の株価が大幅続伸しました。
要因はこの「進撃の巨人」アプリの好調がビジネス系のメディアで報じられたからで、パズドラ でガンホーが、ラブライブ で Klab が、黒猫のウィズ でコロプラが、ドラクエモンスターズスーパーライト で スクエニ と サイバーエージェント が急騰したように、「スマホゲームのヒット報告=株価急騰」の図式が市場で成り立っています。

ただしこのゲーム、プレイした方ならご存じだと思いますが、パクリ Clash of Clans(クラッシュ オブ クラン)です。
しかもパクって改良しているなら良いけど、おもいっきり劣化版

さらに正確に言うと、このゲームは韓国のメーカーが作ったパクリ Clash of Clans である「Viking Wars」というゲームに、進撃の巨人の絵やストーリーシーンを加えただけの代物です。
つまりパクったというよりも、パクリのさらに流用品
なんと言うかもう、あまりにもモバゲークオリティー。

進撃の巨人

内容は「クラッシュ オブ クランです」としか言いようがありません。
フィールド上に資源の産出施設や貯蔵庫などを作り、さらに兵舎を建てて兵士を雇用し、他プレイヤーの集落に攻め込んで物資を奪います。
攻め込まれた時のために大砲や防壁などを築いておくことも出来ます。
あまりにも「そのまんま」なので、詳細は Clash of Clans のページ を見て下さい。

ただしグラフィックや演出は明らかにオリジナルに劣ります
ゲーム自体はクラクラですから普通に楽しめるのですが、パクリなのに見た瞬間に「劣化版」と思ってしまう見た目なので、これをやるんなら「オリジナルをやりましょう」としか言えないですね。

このゲームのためのオリジナルキャラとストーリーが作られており、襲撃のための兵士も「巨人」になっていて、一応「進撃の巨人」っぽい部分はあります。
私もオリジナルのレビューの中に進撃の巨人ネタを少し入れたぐらいですから、元々関連させられるようなゲームではありました。

ただ、前述したように元々進撃の巨人とは全然関係なく作られたゲームに、後からそれを加えたものですから、進撃の巨人の世界感や設定には沿ってないし、いかにも付け焼き刃
よほど巨人ラブな人で、かつオリジナルを知らない人でないと厳しいでしょう。
オリジナルをやってるとこちらは耐えられないと思います。

このゲームで一番特をするのは、このゲームによって知名度が上がり、こちらからの流入が増えるかも知れない Clash of Clans の側、つまりガンホーとソフトバンクじゃないのか? とか思ってしまいます。
まあ、だからこそモロ過ぎるパクリでも許容されているのかもしれないですね・・・

進撃の巨人 -自由への咆哮- (iTunes が起動します)

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今回取り上げるアプリは以上です。
このブログでは基本的に点数は付けないのですが、先日紹介した サモンズボード を7点とすると、ぱんどせるが 6.5 点、ゴッドオブスフィアが4点、スカイラグーンが2点、進撃の巨人がモロパクリなので問題外、といったところでしょうか。

他に e-Dragon Power の「ウルトラマン 大決戦!ウルトラユニバース」というゲームも試してみましたが、ブラウザのドリランド型ポチポチゲーだったので選外です。

なお、この評価はあくまでゲーマー視点でのものです。
ソーシャルゲームユーザーや、ポチポチ型のゲームしかしない人だと、また印象が違うかもしれません。
ここで紹介した大半のゲームはソシャゲユーザーを対象にしたものでしょうしね。