3人の主人公を使い分けながら、魑魅魍魎を倒して突き進むちょっとレトロで和風な縦スクロールシューティングゲームが登場しています。
「想紀伝」です。
メガドライブ時代のシューティングといった感じで、iTunes のレビューにも「キングスナイト」とか「奇々怪々」とか「エレメンタルマスター」などの懐かしい名前が挙がっています。
解る人にしか解りませんが、個人的には武者アレスタやエレメンタルマスター(MD)に近いと思いますね。
パッと見はチープな印象を受けるかもしれませんが、動きが軽快で操作性は良好、演出やサウンドも良く、やってみるとなかなか楽しめるシューティングに仕上がっています。
操作はいわゆる「相対移動」で、指の位置に関わらず、指を動かした方向・スピードで移動します。
画面下のスペースが指置き場になるため、指でプレイ画面が隠れることはなく、反応も良くてキビキビ動かせますね。
地形のあるシューティングですが、壁にぶつかってもダメージにはなりません。
ボタンはなくショットは自動。 ただし最初はあまり連射が効きません。
そのため序盤は爽快感に劣るのですが、敵を倒すと経験値が貯まり、画面下の炎メータが上がっていきます。
炎が最大になるとレベルが上がり、攻撃が強化されて連射率も上がります。
最終的には強力な攻撃をバシバシ撃てるようになり、それに合わせて大量の敵が出現し始め、どんどん派手な状態になっていきます。
この辺のエスカレートしていくゲーム展開は良いですね。
主人公は貫通攻撃を放つ「少年」、拡散攻撃を行う「兄貴」、周囲に竜巻を出す「姉御」の3人で、ゲーム開始時に「三人組」を選べば全員でスタート出来ます。
メインとなるのは先頭のキャラ1人だけで、他の2人は補助的な攻撃を行うのみですが、画面上のキャラをタップすればいつでも入れ替えられます。
状況に合わせて使い分けることが攻略上重要です。
先頭のキャラをタップすると消費アイテムの勾玉を使って特殊攻撃を放ちます。
少年は火炎放射、兄貴は全体ボム、姉御は体力回復で、回復があるというのが特徴的。
自機は耐久力制で、1発ではダウンせず、ある程度のダメージは耐えられます。
さらに1人がダウンしても残りの2人で戦い続けることができ、一定時間経つとやられたキャラも戦列に復帰します。
体力回復アイテムの「おにぎり」や、姉御の特技の使用、レベルアップ時にもダウンしたキャラが復活するため、後半ステージの敵の攻撃はかなり激しいのですが、割と粘り続けることが可能です。
3人がまとめてダウンした時のみゲームオーバーになります。
※「姉御」は近くしか攻撃できないので使い辛いですが、全方位に対応できるうえに破壊力があるので、左の画像のような四方八方から敵が攻めてくる場面では超重要。 後半ステージになるほど便利なキャラです。
右画像の左下にいる黒いのはダウンしたキャラ。 一定時間で復活するので、それまでは回避重視で粘りましょう。
敵の弾はあまり飛んで来ず、道中の難易度は高くありません。
後半ステージになると相応に弾が飛んできますが、弾幕シューティングという程ではありませんね。
逆にボスはかなり手強く、パターンをつかまないと回避し辛い攻撃を繰り出してきます。
ただ対処方法がハッキリしている攻撃が多く、前述したように三人まとめてやられないとゲームオーバーにならないので、粘っていれば何とかなるはず。
全体として、シューティング初心者でも楽しめ、上級者でも歯応えを感じるバランスになっていると思います。
「一人」でスタートした場合は武器の使い分けができないだけでなく、ダウンしたら即ゲームオーバーなので、難易度はかなり高くなります。
完全に上級者向けなので、三人組でクリアしてから挑戦しましょう。
※左は3面のボス。 弾幕と言うほどではないけど、このぐらいの多方向弾が飛んで来る場合はあります。
右の画像の赤と青の柱は隠し通路を開くための鍵で、縦スクロールのゲームですが横幅が広く、ところどころに隠し部屋があったりします。
価格は 300 円。 この見た目でこの価格だとちょっと辛そうな気がしますが、シューティング好きにとっては高くない値段です。
ただ、ゲーム自体には難点はないのですが、スクリーンショットで見るとショボく、序盤に爽快感がないため、正直ちょっと売れなさそう。
やってみると面白いんですが・・・ 最初からもっと連射できて、1面から爽快感のある展開にしないと、初見で評価されやすい iTunes や Google Store では厳しい気も。
だからこそ後半の派手さが際立つというのもあるかもしれませんが・・・
ともあれ、シューティングファンにはオススメです。
特に 1990 年代のシューティングが好きだった人に勧められますね。
・想紀伝 (iTunes が起動します)
・想紀伝・序幕 (無料体験版。1面のみ)
最後になりましたが、以下は公式のプロモーションビデオです。
コメント一覧 (4)
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- 2014/03/06 23:07
- ぐわんげっぽいですね
これで300円は少し高いですね
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- 2014/03/06 23:34
- ファミ痛の記事に、『某ゲーム会社所属のふたりのプログラマーが「自分たちが本当に作りたいゲームを作るために」と始めたプロジェクト』って紹介されてたんだけど、どこの会社の人なんだろ?やっぱstg作ってた会社なのかな
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- 2014/03/07 23:33
- 作者さんの公式サイトから調べてみましたが、サムスピ零と森田将棋が代表作の会社に勤められていたようで、STGではないですね・・・
全然知らなかったけど昨年のインディーズゲームのイベントに展示されてたんですねぇ。
価格はこの見た目で 300 円だとちょっと辛いですよね。 やったらまあ、納得なんだけど。
>>稼ぎシステムもあまり面白くないです。
敵を倒してもスコアが直接増えないから、稼ぎたくならないですよね・・・
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見た目がレトロだけど中身的には割とヌルいゲームである。
稼ぎシステムもあまり面白くないです。