大量の核兵器が飛び交う最終戦争を描いた、背徳的なリアルタイムシミュレーションゲームが登場しています。
First Strike Game」です。

※アップデートによりアプリ名が「First Strike 1.3」に変わっています。
※2017 年末のアップデートで「First Strike: Final Hour」に代わり、日本語に対応しました。

3D で表現された地球とハイセンスなインターフェイス、そしてその上空を飛び交う無数の核ミサイルが大きなインパクトを持つゲームで、PV が公開されて以降、かなりの注目を集めていました。

ただ、ゲームとしては結構シンプルで、要するにミサイルの撃ち合いです。
戦略性はそれほど高くなく、テーマは重いですが、ゲーム内容は割とカジュアルですね。

開発したのはドイツのメーカーで、現時点(2014/3)では iPad 版しか公開されていないのでご注意下さい
※アップデートにより、iPhone でもプレイ可能になっています。

First Strike Game

実行するコマンドは、主に以下の4つ。
核ミサイルの生産、技術の研究、他国への進攻、ミサイル発射。

軍事力や経済力といったパラメーターは一切なく、進攻を行えばライバル国以外の地域は何の抵抗もなく占領でき、現実では極貧国でも研究や生産は問題なく行えます。

支配地域では3種類の核ミサイルを生産できます。
飛んで来るミサイルの迎撃が可能な短射程の CRUISE(巡航ミサイル)、射程が長めの IRBM(中距離弾道ミサイル)、射程が非常に長い ICBM(大陸間弾道ミサイル)です。

ただし上位のミサイルを作るには研究が必要で、研究が進めば IRBM は拡散弾になり、ICBM はほぼ世界全域を射程に収めます。

ATTACK のボタンを押して他国を選択すると照準が現れ、収縮していきます。
完全に収縮してから再びタップすると核ミサイル発射!
上空を飛行していき、着弾すると閃光&キノコ雲が生じてその地域を壊滅させます。

ライバル国に核ミサイルを撃たれた時は、巡航ミサイルを配備している国を選択して DEFEND のボタンを押すことで迎撃可能です。
ただし巡航ミサイルには射程があり、もちろん遅すぎても迎撃できません。
研究を進めることで発射や着弾地点を早期に察知できるので、それを元に素早く対応していく必要があります。

ただし研究や進攻など別のことをしている地域は、迎撃は行えません
また一度迎撃するとしばらく「クールダウン時間」となり、行動できなくなります。
全部の地域で何かの作業をしているとミサイルを撃たれた時に反応できないので、いくつかの地域は迎撃用に待機しておいた方が無難ですね。
研究が進めば自動迎撃も可能になります。

ゲームの目標は全てのライバル国の殲滅。
進攻して制圧する必要はなく、その国の支配エリアのほとんどを核兵器で壊滅させれば降伏します
もちろん進攻して占領しても良いのですが、ライバル国には直接攻め込めず、先に核兵器でその地域を破壊する必要があります。

First Strike Game
※コマンド一覧。 巡航ミサイルは迎撃ミサイルでもあるので各地域に配備しましょう。
実行できないボタンは出てこないので、迎撃しようとして迎撃ボタンがない時は、まだ対象のミサイルが射程に入っていません。
ミサイル装備枠は攻撃を受けると減少するため、その地域の耐久力の目安にもなります。


First Strike Game
※研究画面の詳細。 4つのカテゴリがあり、下のものから順番に研究していく必要があります。
最初に持っている技術の数は国によって違い、アメリカだと5つの研究が終わっている状態からスタートしますが、北朝鮮だと何も研究されていません。


最初に選択できる国はアメリカ、西ヨーロッパ、北朝鮮の3つだけ。
しかしゲームに勝利するか、特定の条件を満たすと新しい国が追加され(例えばアメリカで南米を制圧するとブラジルが追加される)、参加するライバル国の数も増えていきます。

状況を見ながら自分でミサイルの発射と迎撃を行っていく必要があるため、若干のアクション性があります
眺めているだけで進行するようなゲームではないので、大量のミサイルが飛び交う状況になると操作が忙しくなることもありますね。

美しい地球の上を無数の核ミサイルが飛来する様子はなかなか戦慄するものがあり、着弾した場所に大都市があると死者数も表示されます。
前評判通り、背徳的な雰囲気は十分です

なお、発射可能な核ミサイルを全弾発射する「First Strike」というコマンドがあり、実行すると相手側も全弾発射で応酬、大量のミサイルが交錯する派手な展開になります。
演出上のウリと言え、ゲームの題名にもなっています。
ただゲーム的には、絶対反撃を受けるうえに単なるミサイルの無駄使いなので、使う必要は全くありません。

First Strike Game
※ヨーロッパでプレイ時、オーストラリアの反撃で東アジアが壊滅してしまったところ。
あまり戦線を広げるとあっちこっち狙われて対応できなくなってきます。
天下統一が目的ではなく、ライバルの土地を壊滅させれば勝ちなので、無理にここまで攻め込んでいく必要はありません・・・

First Strike Game
※で、First Strike で反撃、オーストラリア壊滅。 まあここまでする必要はないのですが。
First Strike は強い国に使うと反撃されて自分も痛い目に遭うので、派手にフィニッシュブローを決めたいとき用ですね。


グラフィックやサウンド、インターフェイスなどはハイレベルかつハイセンスです。
3D の地球もクルクルと滑らかに回転させられ、ピンチ操作でズームも自在です。

ただ、ゲーム的には・・・ ちょっとシンプルすぎる印象も。
ライバルが担当していない国はただ進攻するだけで占領できるので、簡単に領土を広げられすぎてリアリティーがないし、研究もすぐ進められます。
後はミサイルを作って撃って、進攻して・・・ その繰り返し。

リアルな戦略シミュレーションを作ろうとした訳ではないようだし、このぐらいシンプルだから手軽に楽しめるというのもあるのですが、もうちょっと再現すべきものがあるだろう、という気もしますね。
「もしかすると起こるかもしれないリアル感」がもう少し欲しかった気がします。

特に日本人的には、北朝鮮がただ進攻を繰り返すだけで、何の抵抗も受けずに韓国と中国と日本とシベリアを制圧していくゲームは、さすがに非現実感があります。

First Strike Game
※偉大なる将軍様が東アジアを制圧して人民大歓喜ニダ。
でも何の苦労もなく、ただ進むだけでこうなるってのは・・・


価格は 400 円。 クオリティーを考えると妥当なところだと思います。
同じ背徳的 RTS の Plague Inc. と比べると、Plague Inc. が運営 SLG なのに対し、こちらはアクション SLG といった感じでしょうか。

ただ、Plague Inc. は難易度が高く、それでいて適度な時間で終わるので、思わずクリアできるまでやり続けてしまうと言うのがありますが、こちらは難易度の点で不十分。
もうちょっと何度もチャレンジする意欲の湧く手強さが欲しかった気もします。

※アップデートで AI が調整され、同時参加国の増加、ハードモードの追加などが行われています。
現在は当初よりコンピューターが強くなっているようです。


しかし話題性やインパクトは十分で、一見の価値のあるゲームだと思います。

First Strike Game (iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。