あの「ジョジョの奇妙な冒険」の第一部から第三部を題材にした、戦闘が「おはじき」になっているパズドラ型のソーシャルゲームが登場しています。
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ」(ジョジョSS)です。

バトルが「おはじき」のパズドラ系には、テレビ CM も行われている Mixi(ミクシィ)の モンスターストライク(iTunes 起動) もあり、実際に両者のゲームシステムは非常に似通っています
しかしこのゲームの特徴は、ゲーム内容よりもその演出。
もう、あまりにもジョジョなのです。 それはジョジョを知っている人なら感動するぐらいにジョジョです

グラフィックのレイアウト、擬音演出、アニメーションをふんだんに使った必殺技など、過剰とも言える演出はことごとくジョジョらしく、本編のストーリーを辿るシナリオシーンも多く盛り込まれています。

発売はバンダイナムコですが、開発はソーシャルゲームの老舗であるドリコム、さらに素材制作をサイバーコネクトツーが行っており、このドリコム&サイバーコネクトツーという組み合わせは フルボッコヒーローズ と同様です。
またサイバーコネクトツーは PS3 で発売されたジョジョゲー「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」の開発元なので、そちらの素材や経験も活用されていると思われます。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ

「メダルシューティングバトル」と題されていますが、要するにゲーム内容は前述したように「おはじき」です。
3人+助っ人1人の4人分のメダルが配置され、そのうちの1つを弾き飛ばし、敵のメダルにぶつけてダメージを与えます。

ダメージを与えられるのは直接飛ばしたメダルのみ
味方のメダルにぶつけてそれを敵に当てたり、跳ね飛ばした敵のメダルが他の味方に当たっても、ダメージを与えることは出来ません。
ただ、このゲームのメダルは結構重く、ぶつけたメダルを強く跳ね飛ばせるので、反射を計算してぶつければ連続でダメージを与えることも可能です。

そして飛ばした後に画面をタップすると、メダルの周囲に「スマッシュ」と呼ばれる攻撃が発生し、範囲内の敵すべてにダメージを与えられます。

ただスマッシュを発生させると、その時点でそのメダルの動きが止まります
スマッシュを発生させなければ長時間メダルが飛び続けるので、理想を言えば飛ばしたメダルが止まるギリギリで、かつ周囲に敵がいるタイミングでスマッシュを発生させるのが良いのですが・・・ 難しいですね。
でもだからこそ、そこにテクニックが必要になっています。

敵にトドメを刺すと原作を彷彿とさせる攻撃アニメーションが現れ、派手に相手を倒せます。
そして敵を倒した味方はもう1度攻撃することが出来ます。
攻撃が終了したメダルは、他のメダルを一通り使ってからでないと再使用出来ません。

敵にはカウンターが付いていて、こちらが攻撃するたびに1ずつ減っていき、0になると反撃してきます。
この反撃は、ちゃんとメダルを弾いて行ってきます
この手のソーシャルゲームの場合、カウンターが0になったら即座にダメージを受けるなど、敵の攻撃は簡易的なものになっている場合が多いのですが、このゲームはちゃんと相手もこちらと同じようにメダルを弾きます。

各キャラには「スキル」もあり、発動させると強力な範囲攻撃や、メダルの重さを変えるなどの特殊効果が発動します。
キャラによっては大きめのアニメカットインが入る場合もあり、波紋疾走やオラオララッシュ、クラッカーヴォレイなどの原作通りの必殺技が炸裂します。
また強敵には弱点が存在し、そこにぶつけることで大きなダメージを与えられます。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
※左の画像はスマッシュを発動させたところ。 ぶつけてダメージを与え、同時にスマッシュも出せば連続攻撃になりますが、その時点でメダルは止まってしまう。
出来ればぶつけられるだけぶつけてからスマッシュしたいところですが・・・ そんなに簡単ではないですね。
右はポルナレフのトドメシーン。 敵を倒すたびに派手な討伐アニメが出るのがグッド。


ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
※左は3部ジョセフ。 リーダースキルがあり、青と白の属性メダルを強化するッ。
「する」ではない。 「するッ」。
右はボス登場カットイン。 1つ1つのシーンがやたら凝ってますッ。


クエストをクリアすると様々なキャラクターを得られ、それを「合成」することで任意のキャラのレベルを上げられます。
この辺は既存のパズドラ系を踏襲していますが、このゲームは戦闘でも経験値を得られ、合成しなくてもパーティーメンバーのレベルを上げていけます

また、一番活躍したキャラは MVP となり、戦闘で得られる経験値が 1.5 倍になります。
そのため強力な助っ人キャラを参加させれば戦闘がラクになりますが、それにだけ頼っていると助っ人が MVP になってしまうため、自分のキャラの入手経験値は少なくなります。

進化合成に相当する「限界突破」もありますが、他のパズドラ系とは違いキャラクターが別の種類に変わる訳ではなく、キャラはそのままで限界レベルが上がり、新しいアビリティが身につきます。
レベルが最大でないと行えない、実行するには素材アイテムが必要になる、などの点は他のゲームの進化と同じです。

クエストは一般のものと、曜日クエスト/イベントクエスト(スペシャル)の他に、「ジョジョクロニクル」というシナリオクエストが存在します。
これは原作の物語に沿って展開していくもので、バトルの合間には原作漫画を彷彿とさせるストーリーシーンが挿入されます
単なる一枚絵ではなく、ちゃんとシーンごとの演出があり、原作ファンには嬉しいですね。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
※左は「ジョジョクロニクル」第一部のワンシーン。 ガラケーで流行ったコマごとに演出が入る電子書籍マンガのような感じ。
先が読みたくなるので、クエストもどんどん進めたくなりますね。
右はガチャ。 回さずにはいられないッ!? 中央のテレビにはキャラ紹介のアニメが写されています。
こんなところまでアニメーションしているのがこのゲーム。


ソーシャルゲームなので本体は無料。 もちろん課金は存在します。
課金通貨のダイヤは1つ 100 円、6つ 500 円。 課金ガチャ1回に5つ必要なので、ガチャ1回が約 420 円です。

ただダイヤはゲームの進行でも相応に手に入るので、無課金でもある程度の課金ガチャは可能です。
課金通貨はキャラクターの所持枠拡大にも使いますが、最初から 50 枠もあるうえに、同じキャラクターは自動的に合成されるシステムのため、当面は所持枠拡大は必要ありません。

ゲームとしては「パズドラおはじき」なので、それほど特徴的なシステムではありません。
ただ、製作者のジョジョ愛が十分感じられる内容で、これだけ演出で押されると、ある意味圧倒されます
おかげでゲームも妙に楽しかったりするので・・・ やっぱり演出って大切ですね。
まあ、この演出も「ジョジョ」という特異な素材があってこそだと思います。

ゲーム自体はモンスターストライクとほぼ共通していますが、ジョジョファンならこちらを選ばざるを得ないでしょう。
私もソーシャルゲームをやってこんなにワクワクしたのは久しぶりです。
ジョジョを知っている人ならハートが震えて燃えられるアプリですね。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ (iTunes が起動します)


最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。