スクウェアが当初は「FF 外伝」として公開した、ファンタジーアクション RPG シリーズ「聖剣伝説」。
その最新作が iPhone で登場しています。
「聖剣伝説 RISE of MANA」(通称、聖剣伝説 RoM)です。
「あの聖剣伝説に新作が」ということで「うぉぉー!」となり、「基本無料のソーシャルゲーム」ということで「ショボーン」となった、公開前から賛否入り交じるタイトルだったのですが、実際に公開されてみると・・・
やっぱり賛否両論ですね。
グラフィックや音楽は素晴らしく、アクションも聖剣伝説らしいのですが、やっぱりソシャゲはソシャゲ。
残念ながら「普通のアクション RPG にソシャゲ要素も付いている」のではなく、「あくまでソーシャルゲームがベース」といった感じです。
ただソーシャルゲームとしては、上位のゲームであることは間違いありません。
天空にある「マナの木」の上部に住む天使と、下部に住む悪魔が、戦闘中に誤って地上に落下。
二人は体を融合させ、協力して天空に戻る方法を探すというストーリーです。
ゲーム開始時に天使と悪魔の性別を選択可能で、どちらも可愛らしい、いかにも後期の聖剣伝説らしいキャラクターデザインになっています。
サブキャラクターやモンスターも可愛く描かれていて、全体的にホノボノした、子供向けファンタジーといった雰囲気ですね。
戦闘はアクションゲームになっていて、フィールドの移動も実際にキャラクターを動かして行います。
移動は画面をスライドして行う方法と、タップした地点に向かう方法の2種類があり、両方を併用できます。
操作性について iTunes レビューで批判している人も多いのですが、私は(少なくともフィールドの移動は)滑らかで快適と言って良いと思います。
(機種にもよるかもしれませんが。 当方は iPhone 5 でプレイ)
敵が出るとそのままアクション戦闘に移行、画面のどこかをタップして攻撃を行い、フリックで回避します。
敵がいる時はどこをタップしても攻撃になるので、移動したい時は指をスライドさせなければなりません。
敵をタップすると任意にターゲットを変更できますが、手動でターゲットしなくても自動で近くの敵を狙ってくれます。
右下には「交代ボタン」と「必殺技ボタン」があり、交代ボタンを押すと天使と悪魔が入れ替わります。
ダメージを受けると HP ゲージが短くなり、さらに一部が赤くなっていくのですが、ゲージの赤い部分は交代によって回復します。
また、天使と悪魔では必殺技が異なり、交代時には無条件で必殺技が発動します。
ただし交代と必殺技は一定時間経たないと再使用できないので、連続で使いまくることは出来ません。
戦闘中には「魔ペット」と呼ばれるキャラも一緒に戦ってくれます。
聖剣伝説シリーズは自動で戦ってくれる味方キャラがいるのが特徴の1つですが、その味方をこの魔ペットが受け持っています。
※主人公の天使と悪魔。 天使長・悪魔長らしいが、見た目は子供。
子供っぽいデザインなのではなく、地上人から見るとお子様にしか見えないらしい。
自由に交代可能ですが、戦闘中は 12 秒の待機時間があります。
※砂漠で戦闘中。 画面下の HP ゲージの赤い部分は交代で回復可能。
ただ右下の一番押しやすい場所に交代ボタンがあるため、気を付けないと攻撃時に誤タップしやすいので注意。
「魔ペット」は自分のペットと助っ人のペットの2体がいて、強力な助っ人を参加させれば戦いはかなりラクになります。
必殺技は 8 秒ほどで再使用できるのでガンガン使いましょう。
基本的には、拠点となる「ミステの町」で情報を集め、「クエスト」を請け負い、ダンジョンに行ってザコやボスを倒すのを繰り返す形です。
会話時には天使だと建前、悪魔だと本音を聞くことができ、ちゃんと RPG らしいストーリーシーンが展開されます。
ゲームが始まってしばらくは、買い切りソフトの聖剣伝説のような内容を楽しめますね。
しかし 30 分ほど経つと、よくあるソーシャルゲームモードに変わります。
似たようなクエストを請け負い、同じダンジョンで、同じような戦闘を繰り返します。
戦う度に「行動力」が減って、なくなるとゲームを続行できなくなります。
クエストをクリアする度にアイテムを入手でき、それを合成して装備やペットのレベルを上げます。
もちろん上位の装備やペットを入手するには課金ガチャをしなければなりません。
クエストはストーリークエストと単なる探索クエストを交互に繰り返す形になりますが、途中からはストーリークエストも、本編とは直接関係ない「お使い」が増えてきます。
武器は素早く攻撃できる剣、威力のある槍、遠距離攻撃できる弓の3種類があり、それぞれ攻撃アクションが異なります。
ボスはなかなか手強く、多彩な特殊攻撃を持っていて、外周を逃げ回りながら弓でチクチク HP を減らしていくようなテクニックを駆使する戦い方も可能です。
この辺は聖剣伝説らしいアクションバトルになってますね。
ただ、道中のザコは画面を連打しているだけで倒していくことができ、ほとんど操作しなくても OK だったりします。
もちろん武器やペットが弱ければ別ですが、ソーシャルゲームだからかそこまで難しくないし、SR の武器やペットがいたりするとますます簡単になります。
この辺のゲーム展開やバランスは、もう完全にソシャゲですね。
※ちゃんと町で会話をして情報を集めるところは RPG らしいです。
町や屋敷の中のグラフィックも綺麗で、暖かみのある聖剣らしい絵柄ですね。
まあ私は聖剣伝説といえば初代のイメージが強いので、鬱ゲーの印象もあるのですが・・・
※装備やペットは合成でレベルアップ。 キャラクター自身にはレベルはありません。
合成のシステムは既存のパズドラ系と大差ないのですが「進化合成」はレベル MAX になっていなくても行えるので、集められる素材はさっさと集めて進化した方が良いです。
スクエニが「聖剣伝説の最新作」と言うだけあって、グラフィックや音楽は素晴らしく、舞台設定もきちんと作られています。
しかし前述したように巷の意見は割れていて、「聖剣らしくて懐かしい」「ちゃんとアクションになっていて面白い」という意見がある反面、「しょせんはソシャゲ」「単なる簡易版」といった意見も多いです。
これは両方とも正しいと言えます。
私的には、思っていた以上にソシャゲ寄りだったので、そこが残念ですね。
あとボス戦以外の戦闘があまり面白くない・・・
そしてやっててずっと気にかかったのが、このゲームを続けて、エンディングまでちゃんと到達できるのかどうか、その保証が一切ないこと。
買いきりのソフトだと、ゲームが進めば確実にストーリーが進展し、最終的にはエンディングまで必ず到達できます。 そして物語にケリが付き、「あー面白かった」で終わります。
当たり前ですね。
しかしこのゲームはちゃんとストーリーは展開するものの、ソーシャルゲームなので終わる保証がどこにもない。
どれだけプレイすれば、いつまでプレイすればエンディングになるのか解らない。
そこに(スムーズに)行くのにどれだけの課金が必要なのかも解らない。
そもそも今の時点でエンディングが存在しているのかどうかも解らない。 っていうかたぶん存在してない。
この長編ストーリーの RPG にソシャゲのシステムが入っている時の先の見えない不安感は ウルティマフォーエバー の時にも感じたのですが、やはり今回も同様ですね。
メーカーとしては出来るだけ終わらない方が、さらに嫌らしい言い方をすれば、お金を延々と落とし続けてくれる方が、ソーシャルゲーム的には都合が良い訳ですから。
このゲームはあまり課金要素が強くなく、無課金でも進めていける印象なので、金銭面での不安は少ないのですが、「この物語を自分は最後まで見届けられるのだろうか?」という不安は誰しもが持つと思います。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
ソーシャルゲームですから本体は無料。 当然課金はあります。
課金通貨(精霊石)は1つ 100 円、6つ 500 円。 課金ガチャ1回で精霊石は5つ必要なので約 420 円。
ただ、序盤はゲームの進行で精霊石を頻繁に貰えます。
またメインとなる装備は1つ、連れて行ける魔ペットも1体なので、双方とも強いのが1つあればそれで済みます。
強力な助っ人を入れれば強敵も何とかなるし、課金の必要性はあまり感じませんね。
初期のアイテムの所持枠が少ないので、その拡張は何度か行わなければなりませんが。
批判が大きいのは、スクエニがこれを「聖剣伝説 最新作!」と言ってしまったからだと思います。
それでは従来のファンにとっては、残念な意味で「名作がソシャゲになっちゃったシリーズ」でしかない。
これから試してみる人は、面白いかどうかは別として、「聖剣伝説を元にした『ソーシャルゲーム』なんだ」と理解したうえで始めれば、ゲームシステムに納得がいくと思います。
長編ストーリーの RPG とソシャゲの相性については難しいところですね。
ソシャゲ的な時間稼ぎのおかげでストーリーに引っ張られるような魅力がない。
マジック&カノン はエンディングの存在を明言していますが、この場合はエンディングに到達したプレイヤーがそれ以上ゲームを続けるのかどうか疑問。
まあ物語があることは、物語性がほとんどない ドラクエモンスターズ スーパーライト より良いと思うけど。
・聖剣伝説 RISE of MANA (iTunes が起動します)
その最新作が iPhone で登場しています。
「聖剣伝説 RISE of MANA」(通称、聖剣伝説 RoM)です。
「あの聖剣伝説に新作が」ということで「うぉぉー!」となり、「基本無料のソーシャルゲーム」ということで「ショボーン」となった、公開前から賛否入り交じるタイトルだったのですが、実際に公開されてみると・・・
やっぱり賛否両論ですね。
グラフィックや音楽は素晴らしく、アクションも聖剣伝説らしいのですが、やっぱりソシャゲはソシャゲ。
残念ながら「普通のアクション RPG にソシャゲ要素も付いている」のではなく、「あくまでソーシャルゲームがベース」といった感じです。
ただソーシャルゲームとしては、上位のゲームであることは間違いありません。
天空にある「マナの木」の上部に住む天使と、下部に住む悪魔が、戦闘中に誤って地上に落下。
二人は体を融合させ、協力して天空に戻る方法を探すというストーリーです。
ゲーム開始時に天使と悪魔の性別を選択可能で、どちらも可愛らしい、いかにも後期の聖剣伝説らしいキャラクターデザインになっています。
サブキャラクターやモンスターも可愛く描かれていて、全体的にホノボノした、子供向けファンタジーといった雰囲気ですね。
戦闘はアクションゲームになっていて、フィールドの移動も実際にキャラクターを動かして行います。
移動は画面をスライドして行う方法と、タップした地点に向かう方法の2種類があり、両方を併用できます。
操作性について iTunes レビューで批判している人も多いのですが、私は(少なくともフィールドの移動は)滑らかで快適と言って良いと思います。
(機種にもよるかもしれませんが。 当方は iPhone 5 でプレイ)
敵が出るとそのままアクション戦闘に移行、画面のどこかをタップして攻撃を行い、フリックで回避します。
敵がいる時はどこをタップしても攻撃になるので、移動したい時は指をスライドさせなければなりません。
敵をタップすると任意にターゲットを変更できますが、手動でターゲットしなくても自動で近くの敵を狙ってくれます。
右下には「交代ボタン」と「必殺技ボタン」があり、交代ボタンを押すと天使と悪魔が入れ替わります。
ダメージを受けると HP ゲージが短くなり、さらに一部が赤くなっていくのですが、ゲージの赤い部分は交代によって回復します。
また、天使と悪魔では必殺技が異なり、交代時には無条件で必殺技が発動します。
ただし交代と必殺技は一定時間経たないと再使用できないので、連続で使いまくることは出来ません。
戦闘中には「魔ペット」と呼ばれるキャラも一緒に戦ってくれます。
聖剣伝説シリーズは自動で戦ってくれる味方キャラがいるのが特徴の1つですが、その味方をこの魔ペットが受け持っています。
※主人公の天使と悪魔。 天使長・悪魔長らしいが、見た目は子供。
子供っぽいデザインなのではなく、地上人から見るとお子様にしか見えないらしい。
自由に交代可能ですが、戦闘中は 12 秒の待機時間があります。
※砂漠で戦闘中。 画面下の HP ゲージの赤い部分は交代で回復可能。
ただ右下の一番押しやすい場所に交代ボタンがあるため、気を付けないと攻撃時に誤タップしやすいので注意。
「魔ペット」は自分のペットと助っ人のペットの2体がいて、強力な助っ人を参加させれば戦いはかなりラクになります。
必殺技は 8 秒ほどで再使用できるのでガンガン使いましょう。
基本的には、拠点となる「ミステの町」で情報を集め、「クエスト」を請け負い、ダンジョンに行ってザコやボスを倒すのを繰り返す形です。
会話時には天使だと建前、悪魔だと本音を聞くことができ、ちゃんと RPG らしいストーリーシーンが展開されます。
ゲームが始まってしばらくは、買い切りソフトの聖剣伝説のような内容を楽しめますね。
しかし 30 分ほど経つと、よくあるソーシャルゲームモードに変わります。
似たようなクエストを請け負い、同じダンジョンで、同じような戦闘を繰り返します。
戦う度に「行動力」が減って、なくなるとゲームを続行できなくなります。
クエストをクリアする度にアイテムを入手でき、それを合成して装備やペットのレベルを上げます。
もちろん上位の装備やペットを入手するには課金ガチャをしなければなりません。
クエストはストーリークエストと単なる探索クエストを交互に繰り返す形になりますが、途中からはストーリークエストも、本編とは直接関係ない「お使い」が増えてきます。
武器は素早く攻撃できる剣、威力のある槍、遠距離攻撃できる弓の3種類があり、それぞれ攻撃アクションが異なります。
ボスはなかなか手強く、多彩な特殊攻撃を持っていて、外周を逃げ回りながら弓でチクチク HP を減らしていくようなテクニックを駆使する戦い方も可能です。
この辺は聖剣伝説らしいアクションバトルになってますね。
ただ、道中のザコは画面を連打しているだけで倒していくことができ、ほとんど操作しなくても OK だったりします。
もちろん武器やペットが弱ければ別ですが、ソーシャルゲームだからかそこまで難しくないし、SR の武器やペットがいたりするとますます簡単になります。
この辺のゲーム展開やバランスは、もう完全にソシャゲですね。
※ちゃんと町で会話をして情報を集めるところは RPG らしいです。
町や屋敷の中のグラフィックも綺麗で、暖かみのある聖剣らしい絵柄ですね。
まあ私は聖剣伝説といえば初代のイメージが強いので、鬱ゲーの印象もあるのですが・・・
※装備やペットは合成でレベルアップ。 キャラクター自身にはレベルはありません。
合成のシステムは既存のパズドラ系と大差ないのですが「進化合成」はレベル MAX になっていなくても行えるので、集められる素材はさっさと集めて進化した方が良いです。
スクエニが「聖剣伝説の最新作」と言うだけあって、グラフィックや音楽は素晴らしく、舞台設定もきちんと作られています。
しかし前述したように巷の意見は割れていて、「聖剣らしくて懐かしい」「ちゃんとアクションになっていて面白い」という意見がある反面、「しょせんはソシャゲ」「単なる簡易版」といった意見も多いです。
これは両方とも正しいと言えます。
私的には、思っていた以上にソシャゲ寄りだったので、そこが残念ですね。
あとボス戦以外の戦闘があまり面白くない・・・
そしてやっててずっと気にかかったのが、このゲームを続けて、エンディングまでちゃんと到達できるのかどうか、その保証が一切ないこと。
買いきりのソフトだと、ゲームが進めば確実にストーリーが進展し、最終的にはエンディングまで必ず到達できます。 そして物語にケリが付き、「あー面白かった」で終わります。
当たり前ですね。
しかしこのゲームはちゃんとストーリーは展開するものの、ソーシャルゲームなので終わる保証がどこにもない。
どれだけプレイすれば、いつまでプレイすればエンディングになるのか解らない。
そこに(スムーズに)行くのにどれだけの課金が必要なのかも解らない。
そもそも今の時点でエンディングが存在しているのかどうかも解らない。 っていうかたぶん存在してない。
この長編ストーリーの RPG にソシャゲのシステムが入っている時の先の見えない不安感は ウルティマフォーエバー の時にも感じたのですが、やはり今回も同様ですね。
メーカーとしては出来るだけ終わらない方が、さらに嫌らしい言い方をすれば、お金を延々と落とし続けてくれる方が、ソーシャルゲーム的には都合が良い訳ですから。
このゲームはあまり課金要素が強くなく、無課金でも進めていける印象なので、金銭面での不安は少ないのですが、「この物語を自分は最後まで見届けられるのだろうか?」という不安は誰しもが持つと思います。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
ソーシャルゲームですから本体は無料。 当然課金はあります。
課金通貨(精霊石)は1つ 100 円、6つ 500 円。 課金ガチャ1回で精霊石は5つ必要なので約 420 円。
ただ、序盤はゲームの進行で精霊石を頻繁に貰えます。
またメインとなる装備は1つ、連れて行ける魔ペットも1体なので、双方とも強いのが1つあればそれで済みます。
強力な助っ人を入れれば強敵も何とかなるし、課金の必要性はあまり感じませんね。
初期のアイテムの所持枠が少ないので、その拡張は何度か行わなければなりませんが。
批判が大きいのは、スクエニがこれを「聖剣伝説 最新作!」と言ってしまったからだと思います。
それでは従来のファンにとっては、残念な意味で「名作がソシャゲになっちゃったシリーズ」でしかない。
これから試してみる人は、面白いかどうかは別として、「聖剣伝説を元にした『ソーシャルゲーム』なんだ」と理解したうえで始めれば、ゲームシステムに納得がいくと思います。
長編ストーリーの RPG とソシャゲの相性については難しいところですね。
ソシャゲ的な時間稼ぎのおかげでストーリーに引っ張られるような魅力がない。
マジック&カノン はエンディングの存在を明言していますが、この場合はエンディングに到達したプレイヤーがそれ以上ゲームを続けるのかどうか疑問。
まあ物語があることは、物語性がほとんどない ドラクエモンスターズ スーパーライト より良いと思うけど。
・聖剣伝説 RISE of MANA (iTunes が起動します)
自分もやっててこう感じましたね
漫画とかアニメがソシャゲになるのは余り気にならないですし
むしろ面白かったら良いので期待するのですが
スーパーライトといいこれといい名作と言われていて面白かったゲームをソシャゲにしてもイマイチ面白いと感じれません・・・
個人的には正直止めて欲しいです
時代遅れの人間なだけかもしれませんがねw